2020年11月12日(木) 17:00
くりーく
くりーくの中間調教チェック デイリー杯2歳S2020
閲覧 1,267ビュー コメント 0 ナイス 5
こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。
11月14日(土) 阪神11R 第55回デイリー杯2歳S (2歳G2・芝1600m)
【登録頭数:12頭】(フルゲート:18頭)
<賞金上位順>
カイザーノヴァ(D)3ヶ月
ここまでの3戦も少ない乗り込み量で出走してきた馬だが、3ヶ月ぶりの今回も乗り込み量は少ない。1週前追い切りの時計も平凡で。
ホウオウアマゾン(B)中7週
前走オープン勝ちも、調教ではそれほど良い時計が出ていた訳ではなかった。この中間のほうが2週前、1週前と好時計が出ていて、出来は良さそう。
コスモアシュラ(B)中2週
前走時はかなり乗り込まれていたが、調教の時計は平凡で馬体重も+12キロと太め残りだった。この中間は、1週前に坂路で良い時計が出ていて変わり身がありそうな感じ。
シティレインボー(B)中7週
取消後のレースとなるが、1週前、日曜日と好時計が出ていて調教内容からは特に気になるところなし。仕上がりは良さそう。
スーパーウーパー(D)中2週
新馬勝ち後の中2週となり、この中間は軽めの調整。
スーパーホープ(A)中2週
大きな馬で、未勝利勝ちの前走時が+12キロ。馬体に余裕があったということの表れか、この中間は中2週と間隔が詰まる中でも、1週前に坂路で前走時以上の速い時計をマークし、上積みを感じさせる。
レッドベルオーブ(B)中7週
新馬、未勝利と乗り込み量は多かったが時計は抜けて良かった訳ではなかった。この中間も間隔を空けての参戦で、2週前、1週前と併せ馬での調整。1週前追い切りでは、好時計で先着と上積みはありそう。
ビゾンテノブファロ(D)中2週
門別も含めると8度出走と使い込まれている馬で、今回も中2週。1週前は併せ馬で先着するも時計は平凡で、輸送もあるので出走してきても厳しそう。
このコラムからの推奨馬はスーパーホープ1頭をあげておきます。
※そして、オマケで今週の日曜日に行われるエリザベス女王杯についても触れておくと、ラヴズオンリーユーとセンテリュオ、そしてエスポワールの3頭を調教注目馬としたいと思います。
◇今回はデイリー杯2歳S編でした。
今年の2歳馬たちはこれまでにない状況下の中でのデビューとなっています。現在、競馬場にお客さんが入場するようになってきてはいるものの、10万人規模の大歓声のなかで競馬が行われることはまだまだ先になりそうな状況です。おまけに長い梅雨の影響で悪天候でのレースも多く行われてきていたり、京都競馬場が工事に入る関係で関西圏での開催が変則的に行われていたりして、そんなことが影響しているのか人気を裏切る馬が多いように感じます。牝馬ではソダシとメイケイエールが重賞をそれぞれ2勝していますが、牡馬は主役不在。今年は牡馬、牝馬とも無敗の3冠馬が誕生しましたが来年のクラシックは今年と真逆で大混戦になるのかもしれませんね。そんなことも念頭に置きつつ、引き続きこのコラムでは2歳戦を中心に見守っていきたいと思っています。
それでは次回、東京スポーツ杯2歳S編(予定)でお会いしましょう。
※デイリー杯2歳S出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。
|
|
[もっと見る]
【TAROの競馬研究室】他力本願の柴田善騎手と手が合うデンコウアンジュ
閲覧 1,718ビュー コメント 0 ナイス 2
皐月賞は2歳王者のコントレイルが直線力強く伸び、無敗で 1冠目を制した。2着にも朝日杯FSを制したサリオスが入り、年明け初戦の馬のワンツー決着。昨年のサートゥルナーリアに続いて、改めて時代の変化を感じさせる一戦となった。
勝ったコントレイルは福永騎手らしい冷静な手綱さばきが光った。最内枠は決して有利とはいえない状況だったが、上手く道中は外に出すと、直線も馬場の良いところを選んでの差し切り勝ち。馬場を繊細に読めるのは福永騎手の長所でもあり、今回はその長所をいかんなく発揮した形。馬自身もそれに応えるだけの脚と、操縦性の高さがあった。
今回の競馬を受けてダービーでは1倍台の人気になるかもしれないが、昨年のサートゥルナーリアのように何があるかわからないのが競馬。アドマイヤビルゴら別路線組の台頭があれば、無観客が決まったとはいえ今年のダービーも盛り上がりそうだ。
〜ウェスタールンドは藤岡佑騎手が合っている
