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写真一覧
現役 牝4 鹿毛 2020年2月2日生
調教師中内田充正(栗東)
馬主有限会社 サンデーレーシング
生産者ノーザンファーム
生産地安平町
戦績 8戦[5-2-1-0]
総賞金74,444万円
収得賞金34,250万円
英字表記Liberty Island
血統 ドゥラメンテ
血統 ][ 産駒 ]
キングカメハメハ
アドマイヤグルーヴ
ヤンキーローズ
血統 ][ 産駒 ]
All American
Condesaar
兄弟 ロムネヤダノンモンブラン
市場価格
前走 2024/03/30 ドバイシーマC G1
次走予定

リバティアイランドの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
24/03/30 アラ 8 ドバイシーマ G1 芝2410 12--------3** 牝4 54.5 川田将雅中内田充 --2.27.1 0.4----レベルスロマンス
23/11/26 東京 12 ジャパンC G1 芝2400 18113.722** 牝3 54.0 川田将雅中内田充 470
(-6)
2.22.5 0.733.9④④④④イクイノックス
23/10/15 京都 11 秋華賞 G1 芝2000 18361.111** 牝3 55.0 川田将雅中内田充 476
(+10)
2.01.1 -0.133.6⑥⑦⑦マスクトディーヴァ
23/05/21 東京 11 優駿牝馬 G1 芝2400 18351.411** 牝3 55.0 川田将雅中内田充 466
(0)
2.23.1 -1.034.0⑥⑥⑥⑥ハーパー
23/04/09 阪神 11 桜花賞 G1 芝1600 18231.611** 牝3 55.0 川田将雅中内田充 466
(+4)
1.32.1 -0.232.9⑮⑯コナコースト
22/12/11 阪神 11 阪神JF G1 芝1600 18592.611** 牝2 54.0 川田将雅中内田充 462
(-6)
1.33.1 -0.435.5⑧⑧シンリョクカ
22/10/29 東京 11 アルテミスS G3 芝1600 10331.412** 牝2 54.0 川田将雅中内田充 468
(+4)
1.33.9 0.133.3⑥⑥ラヴェル
22/07/30 新潟 5 2歳新馬 芝1600 12222.111** 牝2 54.0 川田将雅中内田充 464
(--)
1.35.8 -0.531.4⑦⑦クルゼイロドスル

リバティアイランドの関連ニュース

【福島牝馬S】レース展望

2024年4月15日(月) 14:11

春の福島開催は最終週を迎え、土曜メインに福島牝馬ステークス(20日、GⅢ、芝1800メートル)が行われる。1着馬にヴィクトリアマイル(5月12日、東京、GⅠ、芝1600メートル)の優先出走権が与えられる重要前哨戦だ。

シンリョクカ(美浦・竹内正洋厩舎、4歳)は一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズリバティアイランドの0秒4差2着と健闘。その後、やや苦戦が続いたが、前走の中山牝馬Sでは0秒1差3着と改めて力をアピールした。経験を重ねて、前走では好位3番手から好走と脚質に幅も出ており、初参戦となる福島でタイトル奪取を狙う。

フィールシンパシー(美浦・小島茂之厩舎、5歳)は昨秋にオープン入りし、ターコイズS2着、中山牝馬S4着と牝馬限定重賞で上位をにぎわしている。ペース次第ではハナに立てる機動力を持ち合わせており、小回りの舞台で台頭の余地は十分だ。

グランベルナデット(美浦・大竹正博厩舎、4歳)は前走の初富士Sを完勝し、オープン入り。3歳春にはリステッド戦の忘れな草Sを2番手から押し切っており、潜在能力は互角だ。

ライトクオンタム(栗東・武幸四郎厩舎、4歳)はディープインパクト産駒の最終世代の一頭で、3歳時にはデビュー2戦目でシンザン記念を制覇。その後は案外だったが、前走の小倉日経オープンでは0秒1差3着と復調気配を見せている。

同じディープインパクト産駒のラリュエル(栗東・矢作芳人厩舎、5歳)は国内外で重賞を3勝したステイフーリッシュ(父ステイゴールド)の半妹。前走でオープン入りしたばかりだが、成長力は秘めている。

コスタボニータ(栗東・杉山佳明厩舎、5歳)は近3走、続けて掲示板を確保と堅実さが武器。中山牝馬Sでは0秒3差5着だったが、定量戦に替わるのは有利だ。

タガノパッション(栗東・武幸四郎厩舎、6歳)は2走前の愛知杯で2着。0秒3差6着に敗れた中山牝馬Sでも出走馬中で最速の上がり(3ハロン35秒5)をマークしており、展開次第でチャンスはある。

【桜花賞】ステレンボッシュつかんだ桜冠 モレイラ騎手はJRAクラシック初制覇「強い勝ち方でした」 2024年4月8日(月) 05:00

J・モレイラ(40)=ブラジル=騎乗で2番人気のステレンボッシュが鋭い末脚で差し切り、GⅠ初制覇。昨年の阪神JF2着から逆転し、桜の女王に輝いた。鞍上は2018年エリザベス女王杯リスグラシュー)以来JRA・GⅠ2勝目、国枝栄調教師(68)=美=は現役調教師では最多の桜花賞3勝目。2着は1番人気のアスコリピチェーノ、3着は7番人気のライトバックが入った。

8年ぶりに満開の桜のもと行われた桜花賞。末脚を爆発させたステレンボッシュが、鮮やかに咲き誇った。阪神JF2着の雪辱を晴らす戴冠。見事なエスコートを披露したモレイラ騎手が、ファンの声援に右手を突き上げ応えた。

「直線に入っても手応えが良く、素晴らしい脚を使ってくれましたね。先頭に立っても余裕があり、強い勝ち方でした」

スタートはひと息も、すぐさまリカバリーして中団を確保。馬群の中でジッと脚をため、4コーナーで外に持ち出しながらスパートを開始した。鋭い反応で、前との差を一気に詰めると、ラスト1ハロンを過ぎて先頭に立ち、そのまま押し切り。阪神JFで敗れたアスコリピチェーノに¾差をつけ、リベンジを果たした。

モレイラ騎手は、前日のサンスポ杯阪神牝馬Sマスクトディーヴァ)に続き、阪神でメインジャック。2018年のエリザベス女王杯リスグラシュー)以来となるJRA・GⅠ制覇、日本のクラシックレース初制覇に、「勝てたはずのレースもあったでしょうし、さらにもっと勝ちたい。非常にうれしいです」と白い歯をこぼした。

2014年に初来日。今回は初めて春シーズンの来日となった。咲き誇る桜の美しさも堪能し、「日本の3歳馬の強さを確認することができますし、GⅠにつながることもあると思う。特別さを感じています」とクラシックシーズンでのさらなる飛躍も誓った。

管理する国枝調教師は、10年のアパパネ、18年のアーモンドアイに次ぐ桜花賞3勝目。逆転Vに指揮官は「馬体の張りが出て、筋肉のつきが良くなってきた」と目を細める。次に見据えるオークスは一気の距離延長となるが、「馬体を見ても落ち着いた様子をみても、2400メートルは問題ないと思います」と力強くうなずいた。

同厩舎の桜花賞馬2頭は、ともに牝馬3冠を達成。トレーナーは「その2頭と比べても、手応えとして感じるものは同等のものがあります。あとは無事にいってくれれば」と力を込めた。

〝マジックマン〟とともにつかんだ〝桜冠〟。春の仁川から牝馬3冠ロードがつながっていく。(山口大輝)

ステレンボッシュ 父エピファネイア、母ブルークランズ、母の父ルーラーシップ。鹿毛の牝3歳。美浦・国枝栄厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は吉田勝己氏。戦績5戦3勝。獲得賞金2億1546万8000円。重賞は初勝利。桜花賞はジョアン・モレイラ騎手が初勝利、国枝栄調教師は2010年アパパネ、18年アーモンドアイに次いで3勝目。馬名は「南アフリカの都市名」。

