2022年10月26日(水) 17:00
伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2022年10月26日号】週末メイン「1点」分析EXTRA編(329)
閲覧 2,467ビュー コメント 0 ナイス 5
週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するウマニティ会員専用コラム。「さらにプラス1!」として挙げている種牡馬別成績も含め、ぜひ予想にご活用下さい。今週のターゲットは、萩S・スワンS・アルテミスS・ペルセウスS・ルミエールオータムダッシュ・カシオペアS・天皇賞(秋)の7レースです。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
▼2022年10月29日(土) 阪神09R 萩ステークス
【前走との間隔別成績(2018年以降)】
●中3週以内 [0-0-1-10](3着内率9.1%)
●中4週以上 [4-4-3-6](3着内率64.7%)
→臨戦過程に余裕のない馬は不振。また、前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下だった馬も2018年以降[0-0-1-8](3着内率11.1%)と苦戦していました。
<<さらにプラス1!>>
【『血統偏差値』要注目種牡馬】
阪神芝1800m外×ドゥラメンテ×牝
→3着内率55.6%、複勝回収率174%
▼2022年10月29日(土) 阪神11R MBS賞 スワンステークス
【“JRA、かつ芝1400~2000m、かつG1・G2のレース”において“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が8番手以内”となった経験の有無別成績(2017年以降)】
●あり [4-5-5-18](3着内率43.8%)
●なし [1-0-0-48](3着内率2.0%)
→実績や脚質がポイント。特別登録を行った馬のうち“JRA、かつ芝1400~2000m、かつG1・G2のレース”において“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が8番手以内”となった経験があるのは、ケイデンスコール・スカイグルーヴ・ベステンダンク・ホウオウアマゾン・マテンロウオリオン・ミッキーブリランテ・メイショウミモザの7頭だけです。
<<さらにプラス1!>>
【『血統偏差値』要注目種牡馬】
阪神芝1400m内×ダイワメジャー×1~11番
→3着内率36.0%、複勝回収率170%
▼2022年10月29日(土) 東京11R アルテミスステークス
|
|
[もっと見る]
【TAROの競馬研究室】荒れ馬場の小倉芝は騎手の特徴を確認しやすい/キーンランドカップ展望
閲覧 1,524ビュー コメント 0 ナイス 1
雨の影響を大いに受けた北九州記念は、外枠から先行したヨカヨカが力強く抜け出して勝利。デビュー当初から熊本産馬として注目されていた同馬だが、待望の重賞初制覇となった。
2着には内寄りの枠から上手く外に持ち出したファストフォース、3着には外枠から思い切って逃げたモズスーパーフレアが粘り込んだ。
8月の小倉開催は開幕週の土曜日に大雨が降り、2週目の今回、再び雨が降った。2週目の土曜段階でかなり荒れて内が悪くなっていたが、日曜になるとさらに悪化、内が悪いことが明らかになり過ぎてしまい、各馬が外に出すことが難しい馬場となった。
まさに”馬場は生き物”であった。
~面白かった福永騎手と和田騎手のコース取り
内が荒れて各馬が内外に広がる馬場になると、騎手の性格や個性を通常時以上に確認することができて面白い。象徴的だったのは日曜小倉5レースの新馬戦だ。
このレースで最内枠に入ったのが福永騎手のデヴィルズマーブル。同騎手は馬場を綿密に読むことで知られており、この日は既に内が悪いことを察して、スタートからできる限り外に持ち出す作戦。最内枠ながら4コーナーでは大外から押し上げて行くコース取りとなった。
一方、8番枠のシャイニーダイヤに騎乗した和田騎手は、基本的に常に強気にインを突いていくジョッキー。このレースでも、各馬が外に意識的に出して行く中で、ただ一頭むしろインに寄せて行き、ラチ沿いをロスなく追走。4コーナーでは各馬が避ける内を突いて押し上げてきた。
結果は福永騎手が5着、和田騎手が8着。別にどちらが正しいかを論じたいわけではなく、またそれ自体は時と場合にもよるし運にも左右されるのだが、いずれにしてもこれだけ明確に騎手によってコース取りが異なるということである。
