2016年10月2日()シャンティイ競馬場 芝2400m

レース結果 ~凱旋門賞 2016~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 10 12    ファウンド 牝4 58.0 R.ムーア A P O'Brien 7.8 3
2 4 11    ハイランドリール 牡4 59.5 S.ヘファーナン A P O'Brien 44.6 9
3 8 16    オーダーオブセントジョージ 牡4 59.5 L.デットーリ A P O'Brien 30.1 8
4 9 3    シルジャンズサガ 牝6 58.0 P.ブドー J-P Gauvin 216.0 15
5 2 7    ポストポンド 牡5 59.5 A.アッゼニ Roger Varian 2.9 2
6 5 9    ワンフットインザヘブン 牡4 59.5 C.デムーロ A De Royer-Dupre 178.7 14
7 1 8    ニューベイ 牡4 59.5 V.シュミノー A Fabre 21.3 7
8 15 10    サヴォワールヴィヴレ 牡3 56.0 F.ティリキ Jean-Pierre Carvalho 115.9 11
9 11 6    ハーザンド 牡3 56.0 P.スマレン D K Weld 9.0 5
10 12 1    ヴェデヴァニ 牡3 56.0 A.バデル A De Royer-Dupre 245.4 16
11 13 5    タリスマニック 牡3 56.0 M.バルザローナ A Fabre 90.9 10
12 16 15    レフトハンド 牝3 54.5 M.ギュイヨン C Laffon-Parias 8.3 4
13 7 4    シルバーウェーヴ 牡4 59.5 C.スミヨン P Bary 17.5 6
14 14 14    マカヒキ 牡3 56.0 C.ルメール 友道 康夫 2.8 1
15 3 13    ミグワール 牡4 59.5 O.ペリエ F Head 145.8 12
16 6 2    ザグレイギャッツビー 牡5 59.5 J.ドイル Kevin Ryan 172.2 13

■払戻金

単勝10 780円
複勝10 240円
4 860円
8 840円
馬連4-10 13,800円
ワイド4-10 2,550円
8-10 2,160円
4-8 9,060円
馬単10-4 24,170円
3連複4-8-10 55,290円
3連単10-4-8 380,060円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~凱旋門賞 2016~

 25日に行われた有馬記念を優勝し、陣営がすでに来年の凱旋門賞参戦を表明しているサトノダイヤモンドに対し、英政府公認の賭け請負業者であるウィリアムヒル社は、前売りのオッズで3番人気タイとなる単勝15倍のオッズをつけている。

 大レースにおける長期的な前売りは、現地でアンチポストと呼ばれるもので、ブックメーカー各社が投票を受け付け、的中すれば購入した時点でのオッズで払い戻しを受けることが可能。ただ、出走しなかった場合の払い戻しは原則として行われない。

 現在、オッズ7倍の1番人気になっているのは今年の仏ダービー馬で欧州最優秀3歳牡馬のアルマンゾル(仏=J・ルジェ)。明けて4歳になる同馬の2017年のローテーションは未定だが、先週、来シーズンへ向けての軽い運動を再開するというニュースが地元であった。2番人気の僚馬ラクレソニエール(牝3)は凱旋門賞を直前で回避したが、痛めた背中の回復は順調で、1月15日に帰厩する見込み。欧州年度代表馬に選出されたGI7勝馬マインディング(愛=A・オブライエン、牝3)も現役続行の予定で、この馬がサトノダイヤモンドと並ぶ3番人気だ。

 凱旋門賞はロンシャン競馬場の改修工事の影響で、来年もパリ北東40キロにあるシャンティイ競馬場を舞台に行われる。日本馬ではキタサンブラックの評価も高く、今年GI3勝を挙げた英国のポストポンド(R・ヴァリアン、牡5)と並ぶ5番人気の17倍。11日の香港ヴァーズでもサトノクラウンがハイランドリールを下し、日本の芝2400メートル路線の強さを改めて示した。有馬記念で好レースを繰り広げた2頭の動向には今後、海外からも熱視線が集まることになりそうだ。(在仏競馬記者)

【香港ヴァーズ】凱旋門賞2着馬に日本勢3頭挑む12月08日(木) 05:06

 昨年の覇者、ハイランドリールが最有力だ。今年も英GIキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、米GIブリーダーズCターフを快勝。仏GI凱旋門賞でも僚馬ファウンドの2着と世界を股にかけて活躍している。唯一の懸念は使い詰めの疲れだろう。

 フランスのワンフットインヘヴンは、母が2006年の香港C勝ち馬。今年はGII2勝、GIII1勝と活躍した。母も年齢を重ねて地力を強化しただけに、侮れない。同じフランスのシルバーウェーヴも、サンクルー大賞、フォワ賞を勝つなど実績は十分。長丁場の走りに定評がある英国のビッグオレンジも含めて、欧州勢が優位に立つ。

 日本からは3頭が参戦する。前評判が高いのは米国のGIIIレッドカーペットHで久々の勝利を飾ったヌーヴォレコルトだ。天皇賞・秋14着をひと叩きされたサトノクラウン、距離は未知数ながら年齢を重ねて安定感が出てきたスマートレイアーも底力では引けをとらない。

