2017年10月1日()シャンティイ競馬場 芝2400m

最新出走予定馬情報 〜凱旋門賞 2017〜

 凱旋門賞の初回登録が先週水曜日に締め切られ、既報の通り日本からはキタサンブラックサトノダイヤモンドを含む5頭が登録を済ませた。登録馬の総数は119頭で前年から4頭増加となり、内訳は牡馬が96頭(前年比10頭増)に対し、牝馬が23頭(同6頭減)。3歳馬64頭(同10頭減)、古馬55頭(同14頭増)となっている。

 今年の最大のトピックは、斤量体系に変更があること。欧州パターン競走委員会が7月以降に行われる3歳古馬混合の芝2000メートル以上の欧州重賞について馬齢重量基準を見直し、これにより凱旋門賞も3歳馬について牡、牝とも0・5キロが増量され、新たな負担重量は3歳牡馬56・5キロ、4歳以上牡馬59・5キロ、3歳牝馬55キロ、4歳以上牝馬58キロとなった。3歳馬有利ともうたわれてきたレースだがその優位性が薄まることになり、登録馬にもさっそくこれを反映した傾向が見てとれた。

 日本馬以外の登録馬の顔ぶれは、昨年の欧州最優秀3歳牡馬でGI3勝のアルマンゾル(牡4、仏)、3月のドバイシーマクラシックを勝ったジャックホブス(牡5、英)など多士済々。トレヴの全妹で3日に初勝利を挙げたテール(牝3、仏)、ポーランド調教馬として史上初めてワールドランキングのベスト100にランクインしたヴァバング(牡5)、南米の凱旋門賞といわれるカルロスペリグリーニ国際大賞典を制したアルゼンチンのシックスティーズソング(牡4)といった出走すれば話題になりそうな馬たちも登録を済ませた。

 凱旋門賞はレース4日前に受け付けられる追加登録で出走することも可能で、2011年のデインドリーム、15年ゴールデンホーンなどがこの制度を利用して優勝した例もある。パリのブーローニュの森にあるロンシャン競馬場はスタンド改修工事中で、再オープンは来年4月の見込み。10月1日に開催される今秋の凱旋門賞は、昨年に続きシャンティイ競馬場の芝2400メートルコースで争われる。 (在仏競馬記者)

凱旋門賞にキタサンブラックなど日本馬5頭エントリー05月11日(木) 05:01

 凱旋門賞(10月1日、シャンティイ、GI、芝2400メートル)の登録が10日に締め切られた。日本馬はキタサンブラック(栗・清水久、牡5)、サトノダイヤモンド(栗・池江、牡4)、サトノノブレス(栗・池江、牡7)、カデナ(栗・中竹、牡3)、クリンチャー(栗・宮本、牡3)の5頭がエントリー。昨年2着ハイランドリール(愛=A・オブライエン、牡5)、GI3勝アルマンゾル(仏=JC・ルジェ、牡4)、ディープインパクト産駒のアキヒロ(仏=A・ファーブル、牡3)など計119頭が登録した。

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サトノダイヤモンド、宝塚見送り凱旋門賞へ05月03日(水) 05:02

 天皇賞・春3着のサトノダイヤモンド(栗・池江、牡4)は、宝塚記念(6月25日、阪神、GI、芝2200メートル)を見送り、大目標の仏GI凱旋門賞(10月1日、シャンティイ、芝2400メートル)に備えることが濃厚となった。2日、池江調教師が明らかにした。

 「(里見)オーナーとの相談の上ですが、宝塚記念はスキップする可能性が高い。天皇賞・春は、硬い馬場が良くなかったのか、力を出し切れていない感じ。凱旋門賞の登録料も送金しましたし、もう一段階成長を促したい」と池江調教師は話した。

 同馬は今週中に滋賀・ノーザンファームしがらきに放牧に出され、8月10日前後に帰厩。輸出検疫を経て8月15日過ぎに出国する。現地ではシャンティイの小林厩舎に入厩し、仏GIIフォワ賞(9月10日、シャンティイ、芝2400メートル)をステップに本番へ向かう。また、金鯱賞11着の僚馬サトノノブレス(牡7)も帯同し、凱旋門賞を目指す。

