モズカッチャン(競走馬)

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モズカッチャン
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写真一覧
抹消  黒鹿毛 2014年2月27日生
調教師鮫島一歩(栗東)
馬主株式会社 キャピタル・システム
生産者目黒牧場
生産地日高町
戦績15戦[4-1-4-6]
総賞金28,837万円
収得賞金5,075万円
英字表記Mozu Katchan
血統 ハービンジャー
血統 ][ 産駒 ]
Dansili
Penang Pearl
サイトディーラー
血統 ][ 産駒 ]
キングカメハメハ
ベストブート
兄弟 モズベイパーコーンモズトリプルエー
市場価格
前走 2019/03/10 金鯱賞 G2
次走予定

モズカッチャンの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
19/03/10 中京 11 金鯱賞 G2 芝2000 1381220.579** 牝5 54.0 和田竜二鮫島一歩 500
(+14)
2.01.5 1.435.0⑧⑨⑨⑨ダノンプレミアム
18/12/23 中山 11 有馬記念 G1 芝2500 16239.148** 牝4 55.0 M.デムー鮫島一歩 486
(-4)
2.33.0 0.836.7⑥⑥④④ブラストワンピース
18/11/11 京都 11 エリザベス杯 G1 芝2200 17473.613** 牝4 56.0 M.デムー鮫島一歩 490
(+6)
2.13.6 0.534.7⑤⑥⑤⑤リスグラシュー
18/08/19 札幌 11 札幌記念 G2 芝2000 168156.943** 牝4 55.0 M.デムー鮫島一歩 484
(--)
2.01.1 0.036.0⑯⑯⑯⑭サングレーザー
18/03/31 アラ 8 ドバイシーマ G1 芝2410 10--------6** 牝4 54.5 C.デムー鮫島一歩 --0000 ------ホークビル
18/02/11 京都 11 京都記念 G2 芝2200 10555.224** 牝4 54.0 M.デムー鮫島一歩 480
(+4)
2.16.5 0.235.9⑧⑦⑦⑦クリンチャー
17/11/12 京都 11 エリザベス杯 G1 芝2200 18357.751** 牝3 54.0 M.デムー鮫島一歩 476
(-2)
2.14.3 -0.034.1⑤⑤④④クロコスミア
17/10/15 京都 11 秋華賞 G1 芝2000 18248.653** 牝3 55.0 M.デムー鮫島一歩 478
(-4)
2.00.4 0.236.6⑤⑤④ディアドラ
17/09/17 阪神 11 ローズS G2 芝1800 18124.327** 牝3 54.0 M.デムー鮫島一歩 482
(+14)
1.46.2 0.734.6⑦⑦ラビットラン
17/05/21 東京 11 優駿牝馬 G1 芝2400 181115.062** 牝3 55.0 和田竜二鮫島一歩 468
(0)
2.24.4 0.334.1⑥⑥⑥⑤ソウルスターリング
17/04/23 東京 11 フローラS G2 芝2000 181137.2121** 牝3 54.0 和田竜二鮫島一歩 468
(0)
2.01.3 -0.033.9⑦⑦⑧ヤマカツグレース
17/03/26 中山 5 3歳500万下 芝1800 13573.621** 牝3 54.0 和田竜二鮫島一歩 468
(-8)
1.51.8 -0.036.6ビービーガウディ
17/02/12 小倉 4 3歳未勝利 芝1800 166124.431** 牝3 54.0 藤岡康太鮫島一歩 476
(0)
1.48.9 -0.434.2⑫⑫⑨④ジャーミネイト
17/01/17 京都 5 3歳未勝利 芝1800 16815131.5133** 牝3 54.0 和田竜二鮫島一歩 476
(0)
1.50.8 0.335.8⑥④サトノクロニクル
16/12/24 阪神 5 2歳新馬 芝1800 136975.5106** 牝2 54.0 藤岡康太鮫島一歩 476
(--)
1.50.9 1.535.7⑧⑥インウィスパーズ

モズカッチャンの関連ニュース

9月7日(木)の栗東トレセンでは、2歳馬22頭がゲート試験に合格。デビューへの関門を突破した。

アスタラビスタ(母ペイヴド、牡、新谷功)=母は2018年ハニムーンS・米GⅡの勝ち馬

アメリカンマーチ(母Goldminer’s Dream、牡、池江寿)

ウインディーパレス(母ウインディーヒル、牡、大橋勇)

オメガモーニング(母ファミーユボヌール、牡、松永幹)

ジューンバタフライ(母ウイングザムーン、牝、飯田祐)

ニホンピロジェシカ(母ニホンピロルーラー、牝、大橋勇)

パルプフィクション(母ゴールデンオーラ、牝、飯田祐)

バロンドール(母リュミエールドール、牡、松永幹)

ホウオウドルーリー(母スタコラサッサ、牝、宮徹)=母の半姉アストンマーチャンは2007年スプリンターズS・GⅠなど重賞4勝

ミスティカ(母ミスティック、牝、松下武)

モズイージス(母モズカッチャン、牡、松下武)=母は2017年エリザベス女王杯・GⅠなど重賞2勝

アドマイヤジョイの2021(牝、飯田祐)

アルレガーロの2021(牝、大橋勇)

アークティックシルクの2021(牝、角田晃)

ウインアイスバーグの2021(牡、木原一)=母の半兄ウインブライトは2019年香港C・香港GⅠなど重賞7勝

ゴルトキルシェの2021(牡、大久保龍)=母の半兄アニマルキングダムは2011年ケンタッキーダービー・米GⅠ、2013年ドバイワールドC・UAEGⅠの勝ち馬

タマモブリリアンの2021(牡、藤岡健)

ボニーゴールドの2021(牝、須貝尚)=母の全姉ショウナンパンドラは2015年ジャパンC・GⅠなど重賞3勝

メイショウセレーノの2021(牡、渡辺薫)

ヤマニンプードレの2021(牡、松永幹)

レッドアトゥの2021(牝、大久保龍)

レッドビアンカの2021(牡、新谷功)

【フローラS】クイーンオブソウルがラスト11秒4の切れ味 開幕週でも差し馬活躍のレースで末脚全開だ 2023年4月20日(木) 05:00

春の東京開幕を飾るサンケイスポーツ賞フローラSの追い切りが19日、東西トレーニングセンターで行われた。美浦ではデビューから3戦いずれも豪快な末脚をみせているクイーンオブソウルが軽快な動きで調教評価『S』に。1、2着馬にオークス(5月21日、東京、GⅠ、芝2400メートル)の優先出走権が与えられる重要な前哨戦で、開幕週でも差し馬が活躍するレース。この馬の切れ味に注目だ。



東京競馬の開幕に、切れ切れの牝馬が登場だ。デビューから3戦すべてメンバー上位の末脚を繰り出してきたクイーンオブソウルが、その末脚に磨きをかけてスタンバイ完了。感触を確かめた津村騎手が「しまいの動きがここ2戦に比べてシャープでしたね。だいぶ上向いてきているし、デキはいいですよ」と最終追い切りの動きを満足そうに振り返った。

強い日差しが照り付けた美浦トレセンの午前9時50分。ダートコースで入念に体をほぐし、Wコースを駆け出した。先行するローズボウル(2勝クラス)の1馬身半後ろにつけ、前半はゆったりと追走。少し力む場面もあったが、「ペースが遅いから、(力んでハミを)かんでくれてちょうどいいくらい」と鞍上に焦りはない。コーナーで内から並びかけ、直線ではジョッキーが少し促すだけでラスト1ハロン11秒4(5ハロン69秒3)と急加速。一杯に追った僚馬を3馬身突き放した。これには動きを見守った林調教師も「しっかり馬の後ろでがまんすることが狙いでした。いい状態に仕上がっています」とご満悦だ。

デビューは中山芝1600メートルの新馬戦。スピードの違いでハナを奪うと、ラスト3ハロン34秒3の脚で後続を5馬身突き放す圧勝だった。2戦目のエルフィンSでは中団に控える形で4着だったが、3ハロン33秒7の末脚を披露。前走のアネモネSでも後方から4コーナーで大外を回る強気の競馬で3着に好走した。ここ2戦は惜敗に終わったが、控える競馬を覚えさせて最後に脚を使わせる内容。津村騎手は「今なら2000メートルでも楽しみ」とマイルからの距離延長に自信をみせた。

東京競馬場は開幕週で、先行有利と思われがち。ところが過去のレースを振り返ると、逃げ馬の連対は1回しかなく、2019年のウィクトーリア、18年のサトノワルキューレは4コーナー10番手以下から、17年モズカッチャン、16年チェッキーノも同8番手から勝利するなど、差し馬が大活躍するレースだ。末脚を生かす形が板についており、今回のメンバーでは最速タイとなる上がり3ハロン33秒7をエルフィンSでマークしているこの馬はまさに狙い目だ。

左回りの中京で行われたエルフィンSでの好内容から「むしろ左回りの方がいいかも」と、東京替わりを歓迎する津村騎手。オークスに直結する最重要トライアルを差し切って、クイーンオブソウル桜花賞組のライバルたちに挑戦状をたたきつける。

オークス直結のトライアル 古くは1986年メジロラモーヌと87年マックスビューティが2年連続でオークスを制したフローラS(当時は4歳牝馬特別)。近年でも本番のオークスに直結する重要トライアルレースとなっている。2021年はフローラS3着だったユーバーレーベンオークスV。16年チェッキーノ、17年モズカッチャン、20年ウインマイリリンがフローラSを勝ってオークスで2着になっている。今年は桜花賞リバティアイランドの1強が予想されるが、それに対抗する馬が出てくる可能性も十分だ。

◆コンビ組む津村騎手は今年好調 クイーンオブソウルとデビューからコンビを組む津村騎手は今年絶好調だ。4月16日終了時点ですでに20勝をマーク。これは2018年に挙げた自己ベストの52勝を更新するペースで勝ち星を量産している。先週の皐月賞では13番人気のメタルスピードを4着に導き、日本ダービー(5月28日、東京、GⅠ、芝2400メートル)の優先出走権をつかみ取った。今週はオークストライアル。「何とか権利を取りたいですね」と、気合が入っている。

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1日栗東でモズカッチャンの息子など24頭の2歳馬がゲート合格 2022年7月1日(金) 16:42

7月1日(金)の栗東トレセンでは、2歳馬24頭がゲート試験に合格。デビューへの関門を突破した。

イナウィンク(母ウィンク、牡、新谷功)

ヴェアリアス(母アンフィデルマール、牡、清水久)

ヴェルデシチー(母プリンセスルーシー、牡、佐々木晶)=おじObviouslyはBCターフスプリント・米GⅠなど重賞9勝

キトリ(母ビバリーヒルズ、牝、杉山晴)=おじカンパニー天皇賞(秋)・GⅠなど重賞9勝

コクセンプウ(母マイネアンティーク、牡、西園正)

コスモアリス(母ミリオンセラー、牝、吉田直)

コパノモンテカルロ(母エーシンベタラネリ、牡、村山明

サトノドゥーチェ(母シンフォニア、牡、音無秀)

シンプルガール(母スマートアレンジ、牝、村山明

ダノンクロム(母セデュイールⅡ、牡、音無秀)

ダンテバローズ(母スズカエルマンボ、牡、上村洋)=半姉クイーンマンボは関東オークスなど交流GⅡ2勝

ティニア(母フォローアドリーム、牡、池江寿)=おじCreative CauseはノーフォークS・英GⅠなど海外4勝

テーオーリカード(母ナナイロボタン、牡、高柳大)=おばカラフルデイズは関東オークス・交流GⅡ勝ち

ビレイ(母アンフォミーユ、牝、宮本博

ブライトサイン(母アウェイク、牝、須貝尚)=おじゴスホークケンは朝日杯FS・GⅠ勝ち

ブレスユアスターズ(母ブレッシングテレサ、牝、奥村豊)=おじアドマイヤラクティはコーフィールドC・豪GⅠ、ダイヤモンドS・GⅢ勝ち

マサハヤヴァンス(母ラグナグ、牝、中尾秀)

モズマワシゲリ(母モズカッチャン、牡、鮫島一)=母はエリザベス女王杯・GⅠ勝ち、オークス・GⅠで2着

モンテナルス(母ワスレアグサ、牝、中尾秀)

レッドラグラス(母アイスパステル、牡、中内田充)

ニシノフェミニンの2020(牡、鮫島一)

フレンチナデシコの2020(牡、吉田直)

マダムジェニファーの2020(牝、西村真)

ルルパンブルーの2020(牡、池江寿)=母はフェアリーS・GⅢ勝ち

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【エリザベス女王杯&福島記念&デイリー杯2歳S&武蔵野S&京都ジャンプS】レースの注目点 2020年11月11日(水) 13:00

★41年ぶりに阪神で実施されるエリザベス女王杯 3頭のGI馬を含む19頭が登録



 11月15日、阪神競馬場でエリザベス女王杯が実施される。同レースは3歳牝馬限定戦として1976年に創設されたが、1996年からは古馬も出走可能となり、今年で45回目を迎える。エリザベス女王杯は例年、京都競馬場で実施されてきたが、同競馬場は今月から大規模な整備工事を行い、2023年3月まで開催休止となるため今年は阪神競馬場で実施される。エリザベス女王杯が阪神で実施されるのは1979年(第4回)以来、41年ぶり2回目となるが、今年のエリザベス女王杯はどのような結果になるだろうか。ちなみに、同レースは2011年にスノーフェアリーが勝ったのを最後に、1番人気馬が8連敗中となっている。なお、今年のエリザベス女王杯には、 昨年の覇者ラッキーライラック(5歳、栗東・松永幹夫厩舎)、昨年のオークスラヴズオンリーユー(4歳、栗東・矢作芳人厩舎)、昨年のヴィクトリアマイルを制したノームコア(5歳、美浦・萩原清厩舎)と3頭のGI馬を含む19頭が登録している。



★阪神でGI2勝のラッキーライラック 史上4頭目のエリザベス女王杯連覇なるか



 昨年の覇者ラッキーライラック(5歳、栗東・松永幹夫厩舎)がエリザベス女王杯の連覇に挑む。同馬はデビューから3連勝で2017年の阪神JFを制し、同年のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞したが、3歳初戦のチューリップ賞1着以降は勝利から遠ざかり、昨年のエリザベス女王杯が約1年8力月ぶりの勝利となった。その後ラッキーライラックは今年の大阪杯でGI3勝目を挙げているが、エリザベス女王杯で4つ目のGIタイトルを手にすることができるかどうか。



 また、ラッキーライラックは2017年の阪神JF、今年の大阪杯と阪神でGI2勝を挙げている。阪神でGI3勝を挙げれば、グレード制が導入された1984年以降で初めてのこととなるが、ラッキーライラックは京都から阪神に舞台を移した今年もエリザベス女王杯を制すことができるかどうか。Vなら、メジロドーベル(1998・99年)、アドマイヤグルーヴ(2003・04年)、スノーフェアリー(2010・11年)に続く史上4頭目の同レース連覇となり、異なる競馬場での同一GI連覇は、グレード制が導入された1984年以降で天皇賞・秋シンボリクリスエス(2002・03年)、キンシャサノキセキ高松宮記念(2010・11年)以来、3例目となる。



★今年JRA・GI5勝のC.ルメール騎手 “テン乗り”ラッキーライラックとのコンビで参戦



 今年のJRA・GIで5勝を挙げているC.ルメール騎手は、エリザベス女王杯では初コンビとなるラッキーライラック(5歳、栗東・松永幹夫厩舎)に騎乗予定。JRA・GIの年間最多勝記録は、2018年にルメール騎手が記録した8勝で、今後実施されるJRA・GI8レースで自身の記録にどこまで迫ることができるか注目されるが、同騎手はリトルアマポーラで制した2008年以来のエリザベス女王杯制覇を遂げることができるかどうか。



 また、ラッキーライラックを所有する(有)サンデーレーシングも今年のJRA・GIで5勝を挙げている。馬主のJRA・GI年間最多勝記録は「6勝」で、残りのJRA・GIでこの記録を更新することができるかどうか。なお、同馬主の所有馬では、ロサグラウカ(5歳、美浦・尾関知人厩舎)もエリザベス女王杯に登録している。



矢作芳人調教師は2頭の管理馬を登録 JRA・GI年間5勝の大記録なるか



 矢作芳人調教師(栗東)は、モズアスコットフェブラリーSコントレイル皐月賞、ダービー、菊花賞を制しており、今年のJRA・GI5勝目がかかる。グレード制が導入された1984年以降で、JRA・GI年間5勝を挙げたのは岩元市三元調教師(2000年)、池江泰寿調教師(2011年)の2人だけで、矢作調教師にはグレード制導入以降3人目の大記録がかかる。矢作調教師はエリザベス女王杯に昨年のオークスラヴズオンリーユー(4歳)、昨年の中日新聞杯勝ち馬サトノガーネット(5歳)の2頭を登録しているが、2018年リスグラシュー以来2年ぶり2回目のエリザベス女王杯制覇を遂げることができるかどうか。



 ラヴズオンリーユーは、昨年のエリザベス女王杯で1番人気に支持されたが3着に敗れた。前年のエリザベス女王杯で1番人気→敗退した馬では2000年のファレノプシス(前年6着)、2005年のスイープトウショウ(前年5着)が勝利を挙げているが、ラヴズオンリーユーは昨年のリベンジを果たすことができるかどうか。同馬にはM.デムーロ騎手が騎乗する予定。



★30年ぶりのエリザベス女王杯V狙う横山典弘騎手 札幌記念を制したノームコアに騎乗予定



 ノームコア(5歳、美浦・萩原清厩舎)は、昨年のヴィクトリアマイル以来のGI制覇を目指す。同馬は前走の札幌記念ではGI馬ぺルシアンナイト、ラッキーライラックを破り、重賞4勝目を挙げた。ノームコアが芝2000メートルを超える距離のレースに出走するのは、2018年のエリザベス女王杯(5着)以来、2年ぶり2回目となるが、GI2勝目を挙げることができるかどうか。なお、同馬に騎乗予定の横山典弘騎手は、3歳限定戦だった1990年キョウエイタップ以来のエリザベス女王杯制覇がかかる。グレード制が導入された1984年以降、騎手の同一JRA・GI最長間隔勝利は、横山典弘騎手が2014年宝塚記念で記録した「23年ぶり」だが、30年ぶりのエリザベス女王杯制覇で自身の記録を更新することができるかどうか。



 ノームコアは父ハービンジャー、母クロノロジストという血統で、今年の宝塚記念勝ち馬クロノジェネシスの姉にあたる。昨年はノームコアヴィクトリアマイルクロノジェネシス秋華賞を制したが、今年も姉妹揃ってJRA・GIを制すことができるかどうか。なお、きょうだい馬が同一年にJRA・GIを勝てば、グレード制が導入された1984年以降で11例目、2年連続での達成は「兄ビワハヤヒデ=弟ナリタブライアン(1993・94年)」以来2組目となる。