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凱旋門賞馬ファウンド、BCクラシック参戦も10月25日(火) 05:00

 今年の仏GI凱旋門賞を制したファウンド(愛=A・オブライエン、牝4)は、次走でブリーダーズCクラシック(11月5日、米サンタアニタ、GI、ダ2000メートル)に参戦し、ダートに初挑戦する可能性が出てきた。23日に欧州の主要メディアが報じたもので、オブライエン調教師は「フィリー&メアターフ、ターフ、クラシックのどこに使うか、まだ決めていない」とコメント。ブリーダーズC遠征にあたり、どのレースを使うか熟慮する方針を示した。

 フィリー&メアターフ参戦の可能性は低いとみられるが、出走すればヌーヴォレコルト(美・斎藤誠、牝5)との対戦が実現し、再び日本国内での馬券発売対象レースに出走することになる。

ヌーヴォレコルトの競走成績はこちら

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【エリザベス杯】凱旋門賞馬など外国馬4頭が出走を辞退10月24日(月) 17:57

 今年の凱旋門賞馬ファウンドをはじめ、エリザベス女王杯(11月13日、京都、GI、芝2200メートル)の選出馬となっていた以下の4頭(牝馬)の外国馬が出走を辞退。これにより同競走への外国馬の出走はなくなった。

◎ファウンド(FOUND アイルランド=A・オブライエン厩舎、4歳、20戦6勝) 主な戦績2015年ブリーダーズCターフ・米GI=1着、16年凱旋門賞・仏GI=1着

◎マインディング(MINDING アイルランド=A・オブライエン厩舎、3歳、12戦8勝) 主な戦績2016年英オークス・GI=1着、クイーンエリザベス2世S・英GI=1着

◎セブンスヘブン(SEVENTH HEAVEN アイルランド=A・オブライエン厩舎、3歳、8戦4勝) 主な戦績2016年愛オークス・GI=1着、ヨークシャーオークス・英GI=1着

◎シャムリーン(SHAMREEN アイルランド=D・ウェルド厩舎、3歳、7戦3勝) 主な戦績2016年ブラッドフォードS・愛GII=1着

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【英チャンピオンS】アルマンゾルが凱旋門賞馬を返り討ちに 10月16日() 10:00

 10月15日にイギリス・アスコット競馬場の5Rで英チャンピオンステークス(GI、芝1マイル2ハロン=約2000メートル、3歳以上、1頭取消→10頭立て)が行われ、クリストフ・スミヨン騎手騎乗のアルマンゾル(牡3歳、フランス・JC.ルジェ厩舎)が優勝。タイムは2分5秒94。アルマンゾルはラスト1ハロンで先頭に立ち、外から迫る凱旋門賞馬でライアン・ムーア騎手騎乗のファウンドを寄せ付けず、ゴールでは2馬身差をつけた。

 アルマンゾルは通算成績10戦8勝。2016年フランスダービー、アイリッシュチャンピオンSに次ぐGI・3勝目。前走の愛チャンピオンSではファウンドを2着に下し、そこからの直行。再戦なった今回も1着アルマンゾル、2着ファウンドと同じ結果に。ファウンド(牝4歳、アイルランド・A.オブライエン厩舎)はこれが通算10回目のGI・2着。

 また、同日のアスコット競馬4Rとして行われたクイーンエリザベスII世S(GI、芝1マイル=約1600メートル、3歳以上)では、今年の英オークス馬でライアン・ムーア騎手騎乗のマインディング(牝3歳、アイルランド・A.オブライエン厩舎)が1分38秒53で優勝した。マインディングは、前走の愛チャンピオンSでアルマンゾル、ファウンドに続く3着だった。通算成績は12戦8勝。GIは7勝目。

 

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凱旋門賞出走のマカヒキが帰国10月07日(金) 11:53

 凱旋門賞に出走して14着だったマカヒキ(栗東・友道康夫厩舎、牡3歳)が帯同馬のマイフリヴァとともに10月7日(金)、午前6時40分、KZ049便にて成田国際空港に到着した。

 両馬は輸入検疫のため、9時20分に千葉県白井市のJRA競馬学校の国際厩舎に入厩している。

マカヒキの競走成績はこちら

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【エリザベス杯】凱旋門賞馬ファウンドなど外国馬4頭を選出10月06日(木) 13:34

 JRAは10月6日、凱旋門賞(2日)を制したアイルランド馬ファウンドをはじめ、エリザベス女王杯(11月13日、京都、GI、芝2200メートル)に予備登録をしていた4頭について、すべて出走可能な選出馬とすると発表した。

【愛国】4頭

ファウンド(愛=A.オブライエン厩舎、牝4歳)=19戦6勝〈直近の重賞勝ち=2016年凱旋門賞・仏GI〉

マインディング(愛=A.オブライエン厩舎、牝3歳)=11戦7勝〈直近の重賞勝ち=2016年ナッソーS・英GI〉

セブンスヘブン(愛=オブライエン厩舎、牝3歳)=7戦4勝〈直近の重賞勝ち=2016年ヨークシャーオークス・英GI〉

シャムリーン(愛=D.ウェルド厩舎、牝3歳)=7戦3勝〈直近の重賞勝ち=2016年ブランフォードS・愛GII〉

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【エリザベス杯】凱旋門賞馬ファウンドなど4頭が予備登録10月05日(水) 17:21

