エリモピクシー(競走馬)

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写真一覧
抹消  鹿毛 1998年4月6日生
調教師沖芳夫(栗東)
馬主山本 菊一
生産者川上 悦夫
生産地新冠町
戦績43戦[7-4-9-23]
総賞金19,588万円
収得賞金2,350万円
英字表記Erimo Pixy
血統 ダンシングブレーヴ
血統 ][ 産駒 ]
Lyphard
Navajo Princess
エリモシユーテング
血統 ][ 産駒 ]
テスコボーイ
デプグリーフ
兄弟 エリモシックディーエスハリアー
市場価格
前走 2005/07/31 関屋記念 G3
次走予定

エリモピクシーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
05/07/31 新潟 11 関屋記念 G3 芝1600 181236.81116** 牝7 54.0 中舘英二沖芳夫 468
(-8)
1.34.0 1.734.7⑨⑩サイドワインダー
05/01/30 京都 11 京都牝馬S G3 芝1600 15593.113** 牝7 54.0 福永祐一沖芳夫 476
(+6)
1.35.2 0.233.4⑤④アズマサンダース
04/12/26 阪神 12 ファイナルS OP 芝1600 14222.811** 牝6 53.0 福永祐一沖芳夫 470
(+6)
1.33.1 -0.334.5⑥⑥⑥ミッドタウン
04/11/14 京都 11 エリザベス杯 G1 芝2200 1871426.484** 牝6 56.0 福永祐一沖芳夫 464
(+4)
2.13.9 0.333.6⑬⑬⑫⑩アドマイヤグルーヴ
04/10/17 東京 11 府中牝馬S G3 芝1800 1671324.1104** 牝6 55.0 渡辺薫彦沖芳夫 460
(+4)
1.46.4 0.233.3⑪⑫⑫オースミハルカ
04/10/02 阪神 11 ポートアイS OP 芝1600 108923.473** 牝6 53.0 渡辺薫彦沖芳夫 456
(-10)
1.33.8 0.134.2⑥⑦⑧ニューベリー
04/06/06 中京 11 愛知杯 G3 芝2000 184815.183** 牝6 54.0 渡辺薫彦沖芳夫 466
(+6)
2.00.7 0.137.3⑫⑬⑫⑧メモリーキアヌ
04/05/09 京都 11 都大路S OP 芝1600 1281119.283** 牝6 53.0 高橋亮沖芳夫 460
(+4)
1.34.5 0.234.5⑦⑤チアズメッセージ
04/04/25 福島 11 福島牝馬S G3 芝1800 163612.053** 牝6 53.0 渡辺薫彦沖芳夫 456
(0)
1.46.9 0.335.7⑪⑩⑧⑨オースミコスモ
04/04/04 中山 11 ダービー卿T G3 芝1600 155999.7145** 牝6 52.0 小野次郎沖芳夫 456
(0)
1.33.6 0.235.8⑫⑩⑧マイネルモルゲン
04/03/13 中山 11 中山牝馬S G3 芝1800 164744.7118** 牝6 52.0 後藤浩輝沖芳夫 456
(+4)
1.46.6 0.534.8⑨⑨⑩⑯オースミコスモ
04/02/01 京都 11 京都牝馬S G3 芝1600 1661249.11014** 牝6 54.0 渡辺薫彦沖芳夫 452
(-2)
1.34.9 0.835.0⑭⑭チアズメッセージ
03/12/21 阪神 11 阪神牝馬S G2 芝1600 16612181.1146** 牝5 55.0 渡辺薫彦沖芳夫 454
(+2)
1.34.0 0.633.7⑫⑫⑪ファインモーション
03/11/29 京都 11 京阪杯 G3 芝1800 1823159.01314** 牝5 54.0 渡辺薫彦沖芳夫 452
(-2)
1.50.8 1.737.8チアズブライトリー
03/11/08 京都 11 カシオペアS OP 芝1800 135613.7810** 牝5 54.0 渡辺薫彦沖芳夫 454
(-6)
1.49.5 1.234.2⑪⑩プリサイスマシーン
03/05/11 京都 11 都大路S OP 芝1600 13687.8510** 牝5 53.0 渡辺薫彦沖芳夫 460
(0)
1.37.2 1.437.6⑪⑩トレジャー
03/04/06 中山 11 ダービー卿T G3 芝1600 1471115.688** 牝5 52.0 渡辺薫彦沖芳夫 460
(-2)
1.34.3 0.436.0⑫⑩⑨ダンツジャッジ
03/03/22 阪神 10 陽春S 1600万下 芝1400 165108.931** 牝5 55.0 渡辺薫彦沖芳夫 462
(+4)
1.20.8 -0.033.7⑥⑥チェックザラック
03/02/23 中山 10 アメジストS 1600万下 芝1800 144513.056** 牝5 55.0 渡辺薫彦沖芳夫 458
(-6)
1.48.2 0.434.9⑧⑧⑨⑧ミッドタウン
03/01/25 京都 11 石清水S 1600万下 芝1600 16237.342** 牝5 55.0 渡辺薫彦沖芳夫 464
(0)
1.34.0 0.334.7⑪⑨ボールドブライアン

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エリモピクシーの関連ニュース

ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は富士S2021・血統予想をお届けします!