G1開催が続くが、先週はその裏で行われたアンタレスSも見どころのある一戦だった。勝ったのはウェスタールンド。藤岡佑騎手は2018年のチャンピオンズカップ以来久々の同馬騎乗だったが、持ち味である鋭い末脚を引き出す見事な騎乗だった。
ウェスタールンドに近走騎乗してきたのは、スミヨンや川田といったトップジョッキー。しかしこれらの騎手はどちらかというと馬の気を抜かせない騎乗が持ち味なので、繊細な脚を使う特殊なダート馬であるウェスタールンドにはあまり合わなかった。その点藤岡佑騎手は、近年こそ積極策が増えたものの馬の個性に合わせて自在に騎乗を変えられるタイプでもある。ウェスタールンドに関しては過去にも騎乗して特徴を掴んでおり、最大限に持ち味を生かしたといえそうだ。
新著『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』にも書いたが、騎手の能力は絶対的なものではなく、馬との相性次第なのだと改めて感じさせられるレースだった。
〜騎手から展望する福島牝馬ステークス
さて、相性という意味で今週末注目したいのは、福島牝馬Sでデンコウアンジュに騎乗する柴田善騎手。デンコウアンジュはもともと蛯名騎手が主戦を務めており、何度か重賞で穴をあけることがあったものの2歳時のアルテミスS以降は勝ち切れずにいた。そんな中で出会ったのが柴田善騎手で、同騎手が初騎乗となった一昨年のターコイズSでは13番人気ながら3着と健闘。そして2度目の騎乗となった昨年の福島牝馬Sで約3年半ぶりの勝利を挙げると、今年に入り愛知杯を9番人気で制しコンビで重賞2勝を挙げている。
柴田善騎手は積極性には欠けるので常に信頼はできないが、脚を溜めて末脚を生かすのが上手い。早仕掛けになると末脚を失いがちなデンコウアンジュとのコンビはとても合っており、他力本願ではあるが今年も差しが届くような流れ・馬場になれば注目したい。
もう一頭、気になるのはリュヌルージュ。前走の中山牝馬Sは14番人気、単勝125倍という超人気薄での激走だったが、器用なレースぶりで好位から粘る内容には見どころがあった。鞍上の団野騎手は昨年の7/26(金)の当コラムで『函館で好騎乗連発!注目のルーキー騎手』として取り上げたが、その後めきめきと腕を上げており、昨年は26勝、今年は早くも21勝とハイペースで勝ち星を量産している。
人気を集めるのは池添騎手が騎乗するエスポワールかもしれないが、馬券的にはデンコウアンジュ、リュヌルージュのレースぶりに注目したい。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
|
[もっと見る]
秋華賞・2019
閲覧 2,609ビュー コメント 0 ナイス 10
先々週のスプリンターズSは本命はバッチリでしたが、秋初戦を大幅馬体重増で逃げられずに凡走したモズスーパーフレアは数戦使わないと立ち直らないと踏んで消し、失敗。ただ、人気サイドでの決着だったので切り替えていきます。
日本馬3頭を消しにして(非国民と言われそうですが)、凱旋門賞はしっかり的中できましたし。
秋華賞はここ数年は堅く収まっているのですが、基本的にG1にしては紛れの多いレースだけに馬券的には楽しみ。
内回りだけに差しにくく、内枠先行が恵まれやすいので、馬券的には人気を背負っての差し損ねに期待(笑)
桜花賞馬グランアレグリアもオークス馬ラヴズオンリーユーともに不在で確固たる軸馬不在、という点も妙味期待をそそる一戦です。
それでは恒例の全頭診断へ
1番人気想定 ダノンファンタジー:暮れの阪神JFを勝利した2歳女王で、桜花賞、オークスともに人気ほど走れなかったが、秋の始動戦はやや掛かり気味ながら終いずばっと差し切っての白星発進と、この相手なら人気でも仕方ないか。本質的にはマイル以下が乗りやすそうだが。実力上位は間違いない。ガツンと掛かって終了というのもありえるが。
2番人気想定 クロノジェネシス:オークスは正直長いんじゃないかと思って見ていた(世間一般ではオークス向きと早い時期から言われていましたが)マイラー寄りの走りの馬。ここは人気になるが、小さい馬で成長力に疑問があって、差しにくい舞台設定でのこの脚質で、その上ぶっつけ本番での参戦。消しもありか。
3番人気想定 コントラチェック:デビューから4戦連続1番人気だったように人気先行の良血馬という印象だが、ルメール騎手が結局乗るようで、スイスイ逃げ切るというのもあり得る話ではある。ただ、オークス9着からのぶっつけ本番は決してプラスでないのでは?