★3歳勢はオークスの2・3着馬など6頭が登録 2017年モズカッチャン以来の勝利なるか



 3歳勢は、GI馬の登録こそないが、オークス2着馬ウインマリリン(美浦・手塚貴久厩舎)、オークス3着馬ウインマイティー(栗東・五十嵐忠男厩舎)、秋華賞3着馬ソフトフルート(栗東・松田国英厩舎)など6頭が登録している。エリザベス女王杯が3歳以上のレースとなった1996年以降、3歳馬の優勝は8回で、今年の3歳勢が勝てば、2017年モズカッチャン以来、3年ぶり9回目の勝利となるが、実績豊富な古馬を破ることができるかどうか。



★前走の産経賞オールカマーで重賞制覇 昨年4着のセンテリュオが今年も参戦



 センテリュオ(5歳、栗東・高野友和厩舎)は、芝2200メートル戦で5戦2勝、2着2回と好成績を挙げており、前走の産経賞オールカマーでは重賞初制覇を果たしている。同馬は昨年のエリザベス女王杯では4着に入っているが、前年以上のパフォーマンスを見せてJRA・GI初勝利を挙げることができるかどうか。同馬には前走に続き戸崎圭太騎手が騎乗する予定。なお、エリザベス女王杯が3歳以上のレースになった1996年以降、産経賞オールカマーに出走した馬の同年のエリザベス女王杯での成績は2勝、2着1回(勝率.200、連対率.300)となっている。



北村友一騎手とのコンビでは連対率100% 府中牝馬Sを制したサラキア



 サラキア(5歳、栗東・池添学厩舎)は、今年に入り愛知杯9着、福島牝馬S5着、エプソムC13着という成績だったが、小倉日経オープンで約2年ぶりとなる勝利を挙げると、続く府中牝馬Sでは重賞初制覇を飾った。サラキアには小倉日経オープン、府中牝馬Sに続き北村友一騎手が騎乗する予定だが、3連勝で女王の座に就くことができるかどうか。なお、サラキア北村友一騎手のコンビは通算4戦3勝、2着1回で連対率100%の好成績をマークしている。



 また、府中牝馬S2着のシャドウディーヴァ(4歳、美浦・斎藤誠厩舎)、同3着のサムシングジャスト(4歳、栗東・松田国英厩舎)もエリザベス女王杯に出走する予定。2頭はいずれも重賞勝利がないが、重賞初制覇をGIの舞台で飾ることができるかどうか。なお、重賞未勝利馬のエリザベス女王杯制覇は、過去10年では2012年レインボーダリア、2014年ラキシス、2015年のマリアライトの3頭が記録している。



エリザベス女王杯5勝目を狙う武豊騎手 自身23回目のJRA年間100勝も目前



 エリザベス女王杯で最多の4勝を挙げている武豊騎手が、16年ぶりの同レース制覇を狙う。同騎手はエリザベス女王杯で最多騎乗回数(28回)を記録しており、2001~04年に同一JRA・GIの最多連勝記録となるエリザベス女王杯4連覇を果たしている。今回は“テン乗り”のエスポワール(4歳、栗東・角居勝彦厩舎)とのコンビで参戦する予定だが、自身の最多勝記録を更新するエリザベス女王杯5勝目を挙げることができるかどうか。なお、エスポワールを管理する角居勝彦調教師はエリザベス女王杯で最多の出走回数(17回)を記録しており、2014年にラキシスで勝利を挙げている。



 また、武豊騎手は、11月9日現在、今年のJRA競走で99勝を挙げており、2年連続23回目のJRA年間100勝達成まであと1勝としている。50代騎手の年間最多勝記録は昨年、武豊騎手(当時50歳)が記録した111勝だが、残りの開催で自身の記録にどこまで迫れるだろうか。



★デビュー2年目の若武者に注目! 斎藤新騎手&団野大成騎手が参戦予定



 エリザベス女王杯には、デビュー2年目の斎藤新騎手、団野大成騎手が参戦する予定。斎藤騎手は昨年42勝を挙げてJRA賞最多勝利新人騎手を受賞、2年目の今年も11月9日現在、33勝を挙げている。また、団野騎手は11月9日現在、前年の26勝を大きく上回る50勝を挙げている。斎藤騎手のJRA・GI騎乗は昨年のホープフルS、今年のスプリンターズSに続く3回目、団野騎手は今回がJRA・GI初騎乗となるが、大舞台でどのような騎乗を見せてくれるだろうか。なお、斎藤騎手はウラヌスチャーム(5歳、美浦・斎藤誠厩舎)、団野騎手はリュヌルージュ(5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)に騎乗する予定。



 また、ウラヌスチャームは斎藤騎手の父・斎藤誠調教師の管理馬。「父=調教師、子=騎手」による親子JRA・GI制覇はグレード制が導入された1984年以降で3組が達成しているが、斎藤騎手は父の管理馬とのコンビで初のビッグタイトルを獲得することができるかどうか。なお、同騎手のレース当日の年齢は19歳9力月7日で、Vなら、岸滋彦元騎手が持つ同レースの最年少優勝記録(19歳11力月9日)を更新する。



池添謙一騎手&藤岡康太騎手が参戦予定 史上6人目のJRA全10場重賞制覇なるか/福島記念



 池添謙一騎手と藤岡康太騎手が、福島記念でJRA全10場重賞制覇を目指す。池添騎手の福島重賞参戦は今回が9回目、藤岡康太騎手の福島重賞参戦は5回目だが、史上6人目のJRA全10場重賞制覇を遂げることができるだろうか。なお、池添騎手はバイオスパーク(牡5歳、栗東・浜田多実雄厩舎)、藤岡康太騎手はドゥオーモ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)に騎乗する予定。なお、バイオスパークドゥオーモはいずれも10月11日の京都大賞典以来の出走で、京都大賞典ではバイオスパークが9着、ドゥオーモが15着だった。



★レッドベルジュールの全弟レッドベルオーブ 兄弟で史上2組目の連覇なるか/デイリー杯2歳S



 デイリー杯2歳Sに登録しているレッドベルオーブ(牡、栗東・藤原英昭厩舎)は、父ディープインパクト、母レッドファンタジアという血統で、昨年のデイリー杯2歳S勝ち馬レッドベルジュールの全弟にあたる。レッドベルオーブは、新馬戦では2着に敗れたが、2戦目の未勝利戦で中京芝1600メートルの2歳コースレコードを更新(1分33秒1)して、初勝利を挙げた。レッドベルオーブには引き続き福永祐一騎手が騎乗する予定だが、兄に続いてデイリー杯2歳Sを制すことができるかどうか。Vなら、同レースの兄弟制覇は「兄リディル(2009年)=弟クラレント(2011年)」以来、2組目となる。



 また、モーリス産駒のカイザーノヴァ(牡、栗東・矢作芳人厩舎)には、同産駒初のJRA重賞制覇がかかる。モーリスは今年の新種牡馬で、11月9日現在のJRA2歳リーディングサイヤーランキングではディープインパクトに次ぐ2位となっている。カイザーノヴァは前走でオープンのクローバー賞を制しているが、父に初の重賞タイトルをプレゼントすることができるかどうか。

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【エ女王杯&福島記念&D杯2歳S&武蔵野S】レースの注目点 2019年11月7日(木) 14:32

★1番人気馬が12連敗中の“古馬牝馬GI” エリザベス女王杯には3頭のGI馬含む18頭が出走



 11月10日、京都ではエリザベス女王杯(GI)が実施される。3歳以上のレースとなった1996年以降、エリザベス女王杯の1番人気馬は23回中4勝、勝率.174と苦戦しており、過去10年で勝利を挙げたのは2011年の外国馬・スノーフェアリー1頭だけとなっている。



 春季に実施されるGIヴィクトリアマイルでも1番人気馬は苦戦しており、現在実施されている“古馬牝馬GI”では1番人気馬が12連敗中。今年のエリザベス女王杯には、オークスラヴズオンリーユー(3歳、栗東・矢作芳人厩舎)、秋華賞クロノジェネシス(3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、一昨年の“2歳女王”ラッキーライラック(4歳、栗東・松永幹夫厩舎)と3頭のGI馬を含む18頭が出走予定だが、果たして、どのような結果になるだろうか。なお、エリザベス女王杯では、2014年から5年連続でGI未勝利馬が優勝している。



★4戦4勝のオークスラヴズオンリーユー 史上最少キャリアでの“古馬GI”制覇なるか



 オークスラヴズオンリーユー(3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、エリザベス女王杯(GI)が秋初戦となる。同馬は、レース史上最少キャリア記録に並ぶ4戦目でオークスを制し、ここまで無敗の4戦4勝という成績を残している。エリザベス女王杯が3歳以上のレースとなった1996年以降、同レースの最少キャリア優勝記録は2002年ファインモーションの6戦目で、ラヴズオンリーユーが勝てばこの記録を更新するが、デビューからの連勝を伸ばすことができるだろうか。なお、デビュー5戦目で“古馬GI”を勝てばファインモーション(2002年エリザベス女王杯)、リアルインパクト(2011年安田記念)、フィエールマン(2019年天皇賞・春)のデビュー6戦目を上回り、グレード制が導入された1984年以降では最少キャリアでの勝利となる。



 また、ラブズオンリーユーを管理する矢作芳人調教師は、昨年のリスグラシューに続くエリザベス女王杯連覇がかかっている。矢作調教師は昨年、JRA・GIで2勝、海外ではコックスプレート(豪・GI)を制しているが、今年3度目のJRA・GI制覇を果たすことができるだろうか。



★3歳勢はGI馬2頭含む3頭が出走予定 昨年敗れた姉の雪辱なるか、クロノジェネシス



 3歳勢は、オークスラヴズオンリーユー(栗東・矢作芳人厩舎)、秋華賞クロノジェネシス(栗東・斉藤崇史厩舎)、秋華賞4着のシャドウディーヴァ(美浦・斎藤誠厩舎)の3頭が出走を予定している。エリザベス女王杯が3歳以上のレースとなった1996年以降、3歳馬の優勝は8回で、今年の3歳勢が勝てば2017年モズカッチャン以来、2年ぶり9回目となるが、古馬との初対決で勝利を挙げることができるだろうか。



 クロノジェネシスは父バゴ、母クロノロジストという血統で今年のヴィクトリアマイル(GI)勝ち馬ノームコアの妹にあたる。ノームコアは、昨年のエリザベス女王杯で5着に敗れているが、クロノジェネシス秋華賞に続くGI連勝で姉の雪辱を果たすことができるだろうか。また、クロノジェネシスの毛色は「芦毛」で、芦毛馬がエリザベス女王杯を勝てば1984年のキョウワサンダー以来35年ぶりとなる。



府中牝馬Sを制したスカーレットカラー Vなら、高橋亮調教師はJRA・GI初制覇



 スカーレットカラー(4歳、栗東・高橋亮厩舎)は今年の牝馬限定重賞に4回出走し、愛知杯(GIII)10着、マーメイドS(GIII)3着、クイーンS(GIII)2着、府中牝馬S(GII)1着という成績を残している。前走の府中牝馬Sでは、4コーナー通過順位14番手から直線で13頭を抜き去り、重賞初制覇を果たした。スカーレットカラーはこれまで芝2000m以下のレースに出走を続けており、今回は初めて芝2200m戦に出走するが、府中牝馬Sで見せたパフォーマンスをGIの舞台でも示すことができるだろうか。なお、同馬に騎乗予定の岩田康誠騎手はエリザベス女王杯で4回の2着があり、14回目の挑戦で同レース初勝利なるか注目される。



 また、スカーレットカラーを管理する高橋亮調教師にはJRA・GI初制覇がかかっている。同調教師は騎手時代にJRA通算305勝(うち重賞7勝)を挙げたが、GIには惜しくも手が届かず、3度の2着が最高だった。高橋亮調教師は今回が10回目のJRA・GI挑戦となるが、騎手・調教師通じて初のビッグタイトルを手にすることができるだろうか。



★約1年8カ月ぶりのV目指すラッキーライラック C.スミヨン騎手との新コンビで参戦予定



 2017年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞したラッキーライラック(4歳、栗東・松永幹夫厩舎)が、久々の勝利を目指している。同馬はデビューから3連勝で2017年の阪神JF(GI)を制し、3歳初戦となったチューリップ賞(GII)でも1着となったが、同レース以降は勝利から遠ざかっており、前走の府中牝馬S(GII)では3着だった。今回、ラッキーライラックにはC.スミヨン騎手が騎乗する予定だが、チューリップ賞以来約1年8カ月ぶりの勝利、阪神JF以来約1年11カ月ぶりのGI勝利を挙げることができるだろうか。エリザベス女王杯が3歳以上のレースになった1996年以降、最優秀2歳牝馬の同レース制覇は1998・99年に連覇したメジロドーベル1頭のみで、ラッキーライラックが勝てば20年ぶり2頭目となる。



 なお、ラッキーライラックを管理する松永幹夫調教師は、騎手時代の2000年にエリザベス女王杯ファレノプシス)を制しており、同レース史上初の“騎手&調教師”双方制覇がかかっている(※クロコスミアを管理する西浦勝一調教師にも同記録がかかっている)。



★今年こそ女王の座を射止めるか 2年連続で2着惜敗のクロコスミア



 2年連続2着のクロコスミア(6歳・栗東・西浦勝一厩舎)が、悲願のエリザベス女王杯制覇を狙っている。同馬は2017年、2018年と2年続けて府中牝馬S(GII)をステップにエリザベス女王杯に挑んだが、2017年はモズカッチャン、2018年はリスグラシューにいずれもクビ差及ばず2着となっている。クロコスミアは今年も府中牝馬S(5着)をステップにエリザベス女王杯に参戦するが、今年こそ女王の座に就くことができるだろうか。なお、同馬には2017年は和田竜二騎手、2018年は岩田康誠騎手が騎乗していたが、今年は藤岡佑介騎手が騎乗する予定となっている。



エリザベス女王杯で2着2回の斎藤誠調教師 ウラヌスチャームシャドウディーヴァの2頭が出走



 斎藤誠調教師(美浦)は2014年のオークスヌーヴォレコルトの管理調教師で、2014年、2015年に同馬をエリザベス女王杯に出走させたが、2年連続でクビ差2着と惜しくも敗れている。斎藤調教師は、今年のエリザベス女王杯ウラヌスチャーム(4歳)、シャドウディーヴァ(3歳)の2頭を出走させるが、同レース初制覇を遂げることができるだろうか。



 ウラヌスチャームは前走で京都大賞典(GII)に出走して7着に敗れているが、エリザベス女王杯が3歳以上のレースになった1996年以降、同年の京都大賞典出走馬はエリザベス女王杯で3勝、2着4回(勝率.143、連対率.333)という成績を挙げている。また、シャドウディーヴァは通算9戦1勝という成績だが、前走の秋華賞(GI)では4着に入っている。同馬が勝てば、グレード制が導入された1984年以降では、リアルインパクト(2011年安田記念)以来、8年ぶり2頭目の1勝馬による“古馬GI”制覇となる。



★5連勝で女王の座に就くか サトノクラウンの妹ポンデザール



 ポンデザール(4歳、美浦・堀宣行厩舎)は、昨年8月の3歳未勝利戦で初勝利を挙げると、荒川峡特別(500万下)→北海ハンデキャップ(2勝クラス)を連勝し、前走はオープン特別の丹頂Sを制して目下4連勝中。同馬は父ハーツクライ、母ジョコンダIIという血統で、2017年の宝塚記念を制したサトノクラウンの妹にあたる。兄サトノクラウンは4歳時の12月に香港ヴァーズ(香・GI)で初GIタイトルを手にしたが、ポンデザールも兄と同じように4歳秋に初のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。Vなら、重賞初挑戦の馬によるエリザベス女王杯制覇は、同レースが3歳以上のレースとなった1996年以降では初めてのケースとなる。



★牝馬限定GI完全制覇がかかる国枝栄調教師 府中牝馬S2着のフロンテアクイーンが出走



 国枝栄調教師(美浦)は、2010年にアパパネ、2018年にアーモンドアイで2度の“牝馬三冠”制覇を果たすなど、牝馬限定GIで8勝をマークしている。同調教師がエリザベス女王杯を勝てば、現在実施されている牝馬限定GIの完全制覇となるが、史上初の快挙を成し遂げることができるだろうか。なお、国枝調教師は府中牝馬S(GII)2着のフロンテアクイーン(6歳)を出走させる予定で、Vなら、府中牝馬S2着馬の優勝は昨年のリスグラシューに続く2年連続2頭目、6歳馬のエリザベス女王杯制覇は史上初となる。



 今年の“古馬牝馬重賞”9レースの年齢別勝利数を見ると、4歳がトップの5勝、6歳が3勝、5歳が1勝となっており、5月のヴィクトリアマイル(GI)以降は4歳馬が4連勝を決めている。今年のエリザベス女王杯(GI)には3歳が3頭、4歳が10頭、5歳が2頭、6歳が3頭の計18頭が出走するが、どの世代が女王の座に就くだろうか。

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モズカッチャン、右前脚浅屈腱炎で引退…繁殖牝馬に 2019年3月21日(木) 11:43

 2017年のエリザベス女王杯を制したモズカッチャン(牝5歳、栗東・鮫島一歩厩舎)は屈腱炎を発症したため、21日付で競走馬登録を抹消した。今後は北海道日高町の目黒牧場で繁殖馬となる予定。

 同馬はJRA通算14戦4勝、JRA獲得賞金2億8837万4000円(付加賞含む)。17年にはサンスポ賞フローラS・GIIも勝った。18年にはドバイシーマクラシック・GIに参戦(6着)。父ハービンジャー、母サイトディーラー、母の父キングカメハメハという血統で、10日の金鯱賞・GII(9着)がラストランとなった。



 鮫島調教師「厩舎にGI初勝利をもたらしてくれて感謝の気持ちしかありません。引退は残念ですが、無事に繁殖にあがれるので、いい子を出してほしいです」

★モズカッチャンの競走成績はこちら

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モズカッチャンの関連コラム

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先週は、23(日)に中山競馬場でG1有馬記念が行われました。それでは、いつものようにレース結果と競馬予想の達人・ウマニティプロ予想家陣のスマッシュヒットを振り返っていきたいと思います。
 