 JRAがエリザベス女王杯(11月13日、GI、京都芝2200メートル)の海外からの予備登録馬を発表した。

 〈アイルランド〉 4頭

◎ファウンド(牝4歳、A.オブライエン厩舎) 19戦6勝 主な勝ち鞍=2016年凱旋門賞、2015年BCターフなどGIを3勝◎マインディング(牝3歳、A.オブライエン厩舎) 11戦7勝 主な勝ち鞍=2016年ナッソーS、英オークス、英1000ギニーなどGIを6勝◎セブンスヘブン(牝3歳、A.オブライエン厩舎) 7戦4勝 主な勝ち鞍=2016年ヨークシャーオークス・英GIなどGIを2勝◎シャムリーン(牝3歳、D.ウェルド厩舎) 7戦3勝 主な勝ち鞍=2016年ブランドフォードS・愛GII

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【凱旋門賞】日本の売り上げ41億円は現地の倍以上!10月04日(火) 05:04

 初の海外競馬発売となった凱旋門賞のJRAでの売り上げ(41億円強)が、現地の約2倍に達したことが分かった。フランスの馬券発売のシステムは一部、民間でも可能になるなど複雑だが、従来からあるパリミューチュエルアーバン(PMU)が断然の主流。今回、PMUの売り上げは日本円にして約18億円で、民間と合わせても20億円程度と推定される。改めて日本の競馬熱の高さが証明された形だ。

 今後の日本馬の海外遠征は、カレンミロティックが出走予定の豪GIメルボルンC(11月1日、フレミントン、芝3200メートル)、発売可能レースではないがヌーヴォレコルトが出走を表明している米GIブリーダーズCフィリー&メアターフ(11月5日、サンタアニタ、芝2000メートル)、さらに香港国際競走(12月11日、シャティン)など。日本で馬券が発売されるかどうかは未定で、決定次第、発表される。

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【凱旋門賞】オブライエン師、1~3着独占に「夢にも…」10月04日(火) 05:03

 第95回凱旋門賞(2日、フランス・シャンティイ4R、GI、3歳上、セン馬不可、定量、芝・右2400メートル、優勝賞金285万7000ユーロ=約3億2570万円 =出走16頭)レースレコードで頂点に立ったのは、アイルランドの4歳牝馬ファウンド。日本でもおなじみのムーア騎手が好騎乗を見せて、1馬身3/4差で快勝した。管理するオブライエン調教師は3頭出しで1~3着を独占。3頭の父は、いずれも自身が手がけたガリレオだった。「こんな結果は夢にも思わなかった。凱旋門賞は難しいレース。これ以上のものがあるとは思えない」と普段は冷静沈着な敏腕トレーナーも、最大限の喜びを口にした。

 ファウンドの今後については、連覇を目指す米GIブリーダーズCターフ(11月5日、サンタアニタ、芝2400メートル)への出走が検討されている。

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ファウンド 父ガリレオ、母レッドエヴィー、母の父インティカブ。鹿毛の牝4歳。愛=エイダン・オブライエン厩舎所属。愛国産。馬主はMテーバー&Dスミス&Jマグニア夫人。戦績19戦6勝。GIは2014年マルセルブーサック賞、15年BCターフに次いで3勝目。凱旋門賞は、ライアン・ムーア騎手は10年ワークフォースに次いで2勝目。エイダン・オブライエン調教師は07年ディラントーマスに次いで2勝目。

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厳選コラム ~凱旋門賞 2016~

日頃よりウマニティをご利用いただきありがとうございます。
本日は皆さまにホットなお知らせがあります。

雑誌『競馬最強の法則10月号』(9月13日発売)で海外競馬のスペシャリストとして華々しくメディアデビューし、国内でのJRA海外馬券発売レース第1弾となった凱旋門賞で、いきなり38万馬券を的中させた藤田将大(ふじた・まさひろ)氏がウマニティの『プロ予想MAX』に電撃参戦!
JRA海外馬券発売レースに特化したプロ予想家として、11月1日(火)に開催されるメルボルンカップより、予想販売を開始することが決定したのです。


これが凱旋門賞3連単380,060円的中の動かぬ証拠!

藤田氏は評論家ではなく、あくまで馬券プロという立場を強調し、予想される凱旋門賞の決着構図や、国内で発売される馬券の売れ方(オッズの傾向)を『競馬最強の法則』誌上で鋭く指摘。その見解がズバズバと当たり、さらには3連単38万馬券を的中させたことで、関係者やファンを驚かせました。
海外競馬に関する深い知識だけでなく、ハイレベルな予想スキルも併せ持った、正真正銘の海外馬券マスターです。

なお、藤田氏はウマニティ初の海外競馬専門のプロ予想家(略称:海外プロ)となります。メルボルンカップはもちろんのこと、それ以降のJRA海外馬券発売レースでも予想を提供していく予定になっておりますので、ぜひご期待ください!