■ジョアン・モレイラ(Joao・Moreira) 1983年9月26日生まれ、40歳。ブラジル出身。2000年に母国で騎手デビュー。09年にシンガポール、13年からは香港に拠点を移した。主戦場とする国だけにとどまらず、世界各国で大レースを制し、数々の記録を打ち立てている。日本での初騎乗は14年。7日現在、JRA通算533戦163勝で重賞は11勝。GIは18年エリザベス女王杯リスグラシュー)、24年桜花賞(ステレンボッシュ)。

★アラカルト

◆モレイラ騎手 初騎乗で勝利。JRA・GⅠは2018年エリザベス女王杯リスグラシュー)以来で2勝目。重賞は6日のサンスポ杯阪神牝馬Sマスクトディーヴァ)に次ぐ今年2勝目で通算11勝目。

◆国枝調教師 10年アパパネ、18年アーモンドアイに次ぐ3勝目で現役最多。JRA・GⅠは21年阪神JFサークルオブライフ)以来で通算22勝目。重賞は今年のダービー卿CT(パラレルヴィジョン)以来の今年3勝目で通算67勝目。

エピファネイア産駒 20年デアリングタクト以来、4年ぶり2勝目。JRA・GⅠは21年有馬記念エフフォーリア)以来で通算8勝目。重賞は小倉大賞典エピファニー)以来の今年6勝目で通算20勝目。

◆馬主・吉田勝己氏 11頭目の出走で初勝利。JRA・GⅠは17年チャンピオンズCゴールドドリーム)以来で通算7勝目。重賞は23年アイビスSDオールアットワンス)以来で通算36勝目。

◆生産者・ノーザンファーム 23年リバティアイランドに次ぐ2年連続Vで通算10勝目。JRA・GⅠは23年ホープフルSレガレイラ)以来で通算203勝目(他にJ・GⅠを3勝)。重賞は6日のニュージーランドTエコロブルーム)に次ぐ今年12勝目。通算823勝目。

◆単勝2番人気の勝利 18頭立てとなった1987年以降では21年ソダシ以来で3年ぶり9回目。

◆馬番⑫の勝利 87年以降で初。

◆関東馬の勝利 22年スターズオンアース以来2年ぶり31回目。

★売り上げ、入場人員

桜花賞の売り上げは179億9912万1200円で前年比95・9%。7日の阪神競馬場の入場人員は3万4233人で同127・1%だった。

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【サンスポ杯阪神牝馬S】マスクトディーヴァ、GⅠヴィクトリアMへ弾みつける重賞2勝目 2024年4月7日() 04:37

1番人気でJ・モレイラ(40)=ブラジル=騎乗のマスクトディーヴァが、好位から抜け出し重賞2勝目。鞍上は今回の来日で重賞初制覇。マイルで結果を出し、優先出走権を獲得したヴィクトリアマイル(5月12日、東京、GⅠ、芝1600メートル)に弾みをつけた。



春の陽気に包まれた仁川で未来を切り開いた。マスクトディーヴァがマイルでも重賞V。モレイラ騎手が、今回の来日初日にいきなりあいさつ代わりのタイトル奪取だ。

「直線で狭くなるところや真っすぐ走れなかったところもありましたが、それでも勝てたわけですから、能力はありますね」

初マイルだった前走の東京新聞杯では大きく出遅れたが、今回は五分のスタートで好位を確保。直線も息の長い末脚を繰り出して後続を寄せ付けず、半馬身差とはいえ完勝だった。辻野調教師は「マイルの流れがどうかと思っていましたが、適応するレースをしてくれました。次につながるレースになったと思います」と納得の表情。今後は「予定通りヴィクトリアマイルを目標に調整していきます」と語った。

昨秋の秋華賞で、リバティアイランドの1馬身差(2着)まで迫った素質馬。改めて女王の座を狙う。(山口大輝)

マスクトディーヴァ 父ルーラーシップ、母マスクオフ、母の父ディープインパクト。黒鹿毛の牝4歳。栗東・辻野泰之厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は㈲社台レースホース。戦績7戦4勝。獲得賞金1億6829万2000円。重賞は2023年GⅡローズSに次いで2勝目。サンケイスポーツ杯阪神牝馬Sはジョアン・モレイラ騎手、辻野泰之調教師ともに初勝利。馬名は「仮面の歌姫」。

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【桜花賞2024】逃げ馬の作る展開から勝ち馬を見極める スピードタイプの枠の並びに注目の一戦! 桜の女王に輝くのは? 2024年4月6日() 17:00


桜花賞は阪神芝1600mで施行される3歳牝馬限定のG1。

今年は昨年の勝ち馬リバティアイランドのような絶対的な存在がおらず、何を根拠にどう馬券を組み立てるべきかが難しい。当記事では前哨戦でハナを切った2頭、セキトバイーストエトヴプレに注目しつつ、勝ち馬を探っていきたい。データは過去10年分を使用する。

逃げた馬の成績は[1-0-1-8]。末脚の要求度が高い外回り戦だけに、逃げ粘るのはなかなか厳しい。馬券内の2頭は、2015年5番人気1着レッツゴードンキと2020年9番人気3着スマイルカナ

2015年の前半3ハロン37秒1はあまりにも遅い。テレビの前で「こういうこともあるのか」と唖然としたのを覚えている。レッツゴードンキの上がり3ハロンが33秒5だから、控えた馬は物理的に届かない。

2020年は対象期間中、2度しかない道悪開催のひとつ。前半3ハロン34秒9は馬場を考えれば速く、気分よく運べれば強いというスマイルカナの個性がうまく出た。

そのほか、8年中7年は2桁人気が逃げており、近年は特にイン前有利のバイアスを活かし、前々から粘り込む馬が多数いるため、一概に前がダメとも言えない。

▼脚質別成績
逃げ 10.0% 10.0% 20.0%
先行  7.7%  17.9% 23.1%
中団  2.5%  6.3% 15.2%
後方  8.0%  14.0% 14.0%
※数字は左から勝率・連対率・複勝率

上がり最速馬の複勝率は70%、馬券内の30頭中15頭が上がり3位以内。直近4年に限定しても、上がり3位以内の馬券内好走は5例あるが、該当馬はデアリングタクトファインルージュサトノレイナススターズオンアースリバティアイランドと、強い馬ばかり。

それ以外の馬券内7頭は、初角5番手以内を通過しており、先行した馬の活躍が目立つ。この傾向が今年も続くのかどうか。

阪神芝1600mのスタートは、2コーナーを過ぎたあたり。3コーナーまでは444mあり、組み合わせや先行争いの有無でペースが変動しやすい。桜花賞では多頭数のG1らしく、基本的に締まったラップになる。

▼平均ラップ
12.3-10.9-11.6-12.0-11.9-11.3-11.6-12.0

こう見ると、2015年のスロー度合いがよくわかる。スローペースしか経験のない馬は桜花賞特有のペースに対応できるか未知で、既にこれに近いペースを経験した馬のほうが買いやすい。

3、4コーナーの角度は緩く、直線は急坂を含む474m。比較的不利を受けづらい、能力が素直に反映されるレイアウト。

逃げ馬に注目すると、冒頭で触れた2頭、チューリップ賞のセキトバイースト(2着)とフィリーズレビューエトヴプレ(1着)がいる。

セキトバイーストの逃げは、稍重の半マイル46秒0だから速く、1,3着馬は4角2桁位置から台頭。形としては強いが、チューリップ賞以前に逃げた経験はなく、ほかの馬がハイラップを踏むなら、先行でも良さは出る。

エトヴプレの逃げは、テン1ハロン12秒0と速い。ただ、スタート直後にこの馬より前に出ていたのは4枠6番のシカゴスティングで、3枠4番のエトヴプレにハナを譲る形だった。

そのシカゴスティングは、前走阪神JFで逃げを打ち5着で、フィリーズレビューは番手に控えたがために、折り合いを欠き12着に沈んだ。今回はシカゴスティング3枠5番、エトヴプレ7枠15番と枠の並びが逆になった。