G1有馬記念は、小雨が降るなか馬場状態は稍重発表で発走時刻を迎えます。1番人気はレイデオロで単勝2.2倍。2番人気にキセキ(同5.9倍)、3番人気にブラストワンピース(同8.9倍)、4番人気にモズカッチャン(同9.1倍)、5番人気にオジュウチョウサン(同9.2倍)と、ここまでが単勝ひとケタ台の支持を集め、全16頭がゲートイン。
ミッキースワローが後手を踏んだ以外は各馬まずまず揃ったスタートを切ると、まず注目のオジュウチョウサンが先頭へ。ここにサウンズオブアースミッキーロケットと並び掛けていくところへ、離れた外からキセキが進出しハナを奪って1週目のホームストレッチへ。前半1000mを1分00秒8(推定)で通過すると、ここから若干ペースを落としながら向こう正面へと馬群を率います。
キセキから4馬身後方には、ミッキーロケットが続き、差がなくオジュウチョウサンサウンズオブアースクリンチャーモズカッチャンブラストワンピースと中団にかけての追走。サトノダイヤモンドを挟んで、直後の9番手あたりをレイデオロがキープ。後方集団は、マカヒキシュヴァルグランパフォーマプロミススマートレイアーサクラアンプルールリッジマンとなって、離れて最後方をミッキースワローの態勢で2週目の3コーナーを目指します。
3コーナーを迎え、ここからペースアップを図るキセキがさらにリードを広げ始めると、歓声に沸く場内。外を回って手応えよく進出を開始するブラストワンピースに、これを追うように直後からはレイデオロも徐々に先行集団の一角へとポジションを上げて直線勝負へ。
逃げるキセキのリードは、依然3馬身ほど。終始直後の位置取りで進めたミッキーロケットオジュウチョウサンも手応え十分に追い出され、残り200mでキセキから2馬身差へと詰め寄ると、外を伸びてはブラストワンピースが差のないところまで浮上。直後の5番手にはさらに外を通ってレイデオロも伸びてきます。坂を上がったところで苦しくなったキセキを、外からミッキーロケットブラストワンピースが一気に捉えると、直後のレイデオロ、さらに後方から馬群を縫うように伸びたシュヴァルグランの2頭も急追。ゴール手前50mでは4~5頭がひと塊となる熱戦を、最後は3歳馬ブラストワンピースが振り切って先頭でゴール!G1初制覇を飾っています。クビ差の2着にはレイデオロが入り、そこから1馬身1/4差の3着には9番人気シュヴァルグランが入っています。
公認プロ予想家では、サウスプロ☆まんでがんプロ赤木一騎プロ奥野憲一プロくりーくプロら、計6名が的中しています。
 
 
 
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☆☆☆注目プロ →マカロニスタンダーズプロ
22(土)を阪神12Rでの○◎的中などでプラス収支で終えると、23(日)には中山5Rでの◎▲○的中計12万8940円の払戻し、阪神9Rでの◎マイネルフラップ(単勝152.3倍)的中計40万7040円、阪神10Rでの◎ペルソナリテ(単勝24.7倍)的中計10万7400円払戻しと大暴れ。土日トータルでは、回収率197%、収支トップの42万5,720円をマークしています。
 
☆☆☆注目プロ →金子京介プロ
22(土)のG2阪神Cでは、◎ダイアナヘイロー(単勝38.3倍)的中で計13万4050円のスマッシュヒットを披露。23(日)も中山10Rなどの的中で2日間連続のプラスを達成した先週は、週間トータル回収率128%を記録し、3週連続週末プラスを達成しています。
 
☆☆☆注目プロ →くりーくプロ
15(土)は、G2阪神Cを◎スターオブペルシャ(単勝46.3倍)の予想で仕留めるなど、的中率100%、回収率183%の成績をマークすると、23(日)にはこの日の勝負予想G1有馬記念を◎シュヴァルグラン(単勝22.7倍)から的中!週末のトータルでは、回収率106%をマークしています。
 
 
 
この他にも、【U指数】馬単マスタープロ(301%)、セイリュウ1号プロ(146%)、“帰ってきた”凄馬勝子プロ(142%)、おかべプロ(126%←7週連続週末プラス)、ース1号プロ(118%)、【U指数】3連複プリンセスプロ(105%)、山崎エリカプロ(102%)、またJRDBから期間限定参戦中の赤木一騎プロ(153%)らが週末トータル回収率100%超の活躍を見せています。
 
 
 
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※全レースの結果情報はこちら


今週も「プロ予想MAX」にぜひご注目下さい。


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2018年12月23日() 13:00 競馬プロ予想MAX
「プロ予想MAX四天王の決断!」/有馬記念 G1(豚ミンCプロ)
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ひとつの時代を締めくくる、記念すべき有馬記念の発走時刻が近づいてまいりました。本日、この年末の大一番を予想してくれるのは、ウマニティが誇る新鋭プロの豚ミンCプロです。先週は大幅プラス収支で、12月に入ってから回収率145%と目下絶好調。15年以降、中山芝2500mで的中率23%、回収率165%をマークしている〝コース巧者〟は、いったいどんな結論を導いたのでしょうか?

本命は⑫レイデオロ「器用さがありこの舞台は問題なく、秋3戦目で余力もある。枠以外に不安な点はほとんどない」と死角の少なさを指摘。「あとは鞍上の手腕で」と、No.1騎手の勝負強さに託しました。対抗は「昨年2着のクイーンズリングのイメージで、内々をロスなく乗っての一発に期待したい」モズカッチャン。単穴は「追っ付けて前に行く鞍上の奇襲戦法もありそう」な⑩ミッキースワロー。馬券はワイドボックス③⑩⑫で勝負します。本レース以外の豚ミンCプロの予想は、ウマニティのプロ予想MAXでご確認ください。

(ウマニティ編集長・岡田大)


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プロ予想MAX四天王の決断!」とは・・・ウマニティが日曜のサンケイスポーツ(関東版)競馬面にてお届けする連載コラムで、プロ予想MAX最強プロ予想家陣の中でも売上ランキング(前月の月間予想売上)で頂点に君臨する四天王の中から毎週1名の予想家が登場し、重賞予想を掲載しています。
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2018年12月21日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】勢いはルメール<デムーロ/混戦有馬記念は外国人騎手の伏兵に注意
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先週末の朝日杯FSは2番人気のアドマイヤマーズが、断然人気のグランアレグリアを差し切り。2着にクリノガウディーが突っ込んだことで3連単は45,180円の高配当となった。

馬券的にも◎→△→○でスマッシュヒット。◎アドマイヤマーズをアタマ固定したことが功を奏し、秋G1でようやく大爆発することができた。

ところで、今回強く感じたのは、”騎手の流れ”。秋競馬に入りG1を勝ちまくっていたルメール騎手が、12月に入ったあたりで少し失速気味。変わって復調を見せているのがM.デムーロ騎手で、ルヴァンスレーヴでのチャンピオンズC制覇に続いてのG1制覇となった。


~中山芝中長距離で圧倒的な安定感を誇るのはルメール

さて、そうなると気掛かりなのは有馬記念である。恐らく1番人気になるのはC.ルメール騎乗のレイデオロ。果たして現状の流れを考えると信頼できるのか…。

中山芝2500mは特に癖の強いコースで有名。ただでさえ小回りで難しい中山芝の中でも、特にコーナーを6回も回るこのコースは騎手の腕ひとつでどうにでもなる。

そう思い、2017年以降の中山芝2000m以上での騎手別成績を今回調べてみると…

ルメール:14勝
田辺裕信:13勝
戸崎圭太:11勝
内田博幸:11勝
石橋脩 :11勝

なんと関東勢を抑えてトップはC.ルメール騎手。しかも複勝率は驚異の64.9%。先週の土曜中山最終、サトノオンリーワンでも見事な騎乗を見せており、昨年のクイーンズリングでの立ち回りを思い起こしても、騎手という観点から行くとC.ルメール=レイデオロは有力ということになる。

その他で怖いのは田辺騎手だろう。もともと中山の芝中長距離は抜群に上手い。騎乗するサクラアンプルールは昨年不利がなければあわや…という勢いで伸びてきており、大外枠は痛いが、一撃があってもおかしくない超伏兵として覚えておきたい。


~終わってみれば外国人という可能性も…?

騎手という点で、もうひとつ注意すべき項目がある。これはもう元も子もないのだが、外国人勢である。前述したルメールのレイデオロ、M.デムーロのモズカッチャンは当然として、過去にはウィリアムズやビュイックといったジョッキーも穴を持ってきている。混戦の叩き合いになるために、特にこの舞台はビッシリ終える海外勢に向く印象だ。そういう意味で、人気を考えれば短期免許の外国人騎手は特注だろう。

今回で言えばマーフィー騎手のミッキーロケット、アヴドゥラ騎手のサトノダイヤモンドあたりは、まだ一般的には未知な存在に近いために、そこまで人気にはなりにくいだろう。

しかし両騎手ともにレースぶりを見てもソツがなく、先週の競馬を観ても馬の気を抜かせない追いっぷりには見所がある。年末、ファンも夢を乗せて買う有馬記念ではあるが、終わってみたら結局外国人…なんて可能性も十分に考えられそうだ。

※最終結論はブログ『TAROの競馬』で無料公開します。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。2018年12月14日には最新刊『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)をリリース。

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2018年12月19日(水) 15:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック 2018有馬記念
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こんにちは、公認プロ予想家のくりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
前走からの中間の調整内容(評価はAA~F)を中心に、各馬コメントをしていきたいと思います。


12月23日(日) 中山11R 第63回 有馬記念(3歳以上G1、芝2500m)

【フルゲート16頭】

<ファン投票上位馬>

レイデオロ(B)(中7週)
この馬は馬体重の増減がないかマイナス体重の時はこれまで負けナシ。逆に負けているレースは海外か馬体重が増えている時と、馬体の増減で結果が分かれていて、一つのデータとして使えるかもしれない傾向あり。実際、パドックではいつもうるさい面を見せているので馬体が減ってしまうほうが普通で、イレ込んでいても馬体が増えていたらもともとがかなり太かったと考えても良いのだろう。前走時もパドックでうるさい面を見せていたが、レースは流れて折り合いをつけるのには絶好の展開。普通のレースができれば能力の高い馬なので強い勝ち方ができるが、悪いほうに出てしまう可能性もある。それでも安定した成績を残せているのは、コンビを組んでいるルメール騎手の手腕によるところが大きい。この中間に関しては、2週前にこれまで一度も追い切りで走ったことのないPコースで追い切ったというところが気になるくらいで、1週前追い切りの南Wでの内容は手応えも良く悪くない感じだった。あとは最終追い切りでテンションが高くなり過ぎないような内容なら問題なさそう。

オジュウチョウサン(B)(中6週)
何だかんだで11連勝中とある意味凄い馬。この中間は有馬記念一本に絞っての調整で2週前、1週前追い切りの動きを見ると、追われてしっかり伸びていて出来は良さそう。障害をたくさん勝っている馬にしては、重心が低い走りで調教だけなら文句なし。

サトノダイヤモンド(D)(中3週)
ジャパンCからの中3週での参戦。1週前時点での動きは、走りに勢いがなく若い時には持ったまま一気に突き放すくらいの走りだった馬で、状態面というよりは年齢的な衰えのような感じ。

キセキ(C)(中3週)
この秋は使われるごとに馬が良くなっている感じと前走時にコメントしたが、さすがに今回は秋4戦目で、しかも前走かなり速い時計で走ったこともあり、前走時ほどの勢いがない。この秋は状態が良いので馬に走る気はあるが、体がそれについて行けていない感じで、気持ちと体のバランスが取れていないように思う。

ミッキーロケット(C)(中7週)
この馬に関しては、休み明けの天皇賞(秋)を好走後、出走を予定していたジャパンCを前に筋肉痛で回避していることから状態面が一番気になるところ。乗り出してからの日数では間に合う計算だが、1週前追い切りの動きを見ると最後のもうひと伸びが足りない感じ。相手が調教駆けする馬で、先週のレースでも勝っていたりと勢いはあったとは思うが......。最終追い切りでどこまで変わってくるかといったところだが、思っていたほどは悪くない感じ。

シュヴァルグラン(AA)(中3週)
昨年と同じローテーションで、前走のジャパンC4着からの臨戦。それでも昨年勝った時よりも時計は縮めているので、この馬も良く走っているほうだと思う。この中間は、いつも通り1週前はCWを併せ馬の内に併せての追い切り。ただ、違ったのは追い出されてからの反応がこれまでに見たことのないような伸びで、相手を突き放していた点。併せた相手もこれまでとは違ったとはいえ、もともと調教では走らない馬で、かつて調教では見せたことがないような伸び脚を披露している。叩き3戦目でガラッと変わっているのかもしれない。

マカヒキ(C)(中7週)
前走時は馬体が大きく減っていた割には緩い感じに見えて、反動が出て調子が戻るのに時間がかかっていたのかもしれない。ジャパンCは回避したが、調教はジャパンCの日から時計を出し始めていて乗り込み量は豊富。調子も戻りつつある感じで、1週前追い切りの動きはまだ終いに首が高くなっていて物足りないが、坂路で速い時計が出るようになってきていることは良い傾向にある。

モズカッチャン(B)(中5週)
前走のエリザベス女王杯はステップレースを使えなかったことも影響したか、パドックではお腹のあたりに余裕のある馬体に映った。そして、そのあたりが最後の伸び脚に響いた可能性も。他にも、好走時は1週前に坂路で好時計が出ていることが多く、前走時の1週前追い切りはかなり物足りない時計だった、などの不安点があった。その点、今回は1週前に坂路で良い時計が出ていて、好走時の内容と言って良さそう。前走からの変わり身が期待できそう。

クリンチャー(B)(中10週)
凱旋門賞以来のレースとなり、普通に考えれば疲れはあると思うがタフな馬でこの中間も2週前、1週前とCWを長めから追われて順調そう。それでも目に見えない疲れがあるとは思うのだが......。見た目の印象は悪くない。

ブラストワンピース(C)(中8週)
前走の菊花賞では◎にした馬で状態は良かった。勝負どころからのコース取り次第では、もっと上の着順に来ていてもおかしくなかったと思うが。この中間は、馬場状態の違いはあるにせよ時計の出る馬としてはやや物足りない時計で、1週前追い切りの動きを見ても前走時のような迫力がない。残り1週でどこまで変わってくるかといったところ。


<以下、賞金上位馬>

スマートレイアー(D)(中5週)
東京大賞典に出走するという話もあったが、最終的に戸崎騎手で有馬記念に出走。1週前追い切りの動きを見ると、走りやすそうな馬場だったが走りに力強さがなく......。この馬の良い時だったら、もっと楽に速い時計が出ていたハズ。

サウンズオブアース(E)(中3週)
前走時もそうだったが、良い時はもっとビッシリと追われてかなり速い時計を出していた馬。それが、1週前追い切りの動きを見ても、中3週ということもあってか動きに勢いが感じられず。引退レースとなるので最終追い切りはビッシリ追ってくるとは思うが、変わり身はなさそう。

パフォーマプロミス(B)(中6週)
アルゼンチン共和国杯を勝っての参戦で、ローテ-ションに余裕があり乗り込み量も豊富。最終追い切りは軽めでも、スッと伸びるようなら前走のようなレースが期待できそう

リッジマン(B)(中2週)
前走が休み明けだったこともあり、中2週での参戦も1週前追い切りの動きからは疲れは感じられない。叩き2戦目での上積みがありそうで、蛯名騎手なので内枠に入ったりしたら少し怖いかもしれない。

サクラアンプルール(A)(中7週)
昨年と同じく天皇賞(秋)からの参戦だが、今年のほうが強めの追い切りが1本多く、1週前追い切りでは直線ビッシリと追って手応えに余裕がありながら突き放す内容と、かなり良かった。昨年は不利もあったし、もともと中山は得意なので状態の良さで一発も。

ミッキースワロー(D)(中3週)
前走時は調教の動きも良かったので初の左回りでも好走したほうだと思う。もともと頭の高くなる走りだが、1週前追い切りの動きからは前走時のような力強さが感じられなかったので、最終追い切りでどこまで変わってくるか。


<以下、除外対象馬>

ハッピーグリン(D)(中3週)
中3週でもう一度北海道から輸送してのレースとなるとかなり厳しい条件となる。除外対象でも使う予定で調整されていると思うが、JRA馬よりはハンデがある。

プラチナムバレット(E)(中4週)
この秋は大敗続き。この中間も乗り込まれているが併せ馬では遅れが目立ち、1週前追い切りの動きを見ても力強さはなく、終いで首が上がり気味で物足りない動き。

ベイビーステップ(F)(中2週)
美浦の坂路では好時計の出る馬だが、まだ1000万下クラスの格下馬。ただ坂路で時計が出たからといってレースで走る訳ではなく、相手も強すぎる。



◇今回は有馬記念編でした。
この前ダービーが終わったかと思ったらもう有馬記念がきてしまった――そのくらい時間が経つのが早く感じます。
ところでこの有馬記念、年間で3000レース以上行われるJRAのレースの中で、この有馬記念だけが唯一違う点があります。そう、明日12/20(木)にテレビでも放映されることから皆さんもご存知の通り、枠順(馬番)が公開抽選で決定されるということです。天皇賞(秋)このコラムでも書きましたがJRAのHP(Q33)には『各競走における馬番(枠順)は、公開抽選で行われる一部GI競走をのぞき、全てコンピュータにより自動的に決定されます』と書かれています。枠順の決定(地方競馬、海外競馬、その他の公営競技の枠順がどのように決定されているかは分かりません)に関しては誤解されている方がかなりいて、変な情報に惑わされないようにするためにもそのあたりのことは知っておいたほうが良いと思います。まあ、普通に考えても3場開催の場合、土日で72レースも行われるところをすべて抽選していたらいくら時間があっても足りないでしょうからコンピュータに任せるのも分かりますし、馬券の売り上げにもかなり貢献していると思います。JRAも景気が悪くて馬券の売り上げが悪かったら(ましてや、今年は25日前(一般的な給料日前)の開催で、売り上げ的にも厳しくなりそう)、枠順を公開抽選で行うようなことはしないと思いますが、このような形で枠順を抽選するということは1年を通しての馬券の売り上げが好調だったということの裏返しでもあると思います。日本の競馬は馬券が売れて成り立っているので、これだけ競馬が盛り上がるのは馬券を買ってくれている1人1人の競馬ファンがあってのもの。ブームにならなくて良いので、競馬の楽しさを知っている人たちが来年も同じように楽しめる環境であり、世の中であることを願って、今年の有馬記念を楽しみたいと思っています。


それでは次回ホープフルS編(予定)でお会いしましょう。



有馬記念出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論はレース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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2018年12月19日(水) 10:00 覆面ドクター・英
有馬記念2018
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WIN5の4つ目まで当たり、「2週連続いただき!」と思っていた5つ目の朝日杯FSのグランアレグリアは、残念ながら敗れてしまいましたが、桜花賞に向けて別に能力的には問題なく順調であればやれる馬だと思っています。中山10Rで10万馬券的中していたこともあって、M.デムーロのギリギリセーフな斜行ラフプレーにも、そう腹立たしく思わず、さらりと流せました。競馬雑誌で見ていた、田口プロの参戦もあり、JRDBからの参戦も楽しかったし、ドンドン競馬関連の著名人には期間限定でもウマニティに参加してもらって、競馬自体を盛り上げていってくれるといいですね。会員を分割して複数の予想パターンを提供して、毎週的中!と言い放つ予想会社にも是非参加してもらいたいものですがね(笑)

有馬記念というと「年末だなあ」という風物詩的なレースですが、その後にホープフルSや東京大賞典も控えているので、クリスマスのビッグイベントという捉え方が今の時代にはあっているのかもしれません。前日に結婚式でのスピーチを頼まれており、御祝儀に有馬記念の馬券も入れてあげる予定です。ここで当てて、式への参加者から競馬やってみようかな、という人もたくさん現れてくれますように――今年はそんな思いも込めつつの有馬記念、ドカンと当てたいと思っています。