東京のマイル戦といえば、母エリモピクシーを語らずにはいられないが、富士Sにおいても12年に2番仔クラレントが勝利するほか、14年3着レッドアリオン、18年3着レッドアヴァンセ、19年3着レッドオルガと弟妹も馬券に絡む活躍を見せている。そのエリモピクシーは欧州を代表するダンシングブレーヴの直仔であり、一昨年にもハービンジャー産駒のノームコアヴィクトリアマイル勝ちの貫録を見せていたこと踏まえると、欧州の中長距離で名を馳せた種牡馬の血を引く馬には相応の評価が必要と言えるだろう。

なお、4勝を挙げるディープインパクト産駒も欧州血脈を強調できる部分があり、昨年の勝ち馬ヴァンドギャルドにおいても母の父が05年英ダービー馬Motivator、母スキアもフランスのG3勝ち馬で、その従妹にはイギリスとアイルランドでG1を5勝しているLoveがいる血統馬だった。

ソングラインは、父キズナ×母ルミナスパレード(母の父シンボリクリスエス)。父は13年にニエル賞を勝ち、凱旋門賞でも4着になるなど、フランスでの好走実績を持つディープインパクト産駒なので、富士Sのレースイメージに沿う種牡馬と言えるだろう。また、本馬においては近親に欧州遠征・滞在をしながら19年ナッソーSを制したディアドラがいる血統背景にも申し分のない魅力を感じられる。

バスラットレオンは、父キズナ×母バスラットアマル(母の父New Approach)。先述したソングラインと同じキズナの産駒。なお、母の父は08年英ダービーの勝ち馬でもあるので、血統構成のアウトラインは昨年の勝ち馬ヴァンドギャルドとも似ている。直近3走は躓いて出遅れ、適性外の長距離、発走直後に落馬と度外視できる内容が多く、3勝すべてが逃げ切り勝ちであるように、自分のかたちで運べたときの強さは侮れない。

ダノンザキッドは、父ジャスタウェイ×母エピックラヴ(母の父Dansili)。ミッキーブリランテの半弟にあたる血統で、母エピックラヴは11年ヴァントー賞の勝ち馬。半兄ミッキーブリランテも古馬になるとスプリント路線に転向しているように、本馬も初めてのマイル戦が吉と出る可能性はありそう。なお、母の父は現役時に欧州のマイル戦線で活躍しており、種牡馬としては一昨年の勝ち馬の父であるハービンジャーを出している。


【血統予想からの注目馬】
ソングライン ④バスラットレオン ⑯ダノンザキッド

【血統アナリシス】富士ステークス2020 昨年はハービンジャー産駒が勝利、欧州血脈を評価しやすいマイル戦 2020年10月19日(月) 12:00

ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は富士ステークス・血統予想をお届けます!


東京のマイル戦といえば、母エリモピクシーを語らずにはいられないが、本競走においても12年にクラレントが勝利するほか、14年3着レッドアリオン、18年3着レッドアヴァンセ、19年3着レッドオルガ、と弟妹も馬券に絡む活躍をみせている。エリモピクシーは欧州を代表するダンシングブレーヴの直仔であり、昨年もハービンジャー産駒のノームコアヴィクトリアマイル‐G1勝ちの貫録をみせていたことにも通じる部分がありそうだ。

3勝を挙げるディープインパクト産駒についても欧州血脈を強調できる部分があり、母がMontjeuのいとこにあたる13年の勝ち馬ダノンシャークは最たる例といえるだろう。また、15年1着・16年3着と2年連続で好走したダノンプラチナは、10年の勝ち馬ダノンヨーヨーとはとこ(=3代母Rare Lady)の間柄でもあった。

シーズンズギフトは、父エピファネイア×母シーズンズベスト(母の父ゼンノロブロイ)。2代母シーズアンは99年チェヴァリーパークS‐英G1の勝ち馬で、アドマイヤコジーンが出たBlue Sashに遡る牝系。本馬は母系の短距離実績が強く出ているのか競馬に対して前向きすぎる部分があり、内にモタれる癖も距離の影響があるかもしれない。距離短縮+左回り替わりは条件として興味深く、真価を問われる一戦になりそうだ。

ヴァンドギャルドは、父ディープインパクト×母スキア(母の父Motivator)。母は11年フィユドレール賞-仏G3の勝ち馬で、はとこには今年のイギリスクラシック牝馬二冠を達成するなどG1・4勝と躍進するLoveがいる血統。本馬は母の父がMontjeuの直仔なので、ダノンシャークを連想させる部分が少なからずある。また、実距離よりも少し長めの距離適性を感じさせる馬が好走しやすいレース質にも嵌りそうで、馬場が渋れば尚のこと良いだろう。

タイセイビジョンは、父タートルボウル×母ソムニア(母の父スペシャルウィーク)。母は09年函館2歳Sの3着馬で、ユートピアアロハドリームが出たドリームビジヨンに遡る牝系。本馬は前走NHKマイルC-G1では2番人気を裏切るかたちになってしまったが、3コーナーで接触する不利も応えていた。道中も行きたがる素振りを見せていたように気性的に燃えやすい部分があり、新馬や休み明けで3勝を挙げている実績からもポン駆けしやすいタイプといえるだろう。

(文・シンヤカズヒロ)

【血統予想からの注目馬】

シーズンズギフト ヴァンドギャルド タイセイビジョン

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【東京新聞杯&きさらぎ賞】レースの注目点 2020年2月5日(水) 15:18

★昨年Vインディチャンプは“春秋マイルGI”制覇 今年の東京新聞杯には18頭が登録



 9日の東京では、東京新聞杯(GIII)が実施される。同レースは、一昨年の勝馬リスグラシューがその後GI4勝、昨年の勝馬インディチャンプが“春秋マイルGI”制覇を遂げており、GI戦線を占う重要な一戦と言えそうだ。今年は、2018年のNHKマイルC(GI)の覇者ケイアイノーテック(牡5歳、栗東・平田修厩舎)、1勝クラス→三年坂特別(2勝クラス)→ウェルカムS(3勝クラス)と条件戦で3連勝を決めたヴァンドギャルド(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)など18頭が登録しているが、どのような結果になるだろうか。なお、ケイアイノーテックには津村明秀騎手、ヴァンドギャルドには福永祐一騎手が騎乗する予定。



