2月いっぱいで定年を迎える東西5人の調教師は、26日の競馬でラストランとなった。
南井克巳調教師(70)=栗東=は、2頭出しの阪神12Rがラストレースで、
メイショウミツヤスが7着、
メイショウフォイルが12着。重賞の
阪急杯に出走した
メイショウケイメイは13着に終わった。騎手としては
ナリタブライアンで3冠を達成するなどJRA通算1527勝。小倉でのセレモニーで胴上げされると、こらえきれず男泣きした。「15歳からこの世界に入って55年間、無事に最後の日を迎えることができました。最後まで幸せに終わることができてよかったです。それもこれも皆さまのおかげです。本当にありがとうございました」と感謝を口にした。他の4調教師のコメントは次の通り。
◆五十嵐忠男調教師「長いようで短かった30年でした。これからも外から見ていますので、元・五十嵐厩舎の馬を応援してください」
◆池添兼雄調教師「(号泣する息子の
池添謙一騎手らから多くの花束を受け取って)このようなことをしていただいてジーンときますね。子供(池添騎手、
池添学調教師)たちはまだこの世界で仕事をしてくれているので、いちファンとして競馬を応援していきます」
◆大江原哲調教師「馬が無事に上がってきてくれて、それだけでホッとしています。この世界が難しいのを分かって入って、騎手にも調教師にもなれていい人生でした。(騎手候補生である孫の比呂さんのデビューを)楽しみにしていますし、伸び伸びやってくれれば」
◆橋田満調教師「今日が最後で、天気にも恵まれて40年間を気持ち良く終えることができました。競馬については、皆さまに私のわがままを聞いていただいて、ここまでやってこれたことに感謝しかありません。今まで応援していただいたファンの皆さまにも心から感謝したいと思います」