シカゴスティングはかかるなら逃げたほうが良さそうだが、同馬の内に前に位置を取りたいキャットファイトがいる。この並びなら速くなりそうだし、溜め逃げが合うタイプもいない。実力勝負の流れ、どの路線に信を置くかという話になる。

ステレンボッシュ。前走の阪神JFの1分32秒6はレースレコードで、当日は昨年秋の阪神のように異常な高速馬場でもなかった。3着と4着の間には3馬身差あり、妥当に評価すべきではないか。桜花賞に似た締まったラップを経験しているのもいい。

スタート後によれて出遅れており、本来ならもう少し位置を取れるはずだし、直線で進路を切り替えるロスもあった分、勝ち馬より上にとりたい。馬券は◎の単勝。②⑨⑪への馬連。

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【桜花賞2024】血統アナリシス ドゥラメンテ産駒が2連覇中、キングカメハメハ孫世代の躍進が続く 2024年4月6日() 12:00


2022年スターズオンアース、2023年リバティアイランドと、2022~2023年はドゥラメンテ産駒が2連覇を達成。それら2頭は父系祖父がキングカメハメハとなるが、2018年アーモンドアイ(父ロードカナロア)、2020年デアリングタクト(母の父キングカメハメハ)、2021年ソダシ(母の父キングカメハメハ)と、近年の勝ち馬の多くがキングカメハメハの孫世代であることは特筆に値する。

ほか、2016年ジュエラー(父ヴィクトワールピサ)、2020年デアリングタクト(父エピファネイア)の勝ち馬2頭は初年度産駒となるが、昨今のリーディングを争うロードカナロアや稀代の名馬ディープインパクトも種牡馬としての初G1制覇が桜花賞であったように、期待の種牡馬が箔を付けるレースともいえるだろう。

セシリエプラージュは、父ブリックスアンドモルタル×母アットザシーサイド(母の父キングカメハメハ)。父はアメリカ年度代表馬として鳴り物入りで導入された期待の新種牡馬。一方、本馬は母がキングカメハメハの直仔であるとともに、16年桜花賞で3着に好走している実績も評価しやすい。その母同様にフィリーズレビューからの臨戦であることも興味深く、今回と同じ阪神芝1600mで未勝利を勝ちあがった戦歴にも注意を払うべきだろう。

ステレンボッシュは、父エピファネイア×母ブルークランズ(母の父ルーラーシップ)。同産駒からは20年1着デアリングタクトが出ているが、同馬とは「母の父がキングカメハメハ系種牡馬」となる配合も共通。また、ドゥラメンテ産駒が目下2連覇中であることを考えれば、その叔父にあたるルーラーシップが母の父であることも強調できるだろう。阪神JFではメンバー最速となる上がり3Fを披露しており、逆転の余地はじゅうぶんにある。

チェルヴィニアは、父ハービンジャー×母チェッキーノ(母の父キングカメハメハ)。「母の父キングカメハメハ」は近年のトレンドといっても過言ではなく、20年1着デアリングタクト、21年1着ソダシ、23年2着コナコーストが該当し、ソダシにおいては阪神芝1600mのコースレコードをも更新。本馬は母が16年優駿牝馬オークス)で2着、伯父コディーノが13年皐月賞で3着とクラシックを賑わせている血統背景も申し分ない。

【血統予想からの注目馬】
セシリエプラージュ ⑫ステレンボッシュ ⑱チェルヴィニア

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【阪神牝馬S2024】逃げ馬の作る展開から勝ち馬を見極める Bコース2週目、徹底ハナ不在の一戦! 外回りの末脚比べならアノ馬 2024年4月5日(金) 17:00


阪神牝馬Sは阪神芝1600mで施行される牝馬限定のG2。

1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられるレースで、2016年に阪神牝馬Sの距離が1400mから1600mへ変更されて以降、本レースをステップに合計10頭が本番で馬券に絡んでいる。

一昨年、昨年と2年連続好走馬なしに終わっているが、主力ステップの位置づけにあり、出走馬の次走にも注目したい一戦。2016年以降、8年分のデータを使用し、勝ち馬を見極めたい。

逃げた馬の成績は【2-0-0-6】。逃げ切った2頭の内訳は、2016年スマートレイアー2番人気1着、2018年ミスパンテール4番人気1着。

各々の前半3ハロンを見ると、2016年は35秒2と緩く、2018年はさらに緩い37秒2。ミスパンテールはラスト3ハロンを33秒8で走っており、逃げた馬にこの脚を使われると控えた馬はかなり苦しい。

対象期間中はスローペースばかりで、前半3ハロン34秒台が一度しかない。その2020年こそ16頭立てだったものの、頭数が揃わない年が多く、その後3年は12頭→11頭(1頭除外)→12頭と推移し、いずれも落ち着いたペースとなった。今年も11頭立てとなり、明確な逃げ馬のいない組み合わせ。傾向を踏襲した流れになるのだろうか。

阪神芝1600mのスタートは、2コーナーを過ぎたあたりにあり、3コーナーまで444mと十分に距離がある。組み合わせ次第で速くなるコースだが、例年の阪神牝馬Sでは激しい先行争いが起きていない。角度の緩いコーナーを2度通過し、最後の直線は高低差1.8mの坂を含む474m。外回りのマイル戦らしく、末脚のしっかりしたタイプに合うレイアウト。

今週はBコース2週目で、外回りは特に馬場の傷みが目立たず、メンバー的にハイペースは考えにくい。となれば、ハナを切る利点は大きいはずだが、ハナ徹底という馬がいない。内枠から好スタートを切った先行馬がふわっと逃げるなら、スローからの瞬発力勝負と見てよさそうだ。

マスクトディーヴァ。昨年のローズSは、次走エリザベス女王杯を勝つブレイディヴェ―グを抑えレコード勝ち。次走の秋華賞では、スローペース後方の展開不利のなか、上がり最速の脚を使い、リバティアイランドに0秒1差へと迫る2着。間違いなく世代上位の力がある。マイル路線に切り替えた前走の東京新聞杯は1番人気6着も、ゲートで致命的な不利を受け、イン前有利の馬場を考えるとむしろ強い競馬。

器用に位置を取りにいけるタイプではないが、マイルならスローのほうが追走しやすいはずで、外回りの凝縮した馬群から末脚比べになれば一枚上だろう。ミスパンテールの年のような超スローで、この馬が絶望的な位置にいるとか、そのようなケースでなければさすがに勝つのではないか。モレイラ騎手なら不安点も杞憂に終わるだろうし、妙味はないだろうが、馬券は◎の単勝。馬単の相手をハナもありそうな人気薄、④⑤⑩へ。

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リバティアイランドの関連コラム

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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


11月26日(日)東京12R 第43回ジャパンカップ(3歳以上G1・芝2400m)
※注意※ジャパンカップは12Rです。

🏇『過去5年(2018年~2022年』は👉こちら👈


<外国馬招待馬>

イレジン(コンセイユドパリ賞:1着 芝2200m(2.17.9) 中5週)<C>
☆前々走2着(フォワ賞)の『レース映像
凱旋門賞の前哨戦・フォワ賞に出走して好成績を収めているが、セン馬のため凱旋門賞には出走できず。昨年はロイヤルオーク賞、今年はコンセイユドパリ賞に出走して共に勝利していて勢いはありそうだが、2年前のフォワ賞ではここにも出走するディープボンドに敗れており、これまでのレースを見ても持ち時計が遅く速い時計の競馬には向かない感じあり。


<前走:天皇賞(秋) 東京芝2000m(レース映像)> 中3週

イクイノックス(1着 494kg(+2kg))<A>
☆『前走の追い切り
☆『前走のジョッキーカメラ
前走の天皇賞(秋)では追い切り、パドック、レース内容と予想以上に完璧に近い内容。この中間も1週前に併せ馬で持ったまま楽に先着。日曜日にも坂路で速い時計を出していて、引き続き良い状態で最終追い切りを迎えられそう。

