ジャンダルム(競走馬)

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ジャンダルム
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ジャンダルム
写真一覧
抹消  黒鹿毛 2015年4月25日生
調教師池江泰寿(栗東)
馬主前田 幸治
生産者North Hills Co. Limited
生産地
戦績30戦[7-1-3-19]
総賞金41,551万円
収得賞金18,550万円
英字表記Gendarme
血統 Kitten's Joy
血統 ][ 産駒 ]
El Prado
Kitten's First
Believe
血統 ][ 産駒 ]
Sunday Silence
Great Christine
兄弟 ファリダットフィドゥーシア
市場価格
前走 2022/12/11 香港スプリント G1
次走予定

ジャンダルムの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
22/12/11 香港 5 香港スプリン G1 芝1200 14--------12** 牡7 57.0 D.レーン池江泰寿 501
(--)
1.09.5 0.8----ウェリントン
22/10/02 中山 11 スプリンター G1 芝1200 161220.381** 牡7 57.0 荻野極池江泰寿B 508
(-2)
1.07.8 -0.034.6ウインマーベル
22/08/21 小倉 11 北九州記念 G3 芝1200 1881738.9917** 牡7 58.0 荻野極池江泰寿B 510
(-4)
1.08.9 2.035.6⑦⑧ボンボヤージ
22/03/27 中京 11 高松宮記念 G1 芝1200 184865.01311** 牡7 57.0 荻野極池江泰寿B 514
(+4)
1.08.7 0.435.3ナランフレグ
22/03/05 中山 11 オーシャンS G3 芝1200 15475.421** 牡7 56.0 荻野極池江泰寿B 510
(-4)
1.07.9 -0.134.2ナランフレグ
22/01/30 中京 11 シルクロード G3 芝1200 188178.9513** 牡7 57.5 荻野極池江泰寿B 514
(+8)
1.09.1 1.035.3メイケイエール
21/10/03 中山 11 スプリンター G1 芝1200 1661111.1411** 牡6 57.0 浜中俊池江泰寿 506
(-2)
1.08.1 1.033.8⑦⑪ピクシーナイト
21/09/12 中京 11 セントウルS G2 芝1200 1751015.164** 牡6 56.0 浜中俊池江泰寿B 508
(-2)
1.07.4 0.232.6⑮⑬レシステンシア
21/08/22 小倉 11 北九州記念 G3 芝1200 18474.317** 牡6 57.5 福永祐一池江泰寿B 510
(+8)
1.08.6 0.434.1⑫⑬ヨカヨカ
21/04/11 中山 11 春雷S (L) 芝1200 166113.211** 牡6 57.0 荻野極池江泰寿B 502
(-8)
1.07.3 -0.433.8④④マリアズハート
21/02/28 阪神 11 阪急杯 G3 芝1400 1771325.443** 牡6 56.0 荻野極池江泰寿B 510
(0)
1.19.6 0.434.1レシステンシア
20/12/26 阪神 11 阪神カップ G2 芝1400 1661144.287** 牡5 57.0 荻野極池江泰寿B 510
(+10)
1.20.2 0.534.5⑤④ダノンファンタジー
20/10/18 新潟 11 信越S (L) 芝1400 1661114.761** 牡5 56.0 荻野極池江泰寿B 500
(-2)
1.20.9 -0.234.3カリオストロ
20/09/13 中山 11 京成杯AH G3 芝1600 164733.3114** 牡5 56.0 藤井勘一池江泰寿B 502
(+4)
1.34.1 0.235.3⑤⑥トロワゼトワル
20/08/16 新潟 11 関屋記念 G3 芝1600 184766.41411** 牡5 57.0 藤井勘一池江泰寿 498
(-10)
1.34.2 1.135.1⑪⑬サトノアーサー
20/04/04 中山 11 ダービーCT G3 芝1600 16238.1210** 牡5 56.0 藤井勘一池江泰寿 508
(-2)
1.33.6 0.836.2④⑤クルーガー
20/03/15 中山 10 東風S (L) 芝1600 166123.2110** 牡5 58.0 藤井勘一池江泰寿 510
(+4)
1.35.1 1.037.2⑧⑥ストーミーシー
20/01/18 中山 11 ニューイヤー (L) 芝1600 16355.431** 牡5 57.0 藤井勘一池江泰寿 506
(-2)
1.35.8 -0.136.2⑤④シャイニービーム
19/10/19 東京 11 富士S G3 芝1600 1871337.3918** 牡4 56.0 藤井勘一池江泰寿 508
(+8)
1.34.5 1.535.2⑤⑤ノームコア
19/09/08 中山 11 京成杯AH G3 芝1600 161228.2103** 牡4 55.0 藤井勘一池江泰寿 500
(-6)
1.30.9 0.634.2トロワゼトワル

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スプリンターズSは中山芝1200mで施行されるG1。

春秋スプリントG1のひとつ、道悪ご恒例の春の高松宮記念に対し、こちらは秋の中山だからスプリント色が強い。今年も順当に馬場が速く、引っ張る馬もいるため、スプリンターズSらしいレースになりそう。

近3回の国内スプリントG1は、ナムラクレアが馬券に絡み、能力上位という競馬をしている。路線の中心にいたこの馬を基準に、新顔のサトノレーヴや香港馬をどう位置付けるかもポイントだろうか。

新潟開催を除く過去10年、逃げた馬の成績は[0-2-1-6]。馬券に絡んだ馬3頭は、2016年2番人気2着ミッキーアイル、2017年7番人気3着ワンスインナムーン、2019年3番人気2着モズスーパーフレア

前半3ハロンを照らし合わせると、ミッキーアイルの年が33秒4、ワンスインナムーンの年が最も遅く33秒9。G1に出るような逃げ・先行馬にとって、流れはかなり楽だ。モズスーパーフレアの年は32秒8で力を見せている。

中山芝1200mのスタートは向こう正面の入り口付近にあり、ここがコースの最頂部、約4.5mの傾斜を一気に下るため、テンからスピードに乗りやすい。

と、考えるのが妥当なはずが、案外ペースが上がらない。対象期間中、前半3ハロン33秒台の年は6回あり、前有利・後ろ不利の展開が多い。そのためか、脚質別成績も前にふれている。