■藤田将大(ふじた・まさひろ)プロフィール
某大手商社に勤める現役の商社マン。仕事以外の時間はほぼ競馬に費やし、国内外の馬やレースの情報をくまなくチェックする日々を送る。
ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、アジアの競馬主要国におけるビッグレース観戦歴は豊富で、その前後に行われる一般レースや平開催でも馬券勝負には余念がない。
「名勝負を見て得られる感動と、馬券を獲って得られる感動は別物」を理念に掲げ、国内外を問わず「いかにして馬券で勝つか」を常に研究している。
国内での海外レースの馬券発売開始を機に、雑誌『競馬最強の法則』で華々しくメディアデビュー。海外馬券発売レースの第一弾となった凱旋門賞で3連単38万馬券をいきなり的中させ、競馬ファン・関係者の度肝を抜いた。

【凱旋門賞】血統考察 byうまカレ

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。

今年もいよいよ凱旋門賞の季節となりました。普段は、週末の重賞を中心にレース考察を書いていますが、馬券も発売されるということで、特別編という形で凱旋門賞を考察したいと思います。


●瞬発力・多頭数
今年はロンシャンの改修工事のためシャンティイでの開催となりますが、大きな違いはフォルスストレートの有無くらいで、求められる適性はロンシャン開催時と変わらないと考えています。速い時計、そして本番は仮柵を外してのレース。友道師は「東京や新潟に似ている」とまで仰られていました。

欧州の代表的な競馬大国であり、凱旋門賞にも有力馬を送り込んでいるイギリスとフランス。両国のレース質の違いを簡潔に表すと、イギリスが「スタミナ」、フランスが「瞬発力」です。フランスは極めて日本に近いレースの質になるといえます。このことは、フランス血統が、近年の活躍馬でいうとミッキークイーンジュエラーを輩出したという事実からも明らかです。

凱旋門賞のポイントは先述した①瞬発力勝負に加えて、②多頭数競馬ということが挙げられます。「多頭数のスローペース」だから、ある程度の位置で流れに乗り、馬群で我慢する「精神力」、馬群を割れる「器用さ」などが求められるレースといえます。


●回避馬続出
今年の凱旋門賞は、「5歳牡馬ポストポンド(Postponed)vs日欧3歳馬」という構図になっていましたが、回避馬が続出。日本時間の9月27日18時30分に第1回登録取消期限となり、登録馬は19頭となりました。

この時点で、上位人気に支持されていた仏2冠牝馬ラクレッソニエール(La Cressonniere)、ニエル賞でマカヒキの2着となった良血ミッドターム(Midterm)らの名前が消えました。そして重要な前哨戦、愛チャンピオンSを制した仏ダービー馬アルマンゾール(Almanzor )も英チャンピオンSに向かう可能性が高いといわれています。


さて、ここからは大手ブックメーカーウィリアムヒルの単勝オッズ(日本時間9月28日午前1時現在)順に出走馬をみていきたいと思います。


●右回り<左回り?抜けた人気は怖い
単勝2.25倍、抜けた1番人気に支持されているのが、昨年のキングジョージから6連勝中、GIは5連勝中のポストポンド(Postponed)。昨年はキングジョージの後、フォワ賞を制しましたが、転厩騒動などがあり凱旋門賞を回避。今年の初戦は日本の競馬ファンが涙をのんだドバイシーマクラシック。ご存知の通り、ドゥラメンテを破りました(フランスの地で再戦がかなわなかったのは本当に悲しい)。その後、コロネーションカップ、英インターナショナルSとGIの連勝を続け、初めての凱旋門賞出走となります。他の有力馬にと比べ、間隔が空いていること(英インターナショナルSは8月16日)に加え、個人的には右回りよりも左回りのパフォーマンスが高くみえるのが気になります(シャンティイは右回り)。有力馬の回避が目立ったとはいえ、ここまで抜けた人気になるとは驚きです。

凱旋門賞向き
そして6倍の2番人気が日本のマカヒキ(Makahiki)。戦績は改めて振り返るまでもありませんが、個人的には三点注目していることがあります。一点目は、ニエル賞で大きな着差を付けて勝たなかったこと(着差が付きにくい流れでしたが)で、少なくともオルフェーヴルのフォワ賞のように目に見える圧勝でなかったために、思ったほどマークが厳しくならなさそうということ。そして、ニエル賞の返し馬やレース振りを見ても分かるように、この馬の持ち味は、「動じない・掛からない」という精神力。これが二点目。三点目は、飛びは大きいながらも、後方一気のレース振りから、中団インから抜け出した、皐月賞→ダービーのレース振りの変容からも見てとれるように、ヘイロー(Halo)のクロスに起因する、「大飛びだけれども器用」であるということ。凱旋門賞は近年、多頭数のスローペースになり易く、当日も仮柵を外すとのこと。「馬群で我慢→瞬発力」というレースが求められます。このところで、二点目と三点目は活きてくるでしょう。極端な後方の位置取りにならず、馬場も悪化しなければチャンスは大とみています。