福永騎手はメインのジャンダルムでもやはり外に持ち出す作戦、和田騎手のシゲルピンクルビーは中枠からさすがに内には行かず、かといって外にも出さず真ん中をそのまま突いて来た。結果的にメインレースでは皆が外に出したため、福永騎手のコース取りはやや外過ぎて、ココでは和田騎手に軍配が上がった。
各馬がバラける荒れた馬場は、騎手の特徴が出やすい。内を突くタイプなのか、外を回すタイプなのか、あるいは綿密に馬場を読んで臨機応変に対応するタイプなのか、あまり考えないタイプなのか。これらを知っておくだけでも、予想する上で大いに役に立つ。
ちなみに今回の北九州記念に騎乗していた騎手の中では、福永騎手意外だと、松山騎手、鮫島駿騎手、岩田望騎手などはよく馬場を見ているなと感じることが多い。
~キーンランドカップの注目馬
さて、今週末は先週に引き続きスプリント重賞・キーンランドカップが行われる。ココではいつも通り注目馬を一頭挙げておきたい。
・ミッキーブリランテ(和田騎手)
函館スプリントSはゲートでやや後手を踏み、必ずしもうまく行ったレースではなかったが、それでも直線差を詰めて3着。和田騎手はとにかくどんなときでも諦めずに追ってくれるので、フルゲートのスプリント戦では大きなアドバンテージになる。同じ舞台でも前回より開催が進んでパワーを要する馬場状態になりそうなのもプラスだろう。引き続き好勝負可能とみている。
※キーンランドカップの最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
|
|
[もっと見る]
【TAROの競馬研究室】今は内枠有利が顕著な中京芝千二/高松宮記念展望
閲覧 1,936ビュー コメント 0 ナイス 1
先週の日曜は各場とも雨の影響を大いに受ける中での開催となった。
阪神大賞典は結果として超スタミナ競馬となり、気合が武器の和田騎手が騎乗したディープボンドが抜け出し勝利。アリストテレスはガス欠を起こし伸び切れず、1.3倍の断然人気を裏切る形となり、2~3着には後方待機のユーキャンスマイル、そして伏兵のナムラドノヴァンが突っ込んで来る波乱。
スプリングSもタフな馬場となり、8枠14番のヴィクティファルスが外からの差し切りを決めた。最内枠のランドオブリバティは見せ場なく惨敗。
雨が降ってタフな芝になればスタミナを問われ、通常よりは外が伸びるようになるのは当然といえば当然なのだが…。
~近年の高松宮記念は内枠勢が大活躍
そんなセオリーに反するのが最近の中京芝。先週の日曜は中京も例外ではなく雨の影響を受けたが、結果外が伸びたかといえばそうではなかった。むしろ土曜よりもインがよく粘った印象すらあり、特に短距離はイン有利が顕著。9レースの芝千二では1枠2番のワンダーカタリナが6番人気2着、1枠1番のショウナンバービーが5番人気3着。最終レースの芝千四では11番人気のビオグラフィーがサッと先手を取ると逃げ切り、2着には2枠2番のムーンライトが5番人気で2着。3着に4番枠、4着に3番枠の馬が入線した。
考えてみれば高松宮記念も最近は内枠有利傾向。過去5年はいずれも18頭立てだったが、1~3着馬の馬番は以下の通り。
2016年 4番→6番→8番
2017年 6番→3番→7番
2018年 9番→8番→7番
2019年 3番→4番→7番
2020年 16番→8番→3番
ご覧の通り2ケタ馬番で馬券に絡んだのはたった一頭だけ、それもラチ沿いを逃げたモズスーパーフレアだ。もちろん昨年は11番枠のクリノガウディーが好位から抜け出して勝利してはいるが、それでもトータルで考えれば内枠~中枠が有利で、外枠不利というのが顕著な傾向として出ている。
中京芝千二全体のデータを見ても、やはり内枠が有利で、2020年から先週終了時点までを見ても、1~2枠の馬をベタ買いするだけで複勝はプラス収支になる。その他は、5枠が71%で幾分マシだが、あとはすべて50%以下という散々な成績だ。
もちろん所詮データに過ぎないし、私はこういった数字を扱うときはむしろ最近の流れに注意しているが、いずれにしても控え目に言って外がやや不利というのは間違いない。今週は週明け段階の予報ではあるが、再び日曜の天気が怪しい模様。雨での馬場悪化時もこの傾向は特に変わらないので、予想する際はいつも以上に枠順を考慮したい。
~高松宮記念展望
というわけで、今週末からスタートする春G1戦線。昨年の高松宮記念は◎クリノガウディーで天国から地獄…を味わったので、今年は1年前の忘れ物を取りに行きたい。