▼脚質別成績
逃げ 0.0% 22.2% 33.3%
先行 9.1% 21.2% 27.3%
中団 9.4% 15.1% 20.8%
差し 2.1%  2.1%  8.3%
※左から勝率・連対率・複勝率

上がり最速馬の複勝率30.0%、同2位38.5%と、速い脚を使った馬も苦戦している。基本前有利の傾向だが、前半3ハロン32秒台の3回に絞ると、はっきり差し優勢に傾く。

2019年 
1着 タワーオブロンドン 初角11番手
2着 モズスーパーフレア 初角1番手
3着 ダノンスマッシュ 初角7番手

2020年
1着 グランアレグリア 初角15番手
2着 ダノンスマッシュ 初角4番手
3着 アウィルアウェイ 初角16番手

2022年
1着 ジャンダルム 初角3番手
2着 ウインマーベル 初角8番手
3着 ナランフレグ 初角13番手

差しが決まり、前の組は強い馬しか残れない。先行勢ではジャンダルムだけ人気薄だったが、近2走ワケアリの大敗で、不当に人気を落としすぎていたきらいがある。

その点をふまえ、今年の逃げ馬に注目するとピューロマジックビクターザウィナーがいる。最もテンが速いと言って過言でない、日本馬と香港馬がぶつかる構図。これで速くならないと少し味気ないG1になる。

ピューロマジックは近8戦連続ハナ、2走前の北九州記念を前半3ハロン32秒3で逃げている。小倉もスタートから下りというコース。参考までに、3度北九州記念に出走したモズスーパーフレアは、すべてハナで前半3ハロンの最速は32秒4だった。

一方のビクターザウィナーは今年の高松宮記念でハナを切っている。その1ハロンこそ12秒5だったが、とにかくゲートセンスが良い。レース映像を見ると開いてすぐ、何馬身か前にいるような、異質な反応の速さがある。

そんな2頭が競り合えば、なかなか前の馬に苦しいペースになりそう。差しに回る馬を狙いたい。

ムゲン。香港から参戦する2頭のうちの1頭。逃げのビクターザウィナーに対し、こちらは追い込み脚質。展開がハマりそうなのがいい。ビクターザウィナーは、高松宮記念はゆったり行き過ぎた感じもあり、ピューロマジックが引いても飛ばしてきそうな気もする。

また、高松宮記念3着後のビクターザウィナーに2連続で先着しており、対戦比較だけ見ればなかなかおいしいオッズに映る。その比較からも通用の目はありそう。馬券は◎の単複。

【スプリンター】ママコチャ初の重賞Vでスプリント界の頂点に立つ 2023年10月2日(月) 06:48

川田将雅騎手(37)=栗東・フリー=とコンビを組んだ3番人気ママコチャが直線で抜け出し、白毛のアイドルホースである全姉のソダシに続いてGⅠ馬の仲間入りを果たした。池江泰寿調教師(54)=栗東=は昨年のジャンダルムに次ぐ連覇。2着には6番人気のマッドクールが入り、1番人気のナムラクレアは3着に終わった。



毛色は鹿毛でも、確かに受け継いだ白毛一族のDNAが大一番でまばゆく輝いた。ゴール前の息詰まる追い比べを制したのは、GⅠ・3勝ソダシの全妹ママコチャ。重賞勝ちすらない身で、GⅠ初挑戦Vの離れ業をやってのけた。

「最後は際どくなりましたが、何とか粘ってくれと思っていました。無事に勝ち切ってくれてよかったです」

川田騎手はクールな口調で熱戦を振り返ったが、決して思い通りのレース運びではなかった。3コーナー過ぎから内の馬に外へと張られたあおりで早めに進出する形に。残り1ハロンでしぶとく逃げ粘るジャスパークローネをかわしたところで、内からマッドクールの急襲を受けた。勢いでは相手が上回っていたが、鞍上は左腕で首筋をグイッと力強くプッシュ。わずかにハナだけ前に出たところが、栄光のゴールだった。

満面の笑みで人馬を出迎えた池江調教師は、昨年のジャンダルムに続く連覇。史上5人目の偉業に「感無量です。勝ったか負けたか分からず、ハラハラしていました。本当にうれしいです」と喜びを爆発させた。

白毛のアイドルの全妹とあってデビュー前から注目を集めてきたものの、軌道に乗れず牝馬クラシックとは無縁の存在。姉同様、マイルを主戦場に3連勝でオープン入りしたが、その後は折り合い面の難しさから結果を出せなかった。そこで3走前から距離を短縮。安土城S優勝、北九州記念2着、そしてGⅠ戴冠へとつなげた。

「期待をずっと裏切っていたので、GⅠを勝ててファンの皆さんに恩返しができたのかなと思います。ホッとしました」とトレーナーは安堵(あんど)の表情を浮かべた。今後は未定だが、暮れの香港スプリント(12月10日、シャティン、GⅠ、芝1200メートル)や阪神カップ(12月23日、阪神、GⅡ、芝1400メートル)が視野に入ってくるはずだ。

「(ソダシとは)タイプが全く違う馬ですし、似ているところがほとんどないくらいですけど、この馬はこの馬として素晴らしい背中をしています。スプリントのレースをもっと覚えていければ、もっといい形で走れるようになると思いますので、改善していけたらという思いです」

姉にも騎乗経験のある川田騎手は、さらなる飛躍へ期待を込めた。『ソダシの妹』という肩書はもう必要ない。これからは、スプリント女王ママコチャとしてのサクセスストーリーを紡いでいく。(漆山貴禎)

ママコチャ 父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハ。鹿毛の牝4歳。栗東・池江泰寿厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績13戦6勝。獲得賞金2億8444万9000円。重賞は初勝利。スプリンターズS川田将雅騎手が2018年ファインニードルに次いで2勝目。池江泰寿調教師は22年ジャンダルムに次いで2勝目。馬名は「インカ神話の海の女神」。