それでは、恒例の全頭診断へ

1番人気想定 レイデオロ:前走の天皇賞(秋)は1週前追い切りでガタついて止めたりがあり、状態不安で評価を下げたが、完勝。母母母のウインドインハーヘアはディープインパクトの母でもあり、そこに母父シンボリクリスエスのパワーや父キングカメハメハの高い総合力などが加わる血統構成で、昔と違い一流馬があまり出てこない有馬記念なら人気でも楽勝か。

2番人気想定 キセキ:天皇賞(秋)で今回本命視されているレイデオロの3着。JCでは規格外のアーモンドアイにこそ敗れたものの、この馬自身も高速馬場とはいえ、すごい時計で走っており実力は本物。4歳の暮れは一番充実する時期でもある。

3番人気想定 ブラストワンピース:ダービーでも菊花賞でも本命を打った高素質馬だが、皮肉なことにその2戦のみ負けているという馬。潜在能力は高いが、有馬記念は器用さも求められる中山2500mということで……。また“逆”になるのかもしれないが、消して妙味か。

4番人気想定 オジュウチョウサン:障害で9連勝、平地で500万下と1000万下を連勝してきて、ファン投票でも人気を集めての参戦。障害戦馬券好きの私としては、頑張って欲しい気持ちはもちろんあるが、実力以上に人気のある馬というのは消して妙味の典型例。中山だと立ち回り重視で通用してもおかしくないのだが……。

5番人気想定 モズカッチャン:昨年のエリザベス女王杯勝ち馬で、今年は3着。衰えはそうみられずやれても良いが、まだ人気になりそうであまり妙味はないか。

6番人気想定 シュヴァルグラン:JCではスタミナ生かしてどうにかアーモンドアイの牙城を崩してくれないかなあと期待したが、高速決着で完敗は致し方なし。昨年3着、一昨年6着とあまり中山は得意ではないが、今回は相手がかなり楽になっており、来年以降も海外含めて現役続行宣言あり。妙味たっぷり。

7番人気想定 ミッキーロケット:春のグランプリ宝塚記念は7番人気ながら本命を打ち、WIN5も当てさせてもらった恩義のある馬。昨年の日経新春杯を勝っていることなどから、頭は無くてもヒモには入れたい馬という位置付け。

8番人気想定 サトノダイヤモンド:一昨年のこのレースでキタサンブラックを鋭く差し切り、どれだけ強くなるんだろうと感じさせた馬だったのだが、海外遠征後にすっかりしぼんでしまい(ノド鳴りが不振の原因と思っているが)、これが引退レースとなるよう。ただ昔と違い、引退レースもあまりにもしょぼいレースだと種付け料や繁殖牝馬にも影響するので、こんな人気なら是非ヒモには入れたい馬。

9番人気想定 ミッキースワロー:昨秋のセントライト記念で現在もG1路線でそれなりに上位に来ているアルアインを鋭く差し切った割に、その後はいまひとつ。ただ、中山なら別馬のように走る馬で、スタミナもあり、今回のレースでの最大の惑星はこの馬か。

10番人気以下想定 
パフォーマプロミス:1月の日経新春杯と11月のアルゼンチン共和国杯を勝ち、5月の目黒記念でも3着とこのくらいの距離の上位馬で、6歳暮れの割にキャリア浅くヒモにはいいのかもしれないが……。前走を勝ってしまっただけに、もうちょっと人気にもなってしまいそうで。

マカヒキ:本質的にはダービー馬とはいえマイラー寄りで中山2500m向きではない。ただ人気次第で、ヒモ穴くらいにはいい(ダービー馬には失礼かもしれないが)。本当にこのくらいの人気なら買えるのだが、果たして・・・・・・。

クリンチャー菊花賞前に凱旋門賞は向くのではとコラムで書いていた馬だが、海外遠征を前にやる気がしぼんでしまった。凱旋門賞も負けるだろうなあ、と思って見ていたが、やはりその通りの結果に。まずは、その気持ち面が課題の状況。

サクラアンプルール:中距離だと激走のある馬だが、この距離ではあまり期待できないのでは。

リッジマンステイヤーズS勝ちで、印象以上に高齢馬に感じてしまうのだが、実際にはまだ5歳の暮れ。ヒモに入れてもいいのかもしれない。

ハッピーグリン:ホッカイドウ競馬からの参戦で、夏の函館での巴賞3着、札幌での1000万下をしっかり勝ちきったりと楽しみな部分はあるが、今秋3回目の移動はさすがにお釣りがないのでは。

スマートレイアー:8歳暮れまで走る丈夫で頑張り屋さんの牝馬で、逃げたり差したり距離も幅広く活躍してきたのだが、今年は結果出ておらず。買える要素は見当たらない。

プラチナムバレット:昨年5月の京都新聞杯勝ち以降は不振続きで、ここで急に頑張れるとは思えない。

サウンズオブアース:引退間近では。長らく頑張ってきたし、調教ではまだやれそうなところを見せている馬だが、実戦ではさっぱりとなってしまった。

ベイビーステップ:1000万下で掲示板に載れないような馬で、いくらなんでも厳しいのでは。


<まとめ>
有力:レイデオロ

ヒモに:キセキシュヴァルグランミッキーロケットサトノダイヤモンド

穴で:ミッキースワロー

人気で消し:オジュウチョウサンブラストワンピース

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2018年11月17日() 13:30 山崎エリカ
【山崎エリカのG1ナビゲーション】~2018マイルCS~
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 先週のエリザベス女王杯は、クロコスミアプリメラアスールとのハナ争いを楽に制して、宣言どおりの逃げ。前半5F61秒4-後半5F59秒2のスローペースでした。クロコスミアや押して押して先行策を取ったモズカッチャンが上位に来るのは想定内としても、リスグラシューがメンバー最速の上がりを駆使して優勝してたのは、とても意外でした。

 しかも、今年のエリザべス女王杯はハイレベル戦で、リスグラシューのマークした指数は天皇賞(秋)のアルアインと同着レベルの指数。確かにリスグラシューは、マイル戦だと追走に苦労するため中距離のほうがいいとは見ていたのですが、まさか自己ベスト指数をマークするとは……。それも4コーナーでは手応えは悪く、普通なら伸びてこれないような状況から、直線で鞍上のモレイラ騎手が手綱を持ち替えるともうひと伸び。

 これはモレイラ騎手のマジックでしょうか? 確かにエリザベス女王杯リスグラシューは強かったですが、現役最強牝馬の称号を与えてしまうのは、まだ早いような気がしてしまいました。モレイラ騎手がリミッタ―を振り切るような走りをさせた後は、JBCクラシックアポロケンタッキーのように、凡走することが多いんですよね。

 さて、今週はマイルCSマイルCSの出走馬が経由したレースで、どのレースがレベルが高かったのか確認していきましょう。前哨戦のスワンSはもちろん、毎日王冠のレベルでも上位にランクインしないほどの、超ハイレベルのメンバー構成となりました。


 ★レベル1位 2018年 天皇賞(秋) (PP指数27pt)

 逃げ馬不在で先行勢も手薄なメンバー構成でしたが、逃げを示唆するコメントをしていたダンビュライトがまさかの出走取消。さらに出負け気味のスワーヴリチャードが、外からマカヒキにがっつりとぶつけられる形となって、最後方まで下がったことで、先行勢が超手薄でした。

 これによりレースの前半3Fは36秒2と遅いのですが、さすがにスタートして約130m地点で左にカーブしてから、5F地点までコーナーがない東京芝2000m。レース終了後に多くの騎手が「思ったよりもレースが流れた」とコメントしていたように、4F目以降がレースが流れました。大阪杯では道中で出遅れを挽回したスワーヴリチャードですが、天皇賞(秋)では挽回できなかったのは、案外とレースが流れたからでしょう。

 それでも前半5F59秒4-後半5F57秒4と、全体的に見ればのスローペースだったのは確か。逃げたキセキが3着に粘ったように、前が有利な展開ではありました。先行したアルアインは勝ち馬レイデオロと0.4秒差(4着)に好走しましたが、展開に恵まれたものであるという認識はしておく必要があるでしょう。また、同馬は天皇賞(秋)が大目標だっただけに、どこまで余力があるかでしょう。

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 昨年このレースの日記は「なかなかG1勝利には手が届かないG2フローラS。今年こそオークス戴冠につながる本命候補が見つけられるか?」という題名でした

 一昨年まではオークスの勝利とは縁の薄かったフローラS。連絡みはするもののオークス2着5回が精一杯の実績だったので、フローラSにとってオークスの壁はかなり高いと予想していました。

 とはいえ、オークス・トライアルレースの意地?を見せる素質馬がフローラSから誕生するのは、もしかしたら今年なのかも・・・その可能性を秘めた本命候補を見つけることも目標の一つとして昨年予想したのが次の通りでした。

【 2021年フローラSの予想 】

◎8.オヌール      新馬戦① アルメリア賞①  阪神JF不出走      フローラSは3戦目
○15.クールキャット   新馬戦① アルテミスS⑤  阪神JF不→フラワーC⑤ フローラSは5戦目
▲9.パープルレディー  新馬戦② 未勝利③①    阪神JF不→ゆりかもめ賞①フローラSは5戦目
△3.ユーバーレーベン  新馬戦① 札幌2歳S②   阪神JF③→フラワーC③  フローラSは6戦目
△1.ウインアグライア  新馬戦① コスモス賞OP①  阪神JF⑬→若駒S①   フローラSは6戦目
△5.スノークォーツ   新馬戦①                        フローラSは2戦目
△7.メイサウザンアワー 新馬戦② 未勝利①1800m  阪神JF不→赤松賞②    フローラSは4戦目
△17.エトワールマタン  新馬戦⑨ 未勝利③①    阪神JF不→フラワーC⑥ フローラSは5戦目

12.スライリー      新馬戦① 札幌2歳S⑭   阪神JF不→クイーンC⑩ フローラSは6戦目

 予想としては、○が1着、△が3着とまずまずでしたが、2着になったスライリーを無印にしていました。このように印を付けた理由として日記に書いたのが次の評価です。

15.クールキャット   新馬戦① ※アルテミスS5着、フラワーC5着なら対抗候補の必要条件を満たしている
3.ユーバーレーベン  新馬戦① ※阪神JF3着は10年間の出走馬中で最上位。ジンクスを破れるか?

 スライリーを無印にしたのは、2度の重賞で大敗していることが理由なのですが、『新馬戦1着』で2勝馬であった時点で『完全に切るべき』ではなかったと反省させられるレース結果になりました。

 そして、この後『過去10年間の出走馬中で、阪神JFの最上位3着』だったユーバーレーベンが『フローラS』からの出走馬で初のオークス馬に輝いたのでした。


 昨年のことはここまでにして、今年の予想をするためにデータをみていきましょう。

 まず、このレースに出走する馬たちの中で、オークスにも通用するのはどのような馬たちなのかを過去11年間の1着~3着の上位入賞馬を中心に分析して予想を進めたいと思います。


 以下、6点について1着~3着馬のデータを示します。

【上位入賞馬】
・新馬戦成績(例:①=1着)。
・2戦目の出走レースと成績(例:未勝利②③① 例は2着→3着→1着 未勝利戦を3戦して初勝利したことを表します。)
  ※未勝利の場合は初勝利を挙げるまで2戦目以降も表示。
・阪神JFの出走の有無。
・前走のレース成績(フローラS出走直前のレース)
・出走経験数 (例:④当該レース=フローラSは4戦目)
・次走の成績(オークス出走の有無と着順)
 

【全出走馬の内訳】
・新馬戦の成績分布(新馬戦1着馬の頭数、新馬戦2着馬の頭数、新馬戦3着以下の頭数)
・阪神JFへの出走経験の有無(各頭数)


『フローラS G2』過去11年間の成績

2021年 1着 ⑤人気 →2着 ⑭人気 →3着 ②人気
新馬戦  2戦目成績  (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数  次走の成績
1着 クールキャット   新馬戦① アルテミス5着 阪神JFなし →フラワーC5着→⑤当該レース→オークス14着
2着 スライリー     新馬戦① 札幌2歳S14着 阪神JFなし →クイーンC10着→⑥当該レース→オークス12着
3着 ユーバーレーベン  新馬戦① 札幌2歳S2着 阪神JF3着 →フラワーC3着→⑥当該レース→オークス1着
    新馬戦 1着 9頭  2着 3頭  3着以下5頭 
    阪神JFあり0-0-1-1 阪神JFなし1-1-0-13

2020年 1着 ④人気 →2着 ②人気 →3着 ⑤人気
新馬戦  2戦目成績  (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数  次走の成績
1着 ウインマリリン   新馬戦① 若竹賞 5着  阪神JFなし →ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス2着
2着 ホウオウピースフル 新馬戦① 百日草 1着  阪神JFなし →クイーンC6着→④当該レース→オークス6着
3着 フアナ       新馬戦② 未勝利 1着                →③当該レース→オークス不出走
    新馬戦 1着 9頭  2着 3頭  3着以下5頭 
    阪神JFあり0-0-0-0 阪神JFなし1-1-1-14

2019年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
1着 ウィクトーリア   新馬戦① 札幌2歳S7着 阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス4着
2着 シャドウディーヴァ 新馬戦② 未勝利②、①  阪神JFなし→500万下 3着→⑤当該レース→オークス6着
3着 ジョディー     新馬戦① 新潟2歳S④  阪神JF16着→フラワーC5着→⑧当該レース→オークス14着 
    新馬戦 1着 7頭  2着 4頭  3着以下 6頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-1-1 阪神JFなし1-1-0-14

2018年 1着 ①人気 →2着 ⑬人気 →3着 ⑤人気
1着 サトノワルキューレ 新馬戦① 梅花賞 3着  阪神JFなし→500万下 1着→④当該レース→オークス6着
2着 パイオニアバイオ  新馬戦④ 未勝利③②④②②② 阪神JFなし→未勝利1着→⑨当該レース→オークス7着
3着 ノームコア     新馬戦① アスター賞①  阪神JFなし→フラワーC3着→④当該レース→オークス不出走 
    新馬戦 1着 7頭  2着 2頭  3着以下 6頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-12

2017年 1着 ⑫人気 →2着 ⑩人気 →3着 ②人気
1着 モズカッチャン   新馬戦⑥ 未勝利③、①   阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス2着
2着 ヤマカツグレース  新馬戦① りんどう賞 2着 阪神JFなし→500万下 2着→⑥当該レース→オークス18着
3着 フローレスマジック 新馬戦② 未勝利①     阪神JFなし→クイーンC3着→⑤当該レース→オークス6着 
    新馬戦 1着 8頭  2着 4頭  3着以下 6頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2016年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑬人気
1着 チェッキーノ    新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→アネモネS1着→④当該レース→オークス2着
2着 パールコード    新馬戦① つばさ賞③   阪神JFなし→ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス不出走
3着 アウェーク     新馬戦⑤ 未勝利①    阪神JFなし→フリージア賞⑧→④当該レース→オークス12着 
    新馬戦 1着 8頭  2着 4頭  3着以下 6頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2015年 1着 ②人気 →2着 ①人気 →3着 ③人気
1着 シングウイズジョイ 新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス17着
2着 デイアマイダーリン 新馬戦⑥ 未勝利③①   阪神JFなし→フラワーC3着→⑥当該レース→オークス11着
3着 マキシマムドパリ  新馬戦③ 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞2着→⑥当該レース→ オークス8着 
    新馬戦 1着 2頭  2着 3頭  3着以下 12頭 
    阪神JFあり0-0-0-0 阪神JFなし1-1-1-14

2014年 1着 ④人気 →2着 ⑥人気 →3着 ⑬人気
1着 サングレアル    新馬戦① 500万下④   阪神JFなし→福寿草 4着→③当該レース→オークス7着
2着 ブランネージュ   新馬戦③ 未勝利②②③① 阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑨当該レース→オークス5着
3着 マイネオ-ラム   新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC6着→⑨当該レース→オークス8着 
    新馬戦 1着 4頭  2着 3頭  3着以下 10頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2013年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
1着 デニムアンドルビー 新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス3着
2着 エバーブロッサム  新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC2着→④当該レース→オークス2着
3着 ブリュネット    新馬戦③ 未勝利⑦①   阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス16着
    新馬戦 1着 6頭  2着 3頭  3着以下 9頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2012年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑱人気
1着 ミッドサマーフェア 新馬戦② 未勝利②⑤①  阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス13着
2着 アイスフォーリス  新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→ミモザ賞2着→⑦当該レース→オークス3着
3着 ダイワデッセー   新馬戦⑧ 未勝利①    阪神JFなし→梅花賞 6着→④当該レース→オークス11着 
    新馬戦 1着 6頭  2着 4頭  3着以下 8頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2011年 1着 ⑨人気 →2着 ⑮人気 →3着 ③人気
1着 バウンシーチューン 新馬戦③ 未勝利④②①  阪神JFなし→未勝利1着→⑤当該レース→オークス17着
2着 マイネソルシエール 新馬戦⑮ 未勝利①    阪神JFなし→500万下9着→⑧当該レース→オークス12着
3着 ピュアブリーゼ   新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→500万下2着→⑦当該レース→オークス2着
    新馬戦 1着 7頭  2着 2頭  3着以下 8頭 
    阪神JFあり0-0-0-4 阪神JFなし1-1-1-10


 では、11年間の全データを上記6点及び2点について総合的に分析して『フローラS』の全体像を浮き彫りにしたいと思います。そのため、1部のデータについては先々週に実施された『桜花賞』と比較して、このレースの特徴を明らかにしたいと思います。

【過去11年間のデータ】

その1:全出走馬の新馬戦での成績

フローラS G2(2011年~2021年)
  新馬戦 1着 73頭(38.0%) 2着 35頭(18.2%) 3着以下 81頭(42.2%) 不出走3頭 総数192頭
桜花賞   G1(2011年~2022年)
  新馬戦 1着 115頭(53.5%) 2着 39頭(18.1%) 3着以下 61頭(28.4%) 取消 1頭 総数215頭

 過去11年間の出走馬の新馬戦における成績を比較するとさすがはG1『桜花賞』と思わせるように『新馬1着』の出走頭数が最多で5割を超えています。一方、『G2フローラS』は『新馬3着以下』の出走が一番多く、全体の4割を少し超えています。『新馬1着』の出走数は僅差で続くことが特徴としてあげられます。なお、『桜花賞』は、先々週に実施されていますので2022年分もデータに含めています。

 さて、2011年からの過去のデータと2022年の出走傾向を比較してみると次のようになります。

フローラS G2(2022年) ※登録時
  新馬戦 1着  9頭(60.0%) 2着  1頭( 6.7%) 3着以下  5頭(33.3%)       総数 15頭
桜花賞   G1(2022年)
  新馬戦 1着  9頭(50.0%) 2着  2頭(11.1%) 3着以下  7頭(38.9%)       総数 18頭


