【小倉記念】レースを終えて…関係者談話2019年8月5日(月) 05:08
◆高倉騎手(ノーブルマーズ3着)「うまく3番手で流れに乗れたし、最後もしっかり脚を使っています。久々にこういうレースができたのは収穫です」
◆松若騎手(タニノフランケル4着)「理想の運びはできました。手応えのわりに頑張ってくれたんですけどね。展開が向けば」
◆和田騎手(クリノヤマトノオー5着)「手応えはいいんだけどはじけない。いい競馬はしているし、どこかでチャンスはある」
◆丸田騎手(アウトライアーズ6着)「下手に乗りました。調子は良かった」
◆福永騎手(アイスバブル7着)「やりたい競馬はできた。3コーナーからうながしていったけど、ついていけなくなった」
◆松山騎手(レトロロック8着)「ペースが落ち着いて少し窮屈な競馬になってしまいました。もう少し流れてくれればよかった」
◆西村淳騎手(シャイニービーム9着)「自分のペースで運ぼうと思っていましたが、重賞のペースだったので。ジリジリと伸びていたし、頑張っています」
◆藤井騎手(カフェブリッツ10着)「(1)番枠から内でためる競馬を。折り合ってリズムよく運べました。距離はもう少しあってもいいと思います」
◆武豊騎手(アイスストーム11着)「すごくいいポジションが取れたし、流れも悪くなかったけど、4コーナーで一気に手応えが悪くなった」
◆幸騎手(アドマイヤアルバ12着)「外を回る形でロスが大きかった。うまく立ち回れず、下手に乗ってしまいました」
◆浜中騎手(ストロングタイタン13着)「抜群のスタートから先手を取って、ペースも楽でしたが、急激に止まってしまいました」
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【血統アナリシス】小倉記念 ここでも上位争いを期待できる目黒記念2着馬!重賞連勝中のアノ馬も有力!2019年8月3日(土) 17:00
日曜日に行われる小倉記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。
①カフェブリッツ
きょうだいをみると、短距離指向が強いようにも思えるが、本馬は父の影響力が濃いせいか、距離の融通が利くタイプに出た模様。とはいえ、ややスピード寄りの母系の血筋をみるに、中距離レンジのほうが合っている印象を受ける。サンデーサイレンス系×欧州ノーザンダンサー系の組み合わせは、小倉記念における活躍配合のひとつ。繊細な面があるので、落ち着いた出走頭数も好材料。見限れない1頭だ。
②アイスバブル
エプソムカップ3着など中距離路線で活躍したグリュイエールの全弟で、叔父にはスプリングSの勝ち馬マウントロブソンや、菊花賞3着のポポカテペトルがいる。スピードの持続力に優れ、一定以上のスタミナも備えた一族だ。前回から500mの距離短縮がカギとなるが、長くいい脚を使える馬が幅を利かせやすい、小倉記念のレース質は歓迎のクチ。状態さえ整っていれば、上位争い可能とみる。
③タニノフランケル
父は歴史的名馬フランケル、母はウオッカという超良血馬。瞬発力には欠けるが、パワーと持久力は水準以上。スピードの持続力やパワーに優れた馬の活躍が目立つ、小倉記念に適した構成と言えよう。一方で、父産駒ならびに母父の系統は、一度低迷すると再浮上が難しい向きもある。その点を考慮すると、勝ち切るためのハードルは高そう。小倉芝コースの相性の良さは評価できるものの、ヒモあってもアタマなし、とみるのが正解ではないか。
④アウトライアーズ
ヴィクトワールピサ産駒らしからぬ小器用な脚があり、母はダート色が濃いスピード&パワータイプ。スピードの持続力に優れ、小回り適性は高い。ただ、パワーが強調されているぶん、速い上がりの競馬は不得手。かといって、2000mの持久力戦で勝ち負けできるほどのスタミナは備えていない。父産駒の当該コース成績が良い点は評価できるが、好走レンジの狭さを考慮すると、突き抜けまではどうか。3着マークに留めておくのが妥当だろう。
⑤アイスストーム
祖母は北米の2歳女王。近親には愛セントレジャーを2度制したオーダーオブセントジョージや、フローラS勝ち馬のミッドサマーフェアがいる。底力のみならず、日本でも活躍できる下地が整った一族だ。また、ストーミングホームとロベルト系を組み合わせた活躍馬には、福島牝馬SとクイーンSで激走劇を演じたマコトブリジャールがいる。意外性と爆発力を秘めた配合と言えよう。後半の決め脚勝負になれば、ここでも見劣りしない。
⑥ノーブルマーズ
父はトニービン直仔のジャングルポケット。母父はグラスワンダーの父にして、スタミナに長けたロベルト直仔のシルヴァーホーク。配合どおり速い脚に欠ける反面、スタミナは豊富。瞬発力より持続力が問われやすい、小倉記念の傾向にマッチしたタイプと判断できる。極端な高速決着になった際の危うさはあるが、小回り・内回りのロングスパート戦はお手のもの。争覇圏内に食い込んでくる可能性は十分にある。