【アラカルト】

★調教師による連覇…境勝太郎・元調教師(1993、94年=サクラバクシンオー)、安田隆行調教師(2011~13年=カレンチャンロードカナロア×2)、尾関知人調教師(16、17年=レッドファルクス)、藤沢和雄・元調教師(19、20年=タワーオブロンドングランアレグリア)に続き通算5人目。

クロフネ産駒…11年(カレンチャン)以来で通算3勝目。これで05年から19年連続のJRA重賞勝利となり、パーソロン(1969~87年)と並ぶ史上最長となった。

★全きょうだいのJRA・GⅠ制覇…過去に兄アルアイン(17年皐月賞など)、弟シャフリヤール(21年日本ダービー)など8例がある。

★金子真人ホールディングス(株)…JRA・GIは昨年のヴィクトリアマイルソダシ)以来、通算33勝目(金子真人氏の個人名義含む)。

★ハナ差決着…09年(1着ローレルゲレイロ、2着ビービーガルダン)以来、14年ぶり。

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【スプリンター】ママコチャが大接戦制し新スプリント女王!姉ソダシに続きGIタイトル奪取 2023年10月1日() 16:44

10月1日の中山11Rで行われた第57回スプリンターズステークス(3歳以上オープン、定量、GI、芝1200メートル、16頭立て、1着賞金=1億7000万円)は、川田将雅騎手の3番人気ママコチャ(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が好位追走から直線で早めに抜け出すと、内から迫るマッドクール(6番人気)との大接戦をハナ差制した。昨年の優勝馬ジャンダルム、春の高松宮記念を制したファストフォースが引退し、混迷を極めるスプリント界に新女王が誕生、偉大な姉ソダシに続きGIタイトルを奪取した。同馬の父クロフネは初年度産駒がデビューした2005年から19年連続でJRA重賞制覇。タイムは1分8秒0(良)。

2着からさらに1馬身遅れた3着にナムラクレア(1番人気)が入り、2番人気のアグリは7着に敗れた。

スプリンターズSを勝ったママコチャは、父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は金子真人ホールディングス(株)。通算成績は13戦6勝。重賞は初勝利。池江泰寿調教師は22年ジャンダルム川田将雅騎手は18年ファインニードルに次いでスプリンターズS2勝目。

池江泰寿調教師(1着 ママコチャ)「感無量です。まさかスプリントGⅠを連覇できるような厩舎になるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。ペースが流れていたので4コーナーの位置は(進出が)早いなと思っていました。ゴールでは勝ったか負けたか分からず、ハラハラしました。スピードも持続力もあって頭のいい子。(全姉のソダシとは)イメージで重なる部分はあります」

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【スプリンターズSの注目点】秋のGIシーズン開幕戦! 主役不在の混戦を制すのは? 2023年9月26日(火) 18:42

キーンランドCで重賞4勝目をマーク JRA・GI初制覇を目指すナムラクレア

前走のキーンランドCを制して重賞4勝目を挙げたナムラクレア(牝4歳、栗東・長谷川浩大厩舎)が、スプリンターズSでJRA・GI初制覇を目指す。同馬は芝1200メートル戦では通算8戦5勝という成績で、重賞4勝もすべて芝1200メートル戦で挙げたものだ。ナムラクレアは昨年のスプリンターズSでは5着に敗れているが、2年連続参戦となる今年は勝利を挙げることができるだろうか。ナムラクレアが勝てば、同馬に騎乗予定の浜中俊騎手は2019年ダービー(ロジャーバローズ)以来のJRA・GI制覇で、JRA・GI通算10勝目となり、ナムラクレアを管理する長谷川浩大調教師はJRA・GI初制覇となる。

★今年のサマースプリントシリーズチャンピオン 重賞2連勝中のジャスパークローネ

今年のサマースプリントシリーズのチャンピオンとなったジャスパークローネ(牡4歳、栗東・森秀行厩舎)は、スプリンターズSがGI初挑戦となる。同馬はサマースプリントシリーズ初戦の函館スプリントSでは最下位の16着に敗れたが、団野大成騎手とのコンビで臨んだCBC賞北九州記念を連勝してシリーズチャンピオンに輝いた。ジャスパークローネは、今回も団野騎手とのコンビで出走する予定だが、重賞3連勝で芝短距離路線の頂点に立つことができるだろうか。Vなら、同年のサマースプリントシリーズチャンピオンのスプリンターズS制覇は2019年のタワーオブロンドン以来4年ぶり2頭目となり、管理する森秀行調教師は2008年の皐月賞キャプテントゥーレ)以来、約15年半ぶりのJRA・GI制覇となる。また、団野騎手はファストフォースに騎乗して今年の高松宮記念を制しているが、異なる馬で同年の高松宮記念スプリンターズSを勝てば、1997年の岡部幸雄元騎手以来26年ぶり2人目となる(※両競走ともGI格付けとなった1996年以降)。

★芝1200メートルのJRAレコードホルダー 産経賞セントウルSを制したテイエムスパーダ

テイエムスパーダ(牝4歳、栗東・木原一良厩舎)は、昨年7月のCBC賞で芝1200メートルのJRAレコードを更新する1分5秒8のタイムで逃げ切って重賞初制覇を遂げて以降、7戦連続で6着以下と低迷が続いていたが、前走の産経賞セントウルSでは先手を取って積極的なレース運びを見せ、最後の直線でも後続を寄せ付けず逃げ切り勝ちを収めた。テイエムスパーダが勝てば、同馬に騎乗予定の富田暁騎手、管理する木原一良調教師ともにJRA・GI初制覇となるが、芝1200メートルのJRAレコードホルダーのスピードを示してGIタイトルを手にすることができるだろうか。なお、過去10年のスプリンターズS勝ち馬の前走を見ると、〝産経賞セントウルS組〟は最多の5勝を挙げている。