●シルバーコレクター
8倍の3番人気は4歳牝馬のファウンド(Found)。2歳秋にフランスのマルセルブサック賞を制し、GI初制覇。その後3歳時は愛1000ギニー2着、愛チャンピオンSでは凱旋門賞を制したゴールデンホーン(Golden Horn)の2着、英チャンピオンS2着とGIで2着が3回。英チャンピオンSの後、中13日で挑んだ米ブリーダーズカップターフで、ようやくゴールデンホーンを破り、GI2勝目を挙げました。しかし、特筆すべきは今年の戦績。なんと、タタソールズゴールドカップから前走の愛チャンピオンSまで5戦連続2着(全てGI)。この戦績には個人的にブエナビスタを想起させられました。昨年の凱旋門賞は9着に敗れていますが、これは出遅れて後方からのレース。昨年もかなりのスローペースでしたからこれでは勝負になりません。配合的にはHopespringseternal≒Past Exampleが印象的で、パワーも斬れも兼備といったところ。ただ、フランスの瞬発力勝負よりは、タフなイギリスの方が合っているだろうという気はします。

●シャンティイで斬れそう
9倍の4番人気が今年の英愛ダービー馬ハーザンド(Harzand)。2008年の凱旋門賞を制したSea the Starsの産駒で、父子制覇がかかります。英愛ダービー制覇の後、前走の愛チャンピオンSでは8着に敗れましたが、落鉄もあり、勝負所で被されるなどスムーズさを欠きました。この馬は非常に柔らかく美しく斬れるタイプなので、個人的にシャンティイでの競馬は合っていると思います。2年連続英ダービー馬が凱旋門賞馬となるのか。

ここからは10倍以下。昨年の仏ダービー馬で、凱旋門賞は3着だったニューベイ(New Bay)と、20ハロン(約4000m)のアスコットゴールドカップを制したオーダーオブセントジョージ(Order Of St George)が15倍で並んでいます。

●フランス向きの斬れ
ニューベイは今年、エイシンヒカリが制したイスパーン賞6着→ゴントードビロン賞(GIII)1着→愛チャンピオンS4着の3戦のみ。イスパーン賞は道悪が響きました。配合的にも戦績が示す通りMill Reef5×4やSir Ivor≒Drone≒Secrettame6・6×4といったフランス向きの斬れ味を引き出す仕掛けがあるので、愛チャンピオンSであれだけ走れれば、今回も好走する可能性はなかなか高いのではないでしょうか。

●ステイヤー
オーダーオブセントジョージは昨年の愛セントレジャーと今年のアスコットゴールドカップの長距離GIを2勝。連覇を狙った前走愛セントレジャーはまさかの2着に敗れました。Hopespringseternal≒Secrettame≒Weekend Surprise4×3・4、Mr.Prospector4×3・5と、非常に軟質な血をクロスしているため、それがやや怠慢さとして伝わり長い距離を得意としています。戦績の示す通りのステイヤーで、シャンティイで斬れる姿はイメージできません。

21倍で並ぶのが、3歳牝馬レフトハンド(Left Hand)と4歳牡馬シルバーウェーブ(Silverwave)の2頭。この2頭は、マカヒキが制したニエル賞と同日に行われた、ヴェルメイユ賞(GI)とフォワ賞(GII)を制した馬です。

●ラクレッソニエールの半馬身差2着の実績
レフトハンドは今年の仏オークスで、有力馬の1頭だったラクレッソニエールの半馬身差2着。その力を示すようにその後はプシュケ賞(GIII)→ヴェルメイユ賞と連勝。鞍上も日本でお馴染みのM.ギュイヨン騎手。Sir Ivor≒Drone≒Halo≒Red God6・6×4・5という瞬発力を引き出す仕掛けがあるので、シャンティイは合っていそうです。ヴェルメイユ賞の映像を見ていると、日本でも走れそうな気がしているほど。3歳牝馬という点、そして2012年にオルフェーヴルを負かしたソレミア(Solemia)や2013年にキズナに先着し4着だったアンテロ(Intello)の馬主で凱旋門賞で結果を残しているシャネルのオーナー、ヴェルテメール兄弟の所有馬という点でも注目です(最近だとソロウ(Solow)が活躍)。

●名手騎乗で
シルバーウェーブは、昨年はニエル賞2着→凱旋門賞10着。しかし今年は、イスパーン賞がエイシンヒカリの3着で、その後サンクルー大賞を制覇。前哨戦のフォワ賞を制し勢いに乗り、何といっても今回は鞍上がC.スミヨン騎手。日本でも穴人気するでしょうし、やはり狙う価値はあります。配合的にもRiverman5・6×3なので、母が同じAnabaa経由のRivermanクロスであるクィーンズリング的な斬れ方をします。

●先行力は魅力
26倍のハイランドリール(Highland Reel)は、ファウンド、オーダーオブセントジョージと同じエイダン・オブライエン厩舎の4歳牡馬。この秋はジャパンカップへ来日の可能性も示唆しています。これまで、昨年の米セクレタリアトSと、香港ヴァーズ、今年のキングジョージのGI3勝。前走の愛チャンピオンSは、外差しが決まる流れが不向きでした。肩が立った小刻みなピッチ走法による器用さに加え先行力もありますし、凱旋門賞は向いているのではないかと思います。実は3歳時、仏2000ギニー→仏ダービーを使われており、今回と同じシャンティイ競馬場で行われた仏ダービーはニューベイの2着でしたが、シャンティイ適性の高さもみせました。オブライエン厩舎ならこの馬を1番に推したいです。