 すでに、結果が出ている2022年『桜花賞』の出走傾向から今年の特徴とレース結果の関係性を分析して、『フローラS』の予想に反映してみたいと思います。

 2022年『桜花賞』出走馬の新馬戦における成績別出走数の内訳は、

【桜花賞の新馬戦成績別出走馬の内訳の比較】
              2011年~2022年   2022年
      新馬戦1着    53.5%(115頭)   50.0%(9頭)
      新馬戦2着    18.1%( 39頭)   11.1%(2頭)
      新馬戦3着以下  28.4%( 61頭)   38.9%(7頭)
      新馬戦取消        1頭

 上記のように、新馬戦1着の出走割合が例年に比べて少なくなり、3着以下の割合が多くなったことで波乱を呼んだ可能性があったのではないかと思います。

 2022年桜花賞  1着 スターズオンアース 新馬戦2着(7番人気)
         2着 ウォーターナビレラ 新馬戦1着(3番人気)
         3着 ナムラクレア    新馬戦3着(6番人気)


 『桜花賞』の今年の傾向を踏まえて、『フローラS』の2022年の出走傾向の特徴とレースの見通しを推測してみましょう。下記に示したとおり『桜花賞』と真逆な現象がみられます。新馬戦1着の出走割合が例年に比べて大幅に増え、新馬戦2着が3分の1に、3着以下の割合も相当減って、これまで新馬1着VS新馬2・3着が、4:6から6:4になり、出走数の割合が逆転しています。

【フローラSの新馬戦成績別出走馬の内訳の比較】
              2011年~2021年  2022年
      新馬戦1着    38.0%(73頭)   60.0%( 9頭)
      新馬戦2着    18.2%( 35頭)   6.7%(1頭)
      新馬戦3着以下  42.2%( 81頭)  33.3%( 5頭)
      新馬戦不出走       3頭

 このような出走傾向の変化から今年のレース結果の予想を導き出してみます。


【 フローラSの新馬戦成績別出走馬の内訳(2011年~2021年) 】
        フローラS 1着   2着     3着         勝率  連対率  複勝率
  新馬戦1着  5頭( 6.8%) 4頭(5.4%) 3頭( 4.1%) 総数73頭  6.8% 12.3%  16.4%
  新馬戦2着  4頭(11.4%) 2頭( 5.7%) 3頭( 8.6%) 総数35頭 11.4% 17.1%  25.7%
  新馬戦3着以下2頭( 2.5%) 5頭(6.1%) 5頭( 6.1%) 総数81頭  2.5% 8.6%  14.8%

 まず、『フローラS』では過去11年の実績として、『新馬戦1着』の半数に満たない『新馬戦2着』が勝率・連対率・複勝率の全てで上回っていたことと、着度数でも出走頭数が遥かに多い『新馬戦3着』や『新馬戦1着』に引けを取っていないことを押さえておくことが必要です。

 その上で、「新馬戦1着の出走割合が例年に比べて少なくなり、3着以下の割合が多くなった」今年の『桜花賞』の結果をもう一度見てみると

【 桜花賞の新馬戦成績別出走馬の内訳(2011年~2022) 】 ※印は2022年の実績を加えた頭数
         桜花賞1着   2着     3着         勝率  連対率  複勝率
  新馬戦1着  9頭( 7.8%) ※8頭(7.0%)  7頭(6.1%) 総数115頭 7.8% 14.7%  20.9%
  新馬戦2着 ※3頭( 7.7%)  3頭(7.7%)  2頭(5.1%) 総数 39頭 7.7% 15.4%  20.5%
  新馬戦3着以下0頭( 0.0%) 0頭( 0.0%)※3頭( 4.9%) 総数 61頭 0.0% 0.0%  4.9%
  新馬戦取消  0頭( 0.0%)  1頭( -%)  0頭( 0.0%)  

 2022年桜花賞  1着 スターズオンアース 新馬戦2着(7番人気)
         2着 ウォーターナビレラ 新馬戦1着(3番人気)
         3着 ナムラクレア    新馬戦3着(6番人気)

 以上のような結果になりました。


 先程も述べたとおり今年の『桜花賞』では、1着が、着度数で11年間に9回(81.2%)と他を圧倒していた『新馬戦1着』ではなく、僅か2頭(平均3.3頭)しか出走していない『新馬戦2着』だったことが物語るように、出走馬の『新馬戦成績』の構成の変化が波乱の結果のなったといえます。

 3着になったのも、11年間に僅か2回(3.7%)だった『新馬戦3着』が7頭(出走全体の38.9%)もいたことが影響しなかったとは言えません。

 昨年の分析では

【昨年の桜花賞予想の前提となる分析】

「新馬戦から1着になる能力を発揮できる馬でなければ、桜花賞ではほとんど連対できないことを(新馬戦成績別出走馬の内訳のデータは)示しています。新馬戦2着であれば可能性は残されていますが、新馬戦3着以下の馬は桜花賞3着の可能性はあっても、連対することはまずあり得ないことを示しています。」

 このように考察していたのですが、『新馬戦1着』の出走割合が例年に比べて少なくなり、3着以下の割合が多くなった今年は、この見立てが通用しなかったことも納得できます。


 一方、フローラSに対する昨年の分析は

【昨年のフローラS予想の前提となる分析】

「フローラSでは新馬戦3着以下の割合が最多となっています。これは、単にレースグレードの違いにより出走馬の質が低いというだけではなく、新馬戦で能力を発揮できていない成長段階の馬でも、フローラSの出走までには成長したことで、出走馬全体のレベルもG1よりは低く、(G3なら勝つ)チャンスがあるから出走してくると考えるべきでしょう。」

「ですから、新馬戦1着の馬がフローラSで複勝圏内に入る可能性が14/30(46.7%)と1番高いことは認められますが、桜花賞の22/30(73.3%)とは比べものになりません。」

「フローラSの1着に限っては、出走数では新馬戦2着馬が1着馬の半数以下なので、むしろ新馬戦2着馬の方が善戦していると言えます。さらに、新馬戦3着以下でも連対できる可能性があることを示しています。」

「フローラSには晩成型で大切に育成してきた馬たちもおそらく一定数は参戦してきたはずで、その現れの一つが新馬戦の成績分布の数字ではないかと思います。」


 昨年は、以上のように考察していました。

ところが、今年のフローラS出走馬は、『新馬戦1着』の出走割合が例年に比べて大幅に増えたため、これまで『新馬1着』VS『新馬2・3着』の出走頭数の割合が、4:6から6:4になり、『新馬戦1着』出走数に対する割合が逆転しています。

 これは今年の『桜花賞』の新馬戦成績別出走馬出走馬の内訳の『新馬戦1着』の減少とは真逆の『新馬戦1着』の増加であることと、その変化の割合が『フローラS』の方が大きいことを踏まえて予想することになります。


【フローラSの新馬戦1着の出走馬の比較】
              2011年~2021年  2022年
      新馬戦1着    38.0%(73頭)   60.0%( 9頭) ※22.0%の増加
【桜花賞の新馬戦1着の出走馬の比較】
              2011年~2022年  2022年
      新馬戦1着    53.5%(115頭)   50.0%(9頭)  ※ 3.5%の減少


【フローラSの新馬戦2着の出走馬の比較】
              2011年~2021年  2022年
      新馬戦2着    18.2%( 35頭)   6.7%(1頭)  ※11.5%の減少
【桜花賞の新馬戦2着の出走馬の比較】
              2011年~2022年  2022年
      新馬戦2着    18.1%( 39頭)   11.1%(2頭)  ※ 7.0%の減少


【フローラSの新馬戦3着の出走馬の比較】
              2011年~2021年  2022年
      新馬戦3着以下  42.2%( 81頭)   33.3%( 5頭)  ※ 8.9%の減少
【桜花賞の新馬戦3着の出走馬の比較】
              2011年~2022年  2022年
      新馬戦3着以下  28.4%( 61頭)   38.9%(7頭)  ※10.5%の増加


 『桜花賞の新馬戦成績別出走馬の内訳』を参考にしながら、今年の『フローラSの新馬戦成績別出走馬の内訳』の変化を基に予想をするなら、

(1)『新馬戦1着』を中心に本命候補を選択する
(2)『新馬戦2着』は出走登録時に1頭だけなので、よく吟味して本命・対抗候補としての取捨を判断する
(3)『新馬戦3着』は、これまで2着も3着も着度数が最多の5回(45.5%)であることは無視できない実績。
(4)『新馬戦2着』を本命候補に考えるなら、むしろ1着候補にしたい
(5)『新馬戦2着』を本命候補から外すなら、1着候補は『新馬戦1着』から、2・3着候補は『新馬戦3着』から
(6)出走割合が大幅に増加した『新馬戦1着』だけを本命・対抗・連下候補にすることも「あり」で、面白いかも


 では次に、候補馬を絞り込むための視点として、阪神JF出走の有無とフローラSの成績との関連について、阪神JF出走の有無と桜花賞の成績の関係と比較してみましょう。

【過去11年間のデータ】

その2:全出走馬の阪神JFへの出走の有無と当該レースの成績

フローラS G2(2011年~2021年)
  阪神JFあり0-0-2-12  阪神JFなし11-11-9-146
桜花賞   G1(2011年~2022年)
  阪神JFあり6-7-7-58  阪神JFなし 6-5-5-122

 桜花賞の場合は、能力の高い馬や新馬戦など早くから能力を発揮できる早熟型の馬も参戦してくると考えられることから、2歳G1のレースに参戦している馬が多いようです。
そこで、『阪神JF』に出走経験の「ある」・「なし」で比較してみると、勝率・連対率・複勝率では『阪神JF』に出走経験がある馬の方が高いものの、着度数では阪神JF経由の馬たちと阪神JF不出走馬の成績が拮抗しています。

 しかし、フローラSの場合は阪神JF経由の馬が少数派で、成績も不振を極めています。阪神JF組は、ぽつぽつ複勝圏に入る例がある程度です。

【阪神JF出走馬のフローラS成績】

             (阪神JF成績・人気)→前走の成績  →出走経験数・フローラS成績
2021年 ユーバーレーベン 阪神JF3着⑥人気 フラワーC  3着→⑤3着
2021年 ウインアグライア 阪神JF13着⑬人気 若駒S    1着→⑤7着
2019年 ジョディー    阪神JF16着⑪人気 フラワーC  5着→⑧3着
2019年 ウインゼノビア  阪神JF13着⑩人気  (直行)   →⑤7着
2018年 ハイヒール    阪神JF16着⑰人気 ミモザ賞  7着→⑦9着
2017年 ディーパワンサ  阪神JF4着⑤人気 フラワーC  6着→⑥14着
2016年 クロコスミア   阪神JF8着⑦人気 チューリップ7着→⑩14着
2014年 マジックタイム  阪神JF6着⑥人気 クイーンC  2着→⑥6着
2013年 タガノミューチャン阪神JF13着⑫人気   (直行)  →⑤5着
2012年 ラシンティランテ 阪神JF15着③人気 Fレビュー 6着→⑦11着
2011年 マイネイサベル  阪神JF6着⑥人気 フラワーC  4着→⑦5着
2011年 マリアビスティー 阪神JF12着⑬人気 わすれな草賞7着→⑨10着
2011年 ダンスファンタジア阪神JF9着②人気 桜花賞   7着→⑦13着
2011年 リトルダーリン  阪神JF11着⑤人気 わすれな草賞4着→⑤17着


『フローラS』に出走した『阪神JF』経験馬の成績 0-0-2-9

  最高着順 阪神JF 3着 ⑥人気 → フローラ3着 ⑤人気 2021年 ユーバーレーベン
  最低着順 阪神JF 16着 ⑪人気 → フローラ3着 ⑧人気 2019年 ジョディー

  阪神JF上位入賞馬の成績
       阪神JF4着 ⑤人気 → フローラ14着 ⑥人気 2017年 ディーパワンサ

  阪神JF善戦馬の成績
       阪神JF6着 ⑥人気 → フローラ 6着 ⑥人気 2014年 マジックタイム
       阪神JF6着 ⑥人気 → フローラ 5着 ⑦人気 2011年 マイネイサベル
       阪神JF8着 ⑦人気 → フローラ14着 ⑩人気 2016年 クロコスミア
       阪神JF9着 ②人気 → フローラ13着 ⑦人気 2011年 ダンスファンタジア 桜花賞7着

  阪神JF大敗馬の成績
       阪神JF11着 ⑤人気 → フローラ17着 ⑤人気 2011年 リトルダーリン
       阪神JF12着 ⑬人気 → フローラ10着 ⑨人気 2011年 マリアビスティー
       阪神JF13着 ⑬人気 → フローラ 7着 ⑤人気 2021年 ウインアグライア
       阪神JF13着 ⑩人気 → フローラ 7着 ⑤人気 2019年 ウインゼノビア
       阪神JF13着 ⑫人気 → フローラ 5着 ⑤人気 2013年 タガノミューチャン
       阪神JF15着 ③人気 → フローラ11着 ⑦人気 2012年 ラシンティランテ
       阪神JF16着 ⑰人気 → フローラ 9着 ⑦人気 2018年 ハイヒール

 『阪神JF』の経験が『フローラS』の成績に影響することはほとんどありません。僅かに3着に入った2頭の『阪神JF』における成績は両極端で、最上位の阪神JF3着 ⑥人気 と 最下位の阪神JF16着 ⑪人気からの複勝圏内といった状況になっています。

 この2頭に共通するのは、前走が『フラワーC』で3着と5着で、3歳重賞で実績をあげていたことです。

 とはいえ、新馬戦1着の出走が60.0%( 9頭出走は過去11年間の出走数の22.0%増)の今年は、例年にも増して『阪神JF』経験のある出走馬の出る幕はないのではないかと思います。


 『フローラS』に出走する馬の陣営の狙いは、2歳G1には無理に出走させず大切に育成し、晩成型の力を十分に発揮できるまでレースを選んで使い、『桜花賞』には間に合わなくても(無理に出走させなくても)オークスには出走させたいという思いで、トライアル・レースに臨んできたことを過去11年のデータが示しているのかもしれません。


 改めて『フローラS』過去11年間の上位入賞馬を着順ごとに表示してみます。

【上位入賞馬の人気】
2021年 1着 ⑤人気 →2着 ⑭人気 →3着 ②人気
2020年 1着 ④人気 →2着 ②人気 →3着 ⑤人気
2019年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
2018年 1着 ①人気 →2着 ⑬人気 →3着 ⑤人気
2017年 1着 ⑫人気 →2着 ⑩人気 →3着 ②人気
2016年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑬人気
2015年 1着 ②人気 →2着 ①人気 →3着 ③人気
2014年 1着 ④人気 →2着 ⑥人気 →3着 ⑬人気
2013年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
2012年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑱人気
2011年 1着 ⑨人気 →2着 ⑮人気 →3着 ⑬人気


【フローラS1着馬の臨戦過程と次走の成績】
            新馬戦 2戦目成績 (阪神JF出走) →前走の成績 →出走経験数  次走の成績
1着 クールキャット   1着 アルテミス5着 阪神JFなし →フラワーC5着→④当該レース→オークス14着
1着 ウインマリリン   1着 若竹賞 5着  阪神JFなし →ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス2着
1着 ウィクトーリア   1着 札幌2歳S7着 阪神JFなし→500万下  1着→⑤当該レース→オークス4着
1着 サトノワルキューレ 1着 梅花賞 3着  阪神JFなし→500万下  1着→④当該レース→オークス6着
1着 モズカッチャン   6着 未勝利③、①  阪神JFなし→500万下  1着→⑤当該レース→オークス2着
1着 チェッキーノ    2着 未勝利①    阪神JFなし→アネモネS 1着→④当該レース→オークス2着
1着 シングウイズジョイ 2着 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞 1着→⑧当該レース→オークス17着
1着 サングレアル    1着 500万下④   阪神JFなし→福寿草  4着→③当該レース→オークス7着
1着 デニムアンドルビー 2着 未勝利②①   阪神JFなし→未勝利  1着→④当該レース→オークス3着
1着 ミッドサマーフェア 2着 未勝利②⑤①  阪神JFなし→君子蘭賞 1着→⑧当該レース→オークス13着
1着 バウンシーチューン 3着 未勝利④②①  阪神JFなし→未勝利  1着→⑤当該レース→オークス17着

 前走500万下か未勝利の『前走1着』が11頭中9頭
 新馬戦1着5頭、新馬戦2着4頭、新馬戦3着1頭、4着以下1頭


【フローラS2着馬の臨戦過程と次走の成績】
           新馬戦2戦目成績  (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数  次走の成績
2着 スライリー     1着 札幌2歳S14着 阪神JFなし →クイーンC10着→⑤当該レース→オークス12着
2着 ホウオウピースフル1着 百日草 1着  阪神JFなし →クイーンC6着→④当該レース→オークス6着
2着 シャドウディーヴァ2着 未勝利②、①  阪神JFなし→500万下 3着→⑤当該レース→オークス6着
2着 パイオニアバイオ  4着 未勝利③②④②②② 阪神JFなし→未勝利1着→⑨当該レース→オークス7着
2着 ヤマカツグレース  1着 りんどう賞2着 阪神JFなし→500万下 2着→⑥当該レース→オークス18着
2着 パールコード    1着 つばさ賞③   阪神JFなし→ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス不出走
2着 デイアマイダーリン 6着 未勝利③①   阪神JFなし→フラワーC3着→⑥当該レース→オークス11着
2着 ブランネージュ   3着 未勝利②②③① 阪神JFなし→君子蘭賞 1着→⑨当該レース→オークス5着
2着 エバーブロッサム  6着 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC2着→④当該レース→オークス2着
2着 アイスフォーリス  2着 未勝利②①   阪神JFなし→ミモザ賞 2着→⑦当該レース→オークス3着
2着 マイネソルシエール 15着 未勝利①    阪神JFなし→500万下  9着→⑧当該レース→オークス12着

 前走500万下か未勝利の1着に限らず、500万下なら2・3着からでも、G3掲示板からなら対抗候補OK
 新馬戦1着4頭、新馬戦2着2頭、新馬戦3着1頭、4着以下4頭


【フローラS3着馬の臨戦過程と次走の成績】
            新馬戦 2戦目成績  (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数  次走の成績
3着 ユーバーレーベン  1着 札幌2歳S2着 阪神JF3着 →フラワーC3着→⑤当該レース→オークス1着
3着 フアナ       2着 未勝利 1着  阪神JFなし(未勝利から直行) →③当該レース→オークス不出走
3着 ジョディー     1着 新潟2歳S4着 阪神JF16着→フラワーC5着→⑧当該レース→オークス14着 
3着 ノームコア     1着 アスター賞1着 阪神JFなし→フラワーC3着→④当該レース→オークス不出走 
3着 フローレスマジック 2着 未勝利1着   阪神JFなし→クイーンC3着→⑤当該レース→オークス6着 
3着 アウェーク     5着 未勝利1着   阪神JFなし→フリージア賞8着→④当該レース→オークス12着 
3着 マキシマムドパリ  3着 未勝利1着   阪神JFなし→君子蘭賞2着→⑥当該レース→ オークス8着 
3着 マイネオ-ラム   6着 未勝利1着   阪神JFなし→フラワーC6着→⑨当該レース→オークス8着 
3着 ブリュネット    3着 未勝利⑦①   阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス16着
3着 ダイワデッセー   8着 未勝利1着   阪神JFなし→梅花賞 6着→④当該レース→オークス11着 
3着 ピュアブリーゼ   2着 未勝利1着   阪神JFなし→500万下2着→⑦当該レース→オークス2着