カデナ凱旋門賞登録

 皐月賞9着のカデナ(栗・中竹、牡3)が、凱旋門賞に登録したことが2日、分かった。中竹調教師は「先週、登録しました。今はダービーのことだけを考えているので、今後のことはレースが終わってからです」と語った。

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キタサン、天皇賞V一夜明け10・1凱旋門賞登録05月02日(火) 05:01

 天皇賞・春連覇を達成したキタサンブラック(栗・清水久、牡5)が仏GI・凱旋門賞(10月1日、シャンティイ、芝2400メートル)の登録を行ったことが1日、分かった。

 清水久調教師は「出走に関しては馬の様子を見ながらになりますが、一歩前進です」と切り出し、「行く場合は、(大阪杯優勝で優先出走権を得て)招待状が届いている愛チャンピオンSか、フォワ賞を使ってからか、直行のどれかになると思います」と3つのプランから選択することを明らかにした。

 激戦から一夜明けた1日朝は、自厩舎の馬房で激闘の疲れを癒やした現役最強馬。近日中に放牧へ出されて、まずは次走の宝塚記念に備える。トレーナーは「レース後はさすがに馬房でじっとしていましたけど、今朝は元気そうで目つきもいいですね。宝塚記念も自信を持っていこうと思います」と、2億円の褒賞金がかかる春のGI3連勝へ意欲を見せたが、視線はその先にも向けられ始めた。日本馬初の凱旋門賞制覇へ。足場固めは着々と進んでいる。

★登録料87万5000円!!V賞金3億4737万円

 凱旋門賞に出走するためには、10日までに主催者であるフランスギャロ(フランスの競馬統括機関)へ登録を済ませる必要がある。登録料は7200ユーロ(約87万5000円)。この登録をせずに出馬登録を行うと、追加登録料は12万ユーロ(約1459万円)に跳ね上がる。出馬登録は、レース当週の水曜日(今年は9月27日)。レースを終えた後には、出走料として1万1000ユーロ(約133万円)を支払う。

 凱旋門賞の賞金総額は500万ユーロ(約6億973万円)で、優勝賞金は285万7000ユーロ(約3億4737万円)だ。

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歴史的瞬間を現地で!凱旋門賞観戦ツアー参加者募集05月01日(月) 11:48

 サンケイスポーツ、週刊ギャロップでは世界最高峰の国際GIレース「凱旋門賞」の観戦ツアーを実施します。今年も昨年同様、仏パリ郊外のシャンティイ競馬場が舞台です。

 現地ゲストに競馬評論家の合田直弘さんを迎えます。直前馬券検討会では“世界”を知り尽くした合田さんがマル秘情報をお届けします。今年も日本から有力馬の参戦が予定されており、日本競馬界に新たな歴史が刻まれるかもしれません。どうぞふるってご参加ください。

《日程》(1)平成29年9月29日(金)〜10月3日(火)、(2)9月28日(木)〜10月4日(水)《出発》いずれも羽田21時頃発のパリ直行便。エールフランス利用予定。《ホテル》パリ市内4つ星予定《旅行代金》(1)34万8000円(2)39万8000円(※空港使用料、保安サービス料、海外空港諸税、燃油サーチャージが別途必要となります)《最少催行》各コース10人《締め切り》7月28日(金)17時30分《問い合わせ&申し込み》サンケイツアーズ((電)03・5283・8250)このリンクをクリック(タップ)してサンケイツアーズのホームページから申し込みを行ってくださいhttp://sankei−tours.com/event/event05.html

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【天皇賞・春】キタサン凱旋門賞だ!レコード大勝で5冠05月01日(月) 05:08