ダノンベルーガ(4着 500kg(-8kg))<C>
☆『前走の追い切り
この中間は1週前の木曜に追い切り1本と、昨年と比べても本数は少なく、動きを見ても併せ馬で併走相手に見劣る動きで期待していたほど良くなってこない。

ドウデュース(7着 512kg(+4kg))<A>
☆『前走の追い切り
休み明けの前走時は、パドックではフックラとまだ締まりそうな馬体。この中間もプールで毎日のように泳ぎ、1週前追い切りでは力強い動きを見せている。前走からの変わり身はあって良さそう。

エヒト(8着 462kg(-4kg))<C>
☆『前走の追い切り
前走時のパドックで細い感じには見えなかったが、休み明けから使われるごと馬体が減ってきていて、この中間も何とか先週金曜に1週前の時計が出せたくらいで余裕はない。


<前走:京都大賞典 京都芝2400m(レース映像)> 中6週

ディープボンド(3着 508kg(+6kg))<B>
☆『前走の追い切り
なかなか勝ちきれないレースが続くが、休み明けの前走は追い切りでは硬さのない走りで上々の仕上がり。この中間も前走時と同じような、坂路、坂路、CWで一杯に追われるという入念な過程を踏んできているが、1週前追い切りの動きを見ると走りが硬くやや物足りないようにも見えた。ただ1週前に良く見えた時は意外と最終追いがイマイチだったりすることがある馬なので、今回は逆に最終追い切りで硬さのないスッキリした動きなら狙いたい。

ヴェラアズール(7着 526kg(+6kg))<D>
☆『前走の追い切り
昨年は一番勢いがあった時期で、レースでも内に突っ込んでいったムーア騎手の好騎乗があっての勝利。ここ1年不振が続いているが、個人的な見解としては、胸前の筋肉が発達して前脚をかき込む走りに変わってしまっていることが影響しているのではないかと思う。胸前の筋肉が発達している割にトモの筋肉がそれと比例して成長していないぶん、前が強すぎてバランスが取れておらず、それが理由で終いの伸びが甘くなってしまい、良い頃のスピード感のある走りが近走では追い切りで見られていない。そのあたりは坂路での終いの時計にも表れていて、この点はデビューから坂路中心の追い切りだったものがここ1年はCW中心に変わっていることも影響しているのではないだろうか。今の走り方だと時計勝負の高速競馬には向かないので、合う条件に変えたほうが良さそう。

インプレス(12着 536kg(+12kg))<C>
併せ馬で遅れることがあまりない馬で、この中間は併せた相手も前走時よりも上のクラスの馬で状態面は悪くない。ただレースで前に行けなかったり、追い出されてモタれる面があったりとロスが多い点が懸念材料としてあり、このクラスになってくるとレース結果にも大きく影響してきてしまう。


<前走:オールカマー 中山芝2200m(レース映像)> 中8週

タイトルホルダー(2着 472kg(-2kg))<B>
☆『前走の追い切り
休み明けのオールカマーを使われてこの中間は坂路と南Wでの調整。乗り込み量も豊富で、2週前の単走での追い切りでは良い時のものに近い動きを見せた。1週前の併せ馬は反応がイマイチに感じたが、それでも本数も乗られていて反動はなさそうなので、最終追いは単走で速い時計が出ていれば理想的。

チェスナットコート(15着 462kg(-15kg))<E>
前走のパドックを見ると、日経賞で2着に好走した頃のスラっとした感じからガッチリとしたダート馬の馬体に変わっていて、年齢的にも大きく変わる感じはない。


<前走:その他のレース出走馬>

パンサラッサ(ドバイWC:10着 ダ2000m 8ヶ月)<D>
☆『前走の追い切り
繋靭帯炎による休養からの休み明け。矢作厩舎なのでそれほど乗り込まれていないが、1週前がCWでの併せ馬で本来の調整内容ではない。動きを見ても大差先着はしているが、内外の併走相手はまともに追われておらず、追い比べの併せ馬にはなっていないので仕上がっている調教内容ではない。

リバティアイランド秋華賞:1着 芝2000m 476kg(+10kg) 中5週)<A>
☆『前走の追い切り
☆『前走のジョッキーカメラ
同じ休み明けでも桜花賞時と比べると前走の秋華賞の時にはかなり攻めた内容の調整で、+10キロでも仕上がりは良かった。休み明け2戦目は気合乗りが良くなったり、テンションが高めになる馬。前走が前述の攻めの調整内容だったことを考えると、馬体は仕上がっておりこの中間は単走で馬なりでの調整で十分。あとは最終追いで川田騎手が騎乗して反応を確かめる程度で仕上がる。

スターズオンアースヴィクトリアマイル:3着 芝1600m 484kg(±0kg) 6ヶ月半)<C>
☆『前走の追い切り
蹄の不安で天皇賞(秋)を回避。1週間休ませての仕上げ直しで1週前追い切りこそ南Wでの併せ馬だったが、日曜日にも2週連続で坂路で速い時計を出していて急仕上げ気味。

スタッドリー(ケフェウスS:2着 芝2000m 512kg(-6kg) 中9週)<D>
休み明け2戦目だが前走から中8週での出走の割に追い切りの本数が少なく、強めにも追われてもいない。1週前の動きを見ても前が上がり気味でバネがない走り。

フォワードアゲン(ケフェウスS:6着 芝2000m 426kg(±0kg) 中9週)<D>
この中間、乗り込み入念で速い時計は出ているが内めを走ったものばかり。1週前追い切りの動きを見ると、併せ馬ではないが外めを走っている他厩舎の馬にスイスイ抜かれている。

ショウナンバシット菊花賞:11着 芝3000m 492kg(+6kg) 中4週)<C>
☆『前走の追い切り
乗り込みは豊富なこの中間だが、春の調子が良かった時のような坂路での好時計が出てこない。

トラストケンシンダイヤモンド゙S:11着 芝3400m 472kg(-2kg) 9ヶ月)<E>
長期休養明けもこの中間美浦坂路での4本のみで目立つ時計も出ていない。

ウインエアフォルク(古都S:5着 芝3000m 470kg(-6kg) 中3週)<D> ※除外対象馬
前走時までは南Wで終い良いタイムもマークされていたが、この中間は内めを走って平凡な時計で上積みなし。

クリノメガミエース(兵庫クイーンC:4着 ダ1870m 482kg(-2kg) 中3週)<E> ※除外対象馬
この馬なりに前走時よりも追い切りで好タイムは出ているが、芝のレースは1回しか走ったことがなく距離も長めでの勝利が少ない。


※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、イクイノックスリバティアイランドドウデュースの3頭をあげておきます。


◇今回はジャパンカップ編でした。
先日、北海道の浦河にある『軽種馬育成調教センター(BTC) 』を見学させてもらえる機会があり、渋谷区と同じくらいの広さがあるというその壮大なスケール感に圧倒されてきました(個人的にはここに夏場だけオープンする宿泊施設や、馬のアミューズメントパークつきの競馬場でも作ってしまえばいいのに……と思ってしまいました)。緑一杯の果てしなく続く芝コースに、屋内コースだけでも1000mある坂路、直線1000mのウッドチップ、600mのダートトラックコースと、雪の降る季節でも十分に調教できる施設が備わっていて、調教技術の進歩とこれだけの施設で調教されている日本の馬が強くなっているのにも納得しました。日本のトップが世界1であるということはそれ以外の馬たち全体もレベルアップしているということでもあり、どうしても強い馬がJRAに集中してしまうのは仕方がありませんが、昨今では地方競馬にも確実にレベルの上がっている馬たちが多くなってきているのも事実。これから先地方から強い馬が出てくる機会が多くなって交流レースがさらに盛り上がっていくのではと期待しています。
そんなハイレベルの日本馬トップが出走する今年のジャパンカップ。過去5年の連対馬の調教内容を調べてみたところ、1週前、最終追い切りと2週連続馬なりでの調整の馬が半分の5頭というのが目立ちました。このレースに関しては、秋華賞菊花賞天皇賞(秋)など秋の最初の目標になるレースがあり、そこを使って参戦してくる馬も多いことからこのような傾向が表れているのではないかと思います。そのことから、前走秋のG1レースを好走している場合は馬なり中心の調整タイプを、ジャパンカップを目標に使ってきているローテなら1週前か最終追い切りで強めの追い切りを行っている馬を狙ってみることをおススメします。


