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【皐月賞の注目点】牝馬レガレイラは歴史的偉業なるか JRA賞最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルと初対決

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【皐月賞の注目点】牝馬レガレイラは歴史的偉業なるか JRA賞最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルと初対決

★牝馬が勝てば76年ぶり3頭目 スワーヴリチャード産駒レガレイラが参戦

ホープフルSの覇者レガレイラ(牝、美浦・木村哲也厩舎)には、76年ぶりの牝馬による皐月賞制覇がかかる。現在と競走体系が大きく異なる1930~50年代には、牝馬が皐月賞に参戦するケースはたびたび見られたが、グレード制を導入した1984年以降で皐月賞に挑戦した牝馬は3頭だけで、91年ダンスダンスダンスの5着が最高成績となっている。牝馬が皐月賞を勝てば、47年トキツカゼ、48年ヒデヒカリに続く3頭目となるが、レガレイラは歴史的な勝利を挙げることができるか。

レガレイラは新種牡馬スワーヴリチャードの産駒で、同産駒は皐月賞京成杯2着のアーバンシック(牡、美浦・武井亮厩舎)も出走する予定となっている。スワーヴリチャードは現役時代、皐月賞では6着に敗れたが、初年度産駒が父の雪辱を果たして皐月賞馬に輝くことができるだろうか。

★牡馬を破ってホープフルSを制覇 今年初戦を迎えるレガレイラ


レガレイラ(牝、美浦・木村哲也厩舎)は、デビューから牡牝混合戦に出走を続けており、新馬戦(函館)1着→アイビーS3着→ホープフルS1着という成績を残している。レガレイラ皐月賞が今年初戦で、ホープフルSから中107日での出走となるが、前走に続いて牡馬を破ってGIを制すことができるだろうか。なお、GIに昇格した2017年以降のホープフルS勝ち馬では、19年サートゥルナーリア、20年コントレイル皐月賞を制している。

今年の皐月賞には、朝日杯FS勝ち馬のジャンタルマンタル(牡、栗東・高野友和厩舎)も出走を予定している。ホープフルSが17年にGIへ昇格して以降、皐月賞朝日杯FSホープフルSの勝ち馬が揃って出走したケースは3回あり、対戦成績ではホープフルS勝ち馬が2勝1敗で勝ち越しているが、今回はどちらが先着するだろうか。

★4戦3勝、2着1回で連対率100% JRA賞最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタル

ジャンタルマンタル(牡、栗東・高野友和厩舎)は、昨年の10月8日に京都で新馬戦を勝ち上がると、デイリー杯2歳S朝日杯FSと連勝を伸ぼし、3戦3勝の成績でJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。同馬は今年初戦となった共同通信杯で2着に敗れてデビュー4戦目にして初黒星を喫したが、皐月賞でGI2勝目を挙げることができるだろうか。Vなら、最優秀2歳牡馬の勝利は2020年コントレイル以来4年ぶり8頭目となる。

★父子3代制覇なるか アルアイン産駒のコスモキュランダ

弥生賞ディープインパクト記念の覇者コスモキュランダ(牡、美浦・加藤士津八厩舎)は、2017年の皐月賞アルアインの初年度産駒だ。同馬の祖父にあたるディープインパクトも05年に皐月賞を制しており、コスモキュランダが勝てば父子3代皐月賞制覇となるが、祖父、父に続いて皐月賞を制すことができるだろうか。勝てば、弥生賞ディープインパクト記念勝ち馬の皐月賞制覇は10年ヴィクトワールピサ以来14年ぶり12頭目となる。

なお、12年の皐月賞ゴールドシップ産駒のメイショウタバル(牡、栗東・石橋守厩舎)、14年の皐月賞イスラボニータ産駒のルカランフィースト(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)、15年の皐月賞ドゥラメンテ産駒のミスタージーティー(牡、栗東・矢作芳人厩舎)も今年の皐月賞に登録しており、父に続く皐月賞制覇を目指す。

★マル外初の制覇に挑むシンエンペラー 初騎乗の坂井瑠星騎手とのコンビで参戦


昨年のホープフルS2着馬で、今年初戦の弥生賞ディープインパクト記念でも2着に入ったシンエンペラー(牡、栗東・矢作芳人厩舎)は、父Siyouni、母Starlet’s Sisterという血統の仏国産馬で、2020年の凱旋門賞馬Sottsassの全弟にあたる。外国産馬が皐月賞に出走できるようになったのは2002年からで、これまでの最高成績は14年アジアエクスプレス、20年ダーリントンホールの6着だが、シンエンペラーはマル外初の皐月賞制覇を遂げることができるだろうか。なお、同馬はデビューから毎回騎手が乗り替わっており、今回は皐月賞初騎乗となる坂井瑠星騎手とのコンビで出走する予定となっている。

★芝2000メートル戦で2戦連続の好走 若駒Sを制したサンライズジパング

サンライズジパング(牡、栗東・音無秀孝厩舎)は、昨年のホープフルSで3着に入り、今年初戦となった若駒Sを勝って芝2000メートル戦で2戦続けて好走している。若駒Sの勝ち馬は皐月賞で4勝、2着5回、3着1回(勝率.182、3着以内率.455)と好成績を挙げているが、サンライズジパングも好走することができるだろうか。同馬にはJRA・GI初制覇がかかる菅原明良騎手が騎乗する予定となっている。

サンライズジパングを管理する音無秀孝調教師は来春に定年を迎えるため、今年が最後のクラシック挑戦となる(ウォーターリヒトを管理する河内洋調教師、シリウスコルトを管理する宗像義忠調教師も来春に定年を迎える)。音無師はJRA・GIで14勝を挙げており、2007年にはヴィクトリー皐月賞を制しているが、最後の挑戦で2勝目を挙げることができるだろうか。

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