 第155回天皇賞・春(30日、京都11R、GI、4歳上オープン国際(指)、定量、芝・外3200メートル、1着本賞金1億5000万円=出走17頭)サブちゃん歓喜の連覇−。現役最強馬決定戦となった天皇賞・春(GI、芝3200メートル)は、武豊(48)騎乗で1番人気のキタサンブラック(栗東・清水久詞厩舎、牡5歳)が優勝。GI5勝目となり、史上4頭目の天皇賞・春連覇を成し遂げた。タイム3分12秒5(良)は、2006年にディープインパクトがマークしたレコードを0秒9更新。北島三郎オーナー(80)は、今秋の凱旋門賞(10月1日、仏シャンティイ、GI、芝2400メートル)挑戦に前向きな姿勢をみせた。

 凱旋門賞挑戦へ、大きく前進だ。キタサンブラックが1番人気に応え、天皇賞・春を連覇。北島三郎オーナーは感極まった表情を浮かべた。

 「武さんが頑張ってくれて、調教師が立派に馬をつくってくれて、大勢の皆さんに応援してもらって、2年連続ということで、なんか感動です。涙が出ました」

 逃げた馬が大きく後続を引き離すなか、2番手を進む。4コーナーで先頭を奪うと、粘り強く駆け抜けて追撃を封じ込んだ。勝ちタイムの3分12秒5は、2006年にディープインパクトがマークした3分13秒4を更新する日本レコード。「“レコード”は私の仕事なんですけどね(笑)。神様、ご先祖様が、宝物を与えてくれたのかな、という気がします」と孝行息子をたたえた。

 GIは5勝目。サトノダイヤモンド有馬記念のリベンジを果たし、現役最強を証明した。「パドックで見て、去年よりおとなしく見えたんです。大人になったのかな」。進化を続ける愛馬を見て、オーナーの頭に浮かんだのは父と母だった。

 「うちのおやじもお袋も旅立って(この世に)いないんですが、歌手になってから、他人みたいに態度が変わったんです。いろんな人のお世話になって頑張っていくんだ、ということだったんでしょう。キタサンブラックはおれの子供なんだなと思いながら、『もうおれだけの馬じゃないんだ、皆さんに支えてもらっているんだな』と、親のことを思い出しました」

 北島オーナーは、両親の反対を振り切って北海道から上京。下積み生活をへて歌手として成功した後、両親を呼び寄せようと自宅に特注の部屋を用意した。しかし、完成前に母は亡くなり、父は北海道を離れなかったという。北海道の両親が東京の息子を思ったように、北島オーナーの心はいま、フランスに飛んだ。

 「かわいい息子を遠い空のかなたに送るのは、かわいそう。でも、たくさんの皆さんのご支援があって、そして名ジョッキーが乗ってくれるなら、フランスで走ってみるのもいいかなという気持ちもあります。夏までの状態を見て、いい状態なら行ってみようかな、と。きょうからフランス語を勉強しようと思います(笑)」

 武豊騎手も「今年の2戦が非常に強さを感じます。当初の予定通り、夏が終わってから秋を考えるのかなと思います」と飛躍を見据えた。

 当面の目標は次走の宝塚記念(6月25日)で改めて現役最強を証明すること。その後には、凱旋門賞制覇への夢が大きく広がっている。 (千葉智春)

★30日京都11R「天皇賞・春」の着順&払戻金はこちら

★宝塚Vで褒賞金2億円

 今年から同一年に大阪杯、天皇賞・春、宝塚記念を勝てばJRAから褒賞金2億円が与えられる。宝塚記念を勝てば、1着賞金1億5000万円に褒賞金2億円が加算される。

★サブロー馬券

 (3)番のキタサンブラックが連覇を成し遂げ、2着は(6)番のシュヴァルグラン。馬単、馬連は(3)(6)のサブロー馬券となり、馬単1430円、馬連1040円の配当となった。2着の馬主は日米の球界で活躍した佐々木主浩氏。著名人同士の決着となった。

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サトノダイヤモンド、凱旋門賞登録へ04月07日(金) 05:01