ジャパンカップ出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。


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2023年11月17日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】残り1ヶ月半、逆転への秘策/マイルCS展望
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エリザベス女王杯ブレイディヴェーグが勝利。これで秋G1は、

スプリンターズS ママコチャ=川田騎手
秋華賞 リバティアイランド=川田騎手
菊花賞 ドゥレッツァ=ルメール騎手
天皇賞(秋) イクイノックス=ルメール騎手
エリザベス女王杯 ブレイディヴェーグ=ルメール騎手

ご覧の通り、お馴染みの2人しか勝っていない。今週もシュネルマイスターセリフォスという有力馬に騎乗する両ジョッキー。果たしてまだこの記録は続くのだろうか…。

さて、気づけば今年もあと1ヶ月半ほど。勝っている人はそのままでいいかもしれないが、負けている人は一発逆転を考える時期かもしれない。

もちろん、本来競馬の収支は1年でリセットされるものではないので淡々と続けるのが基本なのだが、それでも年の瀬へ向けてどうにかしたいという気持ちもわかる…というか私自身もそうだ。

そこで、収支を逆転するためにどうすべきかを考えてみた。

ひとつはレートを上げて勝負すること…なのだが、これはさらに収支を悪化させる危険が伴う上に、予算的に負荷をかけることになるのでオススメできない。

そこでもうひとつ、

「荒れるレースで勝負する」

ということだ。

勝負というとどうしても、自信のあるレース=期待している馬がキッチリ走るレース、を選んでしまいがちだが、それだと爆発的な回収はできない。戦う場(レース)を選べるというのが競馬のメリットでもあるのだから、より波乱度の高い難解なレースで勝負して、高配当をまとめて取るというのが一撃で回収するためには良いかもしれない。

シンプルに考えて、自分が難しいと思うレースは多くの人にとっても難しいのだから、その中で少しでもアドバンテージがあれば勝負に行っていい。私自身も今年は負けているので、ちょっと荒れそうなところで強気な勝負をしていこうと思っている。

それでは最後に今週末の注目馬を。

~今週末の注目馬~

今週はマイルチャンピオンシップから。

エルトンバローズ西村淳也騎手)

注目はエルトンバローズ西村淳也騎手。
ラジオNIKKEI賞ではレーベンスティールを、毎日王冠ではソングラインシュネルマイスターを退けて重賞連勝中。恵まれたように見えるが、「恵まれるのも才能」を地で行くタイプだ。今回はマイル短縮になるが、もともと未勝利と1勝クラスはマイル戦で、スピードもあるのでまったく問題ないはず。馬場読み力に長け、今年ブレイクしている西村淳騎手の手綱にも期待したい。G1になるとジョッキーが人気に与える影響がより大きくなる分そこまで期待されないかもしれないが、一発狙ってみても面白い。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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2023年10月20日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】難なく3冠達成したように見えたリバティアイランド/菊花賞展望
閲覧 1,398ビュー コメント 0 ナイス 1


秋華賞リバティアイランドが難なく3冠達成。

…と書いていて、「難なく」というのは少々語弊があるかなと感じた。テレビを通してみているからそう感じるのであって、実際現場はいくつもの困難を乗り越えた末の栄冠なのだろう。

もっとも、難なく達成したように見えるのは悪いことではないようにも思える。3冠馬を引き合いに自分の話をするのも気が引けるが(気が引けるが、続ける)、私自身も、

「競馬予想って誰にでもできそうだし楽しそうだね」

と言われると、とても嬉しく思う。

楽しそうで、自分でもできそうと思われるとすれば、それはプロ冥利に尽きるというもの。もちろん世の中には自分がやっていることがいかに大変で、すごく苦労していて、自分にしかできないと思われたい人も多くいるのかもしれないが、個人的にはむしろ楽だと思われたい。

なので、誰にでもできそうな仕事だね、と言われたら、喜んで「はい」というだろう。自分の能力を認められたようで誇らしくすらある。

余談が過ぎたので元に戻すが、リバティアイランドが「難なく」3冠を達成したように見えたのは、恐らく人馬ともにまったく隙がなかったからだ。桜花賞こそ多少ヒヤリとはしたものの、川田騎手は落ち着き払っているように見えた。

オークスはスタートから今度はスムーズに好位置を確保し、直線は楽々と突き放した。パートナーとレース後楽しそうに「これが東京だよ」と観光案内する姿は、もはやカメラを意識する余裕すら感じたものだった。

迎えた秋華賞。小回りがどうかとか、馬体重増がどうかとか、そんな懸念もゲートが開いた2分ほど後には、心配していた自分がアホに思えるほど隙のない競馬だった。何より、川田騎手は落ち着いていた。

まるでアッサリと達成されたように思えた牝馬3冠は、まさにリバティアイランドとその陣営の強さを際立たせるものだった。個人的にはちょうど20年前、現地でスティルインラブの3冠達成を見たが、当時はどちらかといえばハラハラする3冠だった。

同じ牝馬3冠でも異なる馬なのだから当たり前なのかもしれないが、当時から仕上げの技術も向上し、より強い馬がその力を存分に発揮できる土壌ができているのかもしれない。実際、2018年のアーモンドアイ、2020年のデアリングタクトに続いて直近6年で3頭目の3冠牝馬の誕生だった。

この先はきっとイクイノックスをはじめとするワールドクラスの馬たちとの対決が待ち受けている。そんな相手でも恐らく引けを取らない戦いができるはず、そう思わせてくれる、(あえて言うが)余裕綽々の3冠達成だった。

それでは最後に先週からの狙い馬と、今週末の注目馬を。

【次走狙い馬】 10/15(日)東京9R マイネルグロン 8番人気1着

もともとスタミナ豊富で使うごとに力をつけて来ていたが、今回は久々のハンデも跳ね返して好位から堂々と抜け出し、成長も感じさせる内容で完勝。まだ余力もあり、中山コースも全く問題ない。中山大障害でも勝ち負けになる。

~今週末の注目馬~

今週はもちろん菊花賞から。

ドゥレッツァ(ルメール騎手)

注目はドゥレッツァ&ルメール騎手。
4連勝で3勝クラスを制し、勢いそのままにG1挑戦。一線級相手との対決は未知とはいえ、未勝利戦では今回も人気を集めそうなサトノグランツを下しており、もともと能力は高かった馬。前走は完全に先行馬の流れだったが、4コーナーで進路を失いながら切り替えて地力で伸びて差し切る着差以上の好内容。まだまだ伸びしろはありそう。長丁場のルメール騎手も大きなアドバンテージで、もはや穴人気というよりは普通に人気の一角を占めると思うが、有力だろう。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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2023年10月13日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】いつでも下手な騎手はたまにいるが、いつでも上手い騎手はほぼ皆無/秋華賞展望
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先週末の3日間開催はルメール騎手が土日で7勝、月曜日は一転して0勝。もちろんこれは偶然ではない。

もともと東京が得意なルメール騎手。土日は持ち味であるスムーズに脚を溜めて直線で末脚を伸ばす競馬で、特に芝ではいわゆる無双状態。

土日芝×ルメール騎手(4-1-3-1)

ご覧の通り、9頭に騎乗し8頭が3着以内。

「どうせ人気馬ばかりだろう」

という意地悪なファンの声が聞こえてきそうなものだが、1番人気馬は2頭だけ。ルメール・ブランドを背負ってもそうなのだから、やはりジョッキーの腕と認めるしかない。

回収率は単勝223%、複勝145%。

「頭を使うよりルメールを黙って買え」

少々雑にはなるが、実際のところそれが正解だった。ダートでも3勝を挙げ、土日で合計7勝の荒稼ぎ。

ところが、月曜になり様相が一変する。

月曜芝×ルメール騎手(0-1-1-3)