 3着候補は前走G3からが5頭、500万下1着から6着以内から4頭。未勝利1着からが2頭、と多彩。
 新馬戦1着3頭、新馬戦2着3頭、新馬戦3着2頭、4着以下3頭


 これまでのデータを今年の出走馬と比較して印を回す候補を絞ってみます。


1. 新馬戦1着馬(5-4-3-61 16.4%)で複勝圏に入りそうな馬か、判断対象になる馬
 1.ルージュエヴァイユ  2-0-0-0 2勝馬
   新馬1着で、1勝クラス1着と2連勝なら有力な1頭
 2.エリカヴィータ    1-0-0-1 1勝馬
   新馬1着でも前走G3大敗では厳しい
 5.エバーハンティング  1-0-0-1 1勝馬
   新馬1着でも1勝クラス掲示板外では厳しい
 8.キタサンシュガー   1-0-0-1 1勝馬
   新馬1着で、前走フラワーC7着なら連下候補にはできそうな微妙な成績
 9.ラスール      2-0-0-1 2勝馬
   新馬1着からシンザン記念7着は微妙な成績だが、前走1勝クラス1着は連下候補にはなりそう
 10.ホウオウバニラ    1-0-1-0 1勝馬
   新馬1着から1勝クラスで3着は可能性が薄いとみるべき
 11.トゥーサン      1-0-0-2 1勝馬
  新馬1着で、京成杯12着は負け過ぎ。前走1勝クラス10着大敗では、消しの評価
 13.ルージュスティリア  1-0-0-1 1勝馬
   新馬1着から、前走G2で6着は微妙な成績。前走チューリップ賞の複勝圏内の前例はないが鞍上は魅力
 14.シンシアウィッシュ  1-1-0-3 1勝馬
   新馬1着で、2歳重賞で掲示板はあるものの、3歳の2戦も善戦の域を出ず。

2. 新馬戦2着馬(4-2-3-26 23.1%)で勝てそうな馬か、判断対象になる馬
 12.12.モチベーション    1-1-0-2 1勝馬
   新馬2着で、未勝利1着なら複勝率の実績で対抗候補にしたいが、前走3着以内でなければ消し

3. 新馬戦3着以下の馬(2-5-5-69 14.8%)で複勝圏内に入りそうな馬か、判断対象になる馬
 3.パーソナルハイ   1-2-0-4 1勝馬
   新馬5着と阪神JF16着大敗は消しパターン。フラワーC6着→桜花賞6着なら未練は残るが
   2011年 ダンスファンタジア(3勝馬)の前例から、前走『桜花賞』は思い切って消し
   新馬戦1着 ①人気 阪神JF9着 ②人気→ 桜花賞7着 ③人気→ フローラS13着 ①人気
 4.ストキャスティーク  1-0-1-3 1勝馬
   新馬3着の1勝馬なら、3歳重賞経験が欲しい
 6.マイシンフォニー   1-1-0-3 1勝馬
   新馬4着の1勝馬で3歳重賞Fレビュー4着からなら有力馬の1頭に入れたい
 7.ゴールデンアワー   1-1-2-1 1勝馬
   新馬3着で、未勝利とはいえ前走1着なら、2011年バウンシーチューンが1着になった例もあり大穴候補
   新馬4着で、未勝利1着から2着になった、2018年パイオニアバイオの例もあるので、前走1着は要注意
 15.ヴァンルーラー    2-0-1-3 2勝馬
   新馬3着で、未勝利1着から2歳・3歳重賞で経験を積み、前走君子蘭1着なら2着1回の前例あり連下候補
   新馬2着で、未勝利1着から前走君子蘭1着なら1着2回の前例もあり、前走1着は要注意

 以上、出走馬の評価を基に、次の6点の方針と組み合わせて最終予想をしてみたいと思います。

(1)『新馬戦1着』を中心に本命候補を選択する
(2)『新馬戦2着』は出走登録時に1頭だけなので、よく吟味して本命・対抗候補としての取捨を判断する
(3)『新馬戦3着』は、これまで2着も3着も着度数が最多の5回(45.5%)であることは無視できない実績。
(4)『新馬戦2着』を本命候補に考えるなら、むしろ1着候補にしたい
(5)『新馬戦2着』を本命候補から外すなら、1着候補は『新馬戦1着』から、2・3着候補は『新馬戦3着』から
(6)出走割合が大幅に増加した『新馬戦1着』だけを本命・対抗・連下候補にすることも「あり」で、面白いかも







○1.ルージュエヴァイユ  2-0-0-0 2勝馬
  新馬1着 中山1800芝 12/25
  1勝クラス1着→フローラS ※3戦目
 2.エリカヴィータ    1-0-0-1 1勝馬
  新馬1着 東京1600芝 10/16
  フェアリーS10着→フローラS ※3戦目
 3.パーソナルハイ   1-2-0-4 1勝馬
  新馬5着 新潟1600芝  8/07→未勝利2・1着
  1勝クラス2着→阪神JF16着→フラワーC6着→桜花賞6着→フローラS ※8戦目
 4.ストキャスティーク  1-0-1-3 1勝馬
  新馬3着 札幌2000芝  8/15→未勝利5・6・1着
  1勝クラス4着→フローラS ※6戦目
 5.エバーハンティング  1-0-0-1 1勝馬
  新馬1着 中山2000芝  1/23
  1勝クラス6着→フローラS ※3戦目
◎6.マイシンフォニー   1-1-0-3 1勝馬
  新馬4着 東京1600芝  6/19→未勝利2・4・1着
  Fレビュー4着→フローラS ※6戦目
▲7.ゴールデンアワー   1-1-2-1 1勝馬
  新馬3着 中山2000芝  9/20→未勝利3・2・7・1着
  →フローラS ※6戦目
△8.キタサンシュガー   1-0-0-1 1勝馬
  新馬1着 中京1600芝  1/27
  フラワーC7着→フローラS ※3戦目
△9.ラスール      2-0-0-1 2勝馬
  新馬1着 東京1600芝 10/10
  シンザン記念7着→1勝クラス1着→フローラS ※4戦目
 10.ホウオウバニラ    1-0-1-0 1勝馬
  新馬1着 阪神1800芝 11/13
  1勝クラス3着→フローラS ※3戦目
 11.トゥーサン      1-0-0-2 1勝馬
  新馬1着 中京2000芝  9/26
  京成杯12着→1勝クラス10着→フローラS ※4戦目
 12.モチベーション    1-1-0-2 1勝馬
  新馬2着 札幌1500芝  8/14→未勝利1着
  Fレビュー11着→NZT10着→フローラS ※5戦目
△13.ルージュスティリア  1-0-0-1 1勝馬
  新馬1着 新潟1800芝  8/01
  チューリップ賞6着→フローラS ※3戦目
△14.シンシアウィッシュ  1-1-0-3 1勝馬
  新馬1着 新潟1800芝  8/22
  アルテミスS4着→1勝クラス5着→エルフィンS(L)5着→君子蘭1勝クラス2着→フローラS ※6戦目
△15.ヴァンルーラー    2-0-1-3 2勝馬
  新馬3着 新潟1600芝  8/08→未勝利1着
  アルテミスS9着→フェアリーS8着→1勝クラス9着→君子蘭1勝クラス1着→フローラS ※7戦目



 データを信じるか信じないかは自分次第!

これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。

 ビター ティー 2021年5月21日(金) 19:56
2年連続で無敗の2冠牝馬が誕生するか? ソダシ1強説も囁...
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 2歳G1阪神JFを加えれば、すでにG1レース2冠の無敗馬ソダシが、クラシック二冠目を狙って未知の距離2400mのオークスに出走してきます。

いきなり4ハロンの距離延長で、桜花賞組には厳しい条件ですが、能力は世代トップクラスなので克服可能で有力馬はここからでしょうが、距離適正が中距離以上に向いていると思われるトライアルレースについて最初に検討しておきたいと思います。

【フローラSの可能性】
 これまでオークスの勝利とは縁の薄かったフローラS。昨年も連絡みはしたものの、10年間でオークス2着5回が精一杯の実績。今年も善戦止まりか? それともオークス馬が生まれるか?
 このレースに出走する馬たちの中で、オークスにも通用するのはどのような馬たちなのか、前回『フローラS』の日記に記載した内容から抜粋し、今年のフローラSの結果と比較検討してみます。

 今年のフローラSの1~3着馬
2021年 1着 ⑤人気 →2着 ⑭人気 →3着 ②人気

着順 フローラS上位馬 新馬戦  2戦目成績  (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数  次走の成績
1着 クールキャット  新馬戦① アルテミスS⑤ 阪神JFなし →フラワーC⑤→⑤当該レース→オークス?着
2着 スライリー    新馬戦① 札幌2歳S ⑭ 阪神JFなし →クイーンC⑩→⑥当該レース→オークス?着
3着 ユーバーレーベン 新馬戦① 札幌2歳S ② 阪神JF3着 →フラワーC③→⑥当該レース→オークス?着

新馬戦 1着 8頭  2着 3頭  3着以下 5頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-1-1 阪神JFなし1-1-0-13

 さて、今年のフローラSのレースレベル、出走馬全体のレベルは例年に比較してどうだったのでしょう。

①レースタイム

 過去10年と比べて2番目に早いタイムです。上がりは最速で33秒台は今年だけ。これまでの最速は34秒2で0.4秒も速い上がりでした。

1分58秒7(35.7) 2020年 晴れ(良)
1分59秒4(33.8) 2021年 曇り(良) ←今年のレースタイム
1分59秒5(34.2) 2019年 晴れ(良)
1分59秒5(34.5) 2018年 晴れ(良)
1分59秒7(34.6) 2016年 曇り(良)
2分00秒0(35.5) 2014年 晴れ(良)
2分01秒3(34.7) 2017年 晴れ(良)
2分01秒8(34.4) 2015年 晴れ(良)
2分02秒0(34.7) 2012年 小雨(良)
2分03秒3(37.8) 2011年 小雨(重)
2分03秒9(34.2) 2013年 曇り(稍重)


②全出走馬の新馬戦レベル

 全頭数に対する新馬戦1着馬の頭数の割合が47.1%で、過去10年の平均36.6%を大きく上回り、出走馬の質のベースが低くはなかったことが認められます。

新馬戦 1着 8頭(47.1%)  2着 3頭(17.6%) 3着以下  5頭(29.4%) 不出走1頭 総数17頭
新馬戦 1着 64頭(36.6%) 2着 32頭(18.3%) 3着以下 76頭(43.4%) 不出走3頭 総数175頭


③仕上がりの早さ・成長の高さの目安1(デビュー2戦目)

 新馬戦勝ちの次の2戦目にどんなグレードのレースを選択し、その成績の如何によって厩舎の期待の大きさや能力の一端が垣間見られると思います。
過去10年と比べると今年は、上位入賞した3頭すべてが2戦目で重賞に出走していることだけでも異例中の異例。
その内の2頭が2着・5着した今年は、過去最高の質と能力・期待値を持った馬たちをこのトライアルレースからオークスに送り出すことになったかもしれません。

なにしろ、過去に2戦目で重賞に出走していたのは、2019年に2頭の1回のみです。しかも、重賞での成績が2着・5着・14着の今年の実績は、4着・7着だった2019年より優秀です。


④仕上がりの早さ・成長の高さの目安2(阪神JF出走馬の参戦)

 数ある2歳重賞の中でも牝馬に関しては『阪神JF』が唯一のG1であり、施行距離の関係で2歳マイル女王決定戦という形にはなります。

しかし、2歳牝馬全体のチャンピオンなので距離適性は明確ではなく、クラシックディスタンスに通用する資質の馬たちも、その時点で一定の力を発揮していると考えれば、出走経験馬の中で見所のある成績を挙げている方がオークスで活躍する可能性があるはずです。

 フローラSの過去10年間に阪神JF経験馬が参戦したのはわずか12頭。これは全出走馬の6.9%に過ぎません。しかも、複勝圏に入ったのは、阪神JF16着からフラワーCの5着を経由して2019年フローラSで3着になった『ジョディー』1頭だけでした。

 今年、阪神JF経験馬が参戦したのは2頭で、全出走馬の11.7%となり、フローラSの全体のレベルを引き上げ、レースタイムを押し上げた可能性もあります。

 その2頭の中でも阪神JF2着ユーバーレーベンは、2歳G1最上位の成績でフローラSの複勝圏内であれば、例年以上の成績が望めるかもしれません。もう1頭のウインアグライアも阪神JFが13着ではありますが、次走の若駒S(L)で1着からフローラSの5着(掲示板)を確保しており、収得賞金は十分でオークス出走は可能です。

2021年    阪神JFあり0-0-1-1  阪神JFなし 1-1-0-13
過去10年   阪神JFあり0-0-1-11  阪神JFなし10-10-9-133


 以下に過去10年間のフローラSのデータを再度示しました。阪神JFからフローラSに出走した馬がいる年は、フローラSのレースレベルが上がり、関連してオークスでも活躍するのではないかと仮定すると、

【フローラS過去10年間の阪神JFからの出走の有無によるオークス成績】
         経由馬の回数 オークス複勝実績 オークス関連率 オークス複勝率 成績内容
阪神JF経由馬あり 8回(年)   5回(年) 6頭  62.5%(5/8年) 20.0%(6/30頭) 2着4頭、3着2頭
阪神JF経由馬なし 2回(年)    1回(年) 1頭  50.0%(1/2年)  3.3%(1/30頭) 2着1頭、3着0頭

 ここまでは、フローラSの1~3着馬に限った実績ですが、4着以下も加えると次のようになります。

         経由馬の回数 オークス複勝実績 オークス関連率 オークス複勝率 成績内容
阪神JF経由馬あり 8回(年)   5回(年) 6頭  62.5%(5/8年) 20.0%(6/30頭) 2着4頭、3着2頭
阪神JF経由馬なし 2回(年)    1回(年) 2頭  50.0%(1/2年)  6.7%(2/30頭) 2着1頭、3着1頭


 このように、阪神JFからの出走があった年の方がオークスでの実績があり、今年はフローラS組が活躍する年になりそうな気がします。もちろん、本当にレースレベルが上がっていれば、阪神JF出走経験馬だけでなく、フローラSで複勝圏に入った未経験馬もオークスで勝ち負けの可能性があるということです。

 また、阪神JFからの出走がなかった年は2回ですが、その内2016年にはフローラS1着になったチェッキーノがオークスで2着になっただけでなく、フローラSで5着になったビッシュも3着になり、2頭同時に複勝圏内に入る珍しい年になりました。

 フローラSからは10年間で8回(年)もオークスで複勝圏内に入り、阪神JF経験馬が出走する年が6回(年)も占めていることは記憶しておいた方がいいかもしれません。ただし、過去10年間は2着以下ではありますが・・・


【フローラSの結果→オークスとの関連】
1.『フローラS G2』過去10年間の成績
2020年 1着 ④人気 →2着 ②人気 →3着 ⑤人気

新馬戦  2戦目成績  (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数  次走の成績
1着 ウインマリリン   新馬戦① 若竹賞 5着  阪神JFなし →ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス2着
2着 ホウオウピースフル 新馬戦① 百日草 1着  阪神JFなし →クイーンC6着→④当該レース→オークス6着
3着 フアナ       新馬戦② 未勝利 1着                →③当該レース→オークス不出走
新馬戦 1着 9頭  2着 3頭  3着以下5頭 
    阪神JFあり0-0-0-0 阪神JFなし1-1-1-14

2019年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
1着 ウィクトーリア   新馬戦① 札幌2歳S7着 阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス4着
2着 シャドウディーヴァ 新馬戦② 未勝利②、①  阪神JFなし→500万下 3着→⑤当該レース→オークス6着
3着 ジョディー     新馬戦① 新潟2歳S④  阪神JF16着→フラワーC5着→⑧当該レース→オークス14着 
新馬戦 1着 7頭  2着 4頭  3着以下 6頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-1-1 阪神JFなし1-1-0-14

2018年 1着 ①人気 →2着 ⑬人気 →3着 ⑤人気
1着 サトノワルキューレ 新馬戦① 梅花賞 3着  阪神JFなし→500万下 1着→④当該レース→オークス6着
2着 パイオニアバイオ  新馬戦④ 未勝利③②④②②② 阪神JFなし→未勝利1着→⑨当該レース→オークス7着
3着 ノームコア     新馬戦① アスター賞①  阪神JFなし→フラワーC3着→④当該レース→オークス不出走 
新馬戦 1着 7頭  2着 2頭  3着以下 6頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-12

2017年 1着 ⑫人気 →2着 ⑩人気 →3着 ②人気
1着 モズカッチャン   新馬戦⑥ 未勝利③、①   阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス2着
2着 ヤマカツグレース  新馬戦① りんどう賞 2着 阪神JFなし→500万下 2着→⑥当該レース→オークス18着
3着 フローレスマジック 新馬戦② 未勝利①     阪神JFなし→クイーンC3着→⑤当該レース→オークス6着 
新馬戦 1着 8頭  2着 4頭  3着以下 6頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2016年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑬人気
1着 チェッキーノ    新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→アネモネS1着→④当該レース→オークス2着
2着 パールコード    新馬戦① つばさ賞③   阪神JFなし→ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス不出走
3着 アウェーク     新馬戦⑤ 未勝利①    阪神JFなし→フリージア賞⑧→④当該レース→オークス12着 
新馬戦 1着 8頭  2着 4頭  3着以下 6頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2015年 1着 ②人気 →2着 ①人気 →3着 ③人気
1着 シングウイズジョイ 新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス17着
2着 デイアマイダーリン 新馬戦⑥ 未勝利③①   阪神JFなし→フラワーC3着→⑥当該レース→オークス11着
3着 マキシマムドパリ  新馬戦③ 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞2着→⑥当該レース→ オークス8着 
新馬戦 1着 2頭  2着 3頭  3着以下 12頭 
    阪神JFあり0-0-0-0 阪神JFなし1-1-1-14

2014年 1着 ④人気 →2着 ⑥人気 →3着 ⑬人気
1着 サングレアル    新馬戦① 500万下④   阪神JFなし→福寿草 4着→③当該レース→オークス7着
2着 ブランネージュ   新馬戦③ 未勝利②②③① 阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑨当該レース→オークス5着
3着 マイネオ-ラム   新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC6着→⑨当該レース→オークス8着 
新馬戦 1着 4頭  2着 3頭  3着以下 10頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2013年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
1着 デニムアンドルビー 新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス3着
2着 エバーブロッサム  新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC2着→④当該レース→オークス2着
3着 ブリュネット    新馬戦③ 未勝利⑦①   阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス16着
新馬戦 1着 6頭  2着 3頭  3着以下 9頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2012年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑱人気
1着 ミッドサマーフェア 新馬戦② 未勝利②⑤①  阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス13着
2着 アイスフォーリス  新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→ミモザ賞2着→⑦当該レース→オークス3着
3着 ダイワデッセー   新馬戦⑧ 未勝利①    阪神JFなし→梅花賞 6着→④当該レース→オークス11着 
新馬戦 1着 6頭  2着 4頭  3着以下 8頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2011年 1着 ⑨人気 →2着 ⑮人気 →3着 ③人気
1着 バウンシーチューン 新馬戦③ 未勝利④②①  阪神JFなし→未勝利1着→⑤当該レース→オークス17着
2着 マイネソルシエール 新馬戦⑮ 未勝利①    阪神JFなし→500万下9着→⑧当該レース→オークス12着
3着 ピュアブリーゼ   新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→500万下2着→⑦当該レース→オークス2着
新馬戦 1着 7頭  2着 2頭  3着以下 8頭 
    阪神JFあり0-0-0-4 阪神JFなし1-1-1-10