 昨年の菊花賞有馬記念を勝ったサトノダイヤモンド(栗・池江、牡4)は、僚馬サトノノブレス(同、牡7)とともに、予定通り凱旋門賞(10月1日、仏シャンティイ、GI、芝2400メートル)に登録することが6日、池江調教師から発表された。サトノダイヤモンド阪神大賞典を快勝後、天皇賞・春(30日、京都、GI、芝3200メートル)に向けて順調に調整している。また、大阪杯を勝った昨年の年度代表馬キタサンブラック(栗・清水久、牡5)も凱旋門賞に登録する予定。

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仏の名騎手・ジャルネ騎手が引退へ…凱旋門賞4勝02月26日() 05:00

 フランスのトップジョッキー、ティエリ・ジャルネ騎手(49)が現役を引退することを24日、欧州の複数のメディアが報じた。膝の状態が悪く、改善に時間がかかるため、現役を退くという。ジャルネ騎手は1992〜95年に4年連続で仏リーディングを獲得。2013、14年に名牝トレヴで連覇するなど凱旋門賞4勝を挙げた。JRAでは通算37戦1勝。

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凱旋門賞連覇のトレヴが初子を出産02月03日(金) 05:00

 2013、14年の仏GI凱旋門賞を連覇するなどGIを6勝したトレヴ(牝7、父モティヴェーター)が1日、初めての産駒となる牡馬を出産した。同馬を所有するアルシャカブレーシングが明らかにしたもので、子馬の父はドバウィ。早ければ19年にデビューする。

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ダイヤモンドが放牧 凱旋門賞遠征はノブレス帯同01月05日(木) 05:01

 有馬記念を勝ったサトノダイヤモンド(栗・池江、牡4)は4日、滋賀・ノーザンファームしがらきに放牧に出された。池江調教師は「疲れはあったけど、しっかりケアできている。春は負担をかけないように国内に専念して、秋の凱旋門賞をピークに持っていく。同じレースに使うかは分からないけど、サトノノブレス(牡7)が帯同馬として一緒に行く」と今後のプランを明かした。

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過去10年の結果 〜凱旋門賞 2017〜

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2016/10/02 ファウンド 牝4 アイルランド 2:23.6 R.ムーア A.オブライエン
2015/10/04 ゴールデンホーン 牡3 イギリス 02:27.2 L.デットーリ J.ゴスデン
2014/10/05 トレヴ 牝4 フランス 02:26.1 T.ジャルネ C.ヘッド
2013/10/06 トレヴ 牝3 フランス 02:32.0 T.ジャルネ C.ヘッド
2012/10/07 ソレミア 牝4 フランス 02:37.7 O.ペリエ C.ラフォンパリアス
2011/10/02 デインドリーム 牝3 ドイツ 02:24.5 A.シュタルケ P.シールゲン
2010/10/03 ワークフォース 牡3 イギリス 02:35.3 R.ムーア M.スタウト
2009/10/04 シーザスターズ 牡3 アイルランド 02:26.3 M.キネーン J.オックス
2008/10/05 ザルカヴァ 牝3 フランス 02:28.8 C.スミヨン A.ロワイエ=デュプレ
2007/10/07 ディラントーマス 牡4 アイルランド 02:28.5 K.ファロン A.オブライエン