⑦レトロロック
ディープインパクト産駒で、祖母はマイルCSを制したシンコウラブリイ。中・長距離の重賞戦線で奮闘中のムイトオブリガードはいとこにあたる。欧州寄りの持久力が要求されがちなレース傾向を鑑みると、母父に欧州ロベルト系、母母父に欧州ニジンスキー系を内蔵している点は好感が持てる。小倉記念における父産駒の相性も悪くなく、休み明けとはいえ、それなりの舞台適性を秘めているだけに油断は禁物。軽視できない存在だ。
⑧メールドグラース
ルーラーシップ×サンデーサイレンス配合の活躍馬は、持続力を武器とする中・長距離馬が多い。本馬もその例に漏れず、父産駒らしい成長曲線を描きつつ、使うごとに上質のパフォーマンスを示している。パワーと持続力に優れており、いい脚を長く使える中距離タイプ。キャラクター的には小倉記念の好走傾向と合致する。ヌレイエフ5×3のインブリードを持ち、父方にはトニービンを内包と、当レースの活躍血脈が配備されている点も好印象。有力候補の1頭であることは間違いない。
⑨カデナ
半兄のスズカコーズウェイは京王杯SCの勝ち馬。スピードとその持続力に特化しており、米国血統の母系からパワーも受け継いでいる。一方で、瞬発力に欠けるところがあり、速い上がりの決め脚勝負は向いていない。復調の兆しがみられるとはいえ、本質が変わったわけではなく、流れが緩むようだと苦しいはず。上位争いに加わるには、早い段階からペースが上がり、なおかつ前崩れという、シチュエーションが不可欠と言えよう。
⑩シャイニービーム
カンパニー×サンデーサイレンスの組み合わせ。叔父にホオキパウェーブ、ファミリーにはトウカイトリックがいる。父グレイソヴリン系らしく持久力に優れ、内回り向きのパワーも備えており、それなりの舞台適性を持ち合わせているとみてよさそう。一方で、高速決着の決め手比べになると厳しい印象。中距離重賞で上位に食い込むには、道悪や消耗戦など、馬場または展開の助けがほしいところだ。
⑪クリノヤマトノオー
近親にアストンマーチャンやトゥラヴェスーラらが、名を連ねるスピードに長けた牝系の出自。ただ、本馬は父方の影響が強く、中距離タイプに出たようだ。スピードの持続力に優れているうえ、パワーと機動力も兼備しているので、キャラクター的には小倉記念の好走傾向と合致する。父が当レースと好相性のグレイソヴリン系であることも好印象。能力全開のシーンがあっても驚けない。
⑫アドマイヤアルバ
ハーツクライ産駒は小倉記念と好相性。サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の組み合わせは、当レースの好走配合のひとつ。相応のレース適性を備えていると判断できる。ただ、近走のパフォーマンスが冴えない点は気がかり。堅実駆けがウリの馬だけになおさらだ。立て直しを図ったとはいえ、相手強化の重賞でいきなり好走を望めるかどうか。今回は様子見が賢明とみる。
⑬ストロングタイタン
父はフォーティナイナー系のなかでも、ダート指向が強いリーガルランサム。母父もダート色が濃い、ティズナウというコテコテの米国血統。パワーとスピードの持続力に優れている一方、ロングスパート戦や消耗戦で好走できるほどの持久力は持ち合わせていない。特長を引き出すためには、超高速馬場、あるいは入り乱れの少ない淡々とした流れなど、何らかの恩恵がほしい。
ウマニティ重賞攻略チーム |
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【ズバリ!調教診断】小倉記念 垂水S快勝の4歳馬が好ムード!小倉巧者の7歳馬も上々の仕上がり!2019年8月3日(土) 13:30
日曜日に行われる小倉記念の出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①カフェブリッツ
この中間は栗東坂路で入念な乗り込み。1週前追いでは、ジークカイザーと併せ馬を行い、及第点のタイムをマーク&追走先着。今週の坂路追いでは、ストロングタイタンと併せ、ほぼ体勢互角のかたちでゴール。4F51秒7、ラスト2F24秒0-12秒0の好タイムを記録した。やや頭の高い走りではあるが、鞍上の仕掛けに対する反応は素早く、1度叩いて順当に上向いている印象。上位を狙えるデキとみる。
②アイスバブル
帰栗後は坂路とCWを交えて、じっくりと調整。2週前、1週前と2週続けて併走遅れを喫したが、相手の格を問わず後れをとるのはいつものこと。過度に不安視する必要はない。今週の坂路追いは、格下を相手に最後は歩調を合わせる格好で併入に持ち込み、4F53秒1、ラスト2F25秒3-12秒5を記録。この馬にすれば合格点のタイムを刻んでいる。動きもキビキビとしており、力を出せる状態とみたい。