エリモピクシー産駒5頭目の重賞制覇なるか 2013年勝ち馬クラレントの弟レッドヴェイロン



 キャピタルS(L)2着のレッドヴェイロン(牡5歳、栗東・石坂正厩舎)は、父キングカメハメハ、母エリモピクシーという血統で、兄には2013年の東京新聞杯を制したクラレントなど4頭の重賞勝ち馬がいる。レッドヴェイロンが東京新聞杯を勝てば、ビワハイジ産駒以来2組目の5きょうだいJRA重賞制覇となるが、東京新聞杯きょうだい制覇を決め、エリモピクシー産駒5頭目の重賞ウイナーになることができるだろうか。同馬にはC.ルメール騎手が騎乗する予定。なお、レッドヴェイロンが勝てば、同馬を管理する石坂正調教師は史上26人目のJRA重賞通算50勝となる。



★きさらぎ賞最多勝の池江泰寿調教師 東スボ杯2歳S2着のアルジャンナを登録



 きさらぎ賞(GIII)で歴代最多の4勝を挙げている池江泰寿調教師(栗東)は、東スポ杯2歳S(GIII)2着のアルジャンナ(牡)を登録している。同調教師は、きさらぎ賞に9頭の管理馬を出走させ4勝、2着1回、3着2回と好成績を挙げており、2014年1着のトーセンスターダム以降、出走機会5連続で3着以内に入っている。池江調教師は2006年からJRA重賞を14年連続で制しているが、自身の持つきさらぎ賞最多勝記録を更新し、連続年重賞勝利を「15年」に伸ばすことができるだろうか。

 アルジャンナは父ディープインパクト、母コンドコマンドという血統。ディープインパクト産駒はきさらぎ賞で2014年から6年連続で連対しており、今年も好成績を挙げることができるか注目される。なお、“ディープ”産駒は今年のきさらぎ賞に、アルジャンナの他にもストーンリッジ(牡、栗東・藤原英昭厩舎)、トゥルーヴィル(牡、栗東・斉藤崇史厩舎)が登録している。また、アルジャンナに騎乗予定の川田将雅騎手は、アメリカJCC(ブラストワンピース)→シルクロードSアウィルアウェイ)と2週連続でJRA重賞を制しており、きさらぎ賞では自身初の3週連続JRA重賞制覇がかかっている。



★“池添兄弟”初のJRA重賞制覇なるか 朝日杯FS3着のグランレイ



 朝日杯FS(GI)3着のグランレイ(牡、栗東・池添学厩舎)が、きさらぎ賞(GIII)で重賞初制覇を目指す。同馬はデビュー2戦目の未勝利戦で初勝利を挙げ、続く朝日杯FSでは14番人気ながら3着と好走している。グランレイにはデビュー以来、池添学調教師の兄・池添謙一騎手が騎乗しており、今回も同騎手が騎乗する予定。“池添兄弟”コンビのJRA重賞挑戦はこれまでに9回あり、2着が最高成績だが、10度目の挑戦で初の重賞制覇を遂げることができるか注目だ。

東京新聞杯の特別登録馬柱(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

きさらぎ賞の特別登録馬柱(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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【マイルCS&東スポ杯2歳S】レースの注目点 2019年11月12日(火) 16:27

★天皇賞・秋2着のダノンプレミアム 朝日杯FS以来のGI制覇なるか/マイルCS



 一昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)が、朝日杯FS以来のGI2勝目を目指す。同馬は、デビューから9戦6勝の成績だが、西日本(京都・阪神・中京)では4戦全勝で、朝日杯FS金鯱賞マイラーズCと3つの重賞を制している。ダノンプレミアムは、春のマイル王を決める安田記念では最下位の16着に敗れたが、前走の天皇賞・秋では2着。天皇賞・秋組は、過去10年のマイルCSで2勝を挙げているが、果たして、ダノンプレミアムは久々のGI制覇を果たすことができるかどうか。Vなら、同年の天皇賞・秋2着馬の勝利は1989年オグリキャップ以来30年ぶり2頭目、最優秀2歳牡馬の勝利は1988年サッカーボーイ以来、31年ぶり2頭目となる。



 ダノンプレミアムにはデビュー以来川田将雅騎手が騎乗しており、今回も同騎手とのコンビで参戦を予定している。なお、中内田充正調教師&川田将雅騎手のコンビは今年のJRA重賞で8勝を挙げている。



安田記念の覇者インディチャンプ 史上7頭目の春秋マイルGI同一年制覇なるか/マイルCS



 春のマイル王インディチャンプ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、春秋マイルGI制覇を狙う。同馬は今年の東京新聞杯で重賞初制覇を飾り、続くマイラーズCで4着となった後に出走した安田記念で、アエロリットアーモンドアイといったGI馬を破りGI初挑戦でビッグタイトルを獲得。インディチャンプは、秋初戦の毎日王冠では3着に敗れたが、安田記念に続くGIタイトルを手にすることができるかどうか。Vなら、安田記念マイルCSの双方制覇は11頭目で、同一年の達成は2015年モーリス以来4年ぶり7頭目となる。



★スワンS2着のモズアスコット 昨年1番人気→13着のリベンジなるか/マイルCS



 モズアスコット(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、昨年の安田記念以来の勝利を目指す。同馬は春秋マイルGI同一年制覇を狙った昨年のマイルCSで1番人気に支持されたが、13着。今年はマイラーズC7着→安田記念6着→毎日王冠6着と着外が続いていたが、前走のスワンSでは、勝ったダイアトニックからハナ差の2着。マイルCS創設以来、同年のスワンS2着馬は2勝、2着4回、3着5回(3着以内率.423)という成績で、1990年パッシングショット、1994年ノースフライトが優勝しているが、モズアスコットは久々の勝利を挙げることができるかどうか。Vなら、同馬を管理する矢作芳人調教師はマイルCS初制覇となる。



