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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 11 | 牝4 | 55.0 | 富田暁 | 栗 木原一良 | 498(+4) | 1.07.2 | 112.6 | 14 | 33.7 | ①① | |||
2 | 5 | 8 | 牡4 | 57.0 | 横山典弘 | 栗 安田隆行 | 492(+1) | 1.07.4 | 1 | 4.1 | 2 | 32.4 | ⑪⑫ | ||
3 | 8 | 14 | 牡6 | 57.0 | 岩田望来 | 栗 池江泰寿 | 492(+12) | 1.07.5 | 3/4 | 9.1 | 5 | 33.0 | ⑧⑨ | ||
4 | 5 | 9 | 牝6 | 55.0 | 川須栄彦 | 栗 梅田智之 | 448(0) | 1.07.5 | クビ | 106.2 | 13 | 33.2 | ⑦⑦ | ||
5 | 1 | 1 | 牡3 | 55.0 | 吉田隼人 | 栗 宮本博 | 514(0) | 1.07.6 | 1/2 | 27.0 | 7 | 33.2 | ⑧⑦ | ||
6 | 3 | 5 | 牡4 | 57.0 | 武豊 | 栗 森秀行 | 462(-6) | 1.07.6 | クビ | 5.2 | 3 | 33.5 | ⑤⑤ | ||
7 | 4 | 7 | 牡4 | 57.0 | 角田大河 | 栗 吉村圭司 | 508(+8) | 1.07.7 | クビ | 12.1 | 6 | 32.5 | ⑭⑮ | ||
8 | 6 | 10 | 牡5 | 58.0 | 戸崎圭太 | 栗 音無秀孝 | 534(+10) | 1.07.7 | クビ | 6.6 | 4 | 32.9 | ⑪⑩ | ||
9 | 2 | 2 | セ5 | 57.0 | 藤岡佑介 | 栗 長谷川浩 | 452(+6) | 初B | 1.07.7 | アタマ | 27.2 | 8 | 34.0 | ②② | |
10 | 4 | 6 | 牡3 | 55.0 | 幸英明 | 栗 西園正都 | 512(+4) | 1.07.9 | 1 | 3.7 | 1 | 33.8 | ⑤⑤ | ||
11 | 8 | 15 | 牝4 | 55.0 | 鮫島克駿 | 美 鹿戸雄一 | 484(0) | 1.08.0 | 1/2 | 32.5 | 11 | 34.3 | ②② | ||
12 | 7 | 12 | 牝3 | 53.0 | 菱田裕二 | 栗 池添学 | 482(-14) | 1.08.1 | 1/2 | 27.8 | 10 | 33.1 | ⑬⑫ | ||
13 | 3 | 4 | 牡3 | 55.0 | 池添謙一 | 栗 須貝尚介 | 474(0) | 1.08.3 | 1 1/4 | 27.2 | 9 | 33.6 | ⑩⑩ | ||
14 | 7 | 13 | 牡6 | 57.0 | 団野大成 | 栗 森秀行 | 482(+8) | 1.08.3 | アタマ | 88.4 | 12 | 33.2 | ⑮⑫ | ||
15 | 2 | 3 | 牝6 | 55.0 | 藤岡康太 | 栗 西村真幸 | 426(-2) | 1.08.5 | 1 | 296.3 | 15 | 34.6 | ④④ |
ラップタイム | 11.9 - 10.5 - 11.1 - 10.9 - 11.1 - 11.7 |
---|---|
前半 | 11.9 - 22.4 - 33.5 - 44.4 - 55.5 |
後半 | 55.3 - 44.8 - 33.7 - 22.8 - 11.7 |
■払戻金
単勝 | 11 | 11,260円 | 14番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 11 | 1,940円 | 14番人気 |
8 | 180円 | 2番人気 | |
14 | 270円 | 5番人気 | |
枠連 | 5-6 | 1,540円 | 7番人気 |
馬連 | 8-11 | 34,820円 | 61番人気 |
ワイド | 8-11 | 9,050円 | 67番人気 |
---|---|---|---|
11-14 | 15,270円 | 75番人気 | |
8-14 | 650円 | 5番人気 | |