4番人気想定 カレンブーケドール:オークスでは12番人気2着と激走したが(ちょっとうまく行き過ぎたか)、秋始動戦の紫苑Sは人気に応えられずの3着。腕のあるジョッキーと言われ続けてきた津村騎手には頑張って欲しいが、関西だと(秋華賞は特に難しい)ちょっと力を出し切れないかも。
5番人気想定 ビーチサンバ:オークスでは距離的なこともあり惨敗したが、ローズSでは2着と巻き返してきた。ただ今回はそれなりに人気になりそうで、妙味は極めて薄い状況に。
6番人気想定 パッシングスルー:新馬勝ちの後はシンザン記念とフローラSで負けたが、夏に1勝クラスを福島で勝って、更に紫苑S(近年、同レースはレベルが上がってきている)も勝ち5戦3勝としての臨戦。ルーラーシップ産駒らしい成長曲線を見せていて、本番でも期待できる。
7番人気想定 エスポワール:5戦3勝のここまでで、3勝目を挙げた7月のシンガポールTC賞(2勝クラス)では古馬・牡馬相手に4馬身差の完勝。その後は、敢えてトライアルを使わなかったようで、調教の動きも絶好。ここにきての成長力を加味すると頂点まであるのでは。オルフェーヴル産駒は打率は低いがホームランもあり、ここも然り。かなり期待大。
8番人気想定 サトノダムゼル:鋭い末脚見せて3戦3勝だがいかにも相手が弱く、さほど妙味は生まれないか。良血馬らしく、まだ成長していくのだろうが、活躍はまだ先とみたい。
9番人気想定 シゲルピンクダイヤ:秋初戦はレース前からイレ込んで、末脚不発。気難しくなってきての距離延長は難しく、また末脚を生かすこのタイプはレース適性が高くない。
10番人気以下想定
シェーングランツ:昨秋は良血らしく、能力だけで未勝利勝ちの後にG3アルテミスSも勝ってしまったが、どんどん馬体重が減ってオークスは惨敗。そこからのぶっつけでの秋初戦では、苦しいだろうし、繁殖で期待の馬。
フェアリーポルカ:紫苑S2着からの参戦。2戦目でヴェロックスの勝った若駒Sを使われ3着(リオンリオンには先着)したように期待されつつ、ようやくルーラーシップ産駒らしく、ゆっくりめの成長が追いついてきた感じか。それなりに期待できる馬ではないだろうか。
ブランノワール:2勝クラスを3馬身差で完勝(しかも2連勝)してきての臨戦で、本格化をうかがわせる内容で、ここもヒモには面白いかもしれない。
レッドアネモス:新馬、500万下(サフラン賞)と連勝した馬だが、成長力がいまひとつなのか、春は白百合Sを勝ったもののラジオNIKKEI賞は13着と惨敗。特に期待できず。
シャドウディーヴァ:前走ローズSはハナに立って下げてその後も失速とさっぱりな内容だったが、オークスで6着したように(春はフラワーC、フローラSと重賞でも上位に来れていた)前走をノーカウントとすれば巻き返しあるかも。
メイショウショウブ:実績もマイルまでで、前走ローズSでも池添騎手が距離が長いとレース後にコメントしており、さらに距離延長となるここは大駆け期待できず。
コパカティ:牝馬限定2勝クラスで、ブランノワールに3馬身以上の完敗を喫しており期待薄。
シングフォーユー:春はスイートピーSでカレンブーケドールの2着がある馬だが、夏にようやく1勝クラスを勝っただけと成長力がいまひとつか。
ローズテソーロ:紫苑Sは10番人気6着どまりだがハーツクライ産駒らしく、ひと夏を越しての成長がみられ、キャリアの浅さから上積みもまだまだありそう。今回も激走があっておかしくない。
トゥーフラッシー:2勝クラスで掲示板に載れるかどうかという状態が続いており、ここでは荷が重い。
<まとめ>
有力:エスポワール、ダノンファンタジー
ヒモに:パッシングスルー、コントラチェック、カレンブーケドール
穴で:フェアリーポルカ、ブランノワール、ローズテソーロ |
[もっと見る]