池江泰寿調教師はGI馬2頭を登録 アルアインペルシアンナイト/マイルCS



 池江泰寿調教師は、今年の大阪杯を制したアルアイン、一昨年の覇者でマイルCS隔年Vを狙うぺルシアンナイトを登録している。アルアインとぺルシアンナイトは、同じレースに出走することが多く、2017年の皐月賞ではアルアインが(1)着、ペルシアンナイトが2着でワンツーフィニッシュを決めている。2頭の対戦成績は4勝3敗でぺルシアンナイトが一歩リードしているが、8度目の対戦はどんな結果になるだろうか。なお、昨年のマイルCSではペルシアンナイトが2着、アルアインが3着に入っている。



毎日王冠で年長のGIウイナー5頭を撃破 ダービー2着の3歳馬ダノンキングリー/マイルCS



 ダノンキングリー(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)は、今年の皐月賞3着、ダービー2着と春のクラシックで好走したが、三冠最終戦の菊花賞には向かわず、毎日王冠で始動。同レースにはGI勝ち馬5頭が名を連ねるなど豪華なメンバーが揃ったが、アエロリットインディチャンプなどの古馬を破り共同通信杯以来の重賞2勝目を挙げた。ダノンキングリーの通算成績は6戦4勝で、1997年の優勝馬タイキシャトルに並ぶ最少キャリアでのマイルCS制覇がかかるが、クラシックで好走した実力を歴戦の強豪相手に示すことができるかどうか。なお、ダノンキングリーの芝1600メートル戦出走は昨年のひいらぎ賞(500万下)となるが、同距離では2戦2勝という成績を残している。



★2年連続で3歳馬が優勝 今年はダノンキングリーなど4頭が登録/マイルCS



 マイルCS優勝馬の年齢を見ると、4歳が16勝、5歳が9勝と古馬勢がりードしている。3歳勢は5勝で、2000年のアグネスデジタル以降は長らく勝利から遠ざかっていたが、2017年ぺルシアンナイト、2018年ステルヴィオと目下2年連続で勝利を挙げている。今年のマイルCSには、3歳馬4頭、4歳馬5頭、5歳馬7頭、7歳馬1頭の計17頭が登録しているが、秋のマイル王に輝くのはどの馬だろうか。



 今年の3歳勢は毎日王冠を制したダノンキングリー(牡、美浦・萩原清厩舎)、富士S4着のクリノガウディー(牡、栗東・藤沢則雄厩舎)、同5着のカテドラル(牡、栗東・池添学厩舎)、同7着のエメラルファイト(牡、美浦・相沢郁厩舎)が登録。2017年のぺルシアンナイトは富士S5着、2018年のステルヴィオ毎日王冠2着をステップにマイルCSを制しているが、今年の3歳勢も勝利を挙げることができるかどうか。なお、エメラルファイトが勝てば、同馬を管理する相沢郁調教師は1999年のオークスウメノファイバー)以来、約20年半ぶりのJRA・GI制覇となる。



★昨年Vの口ードカナロア産駒 スワンSを制したダイアトニックが出走予定/マイルCS



 昨年のマイルCSステルヴィオで制した口ードカナロア産駒は、ダイアトニック(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)が出走予定。ダイアトニックは芝1400メートルで6戦5勝という成績を残しており、前走のスワンSでは重賞初制覇を飾っている。同馬がマイル戦に出走するのはダービー卿CT(4着)以来だが、芝1400メートル戦で見せるパフォーマンスをマイル戦でも発揮することができるかどうか。同馬にはC.スミヨン騎手が騎乗予定。



 また、マイルCSで3勝を挙げているディープインパクト産駒は、GI馬のアルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)など5頭が登録。マイルCSの歴代最多勝種牡馬は6勝を挙げているサンデーサイレンスで、ディープインパクトはスティールハートと並び2位タイとなっている。大挙5頭の産駒で挑む今回、4度目のマイルCS制覇を果たすことができるかどうか。



プリモシーンレッドオルガの2頭が登録 牝馬6頭目の制覇なるか/マイルCS



 今年登録している牝馬は、春のヴィクトリアマイルで2着に入ったプリモシーン(4歳、美浦・木村哲也厩舎)、富士S3着レッドオルガ(5歳、栗東・藤原英昭厩舎)の2頭。これまで牝馬は5頭がマイルCSを制しているが、今年の2頭は2008年ブルーメンブラット以来11年ぶりに勝利を挙げることができるかどうか。



 プリモシーンは前走の府中牝馬Sでは最下位の15着に敗れている。同馬には昨年ステルヴィオを勝利に導いたW.ビュイック騎手が騎乗する予定だが、大敗した前走から巻き返すことができるかどうか。また、レッドオルガは父ディープインパクト、母エリモピクシーという血統。エリモピクシー産駒はこれまでに5頭がマイルCSに出走しており、レッドアヴァンセの7着(2018年)が最高成績だが、レッドオルガはきょうだいが果たせなかったマイルCS制覇を遂げることができるかどうか。



★今年のJRA重賞勝利数でトップ (有)キャロットファーム所有馬は2頭が登録/マイルCS



 11月11日現在、今年の馬主別JRA重賞勝利数を見ると、1位は(有)キャロットファームの13勝、2位は(有)シルクレーシングの10勝、3位は(有)サンデーレーシングと(株)ダノックスの9勝となっている。(有)キャロットファームは、今年のJRA・GIで2勝を挙げ、海外でもメールドグラースリスグラシューがGI制覇を果たしている。同馬主の所有馬はマイルCSカテドラル(牡3歳、栗東・池添学厩舎)、レイエンダ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)の2頭が登録しているが、今年3度目のJRA・GI制覇を遂げることができるかどうか。Vなら、歴代単独トップのマイルCS3勝目となる。



 なお、(有)シルクレーシング所有馬はインディチャンプ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)、ダイアトニック(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)、プリモシーン(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)の3頭が登録。(株)ダノックス所有馬はダノンキングリー(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)、ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)の2頭が登録している。