土日の活躍の影響もあったためか、5頭のうち4頭が1番人気馬。この日の結果だけを見れば、明らかに過剰人気だった。ちなみに、ダートでも4戦して未勝利、2着が1度あっただけ。

では、土日で何が変わったかといえば、それは空模様だ。日曜までは好天に恵まれた東京競馬だったが、月曜は一転して雨。やや重からスタートした芝は徐々に悪化し、やがて重馬場へ。ダートはやや重から、最終的には不良まで悪化した。

芝では土日のように決め手を生かせなくなり、不発が増えた。能力のある差し馬がその能力を出し切れなくなり、苦戦を強いられた。

何が言いたいかというと、ルメール騎手ほどのトップジョッキーでも、常に最高のパフォーマンスを出せるわけではないということ。ディープインパクトですら欧州に行けば「普通の馬」になってしまったように、ジョッキーにもまた適性がある。

常に、どんな状況でも馬のパフォーマンスを引き出せないジョッキーはいるが、常にどんな状況でも馬のパフォーマンスを引き出せるジョッキーはいないということ。

前者に関しては、例えば先週の月曜、東京1R&3Rで柴田大騎手→横山武騎手乗り替わりの馬が2連勝。

なるほど、上手い騎手を知ることも大事だが、下手な騎手を知ることはもっと大事なのでは…? そんなことを考えさせられる週末だった。幸いにしてこういったことを解説者は語ろうとしないので、我々はこっそり理解して馬券で上手く活用したい。

それでは最後に先週からの狙い馬と、今週末の注目馬を。

【次走狙い馬】 10/7(土)東京10R ブライアンセンス 1番人気3着

直線はよく差を詰めたが、差し遅れて脚を余し3着。それでも現級なら力上位は明らかで、今回は展開の差。マイルでも良いが、距離が延びる分には問題ないので、次走は1800m以上でも。いずれにしても現級なら軸としての信頼度は高い。

~今週末の注目馬~

今週は秋華賞から。

コナコースト鮫島克駿騎手)

注目はコナコースト鮫島克駿騎手。
オークスはスタート直後に両サイドから挟まれる不利で流れに乗れず、乗り替わりもあまり良くなかったようで力を出せずに終わってしまった。それでももともと世代上位の能力があり、桜花賞ではリバティアイランドを追い詰めた馬。今回は新興勢力に期待が集まりそうだが、むしろ既に春段階で確かな能力を示している本馬に妙味が生まれそう。当然リバティアイランドは主役だが、その他の馬で面白いのはこの馬だろう。

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○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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2023年5月31日(水) 12:00 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2023) ~第2回 ワールド上位者レビュー~
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 ダービーデイの先週末5月28日をもって「ウマニティPOG 2022」が終了し、各ワールドの最終順位が確定しました。今回は、前シーズンの結果を分析していきたいと思います。

 なお、JRAのレースにおいて1億円以上の本賞金を獲得した馬は下記の11頭です。

タスティエーラ(牡 父サトノクラウン/母パルティトゥーラ 堀宣行厩舎) 44700万円
リバティアイランド(牝 父ドゥラメンテ/母ヤンキーローズ 中内田充正厩舎) 37400万円
ソールオリエンス(牡 父キタサンブラック/母スキア 手塚貴久厩舎) 36700万円
シャンパンカラー(牡 父ドゥラメンテ/母メモリアルライフ 田中剛厩舎) 16130万円
ハーパー(牝 父ハーツクライ/母セレスタ 友道康夫厩舎) 12600万円
ファントムシーフ(牡 父ハービンジャー/母ルパン2 西村真幸厩舎) 12400万円
オオバンブルマイ(牡 父ディスクリートキャット/母ピンクガーベラ 吉村圭司厩舎) 11800万円
ベラジオオペラ(牡 父ロードカナロア/母エアルーティーン 上村洋行厩舎) 11670万円
ハーツコンチェルト(牡 父ハーツクライ/母ナスノシベリウス 武井亮厩舎) 11650万円
モズメイメイ(牝 父リアルインパクト/母インラグジュアリー 音無秀孝厩舎) 11230万円
ドルチェモア(牡 父ルーラーシップ/母アユサン 須貝尚介厩舎) 11000万円

 複数の産駒が本賞金額1億円のラインを突破した種牡馬は、ドゥラメンテハーツクライのみ。ディープインパクトの直仔がごくわずかな頭数しかいなかったこともあり、混戦模様に拍車がかかりました。ちなみに、ハーツクライは現2歳世代が、ドゥラメンテは現1歳世代がラストクロップ。少なくとも向こう数年は、種牡馬の勢力図がダイナミックに変わり続けていくのではないでしょうか。
 また、本賞金額1位のタスティエーラと2位のリバティアイランドはいずれもノーザンファームの生産馬でしたが、他に1億円を超えたノーザンファーム生産馬はハーパーのみ。一方、社台ファームの生産馬はシャンパンカラーソールオリエンスベラジオオペラモズメイメイと4頭がランクインを果たしています。このような展開を予想できたか否かが、最大のポイントだったのかもしれません。

 最高位クラスのスペシャルワールドで優勝を果たしたのはたけぼう54さん。2シーズン前の「ウマニティPOG 2020」に続く2度目の制覇となりました。
 たけぼう54さんはオークスデイの5月21日時点で3位につけていたものの、当時のトップだった四白流星タイテエムさんとは3億8134万円差。私はこの状況を確認した時点で「さすがに逆転は難しいかな……」と思っていたのですが、日本ダービータスティエーラが1着、ハーツコンチェルトが3着となり、ラストウィークだけで5億6310万円の上積みに成功しています。日本ダービーは最後の最後までもつれましたし、見守っていたご本人も相当に力が入ったのではないでしょうか(笑)。
 他のワールドと違い、1頭1オーナー制のスペシャルワールドは、他のプレイヤーが先に獲得してしまうともうその馬には入札できません。そんな中、たけぼう54さんはタスティエーラを第2回入札で獲得。第1回入札で完全にスルーされたうえ、第2回入札でも他に入札したプレイヤーは皆無でした。この馬の可能性を見抜いただけでなく、「第2回入札でも獲得できる」と見て第1回入札のラインナップからあえて外したあたりもお見事です。
 ちなみに、ハーツコンチェルトを獲得したのは8月26日に開札された第13回入札。ハーツコンチェルトのデビュー戦は9月18日でしたから、容易に指名できるであろうギリギリのタイミングまでこの馬の近況やウォッチリスト件数などをチェックしていたのでしょう。スペシャルワールドだとなかなか真似しづらいのですが、他のワールドは仮想オーナー数が定期的に開放されるので、同様の作戦が功を奏する確率は比較的高いはず。ぜひ参考にしてみてください。

 G1ワールドを制したのはTomoya_幹也さん。総獲得賞金の13億4091万円は全ワールドを通じてトップの数字でした。
 Tomoya_幹也さんはタスティエーラリバティアイランドの獲得に成功。このうちタスティエーラは第1回入札で指名していて、獲得賞金が1.5倍となる筆頭仮想オーナーになっています。筆頭仮想オーナーとなれるのは各馬を最初に落札したプレイヤーで、複数いる場合は「①落札額が高い順②入札時間が早い順」で決定。ランキング上位の争いにはこのボーナスポイントが大きく影響してきますから、可能な状況であれば積極的に筆頭仮想オーナーの座を狙っていきましょう。
 リバティアイランドの方は第4回入札で一旦競り負けてしまったものの、続く第5回入札でしっかり確保。第4回入札の段階で心が折れていたら、G1競走3勝分の獲得賞金を失っていたかもしれませんね。仮想オーナー数が定期的に開放されるスペシャル以外のワールドは、こうした駆け引きも醍醐味のひとつです。