 それでは、オークスはどのような参戦過程の馬たちが勝ち負けの中心になるのでしょう。これまでトライアルレースのフローラSとの関連を明らかにしてきましたが、他の視点も加えて詳しく分析してみたいと思います。

 ちなみに、オークスの1番人気は昨年まで5年連続で1着になっていること、その直前の2年連続1番人気2着を加えると7年連続で連対していることは心に留めておく必要があります。


【過去10年間のオークスの成績】

2020年 1着 1番人気→ 2着 7番人気→ 3着 13番人気

1着 デアリングタクト 新馬戦① エルフィンS① 阪神JF不出走 桜花賞1着  (直行)    →④当該レース
2着 ウインマリリン  新馬戦① 若竹賞5着   阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS1着 →⑤当該レース
3着 ウインマイティー 新馬戦④ 未勝利②①   阪神JF不出走 桜花賞不出走 忘れな草賞1着 →⑦当該レース

阪神JFあり 0-0-0-4   阪神JFなし 1-1-1-11
桜花賞 あり 1-0-0-11   桜花賞 なし 0-1-1-4

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 0-1-1-4
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 1-0-0-7

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-0
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-0-0-4



2019年 1着 1番人気→ 2着 12番人気→ 3着 2番人気

1着ラヴズオンリーユー 新馬戦① 白菊賞①   阪神JF不出走 桜花賞不出走 忘れな草賞1着 →④当該レース
2着カレンブーケドール 新馬戦② 未勝利③①   阪神JF不出走 桜花賞不出走 スイートピー1着→⑥当該レース
3着クロノジェネシス  新馬戦① アイビーS① 阪神JF2着  桜花賞3着   (直行)   →⑥当該レース

阪神JFあり 0-0-1-6   阪神JFなし 1-1-0-9
桜花賞 あり 0-0-1-8   桜花賞 なし 1-1-0-7

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 1-1-0-4
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 0-0-0-5

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-3
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-0-1-3


2018年 1着 1番人気→ 2着 4番人気→ 3着 2番人気
1着アーモンドアイ   新馬戦② 未勝利①   阪神JF不出走 桜花賞1着   (直行)   →⑤当該レース
2着リリーノーブル   新馬戦① 白菊賞①   阪神JF2着  桜花賞3着   (直行)   →⑥当該レース
3着ラッキーライラック 新馬戦① アルテミス① 阪神JF1着  桜花賞2着   (直行)   →⑥当該レース

阪神JFあり 0-1-1-2   阪神JFなし 1-0-0-12
桜花賞 あり 1-1-1-2   桜花賞 なし 0-0-0-12

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-11
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 1-0-0-1

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-1
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-1-1-1


2017年 1着 1番人気→ 2着 6番人気→ 3着 2番人気
1着ソウルスターリング 新馬戦① アイビーS① 阪神JF1着  桜花賞3着   (直行)   →⑥当該レース
2着モズカッチャン   新馬戦⑥ 未勝利③①  阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS1着  →⑥当該レース
3着アドマイヤミヤビ  新馬戦② 未勝利①   阪神JF不出走 桜花賞12着   (直行)  →⑥当該レース

阪神JFあり 1-0-0-3   阪神JFなし 0-1-1-12
桜花賞 あり 1-0-1-4   桜花賞 なし 0-1-0-11

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 0-1-0-10
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 0-0-1-2

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-1
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 1-0-0-2



2016年 1着 1番人気→ 2着 2番人気→ 3着 5番人気
1着シンハライト    新馬戦① 紅梅S①   阪神JF不出走 桜花賞2着   (直行)   →④当該レース
2着チェッキーノ    新馬戦② 未勝利①   阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS1着 →⑤当該レース
3着ビッシュ      新馬戦① 500万下1着 阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS5着 →④当該レース

阪神JFあり 0-0-0-5   阪神JFなし 1-1-1-10
桜花賞 あり 1-0-0-5   桜花賞 なし 0-1-1-10

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 0-1-1-9
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 1-0-0-1

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-1
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-0-0-4


2015年 1着 3番人気→ 2着 1番人気→ 3着 6番人気
1着ミッキークイーン  新馬戦② 未勝利①    阪神JF不出走 桜花賞不出走 忘れな草賞1着 →⑤当該レース
2着ルージュバック   新馬戦① 百日草①    阪神JF不出走 桜花賞9着   (直行)   →⑤当該レース
3着クルミナル     新馬戦① エルフィンS①阪神JF不出走 桜花賞2着   (直行)   →⑤当該レース

阪神JFあり 0-0-0-3   阪神JFなし 1-1-1-12
桜花賞 あり 0-1-1-11   桜花賞 なし 1-0-0-4

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 1-0-0-4
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 0-1-1-8

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-0
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-0-0-3


2014年 1着 2番人気→ 2着 1番人気→ 3着 3番人気
1着ヌーヴォレコルト  新馬戦① 未勝利①    阪神JF不出走 桜花賞3着   (直行)   →⑥当該レース
2着ハープスター    新馬戦① 新潟2歳S① 阪神JF2着  桜花賞1着   (直行)   →⑤当該レース
3着バウンスシャッセ  新馬戦① 札幌2歳S⑭ 阪神JF不出走 皐月賞11着   (直行)   →⑦当該レース

阪神JFあり 0-1-0-4   阪神JFなし 1-0-1-11
桜花賞 あり 1-1-0-4   桜花賞 なし 0-0-1-11

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 0-0-1-9
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 1-0-0-2

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-2
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-1-0-2


2013年 1着 9番人気→ 2着 5番人気→ 3着 1番人気
1着メイショウマンボ  新馬戦①        阪神JF10着  桜花賞10着   (直行)  →⑦当該レース
2着エバーブロッサム  新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS2着→⑤当該レース
3着デニムアンドルビー 新馬戦② 未勝利②①   阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS1着→⑤当該レース

阪神JFあり 1-0-0-4   阪神JFなし 0-1-1-11
桜花賞 あり 1-0-0-7   桜花賞 なし 0-1-1-8

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 0-1-1-8
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 0-0-0-3

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-0
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 1-0-0-4


2012年 1着 3番人気→ 2着 2番人気→ 3着 9番人気
1着ジェンティルドンナ 新馬戦② 未勝利①   阪神JF不出走 桜花賞1着   (直行)  →⑥当該レース
2着ヴィルシーナ    新馬戦① 黄菊賞③    阪神JF不出走 桜花賞2着   (直行)  →⑥当該レース
3着アイスフォーリス  新馬戦② 未勝利②①  阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS2着→⑦当該レース

阪神JFあり 0-0-0-3   阪神JFなし 1-1-1-12
桜花賞 あり 1-1-0-7   桜花賞 なし 0-0-1-8

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 0-0-1-8
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 1-1-0-4

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-0
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-0-0-3


2011年 1着 7番人気→ 2着 8番人気→ 3着 2番人気

1着エリンコート    新馬戦③ 未勝利③①   阪神JF不出走 桜花賞不出走 忘れな草1着 →⑨当該レース
2着ピュアブリーゼ   新馬戦② 未勝利①    阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS3着 →⑧当該レース
3着ホエールキャプチャ 新馬戦② 未勝利①   阪神JF2着  桜花賞2着   (直行)   →⑧当該レース

阪神JFあり 0-0-1-2   阪神JFなし 1-1-0-13
桜花賞 あり 0-0-1-6   桜花賞 なし 1-1-0-9

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 1-1-0-8
阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 0-0-0-5

阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-1
阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 0-0-1-1




 10年間全体をまとめると
【世代G1の出走有無別成績】     
阪神JF出走馬 2-2-3- 36  
 勝率 4.7%(2/43頭) 20.0% (2/10年)
連対率 9.4%(4/43頭) 30.0% (3/10年) 
複勝率 16.3%(7/43頭) 60.0% (6/10年) 

阪神JF不出走 8-8-7-113
勝率  5.9%(8/136頭) 80.0% (8/10年)
連対率 11.8%(16/136頭)100.0% (10/10年) 
複勝率 16.9%(23/136頭)100.0% (10/10年) 



桜花賞 出走馬 7-4-5-65   
勝率  8.6%(7/81頭) 70.0% (7/10年)
連対率 13.6%(11/81頭) 80.0% (8/10年) 
複勝率 19.8%(16/81頭)100.0% (10/10年) 

桜花賞 不出走 3-6-5-84
勝率  3.1%(3/98頭) 30.0% (3/10年)
連対率 9.2%(9/98頭) 60.0% (6/10年) 
複勝率 14.3%(14/98頭) 80.0% (8/10年)


 2歳G1と3歳G1を個別に比較すると上記のような結果になっています。

 阪神JFの出走の有無だけで比較すると、2歳の時点でG1に出走すること自体が、オークスで勝ち負けになる有力馬として判断する材料には、必ずしもなっていないことを示しています。

 とはいいながら、オークスの1着馬から3着馬までを阪神JF不出走馬だけで独占したのが4回(年)もあることは少々驚きの結果です。

 しかし、3歳時までにG1に出走できるだけの力をつけておかなければオークスでは通用しないことを物語っています。

 そこで阪神JFと桜花賞を関連付けて分析してみます。

阪神JFの不出走馬の勝率『 5.9%(8/136頭) 80.0% (8/10年)』について、その後『桜花賞』に出走した馬と出走していない馬に分けて、10年間のオークスの結果をみてみます。

阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 3-6-5-75
勝率  3.4%(3/89頭) 30.0% (3/10年)
連対率 10.1%(9/89頭) 70.0% (7/10年) 
複勝率 15.7%(14/89頭) 90.0% (9/10年)


阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 5-2-2-38
勝率  10.6%(5/47頭) 50.0% (5/10年)
連対率 14.9%(7/47頭) 60.0% (6/10年) 
複勝率 19.1%(9/47頭) 70.0% (7/10年)

 オークス1着馬に限っては、阪神JF不出走で桜花賞には出走した馬の方がはっきりした優位性が認められます。

 ところが、オークスの2着・3着馬では逆にどちらにも出走していない方が、捉え方によっては連対率・複勝率が高いという見方もできます。(頭数ベースでは『その後、桜花賞に出走』の方が優位。年ベースでは『両レースとも不出走』が優位)


 では、阪神JFに出走した馬の勝率『 4.7%(2/43頭) 20.0% (2/10年)』について、その後『桜花賞』に出走した馬と出走していない馬に分けて、オークスの結果ではどうなっているでしょう。


阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-9

阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 2-2-3-27
勝率  5.9%(2/34頭) 20.0% (2/10年)
連対率 20.6%(7/34頭) 40.0% (4/10年) 
複勝率 26.5%(9/34頭) 60.0% (6/10年)


 阪神JF出走した馬の内、桜花賞に出走しなかった(出走できなかった)馬は、オークスではまったく通用していません。

 しかし、阪神JF不出走でも、桜花賞に出走してきた場合は複勝率が1番高くなっています。

 阪神JFと桜花賞の出走を関連付けた4つのパターンに順位付けをすると

1位 阪神JF不出走 → 桜花賞 出走 5-2-2-38
2位 阪神JF不出走 → 桜花賞不出走 3-6-5-75 フローラS、忘れな草賞1着(3回)、スイートピー1着(1回)
3位 阪神JF 出走 → 桜花賞 出走 2-2-3-27
4位 阪神JF 出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-9 ※まったく通用せず

 最終的には、阪神JFの出走の如何を問わず、桜花賞出走馬(上記1位+3位)が優位であることに疑いはなく、この中からどの馬を選択するか、しないかによって、予想の的中が左右されることをデータは示しています。

 ですから、予想のキーワードは『桜花賞出走馬』

【 桜花賞 出走馬 7-4-5-65 】
勝率  8.6%(7/81頭) 70.0% (7/10年)
連対率 13.6%(11/81頭) 80.0% (8/10年) 
複勝率 19.8%(16/81頭)100.0% (10/10年)

 『桜花賞出走馬』に次ぐキーワード2は、上記の2位に示した『フローラS』から出走してくる馬たちの選択です。

 さらに、もう1つのキーワードは『1番人気』。果たして1番人気の連勝を『6』に伸ばすか? それとも、敗れたとしても2着は確保し、連対を『8』に伸ばすのか?

 阪神JF出走馬が参戦する年のオークスであることを念頭に置いて、これまでのデータを踏まえて予想してみます。
 
今年の出走馬で印を打てそうな馬は、※印の10頭になるわけですが・・・ (-_- )?

 1.ククナ      新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞6着
※2.スルーセブンシーズ新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 ミモザ賞1着
 3.パープルレディー 新馬戦② 阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS6着
※4.タガノパッション 新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 スイートピー1着
※5.クールキャット  新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS1着
※6.ウインアグライン 新馬戦① 阪神JF13着  桜花賞不出走 フローラS5着
※7.アカイトリノムスメ新馬戦⑦ 阪神JF不出走 桜花賞4着
 8.ハギノピリナ   新馬戦⑪ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 矢車草賞1着
※9.ユーバーレーベン 新馬戦① 阪神JF3着  桜花賞不出走 フローラS3着
 10.エンスージアム  新馬戦④ 阪神JF不出走 桜花賞8着
※11.ソダシ      新馬戦① 阪神JF1着  桜花賞1着
 12.ミヤビハイディ  新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 1勝クラス1着
※13.ファインルージュ 新馬戦② 阪神JF不出走 桜花賞3着
 14.ストライプ    新馬戦⑥ 阪神JF不出走 桜花賞12着
※15.アールドヴィーヴル新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞5着
 16.ニーナドレス   新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 君子蘭賞1着
※17.スライリー    新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS2着
 18.ステラリア    新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 忘れな草1着


 やはり、阪神JF経由の『9.ユーバーレーベン』と『6.ウインアグライア』の2頭については、過去10年間のデータからは通用しない「 阪神JF出走 → 桜花賞不出走 0-0-0-9」パターンですが、そろそろ、このジンクスが破れるような気がして、ある程度重い印を打ちたいと思っています。

特に『9.ユーバーレーベン』は、ソダシとの対戦で肉薄した経験があり、発馬で改善が見られれば末脚の届く位置取りができて、逆転も・・・。

3戦連続3着と決め手に不安はありましたが、阪神JFで先着を許した2着のサトノレイナスがダービーにまわり、先着を許したのはソダシだけ。

また、フラワーC1着だったホウオウイクセルも回避となれば、このチャンスを生かして1冠を狙ってくるはず。

最終的に『1番人気』は確定していませんが、ほぼソダシで間違いないでしょう。1番人気が強いとはいっても昨年まで5連勝で、いつまでも連勝が続くことには少々不安もあるものの、最終的に予想の印は次の通りにしたいと思います。


 1.ククナ      新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞6着
注2.スルーセブンシーズ新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 ミモザ賞1着からの例はないが末脚確かなら・・・
 3.パープルレディー 新馬戦② 阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS6着
注4.タガノパッション 新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 スイートピー1着なら穴には・・・
△5.クールキャット  新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS1着 トライアルの覇者に2着の壁は?
×6.ウインアグライン 新馬戦① 阪神JF13着  桜花賞不出走 フローラS5着 このパターンは通用しないが・・・
▲7.アカイトリノムスメ新馬戦⑦ 阪神JF不出走 桜花賞4着
 8.ハギノピリナ   新馬戦⑪ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 矢車草賞1着
○9.ユーバーレーベン 新馬戦① 阪神JF3着  桜花賞不出走 フローラS3着ソダシを「ものさし」に
 10.エンスージアム  新馬戦④ 阪神JF不出走 桜花賞8着
◎11.ソダシ      新馬戦① 阪神JF1着  桜花賞1着
 12.ミヤビハイディ  新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 1勝クラス1着
△13.ファインルージュ 新馬戦② 阪神JF不出走 桜花賞3着
 14.ストライプ    新馬戦⑥ 阪神JF不出走 桜花賞12着
△15.アールドヴィーヴル新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞5着
 16.ニーナドレス   新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 君子蘭賞1着
×17.スライリー    新馬戦① 阪神JF不出走 桜花賞不出走 フローラS2着
 18.ステラリア    新馬戦③ 阪神JF不出走 桜花賞不出走 忘れな草1着


データにとらわれ過ぎてはいけませんが、軽視することもできないので、総合的に判断するとこんな感じの予想になってしまいました。

 データを信じるか信じないかは自分次第!

これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。

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 これまでオークスの勝利とは縁の薄かったフローラS。昨年も連絡みはしたものの、オークス2着5回が精一杯の実績。今年こそオークス馬が生まれるか?・・・『2年連続』が流行になっている今年の中央競馬・・・それじゃあ今年も2着までなのか?!