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【ヴィクトリア】レースの注目点 2019年5月7日(火) 16:35

★巻き返しなるか!ラッキーライラック約1年半ぶりのGI制覇狙う

 ラッキーライラック(4歳、栗東・松永幹夫厩舎)は、デビューから3連勝で阪神ジュベナイルFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。3歳の昨年は、チューリップ賞を制したものの、牝馬三冠レースでは、桜花賞2着、オークス3着、秋華賞9着という成績に終わった。そして、4歳を迎えた今年は中山記念で2着に入り、1番人気に支持された前走の阪神牝馬Sでは8着に敗れた。

 ラッキーライラックには秋華賞を除き石橋脩騎手が騎乗しており、今回も同騎手が騎乗予定となっているが、前走から巻き返して約1年半ぶりのGI制覇を果たすことができるだろうか。

 また、ラッキーライラックを管理する松永幹夫調教師は、騎手時代も含め、牝馬で数々のビッグタイトルを獲得している。同調教師は騎手時代に桜花賞オークス秋華賞、エリザべス女王杯、調教師になってから阪神JFを制しており、騎手・調教師の合計ではあるが、ヴィクトリアマイルを勝てば牝馬限定GI完全制覇となる。



★帰国初戦のアエロリットNHKマイルC以来のGI2勝目なるか

 アエロリット(5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は、2017年NHKマイルC以来のGI2勝目を狙う。同馬は昨年のヴィクトリアマイルでは4着で、続く安田記念では牡馬の強豪を相手に2着と好走。秋は毎日王冠1着、マイルCS12着という成績を残した。

 アエロリットは1月にアメリカへ遠征し、ペガサスワールドCターフに出走したが9着に敗れており、今回は帰国初戦となる。同馬には昨年の中山記念2着以来、6戦ぶりに横山典弘騎手が騎乗する予定となっているが、2つ目のGIタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、海外遠征から帰国初戦となる馬のヴィクトリアマイル制覇は、2010年のブエナビスタ以来、9年ぶり3頭目となる。



★4年連続参戦レッツゴードンキ桜花賞以来約4年ぶりのGI制覇なるか!

 2015年の桜花賞レッツゴードンキ(7歳、栗東・梅田智之厩舎)には、4年1力月ぶりのGI制覇がかかっている。同馬は、桜花賞優勝以降も数多くのGIレースに挑戦しており、グレード制が導入された1984年以降、牝馬ではトップのJRA・GI出走回数(17回)を記録している。

 レッツゴードンキは4年連続のヴィクトリアマイル参戦となるが、桜花賞以来のGIタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、グレード制が導入された1984年以降で最長間隔(4年0力月29日)でのGI勝利となる。なお、レッツゴードンキには引き続き岩田康誠騎手が騎乗する予定となっている。

武豊騎手と新コンビ!3度目のGI制覇目指すソウルスターリング

 登録馬中、唯一のGI2勝馬ソウルスターリング(5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、3度目のGI制覇を目指す。同馬は、デビューから3連勝で阪神JFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。牝馬クラシックでは、無敗のまま挑んだ桜花賞こそ3着に敗れたが、続くオークス桜花賞の雪辱を果たし、2つ目のGIタイトルを手にした。

 ソウルスターリングは3歳秋以降未勝利で、前走の府中牝馬Sでは10着に敗れているが、オークス以来の勝利を挙げることができるだろうか。なお、ソウルスターリングには今回、テン乗りとなる武豊騎手が騎乗する予定となっている。



福島牝馬Sで約3年6力月ぶりVデンコウアンジュ 柴田善は約5年ぶりGI制覇狙う

 デンコウアンジュ(6歳、栗東・荒川義之厩舎)は、2歳時、アルテミスSで後のGI2勝馬メジャーエンブレムを破り、重賞初制覇を飾った後は長く勝利から遠ざかっていたが、前走の福島牝馬Sで実に約3年6力月ぶりとなる勝利を挙げた。

 同馬は3年連続のヴィクトリアマイル参戦で、2017年には11番人気で2着に入っているが、三度目の正直でヴィクトリアマイルを制すことができるだろうか。Vなら、福島牝馬S優勝馬のヴィクトリアマイル制覇は史上初となる。

 また、デンコウアンジュに騎乗予定の柴田善臣騎手には、2014年の安田記念ジャスタウェイ)以来、約5年ぶりのGI制覇がかかっている。同騎手のヴィクトリアマイル当日の年齢は52歳9力月13日で、Vなら、グレード制が導入された1984年以降のJRA・GI年長優勝記録で、岡部幸雄元騎手(2002年天皇賞・秋:53歳11カ月27日)に次ぐ2位となる。なお、柴田善臣騎手はJRA・GI通算9勝を挙げているが、過半数にあたる5勝を東京競馬場で挙げている。

★今年重賞5勝の中内田師×川田騎手 阪神牝馬S制したミッキーチャーム

 ミッキーチャーム(4歳、栗東・中内田充正厩舎)は、GI初挑戦となった昨年の秋華賞で、アーモンドアイから1馬身半差の2着に入った。同馬は今年初戦の中山牝馬Sでは最下位の14着に敗れたが、初めてのマイル戦出走となった前走の阪神牝馬Sでは、1着から最下位までが0.6秒差という接戦を制して、重賞初制覇を飾っている。

 ミッキーチャームを管理する中内田充正調教師と、同馬に騎乗予定の川田将雅騎手のコンビは今年のJRA重賞で5勝を挙げているが、ヴィクトリアマイルでも勝利を挙げることができるだろうか。

 また、ミッキーチャームの生産牧場・三嶋牧場には、JRA・GI初制覇がかかっている。同牧場は今年のJRA重賞で3勝を挙げており、ヴィクトリアマイルには、ミッキーチャームの他にもカンタービレ(4歳、栗東・角居勝彦厩舎)、メイショウオワラ(5歳、栗東・岡田稲男厩舎)と計3頭の生産馬が登録している。