 G2ワールドを制したのはミルノルさん。ソールオリエンスタスティエーラリバティアイランドの3頭がG1を計5勝しました。ちなみに、タスティエーラを獲得したのはデビュー直前の第26回入札、ソールオリエンスを獲得したのは新馬勝ちから約1か月後の第28回入札。ソールオリエンスと同じ第28回入札では、既にオープン特別勝ちの実績があったファントムシーフの獲得にも成功しています。仮想オーナー馬数の枠をあえて残し、晩秋までじっくり入札に取り組んだのが最大の勝因だったのではないでしょうか。

 G3ワールドはタスティエーラの筆頭仮想オーナーだったマーシー'さんが、オープンワールドはタスティエーラリバティアイランドを指名していた皇帝FFさんが制しました。お二方とも、参加した最初の入札でタスティエーラを獲得していたプレイヤーです。タスティエーラは現3歳世代が初年度産駒だったサトノクラウンの産駒で、種牡馬の実績を重視するプレイヤーにとっては狙いづらかったはず。ただ、キングカメハメハディープインパクトの直仔がいなくなったところでもありますから、冒頭で指摘したように、今後も向こう数年は種牡馬の実績に囚われない指名を心掛けた方が良いのかもしれません。
 
 
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』において「データ分析」のコーナーを担当しているほか、JRAのレーシングプログラム、TCKホームページ、グリーンチャンネル、ニコニコチャンネルなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『ウルトラ回収率 2023-2024』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)など。2023年03月28日には最新刊『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』(ガイドワークス)をリリース。

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2023年5月26日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】日本ダービーの穴は皐月賞○○馬/日本ダービー展望
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オークスリバティアイランドが好位から難なく抜け出し2冠達成。ゲートや距離など、懸念した課題をあっさりとクリアして、6馬身差の完勝だった。順調なら秋華賞もかなり有力で牝馬3冠の期待が大きく膨らみそうだ。

2着ハーパーリバティアイランドの後ろをマークする形で追走。強い馬の後ろは進路ができるということを上手く利用した好騎乗だった。今回は相手が悪かった。3着ドゥーラは昨年札幌2歳Sの勝ち馬。札幌2歳Sでは今回穴人気していたドゥアイズを下しており、その後のチグハグな内容で人気急落だったが、ポテンシャルは高かった。

15番人気ドゥーラの3着激走により、オークスはこれで4年連続2ケタ人気馬が馬券圏内。カレンブーケドールウインマイティースタニングローズはその後も活躍しており、結果的にはオークス時点での人気がなさ過ぎただけ。ドゥーラも今後の成長次第では期待できそうだ。

さて、今週末はいよいよ競馬の祭典・日本ダービー。同じ東京芝2400mが舞台になるが、オークス桜花賞から800mの距離延長、3歳牝馬にとって過酷ともいえる2400m。一方、日本ダービー皐月賞から400mの距離延長。中山最終週の皐月賞はスタミナも問われるレースで、そこで好走できている馬の多くは、距離不安はない。したがって、基本的には皐月賞で上位好走馬や上位評価を受けていた馬が順当に走るレースだ。

人気面の傾向を見ても明らかで、過去10年の連対馬20頭のうち19頭は5番人気以内。逆にいえば6番人気以下で連対圏まで来た馬は2019年の勝ち馬・ロジャーバローズただ一頭だけ。同じ2013年~2022年の10年間でのオークスのデータを見ると、6番人気以下の馬が5連対と健闘しており、波乱度でいえば日本ダービーオークス。ダービーは基本的に人気馬の中から軸を選ぶレース。

一方で3着まで広げると、過去10年で6番人気以下の馬が下記の通り6頭馬券に絡んでいる。穴を狙うならこのゾーンだろうか。

2013年 アポロソニック 8番人気3着
2014年 マイネルフロスト 12番人気3着
2018年 コズミックフォース 16番人気3着
2020年 ヴェルトライゼンデ 10番人気3着
2021年 ステラヴェローチェ 9番人気3着
2022年 アスクビクターモア 7番人気3着

前述した伏兵で唯一連対(勝利)したロジャーバローズは1枠1番だったが、穴をあけた上記6頭のうち5頭も真ん中より内寄りの枠に入っていた。というわけで、日本ダービーは5番人気以内の能力上位馬と内枠の伏兵でだいたい決まるというのが過去の傾向…と書いてはみたものの、ありきたりでまったく面白くない。

加えて近年のダービー当日の馬場は以前ほど内有利にはならなくなっており、果たして上記のデータ通りに決まるのだろうか?

というわけで、別の視点でもう一つ。近年は皐月賞当日の馬場悪化が顕著で、明らかに当日は内枠が不利な馬場になっている。その視点で見ると、ヴェルトライゼンデ皐月賞で4枠8番、ステラヴェローチェは同2枠3番、アスクビクターモアは同1枠2番。いずれも不利な内枠でひとケタ着順に踏ん張っていた。

この理論で行くならば、今年も皐月賞内枠馬の巻き返しが怖い。4番枠で5着のショウナンバシット、8番枠で7着のトップナイフ、5番枠で9着のフリームファクシが該当するが…。どうも歯切れが悪いのはこの3頭いずれも中山の方が合っていそうな点。そこでもう一頭穴馬を考えるならばベラジオオペラはどうか。皐月賞は外枠だったが、道中外からマクられ、内で苦しい競馬。それでもラストはそこそこ粘っていた。スタミナもありそうなので、少し相手に加えてみてもいいかもしれない。

~今週末の注目馬~

というわけで今週も、最後は日本ダービーの注目馬で締めたい。

タスティエーラ(ダミアン・レーン騎手)

注目はタスティエーラ&ダミアン・レーン騎手。
共同通信杯→弥生賞→皐月賞日本ダービーという最近のトップホースにしてはやや詰まったローテでの参戦になるが、差し遅れた共同通信杯から弥生賞ではキッチリ巻き返し、皐月賞でもソールオリエンスの差し脚には屈したものの2着と好走。トップレベルの能力を見せた。
今回さらにプラスになりそうなのがレーン騎手の騎乗。前2走の手綱を取った松山騎手も上手く乗っていたが、本馬に関していえば追わせるタイプなので外国人騎手と手が合いそう。実際デビュー戦でムーア騎手が騎乗した際の伸びが一番良かった。ヴィクトリアマイルソダシオークスコナコーストと、レーン騎手はG1での乗り替わりで結果を出し切れていない影響で多少人気面が甘くなりそうな点もプラス。ソフトタイプ向きでいかにも手が合わなそうだったコナコーストとは異なり、タスティエーラはハードに追われて伸びる馬。この乗り替わりはプラスになる。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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リバティアイランドの口コミ


口コミ一覧

桜花賞デーのWIN5を考察する

 藤沢雄二 2024年4月7日() 13:22

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先週のWIN5は中山のアリエスSが難関だったように思います。
確かに「牝馬限定の3勝クラスのダート1800m」なので舞台設定としては荒れても不思議はないのですけど、
それでもあの調教でフラッパールックが負けるとは思わなかったし、あの調教でドライゼが勝っちゃうんだもんな。
結果的に勝ち馬は最終的には4番人気になっていましたけど、ゴール前は5頭がなだれ込んでの大接戦で2着馬は最低人気だったから、世が世なら大変なことになっていましたね。
それにしても前半5Fが63秒台であんな前崩れになりますかね…………。

さて桜花賞デーの過去12回の出目と人気を見てみます。

2012 9-12-12-2-10 ①⑥②⑦②(18)
2013 10-9-12-3-7 ⑤⑤③④⑦(24)
2014 8-1-5-10-18 ⑦⑦①②①(18)
2015 7-9-2-12-6 ①⑧②⑤⑤(21)
2016 1-10-3-4-13 ⑦①⑨①③(21)
2017 8-12-6-9-10 ⑤④④④⑧(25)
2018 8-4-4-4-13 ③⑨⑤①②(20)
2019 4-3-13-13-8 ③①⑫⑧②(26)
2020 9-14-2-8-9 ①④②⑨②(18)
2021 8-4-8-11-4 ②③⑫①②(20)
2022 7-13-6-9-8 ①①③①⑦(13)
2023 5-12-7-8-3 ①②⑪②①(17)