 昨年同様、無敗の桜花賞馬(ソダシ)と無敗の皐月賞馬(エフフォーリア)が誕生し、早くも、無敗2冠馬の栄冠が牡牝共に、しかも2年連続で、この2頭に輝くのではないかと話題になり、フローラSにとってオークスの壁はかなり高いと予想されます。

とはいえ、オークス・トライアルレースの意地?を見せる素質馬がフローラSから誕生するのは、もしかしたら今年なのかも・・・その可能性を秘めた本命候補を見つけることも目標の一つとして予想してみたいと思います。

 まず、このレースに出走する馬たちの中で、オークスにも通用するのはどのような馬たちなのかを過去10年間の1着~3着の上位入賞馬を中心に分析して予想を進めたいと思います。

1.『フローラS G2』過去10年間の成績
2020年 1着 ④人気 →2着 ②人気 →3着 ⑤人気

着順  馬 名     新馬戦  2戦目成績  (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数
1着 ウインマリリン   新馬戦① 若竹賞 5着  阪神JFなし →ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス2着
2着 ホウオウピースフル 新馬戦① 百日草 1着  阪神JFなし →クイーンC6着→④当該レース→オークス6着
3着 フアナ       新馬戦② 未勝利 1着                →③当該レース→オークス不出走
新馬戦 1着 9頭  2着 3頭  3着以下5頭 
    阪神JFあり0-0-0-0 阪神JFなし1-1-1-14

2019年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
1着 ウィクトーリア   新馬戦① 札幌2歳S7着 阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス4着
2着 シャドウディーヴァ 新馬戦② 未勝利②、①  阪神JFなし→500万下 3着→⑤当該レース→オークス6着
3着 ジョディー     新馬戦① 新潟2歳S④  阪神JF16着→フラワーC5着→⑧当該レース→オークス14着 
新馬戦 1着 7頭  2着 4頭  3着以下 6頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-1-1 阪神JFなし1-1-0-14

2018年 1着 ①人気 →2着 ⑬人気 →3着 ⑤人気
1着 サトノワルキューレ 新馬戦① 梅花賞 3着  阪神JFなし→500万下 1着→④当該レース→オークス6着
2着 パイオニアバイオ  新馬戦④ 未勝利③②④②②② 阪神JFなし→未勝利1着→⑨当該レース→オークス7着
3着 ノームコア     新馬戦① アスター賞①  阪神JFなし→フラワーC3着→④当該レース→オークス不出走 
新馬戦 1着 7頭  2着 2頭  3着以下 6頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-12

2017年 1着 ⑫人気 →2着 ⑩人気 →3着 ②人気
1着 モズカッチャン   新馬戦⑥ 未勝利③、①   阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス2着
2着 ヤマカツグレース  新馬戦① りんどう賞 2着 阪神JFなし→500万下 2着→⑥当該レース→オークス18着
3着 フローレスマジック 新馬戦② 未勝利①     阪神JFなし→クイーンC3着→⑤当該レース→オークス6着 
新馬戦 1着 8頭  2着 4頭  3着以下 6頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2016年 1着 ③人気 →2着 ②人気 →3着 ⑬人気
1着 チェッキーノ    新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→アネモネS1着→④当該レース→オークス2着
2着 パールコード    新馬戦① つばさ賞③   阪神JFなし→ミモザ賞 1着→④当該レース→オークス不出走
3着 アウェーク     新馬戦⑤ 未勝利①    阪神JFなし→フリージア賞⑧→④当該レース→オークス12着 
新馬戦 1着 8頭  2着 4頭  3着以下 6頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2015年 1着 ②人気 →2着 ①人気 →3着 ③人気
1着 シングウイズジョイ 新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス17着
2着 デイアマイダーリン 新馬戦⑥ 未勝利③①   阪神JFなし→フラワーC3着→⑥当該レース→オークス11着
3着 マキシマムドパリ  新馬戦③ 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞2着→⑥当該レース→ オークス8着 
新馬戦 1着 2頭  2着 3頭  3着以下 12頭 
    阪神JFあり0-0-0-0 阪神JFなし1-1-1-14

2014年 1着 ④人気 →2着 ⑥人気 →3着 ⑬人気
1着 サングレアル    新馬戦① 500万下④   阪神JFなし→福寿草 4着→③当該レース→オークス7着
2着 ブランネージュ   新馬戦③ 未勝利②②③① 阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑨当該レース→オークス5着
3着 マイネオ-ラム   新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC6着→⑨当該レース→オークス8着 
新馬戦 1着 4頭  2着 3頭  3着以下 10頭 不出走 1頭
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2013年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑨人気
1着 デニムアンドルビー 新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス3着
2着 エバーブロッサム  新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC2着→④当該レース→オークス2着
3着 ブリュネット    新馬戦③ 未勝利⑦①   阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス16着
新馬戦 1着 6頭  2着 3頭  3着以下 9頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2012年 1着 ①人気 →2着 ②人気 →3着 ⑱人気
1着 ミッドサマーフェア 新馬戦② 未勝利②⑤①  阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス13着
2着 アイスフォーリス  新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→ミモザ賞2着→⑦当該レース→オークス3着
3着 ダイワデッセー   新馬戦⑧ 未勝利①    阪神JFなし→梅花賞 6着→④当該レース→オークス11着 
新馬戦 1着 6頭  2着 4頭  3着以下 8頭 
    阪神JFあり0-0-0-1 阪神JFなし1-1-1-14

2011年 1着 ⑨人気 →2着 ⑮人気 →3着 ③人気
1着 バウンシーチューン 新馬戦③ 未勝利④②①  阪神JFなし→未勝利1着→⑤当該レース→オークス17着
2着 マイネソルシエール 新馬戦⑮ 未勝利①    阪神JFなし→500万下9着→⑧当該レース→オークス12着
3着 ピュアブリーゼ   新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→500万下2着→⑦当該レース→オークス2着
新馬戦 1着 7頭  2着 2頭  3着以下 8頭 
    阪神JFあり0-0-0-4 阪神JFなし1-1-1-10

 以上、1年ごとの1着~3着馬について

・新馬戦成績(例:①=1着)。
・2戦目の出走レースと成績(例:未勝利②③)
  例は2着→3着→1着 未勝利戦を3戦して初勝利したことを表します。
  ※未勝利の場合は初勝利を挙げるまで2戦目以降も表示。
・阪神JFの出走の有無。
・前走のレース成績(フローラS出走前のレース)
・出走経験数 (例:④当該レース=フローラSは4戦目)
・次走の成績(オークス出走の有無と着順)

 以上の6点について示してみました。


 また、その年の全出走馬について

・新馬戦の成績分布(新馬戦1着馬の頭数、新馬戦2着馬の頭数、新馬戦3着以下の頭数)
・阪神JFへの出走経験の有無(各頭数)

 2点について内訳を示してみました。

 では、10年間の全データを上記6点及び2点について総合して『フローラS』の全体像を浮き彫りにしたいと思います。そのため、1部のデータについては先々週の『桜花賞』のデータと比較して特徴を明らかにできるか試みます。

【過去10年間のデータ】

その1:全出走馬の新馬戦での成績

 フローラS G2
新馬戦1着 64頭(36.6%) 2着 32頭(18.3%) 3着以下 76頭(43.4%) 不出走3頭 総数175頭

 桜花賞G1
新馬戦1着 56頭(47.1%) 2着 26頭(21.8%) 3着以下 37頭(31.1%)       総数119頭



 フローラSの新馬戦成績別の内訳
        フローラS 1着 フローラS 2着 フローラS 3着     
  新馬戦1着  4頭( 7.1%)  7頭(12.5%)   7頭(12.5%)   総数56頭
  新馬戦2着  4頭(15.4%)  1頭( 3.8%)   1頭( 3.8%)  総数26頭
  新馬戦3着以下2頭( 5.4%)  2頭( 5.4%)   2頭( 5.4%)  総数37頭


 桜花賞の新馬戦成績別の内訳
         桜花賞 1着  桜花賞 2着   桜花賞 3着     
  新馬戦1着  9頭( 9.2%)  6頭(6.1%)    7頭( 7.1%)  総数98頭
  新馬戦2着  1頭(2.9%)   3頭( 8.6%)   1頭( 2.9%)  総数35頭
  新馬戦3着以下0頭( 0.0%)  1頭( 2.2%)   2頭( 4.3%)  総数46頭





 新馬戦での成績を桜花賞と比較してみると、桜花賞では新馬戦1着が半数近くで、1番多くなっています。また、新馬戦から1着になる能力を発揮できる馬でなければ、桜花賞ではほとんど連対できないことを示しています。新馬戦2着であれば可能性は残されていますが、新馬戦3着以下の馬は桜花賞3着の可能性はあっても、連対することはまずあり得ないことを示しています。

 一方、フローラSでは新馬戦3着以下の割合が最多となっています。これは、単にレースグレードの違いにより出走馬の質が低いというだけではなく、新馬戦で能力を発揮できていない成長段階の馬でも、フローラSの出走までには成長したことで、出走馬全体のレベルもG1よりは低く、チャンスがあるから出走してくると考えるべきでしょう。

 ですから、新馬戦1着の馬がフローラSで複勝圏内に入る可能性が14/30(46.7%)と1番高いことは認められますが、桜花賞の22/30(73.3%)とは比べものになりません。

 フローラSの1着に限っては、新馬戦1着と新馬戦2着は4頭ずつと同数ですが、出走数では2着馬が1着馬の半数以下なので、むしろ新馬戦2着馬の方が善戦していると言えます。さらに、新馬戦3着以下でも連対できる可能性があることを示しています。

 フローラSには晩成型で大切に育成してきた馬たちもおそらく一定数は参戦してきたはずで、その現れの一つが新馬戦の成績分布の数字ではないかと思います。


 次に、阪神JF出走の有無とフローラSの成績との関連について、桜花賞の場合と比較してみましょう。

その2:全出走馬の阪神JFへの出走の有無と当該レースの成績
 フローラS G2
阪神JFあり0-0-1-11  阪神JFなし10-10-9-133

 桜花賞G1
阪神JFあり4-5-6-53  阪神JFなし6-5-4-97

 桜花賞の場合は、能力の高い馬や新馬戦など早くから能力を発揮できる早熟型の馬も参戦してくることから、2歳G1のレースに参戦する馬も多く、阪神JF経由の馬たちがと阪神JF不出走馬の勝率・連対率・複勝率が拮抗しています。

 しかし、フローラSの場合は阪神JF経由の馬が少数派で、その成績も以下に示しているように不振を極めています。

阪神JF出走馬のフローラS成績

             (阪神JF成績・人気)→前走の成績  →出走経験数・フローラS成績
2019年 ジョディー    阪神JF16着⑪人気 フラワーC  5着→⑧3着
2019年 ウインゼノビア  阪神JF13着⑩人気  (直行)   →⑤7着
2018年 ハイヒール    阪神JF16着⑰人気 ミモザ賞  7着→⑦9着
2017年 ディーパワンサ  阪神JF4着⑤人気 フラワーC 6着 →⑥14着
2016年 クロコスミア   阪神JF8着⑦人気 チューリップ7着→⑩14着
2014年 マジックタイム  阪神JF6着⑥人気 クイーンC  2着→⑥6着
2013年 タガノミューチャン阪神JF13着⑫人気   (直行)  →⑤5着
2012年 ラシンティランテ 阪神JF15着③人気 Fレビュー 6着→⑦11着
2011年 マイネイサベル  阪神JF6着⑥人気 フラワーC  4着→⑦5着
2011年 マリアビスティー 阪神JF12着⑬人気 わすれな草賞7着→⑨10着
2011年 ダンスファンタジア阪神JF9着②人気 桜花賞   7着→⑦13着
2011年 リトルダーリン  阪神JF11着⑤人気 わすれな草賞4着→⑤17着

 やはり、2歳G1には無理に出走させず大切に育成し、晩成型の力を十分に発揮できるまでレースを選んで使い、オークスには出走させたいとトライアルのこのレースに臨んできたことを示しているのかもしれません。


 改めて過去10年間の上位入賞馬を着順ごとに表示してみます。


着順  馬 名      新馬戦  2戦目成績 (阪神JF出走)→前走の成績  →出走経験数
1着 ウインマリリン   新馬戦① 若竹賞 5着  阪神JFなし→ミモザ賞1着→④当該レース→オークス2着
1着 ウィクトーリア   新馬戦① 札幌2歳S7着 阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス4着
1着 サトノワルキューレ 新馬戦① 梅花賞 3着  阪神JFなし→500万下 1着→④当該レース→オークス6着
1着 モズカッチャン   新馬戦⑥ 未勝利③、①  阪神JFなし→500万下 1着→⑤当該レース→オークス2着
1着 チェッキーノ    新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→アネモネS1着→④当該レース→オークス2着
1着 シングウイズジョイ 新馬戦② 未勝利①    阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス17着
1着 サングレアル    新馬戦① 500万下④   阪神JFなし→福寿草 4着→③当該レース→オークス7着
1着 デニムアンドルビー 新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→未勝利1着→④当該レース→オークス3着
1着 ミッドサマーフェア 新馬戦② 未勝利②⑤①  阪神JFなし→君子蘭賞1着→⑧当該レース→オークス13着
1着 バウンシーチューン 新馬戦③ 未勝利④②①  阪神JFなし→未勝利1着→⑤当該レース→オークス17着

 前走500万下か未勝利の1着が10頭中9頭であることから、『前走1着』が本命候補の必要条件


2着 ホウオウピースフル 新馬戦① 百日草 1着  阪神JFなし→クイーンC6着→④当該レース→オークス6着
2着 シャドウディーヴァ 新馬戦② 未勝利②、①  阪神JFなし→500万下 3着→⑤当該レース→オークス6着
2着 パイオニアバイオ  新馬戦④ 未勝利③②④②②②阪神JFなし→未勝利1着→⑨当該レース→オークス7着
2着 ヤマカツグレース  新馬戦① りんどう賞2着 阪神JFなし→500万下2着→⑥当該レース→オークス18着
2着 パールコード    新馬戦① つばさ賞③   阪神JFなし→ミモザ賞1着→④当該レース→オークス不出走
2着 デイアマイダーリン 新馬戦⑥ 未勝利③①   阪神JFなし→フラワーC3着→⑥当該レース→オークス11着
2着 ブランネージュ   新馬戦③ 未勝利②②③① 阪神JFなし→君子蘭賞 1着→⑨当該レース→オークス5着
2着 エバーブロッサム  新馬戦⑥ 未勝利①    阪神JFなし→フラワーC2着→④当該レース→オークス2着
2着 アイスフォーリス  新馬戦② 未勝利②①   阪神JFなし→ミモザ賞 2着→⑦当該レース→オークス3着
2着 マイネソルシエール 新馬戦⑮ 未勝利①    阪神JFなし→500万下 9着→⑧当該レース→オークス12着

 前走500万下か未勝利の1着に限らず、500万下なら2・3着からでも、G3で6着以内なら対抗候補OK


 3着 フアナ       新馬戦② 未勝利 1着 阪神JFなし       →③当該レース→オークス不出走
 3着 ジョディー     新馬戦① 新潟2歳S④  阪神JF16着→フラワーC5着→⑧当該レース→オークス14着 
 3着 ノームコア     新馬戦① アスター賞① 阪神JFなし→フラワーC3着→④当該レース→オークス不出走 
 3着 フローレスマジック 新馬戦② 未勝利①   阪神JFなし→クイーンC3着→⑤当該レース→オークス6着 
 3着 アウェーク     新馬戦⑤ 未勝利①   阪神JFなし→フリージア賞8着→④当該レース→オークス12着 
 3着 マキシマムドパリ  新馬戦③ 未勝利①   阪神JFなし→君子蘭賞2着→⑥当該レース→ オークス8着 
 3着 マイネオ-ラム   新馬戦⑥ 未勝利①   阪神JFなし→フラワーC6着→⑨当該レース→オークス8着 
 3着 ブリュネット    新馬戦③ 未勝利⑦①  阪神JFなし→未勝利 1着→④当該レース→オークス16着
 3着 ダイワデッセー   新馬戦⑧ 未勝利①   阪神JFなし→梅花賞 6着→④当該レース→オークス11着 
 3着 ピュアブリーゼ   新馬戦② 未勝利①   阪神JFなし→500万下2着→⑦当該レース→オークス2着

  3着候補は前走G36着以内からが4頭、500万下1着から6着以内ならば4頭。未勝利1着からが2頭、と多彩。


これまでのデータを今年の出走馬と比較して印を回す候補を絞ってみます。


1. 新馬戦1着馬で複勝圏(4-7-7-38 32.1%)になりそうな馬か、判断対象になる馬
1.ウインアグライア 新馬戦① ※阪神JF13着(経験あり)は危険な本命馬?
3.ユーバーレーベン 新馬戦① ※阪神JF3着は10年間の出走馬中で最上位。ジンクスを破れるか?
4.レッジャードロ  新馬戦① 
5.スノークォーツ  新馬戦① ※一応前走1着ではあるが、新馬戦勝ちのみでは連下まで
8.オヌール     新馬戦① ※500万下(アルメリア賞)1着なら本命の必要条件を満たしている
12.スラリー     新馬戦① 
14.オメガロマンス  新馬戦① 
15.クールキャット  新馬戦① ※アルテミスS5着、フラワーC5着なら対抗候補の必要条件を満たしている

2. 新馬戦2着馬で勝てそうな馬(4-1-1-20 15.4%) か、判断対象になる馬
7.メイサウザンアワー新馬戦② ※500万下(赤松賞)2着なら対抗候補の必要条件を満たしている
9.パープルレディー 新馬戦② ※500万下(ゆりかもめ賞)1着なら本命候補の必要条件を満たしている
13.ジェニーアムレット新馬戦② ※前走未勝利勝ちで、今回3戦目な「フアナ」と同じで3着候補

3. 新馬戦3着以下の馬で複勝圏内(2-2-2-31 16.2%)に入りそうな馬か、判断対象になる馬
2.グローリアスサルム新馬戦⑤ 
6.ルース      新馬戦⑧ 
10.ララサンスフル  新馬戦④ ※前走未勝利勝ちで、今回3戦目なら「フアナ」と同じで3着候補
11.スノーハレーション新馬戦③ 
16.アンフィニードル 新馬戦なし※新馬戦不出走で未勝利勝ちからの上位入賞の実績なし。連下穴
17.エトワールマタン 新馬戦⑨ ※3戦目で未勝利勝ちの1勝馬であるがフラワーC6着なら連下候補


今年の出走馬で印を打てそうな馬は、※印の11頭になるわけですが・・・ (-_- )?

△1.ウインアグライア  新馬戦① コスモス賞OP① 阪神JF⑬→若駒S①   フローラSは6戦目
 2.グローリアスサルム 新馬戦⑤ 未勝利①2200m 阪神JF不→フラワーC⑧ フローラSは5戦目
△3.ユーバーレーベン  新馬戦① 札幌2歳S②  阪神JF③→フラワーC③  フローラSは6戦目
 4.レッジャードロ   新馬戦① クイーンC⑯   阪神JF不→1勝クラス⑨ フローラSは5戦目
△5.スノークォーツ   新馬戦①                       フローラSは2戦目
 6.ルース       新馬戦⑧ 未勝利①1500m  阪神JF不→フラワーC⑨  フローラSは9戦目
△7.メイサウザンアワー 新馬戦② 未勝利①1800m  阪神JF不→赤松賞②    フローラSは4戦目
◎8.オヌール      新馬戦① アルメリア賞①  阪神JF不出走      フローラSは3戦目
▲9.パープルレディー  新馬戦② 未勝利③①    阪神JF不→ゆりかもめ賞①フローラSは5戦目
×10.ララサンスフル   新馬戦④ 未勝利①2000m               フローラSは3戦目
 11.スノーハレーション 新馬戦③ 未勝利⑤①                 フローラSは4戦目
 12.スラリー      新馬戦① 札幌2歳S⑭   阪神JF不→クイーンC⑩ フローラSは6戦目
×13.ジェニーアムレット 新馬戦② 未勝利①2400m               フローラSは3戦目
 14.オメガロマンス   新馬戦① ミモザ賞①    阪神JF不出走      フローラSは3戦目
○15.クールキャット   新馬戦① アルテミスS⑤  阪神JF不→フラワーC⑤ フローラSは5戦目
×16.アンフィニードル  新馬戦なし 未勝利①1800m              フローラSは2戦目
△17.エトワールマタン  新馬戦⑨ 未勝利③①    阪神JF不→フラワーC⑥ フローラSは5戦目

 やはり、阪神JF経由の『3.ユーバーレーベン』と『1.ウインアグライア』の2頭については、過去10年間のデータから、重い印を打ちにくいと感じます。データにとらわれ過ぎてはいけませんが、軽視することもできないので、総合的に判断するとこんな感じの予想になってしまいました。

 データを信じるか信じないかは自分次第!

これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。

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