馬単 | 11-8 | 72,050円 | 130番人気 |
3連複 | 8-11-14 | 93,130円 | 190番人気 |
3連単 | 11-8-14 | 978,840円 | 1,335番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
阪神競馬場はAコース開催の開幕週。この1週間、雨量計で観測された降水は2ミリだけ。土曜日は山寄りこそ雲が多い空模様だったが、競馬場周辺は青空が広がる時間帯が多く、芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。
土曜日施行の芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は5、1、1、8、7、7番手。経済コースを通る先行勢がいい踏ん張りを見せる反面、待機勢もしっかりと脚を伸ばしていた。また、3着以内馬の枠順については1~4枠が9頭で、5~8枠も9頭。内外の差は無きに等しく、開幕初日ながらも内・前有利のバイアスは発生していない。
その一方、上がり3F最速を計時した馬(タイを含む)は【5.2.0.1】のハイパフォーマンスを示し、芝の全レースで2着連対圏を確保。同2位馬も【0.1.3.2】と安定している。従って、メンバー上位の上がりを出せる馬が有利という捉え方が、もっとも適切だろう。
日曜日の天気は午後から下り坂(10日7時の時点)。ただ、予報通りなら降り出しが早まったとしても、メインR・セントウルSあたりまでの降水量はそれほどでもなさそう。ゲリラ的な雨でもない限りは、馬場バイアスに極端な変化が出ることは考えづらく、土曜日と似たような傾向に落ち着く可能性も十分に考えられる。
その点を踏まえると、枠順よりも末脚を伸ばせるかどうかのほうが重要。となれば、優先すべきは近走でメンバー上位の上がり3Fタイムを記録している馬だろう。そのなかでも、近3走内(海外戦を挟む馬は直近の国内3戦)に上がり3F2位以内を複数回マークしている馬に注目したい。
今回の出走メンバーで要点(近3走内の上がり3F順位)をクリアしているのは、①ロンドンプラン、⑥ビッグシーザー、⑦エイシンスポッター、⑮モリノドリーム。よって当欄では、これら4頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×日刊競馬「久保木正則」がセントウルSを大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) 久保木正則(日刊競馬) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第32回はセントウルSについて真田理プロ・夢月プロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【真田理】ー“億千万男”の異名を持つカリスマ予想家
パチスロを通して数的思考を身に着け、競馬界へ参戦。億超えWIN5を2度的中させ、一躍時の人となった真田理プロにセントウルSの予想についてお聞きしました。
―いきなり脱線してしまいますが、函館2歳Sではゼルトザームの推奨お見事でした。
見ていただいたんですね。
―で、私も別の記事でゼルトザームについて書く機会があり、新馬戦の走りを「あまり器用には見えない」みたいな書き方をしたわけです。その後、真田さんの「コーナリングも上手いと見ている」という見解を聞いて冷や汗をかきました。
そうでしたか。ただ、あの映像をフラットに見ると、不器用に見えるのは仕方ないと思います。出遅れからリカバーして、4角でムチを入れながら言うこと聞かせてという。言うこと全然聞いてないですからね。
―真田さんはコーナリングの上手さに加え、芝替わりも問題ないと評価されていましたが、どのあたりを見て判断されたんですか。
馬の重心の沈み方を見ると言いますか。芝とダートの境界線を考えると、重心が低く柔らかい走りをする馬は芝向きで、サスペンションが堅く一定の腰の高さで走る馬はダート向きだと思うんですよ。つまり、脚とか腰とか首とか、各部位の柔軟性ですよね。可動域の大小を見ると、予測できると考えているんです。
―言葉で聞くとおおよそイメージはつくんですよ。ただ、実際見極めるとなると難しいです。馬の個性を判断するためにどのような過程を踏まれましたか。