●ドイツ調教馬
サヴォワヴィーヴルはドイツの3歳牡馬。独ダービー2着の後、8月のドーヴィル大賞典(GII)を制しました。レース映像を観る限り、シャンティイで俊敏に動ける感じはしませんが、唯一のドイツ馬として気にしてみたい1頭。

51倍の2頭、ワンフットインヘヴン(One Foot In Heaven)の母は2006年、マカヒキの父ディープインパクトに先着したプライド(Pride)。芦毛のザグレイギャッツビー(The Grey Gatsby)は一昨年の仏ダービー馬で実績十分ですが、一線級相手だと物足りないレースが続いています。


【まとめ】
・贔屓目無しにみても、最も好走がイメージできるのはマカヒキ
ポストポンドファウンドは人気ほどの信頼は置けない。
・人気がない馬で期待できるのはレフトハンド
ハーザンドハイランドリールの巻き返しに警戒。
ニューベイは今年も可能性が高い。

本命は、マカヒキとレフトハンドの2頭で、内枠に入った方にしようと考えています。

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過去10年の結果 ~凱旋門賞 2016~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2015/10/04 ゴールデンホーン 牡3 イギリス 02:27.2 L.デットーリ J.ゴスデン
2014/10/05 トレヴ 牝4 フランス 02:26.1 T.ジャルネ C.ヘッド
2013/10/06 トレヴ 牝3 フランス 02:32.0 T.ジャルネ C.ヘッド
2012/10/07 ソレミア 牝4 フランス 02:37.7 O.ペリエ C.ラフォンパリアス
2011/10/02 デインドリーム 牝3 ドイツ 02:24.5 A.シュタルケ P.シールゲン
2010/10/03 ワークフォース 牡3 イギリス 02:35.3 R.ムーア M.スタウト
2009/10/04 シーザスターズ 牡3 アイルランド 02:26.3 M.キネーン J.オックス
2008/10/05 ザルカヴァ 牝3 フランス 02:28.8 C.スミヨン A.ロワイエ=デュプレ
2007/10/07 ディラントーマス 牡4 アイルランド 02:28.5 K.ファロン A.オブライエン
2006/10/01 レイルリンク 牡3 フランス 02:26.3 S.パスキエ A.ファーブル

歴史・概要 ~凱旋門賞 2016~

凱旋門賞は、1920年にパリ大賞典に匹敵する大レース創設を目指し、欧州一、世界一を目標として誕生した国際競走。ヨーロッパのみならず世界中のホースマンがダービーステークスやケンタッキーダービーと並び憧れ、凱旋門賞での勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つとして名を馳せている。
凱旋門賞は、ヨーロッパでの競馬シーズンの終盤に開催されることから、その年のヨーロッパ各地の活躍馬が一堂に会するヨーロッパチャンピオン決定戦として長い間その地位を保っている。同じような位置づけの競走であるイギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスはヨーロッパ上半期のチャンピオン決定戦となっているが、凱旋門賞のほうは各国のダービーなどを勝ってきた3歳馬が参加することでより高い価値を有している。
日本でも抜群に知名度や人気の高い競走で日本の馬が海外遠征をする場合も凱旋門賞を目指す場合が多く、日本国内で最上級の活躍をした競走馬が1960年代後半からしばしば参戦している。
なお、欧州以外の国で調教を受けた馬が優勝したことはない(欧州調教師の管理下でのUAE調教馬の優勝例はある)。欧州馬以外の最高着順は日本から出走したエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルとニュージーランドから出走したBalmerino(バルメリーノ)の2着である。
過去の優勝馬にはトニービン、ダンシングブレーヴ、ラムタラ、エリシオ、モンジュー、バゴ、ディラントーマス、ザルカヴァ、シーザスターズ、ワークフォース、デインドリーム、ソレミアなどが名を連ねる。
日本馬の挑戦は、スピードシンボリ(1969年着外)、メジロムサシ(1972年18着)、シリウスシンボリ(1986年14着)、エルコンドルパサー(1999年2着)、マンハッタンカフェ(2002年13着)、ディープインパクト(2006年3位入線失格)、メイショウサムソン(2008年10着)、ナカヤマフェスタヴィクトワールピサ(2010年2・7着)、ヒルノダムールナカヤマフェスタ(2011年10・11着)・オルフェーヴルアヴェンティーノ(2012年2・17着)、オルフェーヴルキズナ(2013年2着・4着)、ハープスタージャスタウェイゴールドシップ(2014年6着・8着・14着)、マカヒキ(2016年・14着)という結果となっている。
前哨戦には、仏・ニエル賞、フォワ賞、ヴェルメイユ賞、愛・アイリッシュチャンピオンS、英・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、独・バーデン大賞などが挙げられる。
レースレコードは2011年のデインドリームが記録した2分24秒49という時計。

挑戦した日本馬 ~凱旋門賞 2016~

スピードシンボリ 着外(11着以下)/1970年
血統
父:ロイヤルチャレンヂャー
母:スイートイン(ライジングライト)
成績
43戦17勝
1億6320万円+5000ドル
主な勝ち鞍
有馬記念GI(69、70年)
天皇賞春GI
宝塚記念GI
日本調教馬として初めて凱旋門賞に挑戦した老雄

