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★キーンランドCで重賞4勝目をマーク JRA・GI初制覇を目指すナムラクレア
前走のキーンランドCを制して重賞4勝目を挙げたナムラクレア(牝4歳、栗東・長谷川浩大厩舎)が、スプリンターズSでJRA・GI初制覇を目指す。同馬は芝1200メートル戦では通算8戦5勝という成績で、重賞4勝もすべて芝1200メートル戦で挙げたものだ。ナムラクレアは昨年のスプリンターズSでは5着に敗れているが、2年連続参戦となる今年は勝利を挙げることができるだろうか。ナムラクレアが勝てば、同馬に騎乗予定の浜中俊騎手は2019年ダービー(ロジャーバローズ)以来のJRA・GI制覇で、JRA・GI通算10勝目となり、ナムラクレアを管理する長谷川浩大調教師はJRA・GI初制覇となる。
★今年のサマースプリントシリーズチャンピオン 重賞2連勝中のジャスパークローネ
今年のサマースプリントシリーズのチャンピオンとなったジャスパークローネ(牡4歳、栗東・森秀行厩舎)は、スプリンターズSがGI初挑戦となる。同馬はサマースプリントシリーズ初戦の函館スプリントSでは最下位の16着に敗れたが、団野大成騎手とのコンビで臨んだCBC賞→北九州記念を連勝してシリーズチャンピオンに輝いた。ジャスパークローネは、今回も団野騎手とのコンビで出走する予定だが、重賞3連勝で芝短距離路線の頂点に立つことができるだろうか。Vなら、同年のサマースプリントシリーズチャンピオンのスプリンターズS制覇は2019年のタワーオブロンドン以来4年ぶり2頭目となり、管理する森秀行調教師は2008年の皐月賞(キャプテントゥーレ)以来、約15年半ぶりのJRA・GI制覇となる。また、団野騎手はファストフォースに騎乗して今年の高松宮記念を制しているが、異なる馬で同年の高松宮記念&スプリンターズSを勝てば、1997年の岡部幸雄元騎手以来26年ぶり2人目となる(※両競走ともGI格付けとなった1996年以降)。
★芝1200メートルのJRAレコードホルダー 産経賞セントウルSを制したテイエムスパーダ
テイエムスパーダ(牝4歳、栗東・木原一良厩舎)は、昨年7月のCBC賞で芝1200メートルのJRAレコードを更新する1分5秒8のタイムで逃げ切って重賞初制覇を遂げて以降、7戦連続で6着以下と低迷が続いていたが、前走の産経賞セントウルSでは先手を取って積極的なレース運びを見せ、最後の直線でも後続を寄せ付けず逃げ切り勝ちを収めた。テイエムスパーダが勝てば、同馬に騎乗予定の富田暁騎手、管理する木原一良調教師ともにJRA・GI初制覇となるが、芝1200メートルのJRAレコードホルダーのスピードを示してGIタイトルを手にすることができるだろうか。なお、過去10年のスプリンターズS勝ち馬の前走を見ると、〝産経賞セントウルS組〟は最多の5勝を挙げている。
★再び芝短距離路線の頂点に返り咲けるか 復活を目指す2年前の覇者ピクシーナイト
2021年のスプリンターズS勝ち馬ピクシーナイト(牡5歳、栗東・音無秀孝廐舎)が、2年ぶりの勝利を目指す。同馬は2021年のスプリンターズS優勝後、同年12月の香港スプリント(香港)に参戦したものの競走中止となり、その後の検査で左橈側手根骨板状骨折が判明して約1年3カ月間の長期休養を余儀なくされた。ピクシーナイトは今年の高松宮記念で戦列に復帰して18着に敗れ、その後も京王杯SC8着、産経賞セントウルS8着と苦戦が続いているが、2年前に制したスプリンターズSで復活の勝利を挙げることができるだろうか。同馬には引き続き戸崎圭太騎手が騎乗予定。ちなみに、1999年にはブラックホークが約1年2カ月の長期休養から復帰後5戦目でスプリンターズSを制している。
★前走フタ桁着順からの巻き返しなるか GI2勝目狙うナランフレグ、ドルチェモア