★再び芝短距離路線の頂点に返り咲けるか 復活を目指す2年前の覇者ピクシーナイト

2021年のスプリンターズS勝ち馬ピクシーナイト(牡5歳、栗東・音無秀孝廐舎)が、2年ぶりの勝利を目指す。同馬は2021年のスプリンターズS優勝後、同年12月の香港スプリント(香港)に参戦したものの競走中止となり、その後の検査で左橈側手根骨板状骨折が判明して約1年3カ月間の長期休養を余儀なくされた。ピクシーナイトは今年の高松宮記念で戦列に復帰して18着に敗れ、その後も京王杯SC8着、産経賞セントウルS8着と苦戦が続いているが、2年前に制したスプリンターズSで復活の勝利を挙げることができるだろうか。同馬には引き続き戸崎圭太騎手が騎乗予定。ちなみに、1999年にはブラックホークが約1年2カ月の長期休養から復帰後5戦目でスプリンターズSを制している。

★前走フタ桁着順からの巻き返しなるか GI2勝目狙うナランフレグ、ドルチェモア

ナランフレグ(牡7歳、美捕・宗像義忠厩舎)が、昨年の高松宮記念以来の勝利を目指す。同馬は昨年の高松宮記念以降7連敗中だが、昨年のスプリンターズSでは勝ち馬から0秒2差の3着、連覇を狙った今年の高松宮記念では勝ち馬から0秒3差の4着と、国内のスプリントGIでは勝ち馬と差のないレースを見せている。ナランフレグは前走のキーンランドCでは10着に敗れているが、巻き返して2つ目のGIタイトルを手にすることができるだろうか。同馬には丸田恭介騎手が騎乗する予定。

また、昨年の朝日杯FSを制してJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したドルチェモア(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、3歳となった今年はニュージーランドT7着、NHKマイルC12着、安田記念18着、産経賞セントウルS13着と大敗が続いている。ドルチェモアは前走の産経賞セントウルSに続き2度目の芝1200メートル戦出走となるが、GI馬の底力を示すことができるだろうか。同馬には西村淳也騎手が騎乗する予定。

★昨年1番人気→14着大敗の雪辱なるか 9回目の挑戦でGI初制覇狙うメイケイエール

メイケイエール(牝5歳、栗東・武英智厩舎)は重賞6勝を挙げているが、GIには国内外で通算8回出走して2020年阪神JF、2021年スプリンターズSの4着が最高成績となっている。同馬は昨年のスプリンターズSで1番人気に支持されたものの14着に敗れ、今年の高松宮記念でも1番人気で12着に敗れている。メイケイエールには、1990年のGI昇格以降で最多タイのスプリンターズS2勝を挙げている池添謙一騎手が騎乗する予定だが、9回目の挑戦で悲願のGI初制覇を遂げることができるだろうか。なお、メイケイエールが勝てば、同馬を管理する武英智調教師はJRA・GI初制覇となる。

★芝1200メートル戦初出走の北九州記念は2着 ソダシの全妹ママコチャがGI初挑戦

ママコチャ(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、スプリンターズSがGI初挑戦となる。同馬は父クロフネ、母ブチコという血統で、芝1600メートルでGI3勝を挙げているソダシの全妹にあたる。ママコチャは初の芝1200メートル戦出走となった前走の北九州記念で2着に入ったが、姉に続いてGIタイトルを手にすることができるだろうか。同馬には〝テン乗り〟となる川田将雅騎手が騎乗する予定。なお、ママコチャが勝てば、同馬を管理する池江泰寿調教師はジャンダルムで制した昨年に続くスプリンターズS連覇となり、種牡馬クロフネの産駒は歴代1位タイの19年連続JRA重賞勝利となる。

★昨年のスプリンターズSで2着と好走 前走最下位からの巻き返し狙うウインマーベル

ウインマーベル(牡4歳、美浦・深山雅史厩舎)は、昨年のスプリンターズSで勝ったジャンダルムからクビ差の2着と好走したが、今年は4回出走してシルクロードSが7着、高松宮記念が10着、京王杯SCが2着、キーンランドCが最下位の16着という成績だ。ウインマーベルはフタ桁着順に敗れた次走の成績が1勝、2着1回で連対率100%を記録しているが、最下位に敗れた前走から巻き返して今年のスプリンターズSでも好走することができるだろうか。ウインマーベルには松山弘平騎手が騎乗する予定。また、Vなら同馬を管理する深山雅史調教師はJRA・GI初制覇となる。

なおGIに昇格した1990年以降のスプリンターズSでは前走で最下位、またはブービーに敗れていた馬が巻き返して勝利した例が3回あり、昨年のスプリンターズSでは、前走の北九州記念で18頭立ての17着に敗れていたジャンダルムが優勝している。

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グローリーヴェイズなど5頭が登録抹消 シャドウディーヴァは繁殖入りへ 2022年12月21日(水) 23:56

香港スプリント12着ジャンダルム(栗東・池江泰寿厩舎、牡7歳)が19日付で。今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬になる予定。通算30戦7勝(うち海外1戦0勝)で重賞は17年GⅡデイリー杯2歳S、22年GⅢ夕刊フジ賞オーシャンS、GⅠスプリンターズSの3勝。総獲得賞金4億1551万2000円(うち海外0円)。

香港ヴァーズ3着グローリーヴェイズ(美浦・尾関知人厩舎、牡7歳)が20日付で。今後は北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬になる予定。通算20戦6勝(うち海外5戦2勝)で、重賞は2019&21年GⅠ香港ヴァーズ、19年GⅡ日経新春杯、20年GⅡ京都大賞典の4勝。総獲得賞金7億3283万7500円(うち海外4億2385万9500円)。

香港カップ9着レイパパレ(栗東・高野友和厩舎、牝5歳)は21日付で。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖馬に。通算15戦6勝(うち海外2戦0勝)で重賞は20年GⅢチャレンジC、21年GⅠ大阪杯の2勝。総獲得賞金4億111万9100円(うち海外797万2100円)。

香港マイルの出走を取り消したサリオス(美浦・堀宣行厩舎、牡5歳)は21日付で。今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬に。通算15戦5勝(うち海外1戦0勝)で重賞は19年GⅢサウジアラビアロイヤルC、GⅠ朝日杯FS、20&22年GⅡ毎日王冠の4勝。総獲得賞金4億9217万7100円(うち海外3454万6100円)。