初めにやったのは、ターゲットを10頭くらいに絞って、良馬場と重馬場の走法の違いを徹底的に見ることでした。そこがスタートで、その違いが分かるまでにはおそらく2カ月もかかっていないはずです。
―それをほかの馬や適性にも応用していった感じですか。
そうです。少しずつ広げていった形ですよね。はじめは重馬場が向くか、向かないかしか分からないところから、広いコースがいいとか、コーナリングが上手いとか、ひとつをマスターして次へという感じで、トータル1、2年くらいですかね。
―1、2年ですか。どの馬でもパッと見たら分かっちゃうわけですか。
いや、JRAに登録している全馬を見ているんですが、半分くらいは分からないわけです。だからめちゃめちゃ特徴がある5%くらいの馬をピックアップして投資するというスタイルなんですね。
―なるほど。これは面白いです。
それを炙り出すことでメシを食えてますから。めちゃめちゃコーナリングが上手いとか、反対にめちゃめちゃコーナリングが下手とか。めちゃめちゃ芝向きなのにダートを使っているとか。
―勉強あるのみですね。こじつけるわけではないですけども、今年のセントウルSは阪神内回りコースでの開催です。いただいた資料ではアグリに本命を打たれていますが、この馬のスプリント適性と小回り適性をお願いします。
スプリントの適性はまずまずあると思います。先行力があるというのはスプリントを走るうえでひとつ非常に重要な部分ですよね。小回り適性に関しては物足りないかなという。
―うーん、小回り適性は物足りないですか。このあたりなんですよね。私みたいな素人だと、阪急杯を勝っているから小回りは得意だろうとか思ってしまうわけです。ただ、先ほどの話のように馬の個性に向き合うと違うという。
少し物足りないかなという感じですよ。あくまで小回りが得意な馬に比べるとという話になるんですけど。
―相対的な話ですよね。小回りが得意とされているAという馬がいたとして、Aより遥かに小回りが得意なBやCやDやEが出てくると、Aは小回りが下手になるわけですもんね。
そうです、そのとおりです。ただ、それを一生分からない方がいらっしゃるんですよ。AとBの相対関係が分かると競馬は勝てるんですけど、それを分からなければ絶対勝てないです。
―実はずっとこの話をしているわけですよね、冒頭から。ええと、アグリでしたね。
アグリに関してはコーナーでの加速が上手い馬に比べると物足りないわけです。なので、本番はスプリンターズSでしょうけど、阪神の緩いコーナーのほうが向いているだろうと。
―ありがとうございます。高松宮記念は不良馬場で度外視していいでしょうか。
基本的にはあまり参考にならないです。ただ、アグリはちょっと特殊で、この馬は他の馬より歩幅がちょっと狭いんです。反対に、勝ったファストフォースは歩幅が大きい馬なんですね。外差し馬場だったと思うのですが、ああいう馬場だと外枠で大跳びの馬が有利です。そのなかでアグリは早めに進出し、かつ歩幅が狭いと。コース形態、馬場状態、展開が向いていなかったと判断できます。これは強い競馬をしていますよ。
―3番人気7着に終わった高松宮記念が強い競馬だったと。
一番強かったと思います。
―おお、一番レベルですか。
これは断言します。このレースはナムラクレアよりも強かったです。
―それほど強い馬とは思っていませんでした。次に、対抗はビッグシーザーですね。
この馬も相当強いと思いますよ。
―前走の葵Sは1番人気3着。前を捉えられなかったのはまだしも、後ろから差されたのはどうなのかと感じました。
あれは仕方ない気がしますけどねえ。クラスを考えるとスローで前残りの競馬ですから。前回508キロで、フットワークが重めの馬なんですね。速い馬場の上がり勝負は不向きなタイプです。あの時の上がりが33秒0で、この馬の限界だと思います。アグリよりコーナリングが上手く、この馬は阪神より中山向きですね。
―この2頭がちょっと上という感じですか。
そのとおりですね。
―あとは3番手にスマートクラージュで。ピクシーナイトは評価低めですか。
この馬はスプリント向きの走りじゃないんですよね。もう少し距離があったほうがいい。スプリントなら高松宮記念の外差し馬場の外枠とか、中距離志向が問われるレースならいいかなと。人気なら、買っても3連系の3列目とかですね。
取材後記:最後駆け足になりましたが、前崩れの展開ならエイシンスポッターやロンドンプランの名前も。著書『馬券億り人の勝負手!』発売中です。記載されている勝負馬は即馬券に使えるのでぜひ。