 天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念(2回)を優勝した昭和を代表するアイアンホース、スピードシンボリ。1967年・1970年に啓衆社賞年度代表馬および最優秀5歳以上牡馬に選出され、当時の最高齢記録である8歳で有馬記念を制覇した老雄である。3回の海外遠征を含む全43戦を常に一線級で活躍し、「無事是名馬」 を体現したその戦績、雄姿から多くの競馬ファンから愛されている。また、同馬は当時としてはめずらしい長期海外遠征を行い、日本の競走馬として初めてキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスと凱旋門賞に出走したことでも有名である。
 日本馬初挑戦となった凱旋門賞では、前哨戦の結果から先行策では通用しないと踏んだ陣営が同馬にとって初めてとなる後方待機策をとり、直線勝負に賭けたが、24頭立ての着外に敗れた。凱旋門賞後は遠征疲れで疲労困憊となり、引退も囁かれたが、放牧先で立て直されると即座に有馬記念へ出走。疲労を懸念されて6番人気の低評価となったが、これを覆し、見事快勝。8歳馬で初となる8大競走優勝となった。
 ヨーロッパ長期遠征、アメリカの国際招待競走ワシ ントンD.C.インターナショナルへの出走など海外競馬への積極的な参戦が日本競馬に残した功績は非常に大きく、1990年にJRA顕彰馬に選出され、晴れて殿堂入りとなった。

エルコンドルパサー 2着/1999年
血統
父:Kingmambo
母:マンファス(ラストタイクーン)
成績
11戦8勝
3億7607万円+380万フラン
主な勝ち鞍
ジャパンカップGI
NHKマイルカップGI
サンクルー大賞GI
フォワ賞GII
国内外から賞賛を浴びる怪物

 芝・ダート・距離問わず国内外で実績を残し、1998年JRA賞最優秀4歳牡馬、1999年年度代表馬、JRA賞最優秀5歳以上牡馬に輝いた日本競馬史指折りのスーパーホース。本当に強い馬は条件を問わないことを証明したその戦績は実に輝かしく、ダートの新馬戦を7馬身差の圧勝で飾ると5連勝でNHKマイルカップを制覇。同馬にとって初の2400m戦で距離不安が囁かれたジャパンカップも他馬を寄せ付けず、横綱競馬で完勝した(当時初となる4歳(現3歳)による優勝)。レース直後、陣営は国内に敵なしと判断し、長期海外遠征プランを発表。
 海外初戦となったイスパーン賞こそ2着に敗れたが、続くサンクルー大賞では前年度の凱旋門賞馬、サガミックスを下し、日本調教馬による初のヨーロッパのチャンピオンディスタンスのG1制覇を飾った。本番の凱旋門賞では当日の重たい馬場状態を考慮し、果敢に先手を奪う積極策を選択。直線では競馬史に残るモンジューとの激しい叩き合いとなったが、惜しくも2着に敗れた。しかし、モンジューと3.5キロ差の斤量、後続に6馬身の差を付けたことから現地メディアからも「2頭のチャンピオンが存在した」と評価された。
 遠征中、エルコンドルパサーの走法がヨーロッパ特有の重たい馬場に合わせた走法に変化したという話は有名で、その適応力の高さこそ生涯連対を外さなかったエルコンドルパサーの神髄と言えよう。

ディープインパクト 失格(3位入線)/2006年
血統
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア(Alzao)
成績
14戦12勝
14億5455万円
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
天皇賞春GI
宝塚記念GI
ジャパンカップGI
有馬記念GI
日本競馬史に刻んだ「衝撃」

 史上6頭目のクラシック三冠馬(史上2頭目の無敗での三冠馬)で、2005年、2006年JRA賞年度代表馬、2005年JRA賞最優秀3歳牡馬、2006年JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝き、社会現象を巻き起こした近代競馬を代表する名馬、ディープインパクト。
 主戦の武豊騎手が「走るというより飛んでいる」と表現するその独特の走法で無敗のクラシック三冠をはじめ、国内GIを総舐めにすると凱旋門賞へ挑戦した。レース当日は日本馬にとって初となる凱旋門賞制覇を信じて疑わないファンたちがロンシャン競馬場に集結、国内でも緊急特番が組まれ、日本中の注目を集めた。
 レースでは好スタートを切り、道中2~3番手でレースを進めると、残り300メートル地点でいったん先頭に立ったものの突き放すことはできず、残り100 メートル地点でレイルリンクに、さらにゴール直前でプライドにも交わされて3位入線となった。(レース後の検査でディープインパクトの体内から禁止薬物が検出され、失格)。レース後、鞍上の武豊騎手は「直線を向いてからハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった」と語った。日本中が勝利を期待したディープインパクトの敗戦だけにその余波は大きく、斤量、重たい馬場、先行馬総崩れの厳しいレース展開、薬物投与による調整失敗などファンの間で激しい論争が巻き起こった。
 しかし、帰国後はそんな論争を吹き飛ばすようにジャパンカップ、有馬記念を圧勝。特に鞍上の武豊が「過去最高の走り」と語った有馬記念でのパフォーマンス は別次元であり、まさに「衝撃」のラストランであった。