歴史・概要 〜凱旋門賞 2017〜

凱旋門賞は、1920年にパリ大賞典に匹敵する大レース創設を目指し、欧州一、世界一を目標として誕生した国際競走。ヨーロッパのみならず世界中のホースマンがダービーステークスやケンタッキーダービーと並び憧れ、凱旋門賞での勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つとして名を馳せている。
凱旋門賞は、ヨーロッパでの競馬シーズンの終盤に開催されることから、その年のヨーロッパ各地の活躍馬が一堂に会するヨーロッパチャンピオン決定戦として長い間その地位を保っている。同じような位置づけの競走であるイギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスはヨーロッパ上半期のチャンピオン決定戦となっているが、凱旋門賞のほうは各国のダービーなどを勝ってきた3歳馬が参加することでより高い価値を有している。
日本でも抜群に知名度や人気の高い競走で日本の馬が海外遠征をする場合も凱旋門賞を目指す場合が多く、日本国内で最上級の活躍をした競走馬が1960年代後半からしばしば参戦している。
なお、欧州以外の国で調教を受けた馬が優勝したことはない(欧州調教師の管理下でのUAE調教馬の優勝例はある)。欧州馬以外の最高着順は日本から出走したエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルとニュージーランドから出走したBalmerino(バルメリーノ)の2着である。
過去の優勝馬にはトニービン、ダンシングブレーヴ、ラムタラ、エリシオ、モンジュー、バゴ、ディラントーマス、ザルカヴァ、シーザスターズ、ワークフォース、デインドリーム、ソレミアなどが名を連ねる。
日本馬の挑戦は、スピードシンボリ(1969年着外)、メジロムサシ(1972年18着)、シリウスシンボリ(1986年14着)、エルコンドルパサー(1999年2着)、マンハッタンカフェ(2002年13着)、ディープインパクト(2006年3位入線失格)、メイショウサムソン(2008年10着)、ナカヤマフェスタヴィクトワールピサ(2010年2・7着)、ヒルノダムールナカヤマフェスタ(2011年10・11着)・オルフェーヴルアヴェンティーノ(2012年2・17着)、オルフェーヴルキズナ(2013年2着・4着)、ハープスタージャスタウェイゴールドシップ(2014年6着・8着・14着)、マカヒキ(2016年・14着)という結果となっている。
前哨戦には、仏・ニエル賞、フォワ賞、ヴェルメイユ賞、愛・アイリッシュチャンピオンS、英・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、独・バーデン大賞などが挙げられる。
レースレコードは2011年のデインドリームが記録した2分24秒49という時計。

挑戦した日本馬 〜凱旋門賞 2017〜

スピードシンボリ 着外(11着以下)/1970年
血統
父:ロイヤルチャレンヂャー
母:スイートイン(ライジングライト)
成績
43戦17勝
1億6320万円+5000ドル
主な勝ち鞍
有馬記念GI(69、70年)
天皇賞春GI
宝塚記念GI
日本調教馬として初めて凱旋門賞に挑戦した老雄

 天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念(2回)を優勝した昭和を代表するアイアンホース、スピードシンボリ。1967年・1970年に啓衆社賞年度代表馬および最優秀5歳以上牡馬に選出され、当時の最高齢記録である8歳で有馬記念を制覇した老雄である。3回の海外遠征を含む全43戦を常に一線級で活躍し、「無事是名馬」 を体現したその戦績、雄姿から多くの競馬ファンから愛されている。また、同馬は当時としてはめずらしい長期海外遠征を行い、日本の競走馬として初めてキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスと凱旋門賞に出走したことでも有名である。
 日本馬初挑戦となった凱旋門賞では、前哨戦の結果から先行策では通用しないと踏んだ陣営が同馬にとって初めてとなる後方待機策をとり、直線勝負に賭けたが、24頭立ての着外に敗れた。凱旋門賞後は遠征疲れで疲労困憊となり、引退も囁かれたが、放牧先で立て直されると即座に有馬記念へ出走。疲労を懸念されて6番人気の低評価となったが、これを覆し、見事快勝。8歳馬で初となる8大競走優勝となった。
 ヨーロッパ長期遠征、アメリカの国際招待競走ワシ ントンD.C.インターナショナルへの出走など海外競馬への積極的な参戦が日本競馬に残した功績は非常に大きく、1990年にJRA顕彰馬に選出され、晴れて殿堂入りとなった。

エルコンドルパサー 2着/1999年
血統
父:Kingmambo
母:マンファス(ラストタイクーン)
成績
11戦8勝
3億7607万円+380万フラン
主な勝ち鞍
ジャパンカップGI
NHKマイルカップGI
サンクルー大賞GI
フォワ賞GII
国内外から賞賛を浴びる怪物

