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【ヴィクトリア】レースの注目点
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★巻き返しなるか!ラッキーライラック約1年半ぶりのGI制覇狙う
ラッキーライラック(4歳、栗東・松永幹夫厩舎)は、デビューから3連勝で阪神ジュベナイルFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。3歳の昨年は、チューリップ賞を制したものの、牝馬三冠レースでは、桜花賞2着、オークス3着、秋華賞9着という成績に終わった。そして、4歳を迎えた今年は中山記念で2着に入り、1番人気に支持された前走の阪神牝馬Sでは8着に敗れた。
ラッキーライラックには秋華賞を除き石橋脩騎手が騎乗しており、今回も同騎手が騎乗予定となっているが、前走から巻き返して約1年半ぶりのGI制覇を果たすことができるだろうか。
また、ラッキーライラックを管理する松永幹夫調教師は、騎手時代も含め、牝馬で数々のビッグタイトルを獲得している。同調教師は騎手時代に桜花賞、オークス、秋華賞、エリザべス女王杯、調教師になってから阪神JFを制しており、騎手・調教師の合計ではあるが、ヴィクトリアマイルを勝てば牝馬限定GI完全制覇となる。
★帰国初戦のアエロリット、NHKマイルC以来のGI2勝目なるか
アエロリット(5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は、2017年NHKマイルC以来のGI2勝目を狙う。同馬は昨年のヴィクトリアマイルでは4着で、続く安田記念では牡馬の強豪を相手に2着と好走。秋は毎日王冠1着、マイルCS12着という成績を残した。
アエロリットは1月にアメリカへ遠征し、ペガサスワールドCターフに出走したが9着に敗れており、今回は帰国初戦となる。同馬には昨年の中山記念2着以来、6戦ぶりに横山典弘騎手が騎乗する予定となっているが、2つ目のGIタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、海外遠征から帰国初戦となる馬のヴィクトリアマイル制覇は、2010年のブエナビスタ以来、9年ぶり3頭目となる。
★4年連続参戦レッツゴードンキ、桜花賞以来約4年ぶりのGI制覇なるか!
2015年の桜花賞馬レッツゴードンキ(7歳、栗東・梅田智之厩舎)には、4年1力月ぶりのGI制覇がかかっている。同馬は、桜花賞優勝以降も数多くのGIレースに挑戦しており、グレード制が導入された1984年以降、牝馬ではトップのJRA・GI出走回数(17回)を記録している。
レッツゴードンキは4年連続のヴィクトリアマイル参戦となるが、桜花賞以来のGIタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、グレード制が導入された1984年以降で最長間隔(4年0力月29日)でのGI勝利となる。なお、レッツゴードンキには引き続き岩田康誠騎手が騎乗する予定となっている。
★武豊騎手と新コンビ!3度目のGI制覇目指すソウルスターリング
登録馬中、唯一のGI2勝馬ソウルスターリング(5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、3度目のGI制覇を目指す。同馬は、デビューから3連勝で阪神JFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。牝馬クラシックでは、無敗のまま挑んだ桜花賞こそ3着に敗れたが、続くオークスで桜花賞の雪辱を果たし、2つ目のGIタイトルを手にした。
ソウルスターリングは3歳秋以降未勝利で、前走の府中牝馬Sでは10着に敗れているが、オークス以来の勝利を挙げることができるだろうか。なお、ソウルスターリングには今回、テン乗りとなる武豊騎手が騎乗する予定となっている。
★福島牝馬Sで約3年6力月ぶりVデンコウアンジュ 柴田善は約5年ぶりGI制覇狙う
デンコウアンジュ(6歳、栗東・荒川義之厩舎)は、2歳時、アルテミスSで後のGI2勝馬メジャーエンブレムを破り、重賞初制覇を飾った後は長く勝利から遠ざかっていたが、前走の福島牝馬Sで実に約3年6力月ぶりとなる勝利を挙げた。
同馬は3年連続のヴィクトリアマイル参戦で、2017年には11番人気で2着に入っているが、三度目の正直でヴィクトリアマイルを制すことができるだろうか。Vなら、福島牝馬S優勝馬のヴィクトリアマイル制覇は史上初となる。
また、デンコウアンジュに騎乗予定の柴田善臣騎手には、2014年の安田記念(ジャスタウェイ)以来、約5年ぶりのGI制覇がかかっている。同騎手のヴィクトリアマイル当日の年齢は52歳9力月13日で、Vなら、グレード制が導入された1984年以降のJRA・GI年長優勝記録で、岡部幸雄元騎手(2002年天皇賞・秋:53歳11カ月27日)に次ぐ2位となる。なお、柴田善臣騎手はJRA・GI通算9勝を挙げているが、過半数にあたる5勝を東京競馬場で挙げている。
★今年重賞5勝の中内田師×川田騎手 阪神牝馬S制したミッキーチャーム
ミッキーチャーム(4歳、栗東・中内田充正厩舎)は、GI初挑戦となった昨年の秋華賞で、アーモンドアイから1馬身半差の2着に入った。同馬は今年初戦の中山牝馬Sでは最下位の14着に敗れたが、初めてのマイル戦出走となった前走の阪神牝馬Sでは、1着から最下位までが0.6秒差という接戦を制して、重賞初制覇を飾っている。
ミッキーチャームを管理する中内田充正調教師と、同馬に騎乗予定の川田将雅騎手のコンビは今年のJRA重賞で5勝を挙げているが、ヴィクトリアマイルでも勝利を挙げることができるだろうか。
また、ミッキーチャームの生産牧場・三嶋牧場には、JRA・GI初制覇がかかっている。同牧場は今年のJRA重賞で3勝を挙げており、ヴィクトリアマイルには、ミッキーチャームの他にもカンタービレ(4歳、栗東・角居勝彦厩舎)、メイショウオワラ(5歳、栗東・岡田稲男厩舎)と計3頭の生産馬が登録している。
★エリモピクシー産駒初のGI制覇なるか!東京では3着以内率100%のレッドオルガ
レッドオルガ(5歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、父ディープインパクト、母エリモピクシーという血統で、1歳上の姉に昨年のヴィクトリアマイル3着のレッドアヴァンセを持ち、また、兄にはリディル、クラレントなど4頭の重賞ウイナーがいる。きょうだいはGI制覇には手が届かなかったが、レッドオルガはエリモピクシー産駒初のGI制覇を遂げることができるだろうか。
レッドオルガは、東京では5回出走してすべて馬券対象の3着以内に入っており、東京新聞杯では牡馬を相手に2着と好走している。なお、同馬を管理する藤原英昭調教師はヴィクトリアマイルで歴代トップの3勝を挙げている。
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