ナカヤマフェスタ 2着/2010年
血統
父:ステイゴールド
母:ディアウィンク(タイトスポット)
成績
15戦5勝
2億9324万円+91万4400ユーロ
主な勝ち鞍
宝塚記念GI
セントライト記念GII
東京スポーツ杯2歳ステークスGIII
記憶に残るワークフォースとの壮絶な叩き合い

 JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞したステイゴールド代表産駒の1頭。新馬、東京スポーツ杯2歳ステークスと連勝し、クラシック戦線を歩むものの皐月賞8着、日本ダービー4着、菊花賞12着とGIでは今一歩の成績であった。しかし、不良馬場で行われた日本ダービーでは不利があった中で唯一後方から豪脚で追い込み、力のいる馬場への適性を感じさせていた。その後、休養を挟んで出走したメトロポリタンステークスでは別馬のようなレースぶりで圧勝。続く宝塚記念では8番人気の低評価を覆し、ブエナビスタら強豪をまとめて差し切って初GI制覇を飾った。レース後、エルコンドルパサーでヨーロッパ遠征のノウハウを熟知している二ノ宮調教師は、凱旋門賞挑戦を即座に表明した。
 前哨戦のフォワ賞で2着した後、調子を上げて臨んだ凱旋門賞当日、人気は9番人気と伏兵扱いであった。レースでは中団外目を追走し、勝負所の4コーナーでは鞍上の蛯名騎手が立ち上がるほどの不利を受けたものの追い出されると力強い末脚で一旦先頭に。直線半ばでは内から差し込んできたワークフォースと2頭が抜け出す形となり、壮絶な叩き合いとなったが、アタマ差及ばず2着。レース後、鞍上の蛯名騎手は「悔しい。何とかしたかったけれど。でも、これで終わりじゃない。」と悔しさを滲ませた。しかし、凱旋門賞連対はエルコンドルパサー以来、実に11年ぶりの快挙であり、日本のファンに大きな希望を与えた。

オルフェーヴル 2着/2012年・2013年
血統
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート(メジロマックイーン)
成績
21戦12勝
13億4408万円+215万ユーロ
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
有馬記念GI(11、13年)
宝塚記念GI
規格外の能力を秘めたスーパーホース

 中央競馬史上7頭目のクラシック三冠馬であり、2011年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬、2012・2013年の最優秀4歳以上牡馬を受賞したオルフェーヴル。管理する池江寿調教師が「イレ込みがきつく競走馬になれないかと思った」と語るほどやんちゃな性格で、3歳春まで陣営は勝つことよりも馬に競馬を教えることに専念していたという逸話がある。素質開花した3歳春以後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念を含む6連勝で国内最強を証明。しかし、2012年の阪神大賞典では3コーナーで曲がろうとせずに外ラチギリギリの所まで真っ直ぐに走り、他の馬より数百メートル多く走ったが、2着に食い込み、「歴史的逸走」としてその怪物ぶりを再認識させた。
 宝塚記念、フォワ賞と連勝で臨んだ2012年の凱旋門賞では後方で折り合いに専念し、脚をためる競馬。最後の直線でエンジンがかかると1頭次元の違う末脚で一気に先頭に立ち、日本中が勝利を確信したが、抜け出した直後に内ラチに寄れるとゴール前で伏兵ソレミアに差され、日本調教馬初の凱旋門賞制覇はお預けとなった。「先頭に立ったときは勝ったと思った」というスミヨン騎手の言葉通り、圧巻のパフォーマンスであった。
 2度目の挑戦となった2013年は、前哨戦のフォワ賞をムチなしで楽勝。日本中の期待を背に挑んだが、怪物牝馬トレヴに屈し2着となった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1969年スピードシンボリ牡6野平祐二野平省三着外※(11着以下)
1972年メジロムサシ牡5野平祐二大久保末吉18着
1986年シリウスシンボリ牡4M.フィリッペロン二本柳俊夫14着
1999年エルコンドルパサー牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
2002年マンハッタンカフェ牡4蛯名正義小島太13着
2004年タップダンスシチー牡7佐藤哲三佐々木晶三17着
2006年ディープインパクト牡4武豊池江泰郎失格※(3位入線)
2008年メイショウサムソン牡5武豊高橋成忠10着
2010年ナカヤマフェスタ牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
ヴィクトワールピサ牡3武豊角居勝彦7着※(8位入線)
2011年ヒルノダムール牡4藤田伸二昆貢10着
ナカヤマフェスタ牡5蛯名正義二ノ宮敬宇11着
2012年オルフェーヴル牡4C.スミヨン池江泰寿2着
アヴェンティーノ牡8A.クラストゥス池江泰寿17着
2013年オルフェーヴル牡5C.スミヨン池江泰寿2着
キズナ牡3武豊佐々木晶4着
2014年ハープスター牝3川田将雅松田博資6着
ジャスタウェイ牡5福永祐一須貝尚介8着
ゴールドシップ牡5横山典弘須貝尚介14着
2016年マカヒキ牡3C.ルメール友道康夫14着
2017年サトノダイヤモンド牡4C.ルメール池江泰寿15着
サトノノブレス牡7川田将雅池江泰寿16着