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―久々の阪神開催という点も踏まえ、予想のポイントからお願いします。
ほとんどの馬が阪神を走ったことがあるので、予想をするうえではありがたいかなと。開幕週でどれほど前が残るか分かりませんから、前に行ける馬は常に警戒したいですね。コース形態を考えると、中京1200mより阪神1200mのほうが前が残ります。その点からも馬場傾向には注意したいです。
―発走後すぐにコーナーを迎える形態なんですよね。どの馬が逃げるかにも注目したいです。セントウルSは中京開催時も含め、わりと堅く決まる印象なんですが、今年は堅いとみますか、荒れるとみますか。
人気が読めないので荒れるかどうかというのは難しいですが、抜けて強い馬がいるようには見えませんね。穴馬から攻めても全然ありなメンバーだと思います。
―穴馬も楽しみですが、まず人気になりそうな馬からお聞きします。ビッグシーザーについてです。前走の葵Sは1番人気3着でした。レース内容を振り返り、負けて強しとみるべきか、それとも着順の額面どおり受け取るべきでしょうか。
前が有利な流れでルガルに差されましたから強い内容ではないですよね。これだけを見ると不安ではありますが、前々走は4コーナーから直線にかけて窮屈な競馬を強いられながらも完勝と強い内容でした。同じ阪神1200mに替わるなら勝ち負けになっても不思議ない馬だと思います。馬券的には前走の3着でどこまで人気が落ちるかですね。
―ありがとうございます。次に今年の阪急杯を勝ったアグリですが、芝1400mにG1がないからスプリントを走っているのではないかと思ったりします。芝1200mがベストの馬とお考えでしょうか。
1400m~1600mあたりの馬なのではないかと思いますね。1200mだと脚が溜まりにくいようですしスピード特化という感じもしないので。香港競馬でのことではありますが、前走鞍上も距離がもう少し長いほうが良いかもと仰っていたので、少なくとも1200mがベストではないと思います。
―ベストではないと。国内の良馬場でどれだけ走れるかを見たいですね。ビッグシーザーもアグリもやや危険という印象ですか。
いや、危険というほどではないですが、アグリは距離によるポカ、ビッグシーザーは前走の負け方が不安なので、飛んでもおかしくはないです。オッズと相談したいところですが、あまりに外枠を引いたら軽視するかもしれません。
―開幕週ですし枠は重要ですよね。もう一頭、G1馬ピクシーナイトについてです。中間は坂路で速い時計も出していますが、ここ2戦の内容も含め、この馬の現状がどう映っているかをお聞きしたいです。
前走は緩い流れで直線を迎え、各馬末脚勝負というところで前が壁になってしまったので見た目以上に大きい不利でしたね。それでも離されずじわじわ追い込んできた様子からも復調はしていると言っていいと思います。元々強い馬ですからスムーズな競馬が出来れば前走以上は十分可能とみています。
―もうひと花咲かせてほしいですね。それでは、現状軸としてお考えの馬をお願いします。
スマートクラージュです。前走は直線なかなか上手に捌けず仕掛けが大分遅れていましたが、しっかり脚を使って3着と見せ場十分の競馬でした。開幕週を味方に出来る脚質的な魅力もありますし、力を出し切りやすいのではないでしょうか。
―前走は痛いロスでしたよね。当日は5、6番人気あたりですか。この馬が軸なら配当もそこそこ狙えそうです。最後に穴っぽいところで注目している馬はいるでしょうか。
ブトンドールです。血統的には短距離向きなので、人気がないようなら3歳馬の成長力に期待するのはありかもしれません。
取材後記: スマートクラージュが内枠に入り、アグリ、ビッグシーザーが外枠に入る形が理想でしょうかね。そうなると、スマートクラージュが余計に売れそうな気もしますが。ブトンドールなんか絡むと配当は跳ねるでしょうねぇ。
以上、プロ予想家2名のセントウルSへの見解と注目馬を紹介しました。非常に勉強になる回でしたね。上位馬の見解や評価はやや分かれたという形でしょうか。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われるセントウルSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ロンドンプラン【B】