2022年以外は中山10Rからスタートして桜花賞がラストという並びです。
意外にも桜花賞って2番人気が強いのね。
ジェンティルドンナもアーモンドアイもデアリングタクトも2番人気でした。
ただ、戦前から大混戦が伝えられている時は勝ち馬も3番人気以下で、連れてWIN5の配当も概ね跳ねるって感じですかね。
まあ2022年は7番人気のスターズオンアースが勝ったにもかかわらず、WIN5の配当は跳ねませんでしたけど
これはその前で人気馬がある程度順当だったことに加えて、スターズオンアースの鞍上が川田だったから
「機械的に押さえた」人が多かったのかもしれません。
となると、こと桜花賞に関しては騎手人気に左右される可能性はありそうです。


【中山10R 鹿野山特別】
現状の中山の芝のコンディションがあまり上々とは言えない中で
じゃあ先行勢が有利か外差し勢が有利化というと、ペース次第でどうにでもなるような印象で
とにかく掴みにくい。
ただ、先週と昨日の芝のレースを見ていると調教でしっかり動いている馬が勝ち切っているように感じました。
そこで抜擢したいのが③パトリックハンサム。
3走前に東京で2着があるのでクラス負けはしないし、近2走も人気を考えると着順ほどは負けていない。
横山和生騎手に戻るのも好材料と言えそうだし、初手はここから入ってみたい。


【阪神10R ダイワスカーレットC】
非常に混戦ムードで、私が使っている某指数でも波乱示唆が出ている一戦です。
ザッと調教を見てみたところ関東馬に調教時計のいい馬が揃っている印象を受けましたが
中でも⑤ウインエクレールに一発ムードを感じました。
一昨年のスイートピーSを勝っているように実績はここでも引けを取りません。
確かに近走は掲示板に載っていないものの、前述のパトリックハンサム以上に着順ほどは負けていない。
松岡からミルコへの手替わりで新味が出れば面白いと思いますよ。


【福島11R モルガナイトS】
来週の中山にリステッドの春雷Sがあるのを考えると、桜花賞の裏の福島にそれなりのメンバーが揃ったように思います。
これまでの自分なら
「なんで春雷Sじゃなくてこっちなの?」というのを疑っていたのですけど
改めて番組表を見てみると
・開幕週の福島と連続開催最終週の中山との天秤
・モルガナイトSは別定Aで斤量設定自体はリステッドと変わりない。むしろ春雷Sがハンデ戦でそっちの方が不確定要素が強い。
そう思うと、無理に詮索しなくてもいいのかという気がしてきました。

それよりも「開幕週の福島」を重視した方が良さそうです。
現に昨日の芝1200mは、案の定の内枠先行祭りでしたから。

となると、絶好の1番枠を手にした①アサカラキングを素直に信頼した方がいいみたいですね。


【中山11R 京葉S】
ダート1200mのリステッドの一戦。
メンバーを見渡してみると、この距離にしては「ゴリゴリの逃げ馬」がいないですね。
なんか下手すると連闘の②ジャスパーウィンが行けそうな組み合わせです。

それを考えると千葉Sはいかにも展開がハマった⑧ケイアイロベージに、令月Sは栗東入厩が実った⑥スズカコテキタイは二番が利くのか少々怪しい。
両馬とも調教時計はそれなりにまとめてはいるけれども、どっちかから入るというのは違う気がします。

で、並びを見てみた時にスムーズに先行できそうな馬を考えると浮上するのが⑩パライバトルマリン。
根岸Sが、あのレースにしては珍しく先行決着だったのを思うと、
3番手追走から弾けなかったのには不満は残りました。
でも中央場所の重賞でしたからさすがに相手が強かったか。
それまでの3戦が地方交流の牝馬限定戦でしたからね。
なので相手関係が緩和する今回は、その「重賞で揉まれた経験」が活きるのではないかと。
今回のメンバーで「前走が重賞」というのは他に2年ぶりのクリノガウディーしかいませんし。


【阪神11R 桜花賞】
今年は、去年のリバティアイランドのような絶対的エースが不在。
今風に言うと「センター争いが熾烈」ということになるのでしょうか?w

確かに調教時計をチェックしても、自信を持ってコレ!と推せる馬もいないのですけど
実績と調教時計を手掛かりにすると◎は結局⑨アスコリピチェーノに落ち着きそうです。
前売り1番人気なのを思うと、人気が割れているので先の「桜花賞は2番人気が強い」説に倣えば
川田かモレイラのどちらかがもっと売れて2番人気になってくれるといいんですけどねw


対象5レースを俯瞰した時に、人気サイドで最も信頼できそうなのはモルガナイトSのアサカラキングだと感じました。
で、そこから逆算して「初手はこの辺かな~」という馬をピックアップしてみた次第です。

 ユウキ先生 2024年4月6日() 10:46
☆阪神牝馬S(結論)☆
閲覧 122ビュー コメント 0 ナイス 8

阪神では阪神牝馬Sが行われます(*^^*)

◎マスクトディーヴァから狙います♪

とにかくこの馬の印象は昨年の秋華賞でリバティアイランドを追い詰めた豪脚です☆

前走の東京新聞杯では致命的な出遅れがあり直線も伸びませんでしたが個人的には右回りの方がこの馬に合っていると思います(^^)

再び豪脚炸裂を期待します♪

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 YASUの小心馬券 2024年4月5日(金) 22:28
【最終予想】阪神牝馬S 2024 YASUの小心馬券
閲覧 167ビュー コメント 0 ナイス 4

【最終予想】

◎マスクトディーヴァ 牝4 56 モレイラ

前走敗戦は出遅れが全て、秋華賞でリバティアイランドを追いつめての②着から能力は既にGⅠレベル、後方からの脚質で最内枠は嫌な材料ではあるが、11頭立ての小頭数、名手モレイラなら

能力的にも中心視。



〇モズゴールドバレル 牝5 55 藤岡祐

重賞実績なく格下感あるも、前走の京都牝馬Sは、追い込み決着の中、好位競馬で0.4差は評価できる。

もう少し内目の枠が欲しいところも、有力どころは後方待機型、

先手取れそうメンバー構成で、展開利は大きいとみた。



▲ドゥアイズ 牝4 55 ムルザバエフ

近走を見るとオークス、秋華賞は距離が長かったのかもしれません、阪神マイルは桜花賞⑤着、阪神JF③着した舞台、週中の雨も

タフな洋芝で良績をあげてきた彼女にとっては歓迎だ。



△モリアーナ 牝4 56 横山典

後方一気の脚質は決してプラスとはならないが、距離短縮は歓迎材料、マイルがベストとはまだ思っていないが、秋華賞、コスモス賞ではドゥアイズに先着と地力は確かでノーマークにはできない。



※内枠を引け折り合いつきそうな昨年②着馬サブライムアンセム、地力は劣るも好位競馬で展開利見込めるシングザットソング、休み明けで距離も短いと思うが、地力優るライラックまで

三連系は拾っておきたい。

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コメント一覧
6:
  TERAMAGAZINE   フォロワー:68人 2024年4月7日() 21:42:41
7戦[5-2-0-0]
5:
  HELPRO   フォロワー:2人 2023年4月9日() 16:11:58
良かったね人気に応えられて。馬鹿でも勝てる馬に乗せられて冠が獲れるのだから楽で良かったね。佐賀で直ぐ肉にされる馬に乗ってた者には過ぎた馬。今後は浜中の様に落馬して真っ直ぐ馬を走らせる事も出来ない者に成らない事を祈る。どうせ馬に恵まれての騎乗しか出来ない人間なのだから!
4:
  HELPRO   フォロワー:2人 2022年12月11日() 16:40:50
多頭数競馬をスムーズに動ける展開の利が大きかった。やっと中内田師がG1を制したが大外枠に有力馬が集められたのを考慮すると来年も勝てるとは何とも言えない。
川田&中内田コンビは基本人気を裏切っても一向に不思議ないので来年が楽しみだ!

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