エリモピクシー産駒初のGI制覇なるか!東京では3着以内率100%のレッドオルガ

 レッドオルガ(5歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、父ディープインパクト、母エリモピクシーという血統で、1歳上の姉に昨年のヴィクトリアマイル3着のレッドアヴァンセを持ち、また、兄にはリディルクラレントなど4頭の重賞ウイナーがいる。きょうだいはGI制覇には手が届かなかったが、レッドオルガエリモピクシー産駒初のGI制覇を遂げることができるだろうか。

 レッドオルガは、東京では5回出走してすべて馬券対象の3着以内に入っており、東京新聞杯では牡馬を相手に2着と好走している。なお、同馬を管理する藤原英昭調教師はヴィクトリアマイルで歴代トップの3勝を挙げている。

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【富士S】レースの注目点 2018年10月17日(水) 16:30

★唯一のGI馬ぺルシアンナイト、昨年は富士S5着→マイルCS制覇

 昨年のマイルCS優勝馬のぺルシアンナイト(牡4歳、栗東.池江泰寿厩舎)が、富士Sに登録している。同馬は昨年の富士Sでは5着という結果だったが、続くマイルCSでは富士Sの勝ち馬エアスピネルなどを破りGI初制覇を果たした。ペルシアンナイトは、今年の富士S登録馬では唯一のGI馬だが、その実力を示して秋初戦を勝利で飾ることができるだろうか。なお、同馬は負担重量59キロでの出走となるが、Vなら、負担重量59キロの馬によるJRA平地重賞制覇は、2015年プロキオンSを制したベストウォーリア以来3年ぶりとなる。

 また、前年の優勝馬エアスピネル(牡5歳、栗東・笹田和秀厩舎)は、4月のマイラーズC3着以来、約半年ぶりの出走となる。同馬は昨年、富士Sを2馬身差で制し、初の GI制覇を目指したマイルCSでは2番人気に支持されたが、ペルシアンナイトにハナ差敗れた。今回、エアスピネルの鞍上には福永祐一騎手が予定されているが、富士S連覇を遂げ、悲願のGI制覇へ向け好スタートを切ることができるだろうか。



レッドアヴァンセ、5きょうだいによる重賞制覇なるか! ジャンダルムは芝マイル戦2戦2勝

 富士Sに出走予定のレッドアヴァンセ(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、父ディープインパクト、母エリモピクシーという血統で、2012年の富士S優勝馬クラレントの妹にあたる。エリモピクシーの産駒はクラレントを含め4頭が重賞を制しており、今回、レッドアヴァンセが勝てば5きょうだいによる重賞制覇となるが、兄に続いて富士Sを制すことができるだろうか。なお、同馬には北村友一騎手が騎乗予定。

 また、昨年エアスピネルに騎乗し、富士Sを制した武豊騎手は、ジャンダルム(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)に騎乗する予定。同馬は芝1600メートル戦の新馬→デイリー杯2歳Sを連勝したが、その後は芝2000メートル以上の距離に出走を続け、クラシックの皐月賞は9着、ダービーは17着という結果だった。ジャンダルムが芝1600メートル戦に出走するのは約11力月ぶりだが、好成績を挙げる距離で2つ目の重賞タイトルを手にすることができるだろうか。

★9月以降のJRA重賞で7勝をマーク ルメール騎手、JRA・GI年間5勝なるか

 JRA騎手リーディング首位を独走するC.ルメール騎手には、史上9人目のJRA・GI年間5勝の記録がかかる。同騎手はアーモンドアイとのコンビで桜花賞オークス秋華賞を制し牝馬三冠を達成。モズアスコットとのコンビで安田記念も制している。ルメール騎手は菊花賞では、フィエールマン(牡、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗予定だが、今年5度目のGI制覇を遂げることができるだろうか。

 また、ルメール騎手は9月以降のJRA重賞に11回騎乗して7勝を挙げており、今年のJRA重賞での勝利数を「15」としている。JRA重賞年間最多勝記録は2005年に武豊騎手が記録した「23」だが、ルメール騎手はこの記録にどこまで迫れるか注目が集まる。なお、ルメール騎手は20日に実施される富士Sでは、ロジクライ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)に騎乗する予定である。



★戸崎騎手、JRA年間100勝まであと「7」 藤原英師はJRA年間50勝まであと2勝

 戸崎圭太騎手は10月17日現在、今年のJRA競走で93勝を挙げており、6年連続6度目のJRA年間100勝まであと7勝に迫っている。同騎手が6年連続でJRA年間100勝を達成すれば、史上6人目の快挙となるが、今年も年間100勝の大台に乗せることができるだろうか。また、同騎手は今年のJRA重賞では史上初の3日連続JRA重賞制覇を遂げ、皐月賞では自身初のクラシック制覇を達成している。なお、同騎手は20日の富士Sではハクサンルドルフ(牡5歳、栗東・西園正都厩舎)、21日の菊花賞では皐月賞エポカドーロ(牡、栗東・藤原英昭厩舎)に騎乗する予定。

 また、調教師リーディング首位の藤原英昭調教師(栗東)は、10月17日現在、今年のJRA競走で48勝を挙げており、2年連続3度目のJRA年間50勝まであと2勝としている。同調教師の年間最多勝利数は昨年の55勝で、残りの開催でどこまで勝利数を伸ばすか注目が集まる。また、藤原調教師は、JRA賞の表彰対象である「勝率」、「獲得賞金」の成績でも上位で、10月17日現在、勝率が2位の.213、獲得賞金は1位の12億8237万2000円となっている。



(JRA提供)