栗東坂路単走(6日)。本番で騎乗予定のジョッキーが跨り、感触を確かめる程度の内容。チップを高々と蹴り上げる脚元の動きは実にパワフル。体の使い方も悪くなかった。残念なのはラストを緩めた点。末脚が身上の馬だけに、もう少しネジを締めて欲しかったような気も。今回はB判定にとどめておきたい。
②ヴァトレニ【F】
栗東坂路単走(6日・映像なし)。前回と同様、最終追い切りの映像はなし。字面の時計的にはいつも通りのパフォーマンス。札幌を使ってからの中1週となるが、目立った疲れはなさそうな様子ではある。動きを確認できないため判定はFとするが、何にせよ当日の気配はしっかり確認しておいたほうがいいだろう。
③レジェーロ【C】
栗東坂路併走(6日)。脚さばきは素軽く、回転力もある。反面、踏み込みの力感が薄いせいか、先着したにもかかわらず、動きにそれほどの余裕は感じられない。小ぶりな牝馬なので致し方ない部分があるにせよ、いい頃の走りに比べると物足りなさを覚えてしまう。中間の攻め履歴も大きく変わった様子はなく、別定G2で勝ち負けまではどうか。
④ドルチェモア【C】
栗東坂路併走(6日)。直線序盤から気合をつけて負荷をかける内容。フォームは悪くないのだが、併走時の反応が少し鈍く、僚馬の鞍上が「まだか?」という素振りで、ドルチェモアを気にするような場面も。最後はステッキが入り、そのぶん相手に食らいつくことはできたが……。高評価するには躊躇してしまう内容だった。
⑤ジャングロ【B】
栗東坂路併走(6日)。姿勢が高く、左前肢が内側に入るような走りは相変わらず。ただ、前回と比べて右にササる面がマシになっているし、そのぶんラストの踏ん張りもきくようになっている。厳しく見れば、もう少し迫力が欲しいところだが、前回よりデキが劣るということはない。着実に調子を取り戻してきている。
⑥ビッグシーザー【B】
栗東坂路単走(6日)。馬場の外寄りを登坂。力感ある脚さばきで進むも、ラストは幾分失速という、葵Sの最終追い時と似たような内容。ただ、鞍上の手応えには余力があったので、深刻に捉えなくてもいいだろう。また、中間にCW追いを取り入れて、持続力の強化に努めていることも評価できる。及第点のデキと判断したい。
⑦エイシンスポッター【B】
栗東坂路併走(6日)。道中は鞍上が抑えつつの登坂。ハミを自ら取ってグイグイと進む前向きさがあるし、フットワークも力強い。追い出されたあとも、低い姿勢を保ち集中して走れていた。レース間隔の割に中間の負荷をかけた攻めが少ない点は気がかりも、稽古の気配自体は決して悪くない。それなりに帳尻を合わせてきた印象を持つ。
⑧アグリ【A】
栗東坂路併走(6日)。直線を向いて間もなく手前を替えると、その後は力強い脚どりで登坂。耳を時折フワフワさせていたが、これは癖のようなもの。過度に気にする必要はない。左右が少しアンバランスだった高松宮記念の最終追い時よりもフォームは整っているし、軽い促しに対する反応も悪くなかった。前哨戦に臨む仕上げとすれば、及第点以上だろう。
⑨ボンボヤージ【B】
栗東坂路単走(7日)。当初はポリトラックで軽く流す予定だったが、馬がゴネて拒否。Bコースでもゴネて、最終的に坂路追いとなった。とはいえ、序盤から活気に満ちた行きっぷり。四肢のさばきはスムーズで、地面もきちんと捉えることができていた。調子そのものは悪くなく、このあとのケアが上手くいけば、面白い存在になるかもしれない。
⑩ピクシーナイト【B】
栗東坂路併走(6日)。しっかり攻めて負荷をかける内容。僚馬の動きが良く、併走遅れの形になってしまったものの、体の使い方は悪くなく、いい頃の柔らかいフットワークも取り戻しつつある印象。万全には至らないまでも、着実に下地は整ってきている。ぞんざいには扱えないだろう。
⑪テイエムスパーダ【C】
栗東坂路単走(6日)。中2週のローテーションと暑さの影響もあってか、控えめな内容。体の使い方やフォームは悪くないのだが、ジョッキー騎乗とすれば動きがスロー。鞍上が抑えていたことを加味しても、いい時のハツラツさを欠いているように思える。もっと上の走りがある馬。それを思うと評価は上げづらい。
⑫ブトンドール【B】
栗東坂路単走(6日)。回転鋭く俊敏なフットワークを駆使して、軽やかに登坂。この馬とすれば身のこなしが柔らかく、動きにもキレがある。惜しむらくは鞍上が手前の切り替えを促しても、なかなか替わらず突っ走ってしまったこと。そのあたりがスムーズであれば、優にA判定の稽古内容だった。