ターコイズS13着シャドウディーヴァ(美浦・斎藤誠厩舎、牝6歳)も21日付で。今後はノーザンファームで繁殖馬に。通算31戦3勝で重賞は21年GⅡ府中牝馬Sの1勝。総獲得賞金1億9502万円。

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【レーティングとモノサシで考える重賞予想】朝日杯FS2022 新馬戦レベルと前走上がりから見える有力馬は? 2022年12月16日(金) 18:00

今週のメインは朝日杯FS。JRAによるレーティング(公式格付)をベースとし、これにいくつかの“モノサシ”を組み合わせ、出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。
まずはベースのモノサシ、G1プレレーティングの比較から入ろう。



109 オールパルフェドルチェモアオオバンブルマイ
108 ダノンタッチダウン
107 フロムダスク
106 グラニット
100 バグラダスウメムスビ

(以下格付けなし)

2歳プレレーティングで後のG1活躍が期待される数値の境目は106。基準越えの馬が6頭いるが、7位以下が100まで下がる今年は格付けなしで新馬勝ちしただけの素質馬さえ見落とさなければ予想は楽だ。食指の動く馬は少ないが、2戦負けなしの良血コーパスクリスティは念のため連下候補に残し、上位6頭の取捨を考える。

第二のモノサシはノッキングポイントシルヴァーデュークオールパルフェは新馬戦で東京芝1600mを1000m通過61秒6とマイペースで逃げたが、ノッキングポイントに差され3馬身差完敗の2着だった。そのノッキングポイントは1番人気を背負った2戦目のサウジRCドルチェモアに5馬身離され子ども扱いされている。更にシルヴァーデュークサウジRCとデイリー杯の両方に出走したが、勝ち馬が同馬につけた着差はドルチェモア0.6秒に対しオールパルフェ0.4秒。モノサシ比較からはドルチェモアオールパルフェの構図が浮かび上がる。

第三のモノサシは新馬戦のレベル。オオバンブルマイの新馬戦は芝1400mだったが、クラシックには縁遠いこの距離で、負かした2~5着馬はいずれもまだ未勝利を抜け出していない。察するに相手はかなり楽だったと思われ、高評価はしかねる。一方ドルチェモアが新馬戦で0.5秒差の2着に負かしたランフリーバンクスは2戦目の未勝利戦を5馬身離して圧勝。0.7秒差の3着に負かしたミルトクレイモーですら未勝利を既に勝っている。

新馬戦のレベルからはドルチェモアオオバンブルマイの力関係が想像されるが、もう一つ、オオバンブルマイの勝った京王杯の相手関係についても触れておく。2着フロムダスク(レーティング107)は2戦目に中山OP特別でウメムスビ(レーティング90)にしんがり負けしており、京王杯のレースレベルも若干怪しい。当然、フロムダスクは圏外だ。

残る2頭はダノンタッチダウングラニットグラニットには第四のモノサシ、新潟2歳Sをあてる。同馬は新潟2歳Sにおいてキタウイングの6着に敗れたが、そのキタウイングは先週の阪神JFで14着と大敗だった。レースレベルがさほど高くなかったと思われる新潟2歳Sで着外のグラニットは分が悪い。

ダノンタッチダウンに充てる第五のモノサシは前走の上がり。朝日杯は過去5年3着以内15頭のうち13頭の87%が前走上がり2位以内で、上がりの脚の重要性は極めて高い。同馬が前走のデイリー杯でマークした33.1秒はメンバー中最速で2位に0.9秒差だった。デイリー杯過去5年で上がり最速馬が2番手につけた差を調べてみると、2017年の0.6秒(ジャンダルムカツジ)が最高で、今年0.9秒差をつけた同馬は、敗れはしたが一頭抜けたエンジンだったと思われる。

恐らく、今回はドルチェ、ダノンのマッチレースではないかと思われるが、本命は兄ダノンザキッドが果たせなかったクラシック制覇の夢を託し、ダノンに打ちたい。モノサシの正誤判定は12/18(日)だ。

【モノサシ比較による注目馬】
ダノンタッチダウン ○ドルチェモア

(文:のら~り)

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香港スプリント(シャティン芝1200m)
あのロードカナロアが世界最強の香港スプリンター陣の牙城、香港スプリントの厚い壁を破って日本馬として初の凱歌を上げてから10年が経ちました。そのカナロアが連覇し、一昨年にはダノンスマッシュが鬨の声を上げて10年で3勝と日本のスプリンターも世界に通用することを証明しました。今年は何と、何と日本から史上最多の4頭が名乗りを上げています。

昨年このレース2着と涙を飲んだレシステンシア(牝5・松下武士厩舎)が雪辱にかけ、気性難を克服したメイケイエール(牝4・武英智厩舎)は初のG1に虎視眈々。今年の高松宮記念であっといわせたナランフレグ(牡6・宗像義忠厩舎)がもう一発を狙えば、あの名牝馬ビリーヴの子にして前走スプリンターズSで母子2代制覇を橋とげたジャンダルム(牡7・池江泰寿厩舎)は母の成し遂げられなかったこのレース制覇に狙いを付けました。頭数は史上最多、質的にも史上最高といって差し支えありません。

しかし、競馬は相手あってのもの。世界最強の香港スプリンター陣は、というとエアロベロシティ、ミスタースタニングなど世界レベルの強豪が引退し、世代交代の端境期の真っただ中にあります。香港勢の総大将格はチェアマンズスプリントプライズ一昨季、昨季と連覇したウェリントン(セ6・R.ギブソン厩舎)なのですが、今季は使い始めのプレミアム・ボウル(G2・シャティン芝1200m)では135ポンド極量を背負いながら圧勝し、その力を見せつけましたが、トライアルのジョッキークラブ・スプリント(G2・シャティン芝1200m)は1.9倍と圧倒的な一番人気に押されながら直線伸びを欠いて6着。謎の敗退にジョッキークラブは馬体検査を行いましたが何の異常は求められませんでした。本番までの間にどれだけ復調してこられるのか? 若干の心配を感じざるを得ません。

