サマースプリントシリーズ第5戦「第16回
キーンランドC」が29日、札幌競馬場で行われる。注目は
桜花賞18着以来となる
メイケイエールだ。休養期間中に前向きすぎる気性と折り合い面が成長。新馬-
小倉2歳Sで2戦無敗の1200メートルで、今までの力任せのスタイルではなく、スマートな勝ち方を見せたい。
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桜花賞は暴走気味に掛かって制御不能になり、18着に大敗。その悪夢を振り払うため、態勢を立て直した重賞3勝の実力派3歳牝馬がスプリント戦で再スタートを切る。
前走で課された平地調教再審査は19日に合格。コンビ復活となる
武豊騎手を背に札幌ダートをスムーズに駆け抜けた。「もともと気が悪い馬ではないし、心配していなかった。競馬では前半から全力で走るところがあるけど、1200メートルならセーブしやすい。さすがのフットワークで、ポテンシャルは一級品」と鞍上は好感触を得ている。
武英調教師は「いつもレース中のどこかで先頭に立っている。“先頭に立つのは最後でいいんだ”と覚えてくれれば、すごい馬になれると思う。もちろん勝ち負けも意識しながらだけど、1200メートルで競馬を覚えてもらいたい」と非凡な素質を生かすために力を尽くす構えだ。
この3歳世代はサマースプリントシリーズで、
オールアットワンス(
アイビスサマーD)に続いて
ヨカヨカが22日の
北九州記念を制し、世代レベルの高さをアピールしている。同期の
メイケイエールも父
ミッキーアイル譲りのスピードの使い方をマスターできれば…。快速馬のリスタート戦から目が離せない。(夕刊フジ)
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