富士Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
先週の日本ダービーは、マカヒキが優勝。落鉄しながらハナ差2着に好走したサトノダイヤモンド、不得意な上がり勝負になりながらも2着馬に肉薄したディーマジェスティ、府中2400mでシーザリオの仔に先着したエアスピネル、そして究極の上がりを使ったリオンディーズ皐月賞とは全く異なるレースの質ながら上位5頭は皐月賞と同じ。本当にハイレベルな春2冠だったと思います。

今週の安田記念も、モーリスを筆頭に少数精鋭、超ハイレベルなメンバーとなりました。気になる馬のところだけでも読んでみてください。

モーリス
母メジロフランシスはBlandford4・4×5で朝日杯3歳S(当時)を制した4代母メジロボサツに、フィディオン、モガミ、カーネギーと重厚な欧州血脈を配されNorthern Dancer3×4。字面的には重厚な血が重ねられているが、競走馬というのは、スピードがあるからスタミナが活き(=先行できるからスタミナを活かせる)、スタミナがあるからスピードが活きる(スタミナがあるからスピードを持続できる)のであり、名短距離馬には重厚な血が入っていることが多い。最近の例でいえばメジャーエンブレムも、母父はオペラウスだ。
モーリスのマイルでスッと先行できるスピードというのは、スクリーンヒーローの牝祖モデルスポートのTom Fool≒Spring Runの3/4同血クロス(MenowとBull Dogが共通)2×3によるものと考えられる。一言でいうと、モデルスポートのスピードを「日本のMライン(=メジロ)」である母のスタミナで持続させているということだろうか。また、筆者はカーネギーの母がTeddy6・6×5・5・6・7・7、モガミの母もTeddy5・6×5・5とTeddyの血量が豊富で、Bull Dog(父Teddy)を遠目に増幅させていることもポイントだろうと考えている(モーリスの母父カーネギーもそうだが、世界で、特に欧州の活躍馬にはBold Reason≒Never Bendのニアリークロスを持っている馬が多く、Teddyの血量というのは様々なところで論じられている)。
スタートして先行できるスピード、直線での加速力、ニホンピロウイナーノースフライトタイキシャトルダイワメジャーを知らない自分にとっては、「マイラーとは何か」ということを教えてくれた紛れのない名馬。負けるとすれば、緩い流れで中距離馬の瞬発力に屈する時ではないか。今回はそういう流れになりそうではあるが・・・。

リアルスティール
母母Monevassiaが名種牡馬Kingmamboの全妹という超良血馬で、3歳時にSir Gaylord≒Secretariat6×4の緩さが出ていたラングレープロディガルサンといった兄弟と比べると、最もマイラーだったKingmamboらしいパワーが発現されており、「パワーで突進している」という表現が合う走りをする。マイラーのKingmambo(=Monevassia)に、マイラーのStorm Catを配されたのが本馬の母ラヴズオンリーミーだから、もっとも母らしさ(マイラーらしさ)が出た本馬が現状兄弟の中で最も活躍しているというのは納得がいく。とはいえ、生粋のマイラーではないから、モーリスを負かすにはややスローで中距離質なレースになった方が良い。

サトノアラジン
ラキシスの全弟で、キズナリアルスティールエイシンヒカリらと同じディープインパクト×Storm Catというニックス。年齢を重ねるにつれて緩さが抜け、距離適性も短めにシフトしてきた。いくら緩い流れが向いていたとはいえ、前走の勝ちっぷりは本物。しかし、生粋のマイラーではないから、モーリスを負かすとすれば緩い流れで中距離質の瞬発力が要求された時であろう。メンバー的にそうなる可能性は高そうだ。

イスラボニータ
NasrullahとPrincequilloが豊富な母父Cozzene、母イスラコジーン自身はNot Afraid≒Gold Digger4×4でもあり、突き詰めればThe Tetrarchが豊富で、米血とのバランスが良いからか驚くほど柔らかく、美しい全身運動で走る。東京は合っているが、ベストは1800だから、マイルであればスローの方が差し込みやすい。しかしライバルにもそういったタイプは多く、どこまで肉薄できるかだろう。同世代が相手だった皐月賞セントライト記念こそ勝利したものの、基本的に内回りだと大幅なパフォーマンスダウンになるので、中山記念とは度外視、大阪杯は良く走った方だと思う。

フィエロ
母ルビーはロックオブジブラルタルの全妹だから、ミッキーアイルとは3/4同血の間柄となる。母系にNasrullahとCount Fleetを持つから、それなりの柔らかさも感じさせる。コースは問わないタイプで上位との力関係だけで、今回も普通に走ったならば3着争いが一杯一杯というところだろう。

クラレント
エリモピクシーは、Haloと血統構成の似た母母デプスのスピードも良く伝えるが、Hyperion5×4・6・7でもあり、この持続力とそのスピードを活かしている。クラレントの場合はHalo≒Drone≒デプス3×4・4のニアリークロスもあるが、3/4弟レッドアリオンよりも大飛びで、大きな視点でいえば、ジャングルポケットドゥラメンテほど斬れないにしても、NasrullahとHyperion的な末の走りで、極端な前傾戦にならなければジリジリを斬れ続ける。レッドアリオンが「粘り」ならば、クラレントは「重厚に斬れ続ける」といったところで、直線の長いコースはもちろんプラス。ただ、昨年より相手が強化されている点がどうか。

レッドアリオン
エリモピクシーについては、クラレントの項を参照。アリオンの場合は父がアグネスタキオンで、もちろんHalo≒Drone≒デプスというニアリークロスも持つが、タキオンの母母アグネスレディーがHyperion5×5、Lady Juror5×5という「粘り」の塊だから、昨年のマイラーズC、関屋記念の走りをみてもわかるように先行したときにベストパフォーマンスを発揮する。クラレントに比べると1800mがベストというタイプで、マイルだとスローの方が粘り込みやすいというのも昨年の重賞2勝をみれば明らかだ。このようにHyperionとLady Juror的持続力に優れた馬は、ハーツクライ然り、ワンアンドオンリー然り、マジックタイム然り、本格化以前は追い込み脚質になりやすい。アリオンも3歳時は追い込み脚質であり、血統通りの成長を遂げてきたといえる。揉まれ弱い気性があるから、大外と小頭数はプラス。近走は条件が合わなかったし(昨年の安田記念もインの3番手に入ってしまった)、すんなり逃げor先行が出来れば、本格化した今、粘り込みがあっても驚けない。