⑬ディヴィナシオン【B】
栗東坂路単走(7日)。不器用な手前替えに加え、頭が高く口をあけながらの走りはいつもと同じ。ただ、集中力が途切れてラストで失速することも珍しくない同馬とすれば、真面目に駆けているほうだし、脚勢も最後まで衰えていない。脚さばき自体も悪くなく、ひと息入れた効果はそれなりにありそう。まずまずの仕上がりではないか。
⑭スマートクラージュ【A】
栗東坂路単走(6日)。上がり重点の内容。カリカリするところを見せる場面もあったが、前進気勢は衰えることなく、四肢の動きも滑らか。強く追われずとも、最後は力強い脚どりで駆け上がった。前回のデキも悪くなかったが、今回はさらにパワフルさが増した印象。気配の良さを活かせるようなら、ここでも出番があっていい。
⑮モリノドリーム【B】
美浦南P単走(6日)。手前変換で若干不器用なところを見せるも、最後まで集中を切らすことなく駆け抜けた。前肢の出が幾分硬く映るものの、短距離馬とすれば問題のない程度。鞍上の軽い促しに対する反応も悪くなかった。おおむね自身のパフォーマンスは示している印象。順調と捉えてもいいのではないか。
◆アグリ・安田隆師「海外遠征を経験して内面的な成長を感じます」
◆ヴァトレニ・長谷川師「ペースは落ち着くよりも流れてくれた方がいいですね」
◆エイシンスポッター・角田河騎手「自分の脚を生かせる展開になれば」
◆ジャングロ・村上助手「体の使い方が良くなって成長を感じます」
◆スマートクラージュ・池江師「阪神1200メートルは悪くない条件」
◆テイエムスパーダ・木原師「自分の形で競馬はしたい」
◆ドルチェモア・河野助手「北海道でもしっかり乗り込んできました」
◆ピクシーナイト・生野助手「春に比べれば順調に何の不安もなくここまでこられた」
◆ビッグシーザー・西園正師「ひと夏を越して緩さは少しずつ取れてきました」
◆ブトンドール・池添師「前走で小回り1200メートルを経験したことが、今回に生きれば」
◆モリノドリーム・鹿戸師「早めに美浦へ戻してきた。開幕週の芝にも対応できると思う」
◆レジェーロ・藤岡康騎手「スピードがある印象を受けた。乗りやすさを生かしたい」
◆ロンドンプラン・宮本師「休み明けを使って状態は上がっている」
2013年以降(2020~2022年は中京で施行)の1~3着馬の馬齢をみると、3歳から7歳までの範囲で収まっている。ただし、6~7歳、かつ牡・せん馬の2着連対圏入りは重賞ウイナーのみ。その点には注意したい。
(減点対象馬)
⑬ディヴィナシオン ⑭スマートクラージュ
2013年以降(過去10年)の性別成績は、牡・せん馬【7.7.6.75】、牝馬【3.3.4.41】。好走(3着以内)率の面で大差はない。その一方、後者で2着以内に入った6頭は、みな前走重賞1桁着順馬。前走が重賞で10着以下敗退の牝馬や、前走が非重賞だった牝馬は過信禁物とみるべきだろう。
(減点対象馬)
③レジェーロ ⑪テイエムスパーダ ⑮モリノドリーム
2013年以降の1~2着馬延べ20頭の前走をクラス(レース格)で分けると、G1、G2、G3の3パターンのみ。非重賞組は連対(2着以内)ゼロと、今ひとつの結果に終わっている。
(減点対象馬)
⑮モリノドリーム
2013年以降、前走掲示板外から巻き返して2着連対圏入りを果たした馬は6頭。その6頭はいずれも、同年のJRA・芝重賞において3着以内またはタイム差0秒3以内の善戦・好走経験があった。前走で掲示板を逃していた馬を狙うのであれば、年明け以降の戦歴をしっかりチェックしておきたいところだ。
(減点対象馬)
①ロンドンプラン ③レジェーロ ④ドルチェモア ⑤ジャングロ ⑩ピクシーナイト ⑪テイエムスパーダ
2013年以降、前走が国内の1000~1400m戦、かつ前走の単勝オッズが9番人気以下だった馬が、当レースで2着連対圏に入ったケースはゼロとなっている。該当馬は疑ってかかりたい。
(減点対象馬)
②ヴァトレニ ③レジェーロ ⑨ボンボヤージ ⑪テイエムスパーダ
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U指数は、ウマニティが独自に開発した競走馬の能力値「スピード指数」で、その精度の高さから多くのユーザーに支持されています。ウマニティに会員登録(無料)すると重賞レースの出走予定馬全頭のU指数をご覧いただけますので、是非お試しください。