これに昨年のこのレースで単勝22倍の大穴をあけたスカイフィールド(セ6・C.ファウンズ厩舎)はその後勝ち星を上げられず、前走トライアルもいいところなしの8着。横綱、大関が不振とは我が国の大相撲もいいところですが、層の厚い香港スプリンター陣には必ず新星が現れます

それがトライアルを快勝したラッキースワイニーズ(セ4・K.マン厩舎)。芳紀まさに4歳と新星にふさわしく、昨季デビュー以来、シャティン1200mだけ使われて10戦7勝2着2回3着1回と着外なしの好成績。今季クラス1を快勝してプレミアム・ボウルでウェリントンの1馬身差2着、トライアルを快勝して香港スプリント制覇に大手をかけました。本番でも香港現地1番人気は必至でしょうが、モレイラなき後の香港リーディングジョッキー、Z.パートンが引き続き手綱をとる以上、恥ずかしい競馬のあろうはずもなし。この馬が中心と見ています。

この2頭以下は端境期らしく帯に短し襷に長し。トライアル上位の2頭、ラッキーパッチ(セ6)とデュークワイ(セ7)は今季新規開業の新人調教師、P.ングの管理馬。P.ングは私がかねてから親しかったPはPでもピエールではなくピーター・ング元調教師の子息で、父親によれば自信満々。父が果たせ勝ったG1制覇を叶えてくれる、とのこと。2頭は決して若馬ではありませんが、調教師の新星にも大いに期待したいところです。

このレースは日本馬対ウェリントン、ラッキースワイニーズ、ラッキーパッチ、デュークワイの対立構図は極めて拮抗している、と見ています。電撃の6ハロン故、枠の内外と一瞬の判断でレース結果は大きく変動します。枠順が決まってから最終的な判断をしますが、日本馬の中ではG1未勝利ながらメイケイエールを最上位と見ます。

7日現地から入った極秘情報では、あの気性難のメイケイが豪州の盟主、J.マクドナルドを背に全く難しいところを見せず馬場入り、軽快にキャンターを見せたとのこと。骨折のために香港渡航が出来なかった池添謙一騎手にはきつい言い方になりますが、彼とマクドナルドの間には3馬身以上の技量差があります。気性難さえ出さなければ、あのソダシの近親はソダシ以上の実力を発揮できるはず。頭すら霞んで見えてきます。日本馬グランドスラムの可能性、と前回書いたのは、この馬の存在があるからです。それも内外の有利不利が大きいシャティン芝1200m、枠順抽選会の結果が待たれるばかりです。

★”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロが、海外馬券販売レースの香港国際競走4レースの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。

 
甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、香港アップルデイリー日本特約記者、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。


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2022年10月7日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】メイケイエールの敗因/毎日王冠展望
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先週は秋G1開幕戦、スプリンターズSが行われた。

スプリンターズSは枠順と馬場状態がカギになる一戦。2年前はグランアレグリアがものすごく強く見えたかもしれないが、同じくらい強い競馬をしたのは内枠から踏ん張ったダノンスマッシュグランアレグリア、3着アウィルアウェイは展開馬場がハマっての好走でもあった。

昨年は一転して内枠先行競馬。サッと好位インを奪ったピクシーナイトが抜け出し、3着には最内枠のシヴァージ

同じレースでもまったく対照的な内容だったのが直近2年だが、今年は昨年同様の内枠先行馬場。というわけで、最終結論は2番枠の◎ジャンダルム。当コラムでの推奨馬から変えて当たった場合は一切触れないというのを基本的なルールにしているが、今回の場合は推奨したウインマーベルも来たので例外ということにする。

なにはともあれ、勝ったジャンダルムは内枠先行馬場を生かしての快走、幸運を味方につけた面も大きかった。2着ウインマーベルは7番枠だったが、さすが松山騎手という立ち回りで持ってきた。

期待されたメイケイエールは、残念ながら14着と大敗。ただ、今回は結果的に13番枠という外枠に加えて、最もロスを被る形の先行策になってしまった。かといって控えて馬群に入れて差して来る…というのも現在の馬場ではなかなか厳しいので、隊列や枠が合わなかった=メイケイエールの日でなかった、というのが敗因といえば敗因なのかもしれない。

右回りとか、中2週とか、メンタルとか、敗因は探せば何でも出てくる(出すことができる)ものだが、競馬は必ずしもすべてに明確な理由があるわけではなく、枠や馬場が合わなければよほどの名馬でもない限り(いや、よほどの名馬でも!)、意外なほどアッサリ負けてしまうものでもある。

なので、今回のメイケイエールの大敗は、

「そういうこともある」

というくらいでいいのではないか。写真集も発売され注目を集めたタイミングだっただけに期待した多くのファンは落胆も大きかったかもしれないが、また順調に使えればその能力を発揮してくれるはずだ。個人的にはまたスプリント戦以外でも見てみたいなと思わされたレースぶりでもあった。

毎日王冠展望

では、いつも通り最後は週末の注目馬で締めたい。今週末は(特に嬉しくもないが)3日間開催。秋の東京開幕週恒例の毎日王冠が行われる。注目したいのはこの馬。

レイパパレ川田将雅騎手)

昨年の大阪杯を制して以降はやや迷走気味だが、不向きな条件を使われ続けている面もある。持久力を問われる2200mはそもそも合わず、前走のヴィクトリアマイルは外枠に加えてスタート直後に落馬寸前のアクシデントがありその後先行するまでに脚を使ってしまった。もともとスピードが武器で、本年も金鯱賞大阪杯ではキッチリ2着と好走しておりまだまだ衰える段階ではないだろう。開幕週の1800mは合うはず。久々に持ち味を発揮できる条件が揃った。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。

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2022年3月24日(木) 10:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック 高松宮記念2022  
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


3月27日(日) 中京11R 第52回高松宮記念(4歳以上G1・芝1200m)

【登録頭数:20頭】(フルゲート:18頭)

<優先出走馬>

ジャンダルム(前走510kg(-4kg)、中2週)<B>
前走が叩き2戦目で抜群の出来。この中間は軽めの調整で、当時の出来をどれだけキープできているかがテーマに。最終追い切りの動きに注目したい。

