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川田将雅騎手(37)=栗東・フリー=とコンビを組んだ3番人気ママコチャが直線で抜け出し、白毛のアイドルホースである全姉のソダシに続いてGⅠ馬の仲間入りを果たした。池江泰寿調教師(54)=栗東=は昨年のジャンダルムに次ぐ連覇。2着には6番人気のマッドクールが入り、1番人気のナムラクレアは3着に終わった。
◇
毛色は鹿毛でも、確かに受け継いだ白毛一族のDNAが大一番でまばゆく輝いた。ゴール前の息詰まる追い比べを制したのは、GⅠ・3勝ソダシの全妹ママコチャ。重賞勝ちすらない身で、GⅠ初挑戦Vの離れ業をやってのけた。
「最後は際どくなりましたが、何とか粘ってくれと思っていました。無事に勝ち切ってくれてよかったです」
川田騎手はクールな口調で熱戦を振り返ったが、決して思い通りのレース運びではなかった。3コーナー過ぎから内の馬に外へと張られたあおりで早めに進出する形に。残り1ハロンでしぶとく逃げ粘るジャスパークローネをかわしたところで、内からマッドクールの急襲を受けた。勢いでは相手が上回っていたが、鞍上は左腕で首筋をグイッと力強くプッシュ。わずかにハナだけ前に出たところが、栄光のゴールだった。
満面の笑みで人馬を出迎えた池江調教師は、昨年のジャンダルムに続く連覇。史上5人目の偉業に「感無量です。勝ったか負けたか分からず、ハラハラしていました。本当にうれしいです」と喜びを爆発させた。
白毛のアイドルの全妹とあってデビュー前から注目を集めてきたものの、軌道に乗れず牝馬クラシックとは無縁の存在。姉同様、マイルを主戦場に3連勝でオープン入りしたが、その後は折り合い面の難しさから結果を出せなかった。そこで3走前から距離を短縮。安土城S優勝、北九州記念2着、そしてGⅠ戴冠へとつなげた。
「期待をずっと裏切っていたので、GⅠを勝ててファンの皆さんに恩返しができたのかなと思います。ホッとしました」とトレーナーは安堵(あんど)の表情を浮かべた。今後は未定だが、暮れの香港スプリント(12月10日、シャティン、GⅠ、芝1200メートル)や阪神カップ(12月23日、阪神、GⅡ、芝1400メートル)が視野に入ってくるはずだ。
「(ソダシとは)タイプが全く違う馬ですし、似ているところがほとんどないくらいですけど、この馬はこの馬として素晴らしい背中をしています。スプリントのレースをもっと覚えていければ、もっといい形で走れるようになると思いますので、改善していけたらという思いです」
姉にも騎乗経験のある川田騎手は、さらなる飛躍へ期待を込めた。『ソダシの妹』という肩書はもう必要ない。これからは、スプリント女王ママコチャとしてのサクセスストーリーを紡いでいく。(漆山貴禎)
■ママコチャ 父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハ。鹿毛の牝4歳。栗東・池江泰寿厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績13戦6勝。獲得賞金2億8444万9000円。重賞は初勝利。スプリンターズSは川田将雅騎手が2018年ファインニードルに次いで2勝目。池江泰寿調教師は22年ジャンダルムに次いで2勝目。馬名は「インカ神話の海の女神」。
【アラカルト】
★調教師による連覇…境勝太郎・元調教師(1993、94年=サクラバクシンオー)、安田隆行調教師(2011~13年=カレンチャン、ロードカナロア×2)、尾関知人調教師(16、17年=レッドファルクス)、藤沢和雄・元調教師(19、20年=タワーオブロンドン、グランアレグリア)に続き通算5人目。
★クロフネ産駒…11年(カレンチャン)以来で通算3勝目。これで05年から19年連続のJRA重賞勝利となり、パーソロン(1969~87年)と並ぶ史上最長となった。
★全きょうだいのJRA・GⅠ制覇…過去に兄アルアイン(17年皐月賞など)、弟シャフリヤール(21年日本ダービー)など8例がある。
★金子真人ホールディングス(株)…JRA・GIは昨年のヴィクトリアマイル(ソダシ)以来、通算33勝目(金子真人氏の個人名義含む)。
★ハナ差決着…09年(1着ローレルゲレイロ、2着ビービーガルダン)以来、14年ぶり。
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