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阪神施行時も、中京で開催されたここ3年も、U指数的な傾向に変化は見られないので、直近5年の結果に共通する傾向を探り、今年の激走馬に迫っていきたい。1着馬に関してはかねてよりU指数上位が優勢で、毎年のように1~3位かつ1番人気の馬が該当している。しかも、ここ5年は1位かつ1番人気の馬が連勝中だ。とにかく、人気の指数上位勢が強いので、配当妙味が薄くとも、積極的に買うことが推奨される。
対する2~3着はU指数上位で安泰というわけではないものの、二桁人気が1頭しか馬券に絡んでいない点が大きな特徴。下位の馬を視野に入れるのは問題ないが、あまりに評価の低い馬には期待しないほうがいい。
今年、真っ先に狙ってみたいのは、U指数トップの評価を受けている⑭スマートクラージュ(98.6)だ。近走はとにかく走りが安定しており、着差的に大敗を喫することはない。コース実績もあるので、今回も高い確率で上位争いに加わってくるだろう。
次いで注目するのは、2位⑧アグリ(98.2)。千二の実績はイマイチに映るが、近2走はいずれもG1で、道悪、海外で条件は厳しかった。得意の阪神でG2なら見直すことができる。
以下、末脚がハマったら怖い4位⑦エイシンスポッター(98.0)、古馬初対戦の3歳馬ゆえに指数は伸びていないが、伸びしろが見込める8位⑥ビッグシーザー(95.6)までカバーしておきたい。
現行コースで施行されるようになった2007年以降、種牡馬として最多の3勝を記録するのがサクラバクシンオーとアドマイヤムーンの2頭。とくにアドマイヤムーン産駒は13年にハクサンムーンが単勝1.4倍の大本命ロードカナロア(父キングカメハメハ)を打ち負かし、17&18年とファインニードルがレース史上2頭目となる2連覇を飾るなど異彩を放つ。
一方、阪神芝1200mはショウナンカンプやビッグアーサーといったサクラバクシンオーの後継種牡馬も顕著な活躍をみせるコースなので、今後はセントウルSでもサクラバクシンオー系として動向を注視していく必要がありそうだ。
ビッグシーザーは、父ビッグアーサー×母アンナペレンナ(母の父Tale of Ekati)。父はサクラバクシンオーの後継種牡馬として評価しやすいが、阪神芝1200mは3戦3勝と現役時に最も得意としたコースであり、自身も16年セントウルSを制している。本馬においてもマーガレットSが後続に2馬身差をつける完勝で、そのコース巧者ぶりは父を彷彿とさせるものだった。中京芝1200mの2歳レコード保持するだけに野芝の高速決着も良好だろう。
ブトンドールは、父ビッグアーサー×母プリンセスロック(母の父スウィフトカレント)。父については上記ビッグシーザーを参照。サクラバクシンオー直系の牝馬は、06年シーイズトウショウ(中京開催)、08年カノヤザクラと直仔2頭が勝利するほか、ショウナンカンプ産駒の18年2着ラブカンプーは孫世代として好走を果たした。なお、同系統の3歳牝馬に限れば「0-2-0-1」。本馬も斤量面などでアドバンテージを活かしたいところだろう。
ボンボヤージは、父ロードカナロア×母ディープインアスク(母の父ディープインパクト)。20年1着ダノンスマッシュ、22年2着ファストフォース、中京開催時に好走した同産駒は、のちに2頭ともスプリントG1ウィナーとなった。本来の阪神開催時も19年にファンタジストとイベリスが2・3着に好走しており、7番人気の人気薄で連対した前者においては本馬の全兄だ。きょうだいで適性が似通う一族であることからもぞんざいには扱えない。
1987年に秋の阪神開催の幕開けを飾る芝1400m重賞として創設。2000年に距離が芝1200mへと短縮されたことにより、G1のスプリンターズステークスに直結する最重要ステップレースとして位置付けられるようになった。一方、過去にセントウルステークス、スプリンターズステークスと連勝した馬は、第16回(2002年)ビリーヴ、第32回(2018年)ファインニードル、第33回(2019年)タワーオブロンドンの3頭に限られる。どちらかといえば、ここで2着以下に敗れていた馬が本番で巻き返す傾向にあることも覚えておきたい。ほか、サマースプリントシリーズに指定された2006年以降は夏競馬からの連戦で出走する馬が増加。第27回(2013年)ハクサンムーン、第28回(2014年)リトルゲルダ、第33回(2019年)タワーオブロンドンなど7頭が、ここを勝って同シリーズチャンピオンに輝いている。