ダイアトニック(前走478kg(-2kg)、中3週)<A>
元来坂路で速い時計の出る馬だが、前走時は入念な乗り込みで仕上りは良かった。この中間も、1週前にはジョッキー騎乗で追われ、右にモタれる面を気にしながらではあるものの、終いまでしっかりと伸びていて、引き続き好仕上がりをアピールしている。


<以下、賞金上位馬>

レシステンシア(前走498kg(-8kg)、3ヵ月)<A>
休み明けも2週前、1週前と追われるごとに時計を詰めてきている。1週前の動きを見ると力強い走りで、仕上りは良好。

サリオス(前走542kg(-4kg)、3ヵ月)<A>
かなり大きな馬だが間隔を空けて使ってくることの方が多いタイプ。1週前の動きを見ても重さは感じさせず、重心が低い走りで仕上りは良さそう。

グレナディアガーズ(前走468kg(+2kg)、3ヵ月)<B>
休み明け。CWコースを、ジョッキー騎乗で長めから強めに追われた1週前は、好時計で先着と、いつも通りの調整で仕上りは順調。

ロータスランド(前走484kg(+18kg)、中4週)<B>
前走時は休み明けでもすべて馬なりでの調整だったが、この中間は1週前に強めに追われている。大きく先着もはたし、叩き2戦目での上積みに期待がもてる。

エイティーンガール(前走456kg(+2kg)、中3週)<C>
CWで調整されている馬で、休み明けの前走時は気分よく走らせながらも目立つ時計はでていなかった。この中間は、1週前追い切りでは行きたがるところを抑えながらの好時計。気合いが乗りすぎている面があるので、直前はテンションを上げ過ぎない調整ができれば。

メイケイエール(前走472kg(+2kg)、中7週)<C>
気性的に難しいところのある馬。この中間も、ジョッキー騎乗で追われた1週前は、力みと硬さが感じられる走りだった。

レイハリア(前走446kg(-6kg)、4ヵ月)<D>
休み明け。この中間は南Wでの調整に変えてきた。いつもと調教内容を変えてきた時点で何らかの不安があり。

トゥラヴェスーラ(前走492kg(+22kg)、中3週)<B>
前走は長期休養明けで+22キロ。反動も心配になるところだが、前走時にしっかり乗り込まれていたこともあってか、この中間も1週前にはジョッキー騎乗でスピード感ある走りを披露。上積みが期待できそう。

クリノガウディー(前走494kg(±0kg)、中3週)<A>
近走凡走が続いているが、中京コースは(降着の1昨年も含め)かなり相性が良い馬。この中間も坂路で好時計が出ていて、変わり身があってもおかしくない。

キルロード(前走506kg(+2kg)、中2週)<C>
大型馬の叩き2戦目で迎えるこの中間は、1週前に坂路で馬なりの調整。輸送もあるので、中2週で上積みまではどうか。

ライトオンキュー(前走512kg(+2kg)、4ヵ月)<D>
休み明けで、しっかりと乗り込まれて坂路で好時計も出ている。ただ、1週前追い切りでは、前半から速い時計でびっしり追われているので仕上がりに余裕はない感じ。

ファストフォース(前走518kg(-12kg)、中2週)<D>
この中間は中2週で軽めの調整。1週前は軽めだったとはいえ走りに勢いがなく、変わり身なし。

ナランフレグ(前走498kg(+4kg)、中2週)<C>
この中間は坂路で軽めの調整。最終追い切りを南Wで良い動きを見せてくれば、上積みも期待できそう。

サンライズオネスト(前走480kg(+10kg)、中3週)<C>
1週前追い切りでは、終い追われてバランスを崩すところも見せたが、しっかり伸びており、引き続き出来良好。

ダイメイフジ(前走528kg(-8kg)、中2週)<D>
この中間は軽めの調整。前走時のパドックでも元気がない印象を受けた。使い詰めでの疲れがあるかもしれない。

シャインガーネット(前走480kg(±0kg)、中7週)<A>
この中間は坂路でも好時計が出ていて、前走時よりも調教内容が良い。気合い乗り抜群に南Wコースで終いまでしっかりと伸びた1週前内容からも、上積み期待が高まる。


<以下、除外対象馬>

カイザーメランジェ(前走490kg(-6kg)、中5週)<D>
休み明けを2度使われているが、この中間も乗り込み量は豊富でも坂路での時計が良化せず。

ヴェントヴォーチェ(前走518kg(+6kg)、中5週)<D>
前走から間隔が空いているが坂路での時計がかなりかかっていて、出来はイマイチ。



※今回のこのコラムで中間の状態からの推奨馬は、ダイアトニックサリオスレシステンシアシャインガーネットクリノガウディーの5頭をあげておきます。



<出走予定馬の前走時の追い切りVTR>









◇今回は高松宮記念編でした。
先月サウジアラビアで行われたサウジカップデーでは、日本から遠征した馬が大活躍。特にルメール騎手の積極的な競馬が目立ちました。個人的に印象に残っているレースは、ステイフーリッシュの勝ったレッドシーターフハンデキャップ(G3)。2006年に新婚旅行で行ったドバイワールドカップツアーの日に行われた、ドバイシーマクラシックでのハーツクライを思い出すレース内容でした。同じ勝負服で同じような逃げる競馬で、鞍上もルメール騎手。当時は、武豊騎手がユートピアで勝利していて、初めての海外競馬観戦で日本の馬が2勝するところを観ることができました。あの興奮は今でも蘇ってきますし、日本では味わえない経験でした。今週はそのドバイワールドカップデーに日本の馬が多数参戦します。今回現地に行くことはできませんが、グリーンチャンネルで生中継されますし馬券も買うことができます。16年前の興奮を思い出させてくれるような熱戦を期待しています。そして、日本馬の応援に、高松宮記念にと、前夜から存分に楽しんでいきたいと思っています。

高松宮記念出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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2022年3月21日(月) 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2022年03月21日号】特選重賞データ分析編(298)~2022年高松宮記念
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。