というわけで、穴馬を2頭挙げてみたい。
・ミッキーブリランテ
別に昨年の悔しさを晴らしてくれ! というような期待を和田騎手に背負わせているわけではなく、単純に近走の内容を評価してのこと。前走は千四への距離短縮だったが掛かるくらいのスピードを見せ、最後は馬群を割って伸びて来た。とにかくパワーがあるので急坂コースも荒れ馬場も問題ないし、多頭数の混戦になれば根性で馬群を割れる和田騎手は頼もしい存在だ。ゴール前冷静さを失わずに、今度こその気持ち(って結局ちょっと去年のリベンジ期待してるじゃん。笑)。
・インディチャンプ
こちらは穴ってこともないだろうが、ピッチ走法でとにかくタフな馬場は上手いと思うので雨が降れば追い風。千二は初になるが千四でも掛かるスピードがあるので短縮は問題ないだろう。馬群を割って一瞬で脚を使えるので、とにかく枠順が重要になる。かつては内枠ばかり引く超ラッキーホースだったが、ココ2走は12番、10番と枠順に恵まれていない。なんとか8番より内寄りの枠を引いて、馬群で溜める形でチャンスをうかがいたい(※枠順確定前執筆)。
※高松宮記念の本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
|
|
[もっと見る]
【TAROの競馬研究室】気合で騎乗馬のしぶとさを引き出す『急坂の和田』騎手/スプリングS展望
閲覧 1,613ビュー コメント 0 ナイス 2
先週は土日の重賞で和田騎手が活躍。土曜は中山牝馬ステークスでフェアリーポルカに騎乗。不良馬場の中でインを立ち回り最後は気合で追い比べを耐え凌ぎ6番人気3着。
◎ロザムールからホウオウピースフルも2列目に入れていた当方としては、4着のホウオウピースフルが届いてくれた方が配当も高くて良かったのだが、最後は騎手の気合勝ちだった。

さらに返す刀で日曜の阪神、フィリーズレビューでは8番人気シゲルピンクルビーに騎乗し、直線馬群を突き抜けて勝利。阪神芝1400m重賞では、先日の阪急杯で10番人気ミッキーブリランテを2着に持って来たのに続く、連続での穴となった。
~京都競馬場改修で注目度アップ
和田騎手といえばもう21年前、テイエムオペラオーで皐月賞を制し一躍全国に名を知られる存在となったのだが、むしろその後の渋い活躍の方が印象深い。近年は騎乗ぶりに鋭さが増しており、重賞で穴をあける機会も増えている。特にコースロスなくコーナーを回り、直線馬群を捌いてくる気合の入った騎乗ぶりは、混戦になればなるほど強みになる。また、道悪や急坂などタフな条件もプラスで、馬がへこたれず伸びて来る。
現在京都は改修工事に入っており、しばらくは阪神や中京といった急坂コースでの開催が増えることになる。必然的に和田騎手の出番も増えるはずで、これから2~3年の間は、これまで以上に和田騎手を狙う機会が増えそうだ。
詳細な騎乗スタイルについては『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』を読んで頂きたいが、とにかく外枠でも内に入れて行く、バテそうになっても必死に最後まで追う、狭くなっても諦めないのが持ち味なので、今後開催後半の荒れ馬場になればより注目してほしい。
ちなみに和田騎手に関しては、坂の有無による重賞成績がわかりやすい。阪神・中京・中山を急坂コース、それ以外を非急坂コースとすると、以下のような成績になる。(データは2020年~先週終了時点)
急坂重賞 (3-4-4-27)複勝率 28.9% 複勝回収率 132%
非急坂重賞(2-1-2-26)複勝率 16.1% 複勝回収率 68%
ご覧の通り、急坂戦の方が明らかに成績が良い。データはあくまでもデータだが、和田騎手は馬のしぶとさやスタミナを引き出すので、このような成績が出るのは納得だろう。今後も買う機会は多いと思うので、頭に入れておきたい。
~スプリングステークス展望
今週末は年に5回ほどしかない4重賞の週末。頭を悩ませることになりそうだが、ココではスプリングSを取り上げる。人気を集めるのは三浦騎手のランドオブリバティか。デムーロ騎手騎乗停止により再び手綱を取ることになる三浦騎手だが、重賞で工夫した騎乗をできるタイプではなく、1800mへの距離短縮も不安が残る。相手には恵まれたが、伏兵の出番もありそうだ。
ココでは逆転候補を一頭挙げておきたい。
・ボーデン
まだ未勝利を勝ち上がったばかりだが、ハービンジャー産駒らしいパワフルな走りが目立つ。急坂コースも全く問題なく、今年の相手関係なら素質は上位だろう。強気に攻めていく川田騎手とも手が合うタイプで、先行できるのも強み。今回はランドオブリバティよりこちらに注目したい。