③タニノフランケル
1週前に栗東CWで実施した3頭併せでは、上々の伸び脚を披露。坂路で行われた今週の併せ馬でも、マズマズの反応を示し、僚馬をキッチリとらえてゴールした。やや頭の高い走りは相変わらずだが、首のアクションは良く、全体的にバランスがとれている印象。使いつつ状態は着実に上昇している。あとは、暑さに弱いタイプなので、レースまで体調を維持できるかどうか。当日の気配を注視したい1頭だ。
④アウトライアーズ
2週前に栗東入りし、20日と25日、28日に軽めのメニューを消化。今週の坂路追いは単走かつ上がり重点の内容で、ラスト2F24秒7-12秒3のラップを記録した。序盤はヒートアップして物見がち。その後も頭の高さが目についたが、中盤からラストにかけての力強い脚取りは見どころがあった。負荷をかけた調教は少ないものの、テンション面を考慮すると、プラスに転じる可能性もある。当日の気配次第では、面白い存在になるかもしれない。
⑤アイスストーム
短期放牧を挟み、帰厩後は栗東坂路で調整。1週前にラスト1F11秒8の好ラップをマーク。今週の併せ馬では、ラスト2F24秒1-12秒1を記録&追走先着を果たした。大型馬ゆえ馬体は緩めに映るものの、ブレの少ないフォームで、集中を欠くことなく走り抜けた点は評価できる。活気も程よく、いいムードでレースに臨めるのではないか。
⑥ノーブルマーズ
前走後はココ目標に在厩調整。栗東坂路で順調に乗り込まれ、ラスト1F12秒台前半を連発。急上昇とは行かないまでも、着実に状態は上向いている。今週の坂路追いでは、横を向いて遊ぶ素振りを出していたが、この馬にはよくあること。素軽い身のこなしと、力強いフットワークをみるに、マイナス評価する必要はない。この馬なりにいい気配を維持している。
⑦レトロロック
1週前は栗東CWで長めから意欲的に攻め、上々のラップを計時。今週の坂路追いでは、序盤からピッチを上げ、4F50秒5、ラスト1F24秒3-12秒2の好タイムをマークした。テンションこそ高めだが、パワフルな脚取りと推進力あふれるフォームは、年齢を感じさせないものがある。上々の仕上がり。
⑧メールドグラース
7月14日に栗東坂路で帰厩後の初時計を記録。その後はCWで順調にメニューを消化。今週の併せ馬では、余力を残したまま、ラスト1Fは12秒ソコソコを記録した。ここ2走の中間と比べて全体時計は地味だが、馬場状態の違いもあるので、過度に気にする必要はない。超抜とは言えないまでも、合格点のデキにある。
⑨カデナ
20日と25日に栗東坂路で速い上がりタイムをマーク。今週の坂路追いでは、終いをしっかり攻めて、ラスト2F24秒3-12秒2の好ラップを記録した。躍動感こそないが、最後まで頭を低く保ち、乱れのないフォームで登坂している点は好感が持てる。函館帰りだが、走りをみるに体調面の不安はなさそう。力を発揮できる態勢にある。
⑩シャイニービーム
今週の本追い切りは栗東坂路で実施。前肢の掻き込み鋭く、及第点のタイムを記録した。ただし、右手前の走りは軽快な一方で、左手前の際はバタバタ。後肢も遅れ気味で、そのぶんラストの伸びを欠いているように映る。この馬なりに順調だとは思うが、勝負どころでスムーズにギアチェンジができるかどうかについては疑問。高速決着の場合、厳しい戦いは避けられないだろう。
⑪クリノヤマトノオー
1週前に栗東CWで合格水準の時計をマーク。今週のCW追いは、上がり3ハロンに重点を置き、マズマズの伸びを示した。やや頭が高く、前肢のフットワークが乱れるシーンもあったが、そもそも稽古にムラがあるタイプ。乗り込み量が足りていれば、動きがもうひとつでも実戦に行くと走るケースがしばしばある馬。完全無視は禁物だ。
⑫アドマイヤアルバ
帰栗後は、いつものようにCWと坂路を交えて調整。CWで行われた今週の併せ馬では、半マイルあたりからピッチを上げ、最後はキッチリと先着を果たした。ただ、いい頃と比べるとラストのキレを欠いている印象。加えて、休み明けにしては時計を出した本数が少なく、良化途上の感は否めない。今回は様子見が正解ではないか。
⑬ストロングタイタン
28日にタフな栗東坂路でラスト1F12秒2の好ラップをマーク。今週の坂路追いではカフェブリッツと併せ馬を行い、4F51秒3、ラスト2F23秒9-11秒9の時計を余力残しで記録した。強い攻めこそ少ないものの、前回の中間時より素軽さが増している印象。久々を使った疲れや反動はなく、力を出せる仕上がりとみていい。上位進出のチャンスは十分にある。
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