■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


<次週の特選重賞>

G1 高松宮記念 2022年03月27日(日) 中京芝1200m


<ピックアップデータ>

【“前年以降、かつJRA、かつG1・G2のレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験がなかった馬の、枠番別成績(2016年以降)】
○1~4枠 [2-4-4-34](3着内率22.7%)
×5~8枠 [0-0-0-45](3着内率0.0%)

 先行力が高い実績馬は素直に信頼して良さそう。“前年以降、かつJRA、かつG1・G2のレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験のある馬は2016年以降[4-2-2-11](3着内率42.1%)と堅実でした。一方、この経験がなかったにもかかわらず3着以内となった10頭は、いずれも内寄りの枠を引いた馬。枠順次第では大胆に絞り込んで良いかもしれません。

主な「○」該当馬→未定
主な「×」該当馬→未定


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「“前年以降、かつ中山・阪神のレース”において入線順位が2位以内となった経験がある」馬は2016年以降[6-5-6-45](3着内率27.4%)
主な該当馬→ジャンダルムダイアトニックトゥラヴェスーラメイケイエール

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2021年9月26日() 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年09月26日号】特選重賞データ分析編(273)~2021年スプリンターズステークス
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。

■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


<次週の特選重賞>

G1 スプリンターズステークス 2021年10月03日(日) 中山芝1200m外


<ピックアップデータ>

【前走の条件が国内のレースだった馬の、前走の4コーナー通過順別成績(2016年以降)】
○2番手以内 [0-1-1-15](3着内率11.8%)
×3番手以下 [5-4-4-47](3着内率21.7%)

 前走の4コーナーを2番手以内で通過した馬はやや不振。2020年も単勝オッズ3.9倍(2番人気)の支持を集めたモズスーパーフレアが10着に敗れてしまいました。先行力の高さを活かしたいタイプは過信禁物と見るべきでしょう。

主な「○」該当馬→シヴァージジャンダルム
主な「×」該当馬→ビアンフェメイケイエールレシステンシア


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【向かい風データ】

×「“同年、かつ中央場所、かつオープンクラスのレース”において1着となった経験がない」馬は2016年以降[0-1-1-50](3着内率3.8%)
主な該当馬→シヴァージダノンスマッシュビアンフェ

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2021年9月5日() 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年09月05日号】特選重賞データ分析編(270)~2021年セントウルS
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■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


<次週の特選重賞>

G2 産経賞セントウルステークス 2021年09月12日(日) 中京芝1200m


<ピックアップデータ>

【“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験の有無別成績(2013年以降)】
○あり [7-7-5-22](3着内率46.3%)
×なし [1-1-3-70](3着内率6.7%)

 年明け以降の戦績を素直に評価したい一戦。しばらく好走から遠ざかっている馬はもちろん、オープン特別や条件クラスのレースを主戦場としてきた馬も過信禁物と見るべきでしょう。なお“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験がない、かつ“同年の北九州記念”において5着以内となった経験のない馬は2013年以降[0-1-1-66](3着内率2.9%)でした。

主な「○」該当馬→ジャンダルムラウダシオンレシステンシア
主な「×」該当馬→クリノガウディーベストアクターメイショウチタン


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「前走の条件がG1・G2」だった馬は2013年以降[4-2-2-10](3着内率44.4%)
主な該当馬→ラウダシオンレシステンシア

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ジャンダルムの口コミ


口コミ一覧
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長年参考レースを見てきて、よく馬券に絡む出方に気が付くことが。
でも、「鉄板」と感じるだけで、馬券に絡む確率は50%を超えるかどうかだとは思うのだが。
今週で言えば今日の中山メインと阪神のメインレースで似た出方をした馬がありました。
中山の1番と阪神の13番。
まさか、両方来るとは思えずどちらかだろうの意識でした。
中山の1番は人気で阪神の13番は人気薄。
で、私はワイドを選択も相手が違って不適中。
複勝にしておけば当たっていたのに・・・・・。
11月の京阪杯では、1番と11番、でも、両方外れに。
マイルチャンピョンでは13番がこれまた不適中。
武蔵野ステークスでは7番が的中。
秋天では7番イクイノックスが的中。
スワンステークスの4番ダイアトニックも好きなパターンで的中。

菊花賞の14番アスクビクターモア富士ステークスの13番ソウルラッシュも的中で。
京都大賞典の2番、スプリンターズステークスの2番ジャンダルムも。
そして、神戸新聞杯の5番が消えてオールカマーの2番が来て・・・・と。
こう見てくると50%を超えてるでしょうか。
で、今後の方針として、これらの自称鉄板馬がある場合は複勝1本か、単勝30%、複勝70%で登録することに。
どうしても、複勝だと低配当が頭にきてつい、つい高配当を求めたくなるのですが・・・・・

 赤萬坊 2022年12月11日() 13:02
香港国際競走 おおざっぱ予想
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発走時間確認すると香港ヴァーズとか結構早いので
さっさと予想しましょう

香港ヴァーズ
◎3 グローリーヴェイズ
◯10 ストーンエイジ
▲9 ウインマリリン
△1 ブルーム
△6 セニョールトーバ

馬連と三連複BOX→1.3.6.9.10

香港スプリント
◎3 ジャンダルム
◯1 ウェリントン
▲4 ラッキースワイニー
△2 スカイフィールド
△6 ナランフレグ

単勝3
馬連と三連複BOX→1.2.3.4.6

香港マイル
◎2 カリフォルニアスパングル
◯1 ゴールデンシックスティ
▲4 シュネルマイスター
△8 モアザンディス
△10 ダノンスコーピオン

馬連と三連複BOX→1.2.4.8.10

香港カップ
◎6 ダノンザキッド
◯2 ロマンチックウォリアー
▲3 ジャックドール
△5 ロシアンエンペラー
△12 レイパパレ

単勝6
馬連と三連複BOX→2.3.5.6.12

スプリントとカップは特に当たって欲しい
頑張れよー日本馬٩( 'ω' )و

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 ユウキ先生 2022年12月9日(金) 08:54
☆香港国際競走☆
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2022年10月2日スプリンターズS G11着
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2022年10月2日 スプリンターズS G1 1着
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