 芝・ダート・距離問わず国内外で実績を残し、1998年JRA賞最優秀4歳牡馬、1999年年度代表馬、JRA賞最優秀5歳以上牡馬に輝いた日本競馬史指折りのスーパーホース。本当に強い馬は条件を問わないことを証明したその戦績は実に輝かしく、ダートの新馬戦を7馬身差の圧勝で飾ると5連勝でNHKマイルカップを制覇。同馬にとって初の2400m戦で距離不安が囁かれたジャパンカップも他馬を寄せ付けず、横綱競馬で完勝した(当時初となる4歳(現3歳)による優勝)。レース直後、陣営は国内に敵なしと判断し、長期海外遠征プランを発表。
 海外初戦となったイスパーン賞こそ2着に敗れたが、続くサンクルー大賞では前年度の凱旋門賞馬、サガミックスを下し、日本調教馬による初のヨーロッパのチャンピオンディスタンスのG1制覇を飾った。本番の凱旋門賞では当日の重たい馬場状態を考慮し、果敢に先手を奪う積極策を選択。直線では競馬史に残るモンジューとの激しい叩き合いとなったが、惜しくも2着に敗れた。しかし、モンジューと3.5キロ差の斤量、後続に6馬身の差を付けたことから現地メディアからも「2頭のチャンピオンが存在した」と評価された。
 遠征中、エルコンドルパサーの走法がヨーロッパ特有の重たい馬場に合わせた走法に変化したという話は有名で、その適応力の高さこそ生涯連対を外さなかったエルコンドルパサーの神髄と言えよう。

ディープインパクト 失格(3位入線)/2006年
血統
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア(Alzao)
成績
14戦12勝
14億5455万円
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
天皇賞春GI
宝塚記念GI
ジャパンカップGI
有馬記念GI
日本競馬史に刻んだ「衝撃」

 史上6頭目のクラシック三冠馬(史上2頭目の無敗での三冠馬)で、2005年、2006年JRA賞年度代表馬、2005年JRA賞最優秀3歳牡馬、2006年JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝き、社会現象を巻き起こした近代競馬を代表する名馬、ディープインパクト。
 主戦の武豊騎手が「走るというより飛んでいる」と表現するその独特の走法で無敗のクラシック三冠をはじめ、国内GIを総舐めにすると凱旋門賞へ挑戦した。レース当日は日本馬にとって初となる凱旋門賞制覇を信じて疑わないファンたちがロンシャン競馬場に集結、国内でも緊急特番が組まれ、日本中の注目を集めた。
 レースでは好スタートを切り、道中2〜3番手でレースを進めると、残り300メートル地点でいったん先頭に立ったものの突き放すことはできず、残り100 メートル地点でレイルリンクに、さらにゴール直前でプライドにも交わされて3位入線となった。(レース後の検査でディープインパクトの体内から禁止薬物が検出され、失格)。レース後、鞍上の武豊騎手は「直線を向いてからハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった」と語った。日本中が勝利を期待したディープインパクトの敗戦だけにその余波は大きく、斤量、重たい馬場、先行馬総崩れの厳しいレース展開、薬物投与による調整失敗などファンの間で激しい論争が巻き起こった。
 しかし、帰国後はそんな論争を吹き飛ばすようにジャパンカップ、有馬記念を圧勝。特に鞍上の武豊が「過去最高の走り」と語った有馬記念でのパフォーマンス は別次元であり、まさに「衝撃」のラストランであった。

ナカヤマフェスタ 2着/2010年
血統
父:ステイゴールド
母:ディアウィンク(タイトスポット)
成績
15戦5勝
2億9324万円+91万4400ユーロ
主な勝ち鞍
宝塚記念GI
セントライト記念GII
東京スポーツ杯2歳ステークスGIII
記憶に残るワークフォースとの壮絶な叩き合い

 JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞したステイゴールド代表産駒の1頭。新馬、東京スポーツ杯2歳ステークスと連勝し、クラシック戦線を歩むものの皐月賞8着、日本ダービー4着、菊花賞12着とGIでは今一歩の成績であった。しかし、不良馬場で行われた日本ダービーでは不利があった中で唯一後方から豪脚で追い込み、力のいる馬場への適性を感じさせていた。その後、休養を挟んで出走したメトロポリタンステークスでは別馬のようなレースぶりで圧勝。続く宝塚記念では8番人気の低評価を覆し、ブエナビスタら強豪をまとめて差し切って初GI制覇を飾った。レース後、エルコンドルパサーでヨーロッパ遠征のノウハウを熟知している二ノ宮調教師は、凱旋門賞挑戦を即座に表明した。
 前哨戦のフォワ賞で2着した後、調子を上げて臨んだ凱旋門賞当日、人気は9番人気と伏兵扱いであった。レースでは中団外目を追走し、勝負所の4コーナーでは鞍上の蛯名騎手が立ち上がるほどの不利を受けたものの追い出されると力強い末脚で一旦先頭に。直線半ばでは内から差し込んできたワークフォースと2頭が抜け出す形となり、壮絶な叩き合いとなったが、アタマ差及ばず2着。レース後、鞍上の蛯名騎手は「悔しい。何とかしたかったけれど。でも、これで終わりじゃない。」と悔しさを滲ませた。しかし、凱旋門賞連対はエルコンドルパサー以来、実に11年ぶりの快挙であり、日本のファンに大きな希望を与えた。

オルフェーヴル 2着/2012年・2013年
血統
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート(メジロマックイーン)
成績
21戦12勝
13億4408万円+215万ユーロ
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
有馬記念GI(11、13年)
宝塚記念GI
規格外の能力を秘めたスーパーホース

 中央競馬史上7頭目のクラシック三冠馬であり、2011年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬、2012・2013年の最優秀4歳以上牡馬を受賞したオルフェーヴル。管理する池江寿調教師が「イレ込みがきつく競走馬になれないかと思った」と語るほどやんちゃな性格で、3歳春まで陣営は勝つことよりも馬に競馬を教えることに専念していたという逸話がある。素質開花した3歳春以後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念を含む6連勝で国内最強を証明。しかし、2012年の阪神大賞典では3コーナーで曲がろうとせずに外ラチギリギリの所まで真っ直ぐに走り、他の馬より数百メートル多く走ったが、2着に食い込み、「歴史的逸走」としてその怪物ぶりを再認識させた。
 宝塚記念、フォワ賞と連勝で臨んだ2012年の凱旋門賞では後方で折り合いに専念し、脚をためる競馬。最後の直線でエンジンがかかると1頭次元の違う末脚で一気に先頭に立ち、日本中が勝利を確信したが、抜け出した直後に内ラチに寄れるとゴール前で伏兵ソレミアに差され、日本調教馬初の凱旋門賞制覇はお預けとなった。「先頭に立ったときは勝ったと思った」というスミヨン騎手の言葉通り、圧巻のパフォーマンスであった。
 2度目の挑戦となった2013年は、前哨戦のフォワ賞をムチなしで楽勝。日本中の期待を背に挑んだが、怪物牝馬トレヴに屈し2着となった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1969年スピードシンボリ牡6野平祐二野平省三着外※(11着以下)
1972年メジロムサシ牡5野平祐二大久保末吉18着
1986年シリウスシンボリ牡4M.フィリッペロン二本柳俊夫14着
1999年エルコンドルパサー牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
2002年マンハッタンカフェ牡4蛯名正義小島太13着
2004年タップダンスシチー牡7佐藤哲三佐々木晶三17着
2006年ディープインパクト牡4武豊池江泰郎失格※(3位入線)
2008年メイショウサムソン牡5武豊高橋成忠10着
2010年ナカヤマフェスタ牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
ヴィクトワールピサ牡3武豊角居勝彦7着※(8位入線)
2011年ヒルノダムール牡4藤田伸二昆貢10着
ナカヤマフェスタ牡5蛯名正義二ノ宮敬宇11着
2012年オルフェーヴル牡4C.スミヨン池江泰寿2着
アヴェンティーノ牡8A.クラストゥス池江泰寿17着
2013年オルフェーヴル牡5C.スミヨン池江泰寿2着
キズナ牡3武豊佐々木晶4着
2014年ハープスター牝3川田将雅松田博資6着
ジャスタウェイ牡5福永祐一須貝尚介8着
ゴールドシップ牡5横山典弘須貝尚介14着
2016年マカヒキ牡3C.ルメール友道康夫14着
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