※スプリングSの本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
|
|
[もっと見る]
【TAROの競馬研究室】超低レベルで波乱含みの小倉記念&秋に向けて注目の関屋記念
閲覧 2,242ビュー コメント 0 ナイス 4
先週は札幌&新潟でダート重賞が行われた。
新潟で行われたレパードSは、ケンシンコウが積極策から逃げ切り勝ち。行く馬がいなかったため、最内枠を利してスッとハナを奪えたのが勝利んだった。鞍上の丸山騎手は「逃げたくはなかった」と語るようにスタート直後は譲り合うような状況だったが、意を決してハナを奪ったのが勝利に繋がった。またパイロ産駒はコーナーが上手な馬が多く、3着のブランクチェックも含め、新潟のキツイコーナーの立ち回り戦への対応能力も高かった。
一方、残念だったのはタイガーインディの鮫島駿騎手。スッとスタートを決めて難なくハナ…かと思いきや、そこで引いてしまった。明らかに逃げたくなかったようなのだが、新潟のダートの状況や展開を考えれば逃げ先行有利は明白だっただけに、千載一遇のチャンスを逃した印象が強い。未だに陣営コメントでよく目にする「逃げなくても競馬はできるよ」というのを見るたびに、逃げが悪いことではないのに…という気持ちになる。何はともあれ、とても残念な騎乗だった。
もちろん我々馬券を買うファンは、だからこそ「迷ったら前」という意識は忘れないでおきたいし、買う場合は前に行ってくれる騎手かどうかを判断する必要もある。特に夏のローカルは馬場さえよければ前が強い。先行できる馬、前で勝負してくれる騎手が特に重宝する時期だ。
~変則開催で小倉重賞の傾向は変わるか?
さて、今週からはようやく夏の小倉開催が始まる。例年ならば札幌&新潟と同時にスタートする夏の小倉だが、今年は変則日程で、今週末から4週間限定となる。そのため、重賞の日程もいつもとは異なる。毎年Aコース2週目となる小倉記念が開幕週に、Aコース4週目となる北九州記念が同2週目の開催となっている。
この変化がなぜ重要かというと、上記の2レースはともに毎年ローカル小倉の割に差し追い込みが届いていたレースだからである。昨年の小倉記念はメールドグラースが外から差し切り、2着には追い込みのカデナ、北九州記念はダイメイプリンセスが外差しをズバッと決めて9番人気で勝利と、いずれのレースでも差し馬が活躍している。
しかし、今年に関していえばまだ馬場の良い時期に行われるため、傾向が大きく変わる可能性がある。特に今週末の小倉記念は逃げ先行馬があまり多くない上に、メンバーもかなり手薄。何でもありの状況なので、今年の夏の重賞のトレンド通り、思い切って穴をねらっても面白い、波乱含みの一戦とみている。
~関屋記念展望
今週末は小倉記念ともうひとつ、新潟競馬場では関屋記念が行われる。こちらはなかなか好メンバーが揃った印象で、馬券はもちろん、今後秋のマイル戦線に向けても注目すべき一戦になりそうだ。
ポイントは展開だろうか。今回多くの出走馬がステップにしてくる前走中京記念組だが、中京記念はかなりのハイペースに加えて、最終週の馬場で完全な外差し競馬。メイケイダイハード以下、上位勢は外枠の差し勢が独占した。逆にアンドラステ、サトノアーサーのステップとなるエプソムカップは、逃げたトーラスジェミニが内枠のダイワキャグニー、ソーグリッタリングを連れてきた、完全な先行レース。そこで差して来たアンドラステ、サトノアーサーは見直す手がある。
というわけで、ココでは2頭注目馬を挙げておきたい。
・アンドラステ
前述通り展開が全く合わなかったエプソムカップでもよく差してきて4着確保。もともと1800mよりはマイル向きで、荒れ馬場も問題ないタイプ。条件好転のココは、重賞初制覇のチャンス到来だろう。もともと素質は早くから注目されていた馬で、今回のレースぶり次第では秋に向けて楽しみが広がりそうだ。
・ミッキーブリランテ
完全な外差し競馬となった中京記念で絶好の外枠からの差しを選択したまでは良かったが、福永騎手にしては珍しく早仕掛けで末脚を失ってしまった。同騎手自身もミスを認める騎乗で、それで5着なら上々と言って良い。乗り難しいタイプではあるが、差しが届く馬場&展開になれば改めて重賞で出番があるはず。岩田騎手の溜めるスタイルもフィットしそうだ。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
|
[もっと見る]