ダノンシャーク
母カーラパワーがCaerleon×Shirley Heightsで、NasrullahとPrincequilloとLa Troiennneを継続交配されていて、母系にゼダーンも持つことから、大飛びの外回り向きマイラー。生粋のマイラーだからロードカナロア安田記念3着のように、マイル戦らしい締まった流れで持ち味が活きる。東京のマイルは合っているが、中距離馬が多くペースが落ち付きそうなのはマイナスだろう。

ロサギガンティア
母ターフローズは2000mのリディアテシオ賞を制するなど中距離でも活躍たが、母父Big Shuffleの母母がOwen Tudor≒Court Martial2×2というLady Jurorの尻に敷かれた凄い配合で、このスピードが本馬にも伝わっていると考えられる。内回りのスプリングSと阪急杯の3~4角で見せた加速こそがこの馬の本質で、外回りのここはオーロCのようにスローになって加速力を活かしたいところ。しかし、前走も1400mとは思えない緩い流れでサトノアラジンにあっさり差し切られてしまったから、さすがにこの相手だと1枚落ちるという子とか。

ロゴタイプ
Sadler’s Wells≒Nureyev4×4のパワーに下支えされたHalo4×3的機動力で走る馬で、内回りコースで器用さを活かしたいタイプ。58キロを背負い正攻法で勝ち馬に肉薄したダービー卿はさすがというパフォーマンスだった。直線の長いコースで好走するとなるとスロー希望だろうが、それでも富士Sでは3着だった。

ディサイファ
世界的に活躍馬を輩出するSoaring牝系でも、Ameriflora(グラスワンダーの母)らを輩出するGraceful Touchの分岐。母父Dubawi Millenniumはティンバーカントリーらを出すFall Aspen牝系で、ドバイワールドカップやジャックルマロワ賞に勝った名馬だが、一世代しか産駒を残すことが出来ず、その中からDubawiを輩出したのだから種牡馬としてのポテンシャルも相当なものだったのだろう。名牝系に、名血で貴重なDobai Millenniumを配されたのが本馬の母ミズナ。そこにディープインパクトだから、必ずや種牡馬にしなければならない馬といえよう。母のパワーを父ディープインパクトで中和させているが、このメンバー相手となると馬場が渋ってほしいところ。本質的にはパワーで捲れる内回り向きだが、父がディープインパクトで柔らかくしてしまっているから二兎を追っていると言いえ、競走馬としてはチャンピオンになれない配合なのかもしれない。しかしそれは、種牡馬としては母ミズナ似の馬、父ディープ似の馬という相反するタイプの馬を出せるということだから、競走馬ではチャンピオンになれないからこそ、種牡馬として成功する可能性が高い。とにかく無事に種牡馬入りをしてほしい。

コンテントメント
父HussonetはMr.Prospector直仔で、オーストラリアとチリでリーディングサイアーになった名種牡馬。半弟に2001年の香港ヴァーズステイゴールドの2着となったEkraarがいる。 Nasha3×4だが、母父がRaja BabaだからNasrullah≒Perfume4×4・5・5でもあり、芝での活躍馬を多く輩出しているというのも納得がいく。モーリスの2着に好走したチャンピオンズマイルはインの3番手付近で競馬が出来ていたが、東京の長い直線で世界レベルの日本馬相手となると厳しいだろう。

【まとめ】
モーリスは生粋のマイラーだから、ペースが緩んで中距離馬の斬れにやられる可能性はなくはない。
◆ディープ×Storm Catの2頭(サトノアラジンリアルスティール)は、年齢を重ねるにつれマイラーらしさが出てくる配合で、どちらもその傾向がみられる。とはいえ、生粋のマイラーではなく1800m寄りに適性があるからスロー希望で、打倒モーリスならやはりこの2頭。
イスラボニータは1800mのGIがないので、現状ではベストコースのGIだが、先述3頭と真っ向勝負で地力が足りるかどうか。
レッドアリオンは、大きな視点でみれば配合的にはハーツクライダイワスカーレットと同じで、「粘り」が武器の馬だから、揉まれ弱い気性を考慮しても、小頭数+大外枠という好条件が揃った今回は粘り込みが合っても驚けない。


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)


「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

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エリモピクシーの口コミ


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2016
06/10 アートプリンセスの2014
牝2 鹿毛 2014/01/28生 2950万PP
-- 72件
0件 ディープインパクト
アートプリンセス

Officer
厩舎未定
ノーザンファーム
2016
06/10 エリモピクシーの2014
牝2 鹿毛 2014/04/26生 4050万PP
-- 87件
1件 ディープインパクト
エリモピクシー

ダンシングブレーヴ
厩舎未定
ノーザンファーム
2016
06/10 シーザリオの2014
牡2 黒鹿毛 2014/02/14生 2450万PP
-- 200件
5件 キングカメハメハ
シーザリオ

スペシャルウィーク
厩舎未定
ノーザンファーム
2016
06/23 クロウキャニオンの2014
牡2 鹿毛 2014/02/09生 2970万PP
-- 45件
4件 ディープインパクト
クロウキャニオン

フレンチデピュティ
厩舎未定
ノーザンファーム
2016
06/23 ファーストバイオリンの2014
牡2 鹿毛 2014/04/11生 4060万PP
-- 21件
1件 ディープインパクト
ファーストバイオリン

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