ナランフレグ(牡7歳、美捕・宗像義忠厩舎)が、昨年の高松宮記念以来の勝利を目指す。同馬は昨年の高松宮記念以降7連敗中だが、昨年のスプリンターズSでは勝ち馬から0秒2差の3着、連覇を狙った今年の高松宮記念では勝ち馬から0秒3差の4着と、国内のスプリントGIでは勝ち馬と差のないレースを見せている。ナランフレグは前走のキーンランドCでは10着に敗れているが、巻き返して2つ目のGIタイトルを手にすることができるだろうか。同馬には丸田恭介騎手が騎乗する予定。
また、昨年の朝日杯FSを制してJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したドルチェモア(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、3歳となった今年はニュージーランドT7着、NHKマイルC12着、安田記念18着、産経賞セントウルS13着と大敗が続いている。ドルチェモアは前走の産経賞セントウルSに続き2度目の芝1200メートル戦出走となるが、GI馬の底力を示すことができるだろうか。同馬には西村淳也騎手が騎乗する予定。
★昨年1番人気→14着大敗の雪辱なるか 9回目の挑戦でGI初制覇狙うメイケイエール
メイケイエール(牝5歳、栗東・武英智厩舎)は重賞6勝を挙げているが、GIには国内外で通算8回出走して2020年阪神JF、2021年スプリンターズSの4着が最高成績となっている。同馬は昨年のスプリンターズSで1番人気に支持されたものの14着に敗れ、今年の高松宮記念でも1番人気で12着に敗れている。メイケイエールには、1990年のGI昇格以降で最多タイのスプリンターズS2勝を挙げている池添謙一騎手が騎乗する予定だが、9回目の挑戦で悲願のGI初制覇を遂げることができるだろうか。なお、メイケイエールが勝てば、同馬を管理する武英智調教師はJRA・GI初制覇となる。
★芝1200メートル戦初出走の北九州記念は2着 ソダシの全妹ママコチャがGI初挑戦
ママコチャ(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、スプリンターズSがGI初挑戦となる。同馬は父クロフネ、母ブチコという血統で、芝1600メートルでGI3勝を挙げているソダシの全妹にあたる。ママコチャは初の芝1200メートル戦出走となった前走の北九州記念で2着に入ったが、姉に続いてGIタイトルを手にすることができるだろうか。同馬には〝テン乗り〟となる川田将雅騎手が騎乗する予定。なお、ママコチャが勝てば、同馬を管理する池江泰寿調教師はジャンダルムで制した昨年に続くスプリンターズS連覇となり、種牡馬クロフネの産駒は歴代1位タイの19年連続JRA重賞勝利となる。
★昨年のスプリンターズSで2着と好走 前走最下位からの巻き返し狙うウインマーベル
ウインマーベル(牡4歳、美浦・深山雅史厩舎)は、昨年のスプリンターズSで勝ったジャンダルムからクビ差の2着と好走したが、今年は4回出走してシルクロードSが7着、高松宮記念が10着、京王杯SCが2着、キーンランドCが最下位の16着という成績だ。ウインマーベルはフタ桁着順に敗れた次走の成績が1勝、2着1回で連対率100%を記録しているが、最下位に敗れた前走から巻き返して今年のスプリンターズSでも好走することができるだろうか。ウインマーベルには松山弘平騎手が騎乗する予定。また、Vなら同馬を管理する深山雅史調教師はJRA・GI初制覇となる。
なおGIに昇格した1990年以降のスプリンターズSでは前走で最下位、またはブービーに敗れていた馬が巻き返して勝利した例が3回あり、昨年のスプリンターズSでは、前走の北九州記念で18頭立ての17着に敗れていたジャンダルムが優勝している。
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