2020年7月14日(火) 14:13
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~スパーキングレディーカップ2020~
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川崎競馬場のナイター競走の名称「スパーキングナイター」より由来して名付けられたスパーキングレディーカップ。今年は3歳馬が不在ですが、関東オークスやユニコーンSで上位の3歳牝馬が初めて古馬牝馬と激突することもあります。
実はこのレース、2017年に前年のJBCレディスクラシックの優勝馬ホワイトフーガが単勝オッズ1.4倍の断然1番人気に支持されながらも4着に敗れたように、実績馬よりも新興勢力が優勢の傾向。JBCレディスクラシックが新設された2011年度以降、JBCレディスクラシック優勝馬のこのレースでの成績は【1・0・2・1】と、案外と活躍していません。
唯一の1着馬は、2016年のホワイトフーガ。その他は、一昨年のホワイトフーガをはじめ、2012年のミラクルレジェンド、2015年のサンビスタドが単勝オッズ1.0倍台の断然1番人気に支持されながら、ともに3着に敗れています。
また、前年のJBCレディスクラシックの2着馬に関しては、これまでに3頭が参戦して、このレースでの連対はゼロ。2018年のラビットランこそ3着とまずまずがんばれているものの、2013年のクラーベセクレタは13着に、2014年のアクティビューティは5着に敗れています。つまり、前年のJBCレディスクラシックの上位馬を過信し過ぎるのは、危険であるということ。
それらが人気を裏切る1番の理由としては、ここを本気で勝ちにこないからでしょう。かしわ記念や帝王賞など、前走で牡馬相手G1を目標にした後だったり、休養明けでぶつけてきたりで人気を裏切っているケースが目立っています。
では、どのような新興勢力を狙えばいいのかというと、近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬です。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【3・2・0・1】。1着の該当馬は、2010年のラヴェリータ、2014年のサウンドガガ、2019年のファッショニスタ。2着の該当馬は、2011年のトーホウドルチェ、2015年のサウンドガガです。遡れば2009年の2着馬クィーンオブキネマも前期に該当します。
唯一の4着以下は、2013年のゴールドクイーン(8着)ですが、同馬は休養明けでかきつばた記念1着と初重賞制覇を果たした後の馬でした。休養明け好走の反動が出たのでしょう。これはJRAのオープン特別のレベルが高いのもありますが、この時期の川崎はダートが軽いことが多く、スピードが求められるからでしょう。
次いで有力なのは、前走さきたま杯に出走し、5着以内だった馬。さきたま杯がG2となった2011年以降のこのレースでの成績は、【2・1・0・1】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2015年のトロワボヌール、2016年のホワイトフーガ。2017年のホワイトフーガこそ4着に敗れていますが、基本的に信頼してもいいでしょう。スピードが求められることが多いこのレースは、前走中距離組よりも短距離組のほうが信頼できます。
さらに前年のこのレースの覇者も有力で、このレースでの活躍は【2・1・0・1】。1着の該当馬は2010-2011年のラベリータ、2着の該当馬はサウンドガガ、唯一の4着馬は2017年のホワイトフーガです。案外とリピーターの活躍も目立ているので、前記の該当馬がいないようであれば、狙ってみるのもひとつの手段でしょう。
また、このレースは逃げ馬の活躍が目立っており、過去10年でなんと逃げ馬が6連対。該当馬は2011年のラヴェリータ(4番人気・1着)、2013年のサマリーズ(3番人気・1着)、2014年のサウンドガガ(3番人気・1着)、2015年のサウンドガガ(3番人気・2着)、2016年のブルーチッパー(4番人気・2着)、2019年のサルサディオーネ(6番人気・2着)。遡れば、2009年のクィーンオブキネマ(4番人気・2着)もそうです。
小回りで前が残りやすい舞台の上に、前走・関東オークスなどの長距離組が多く出走することが多く、逃げ、先行馬が手薄な状況も、逃げ切りを許す結果になっているのでしょう。逆に3コーナー6番手以下でレースを進めた馬は、1頭も連対していないので、基本的には逃げ馬は「買い」、差し馬は「消し」と考えて良さそうです。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬。
(前走が休養明けで重賞初制覇だった馬を除く)
・前走さきたま杯で5着以内だった馬。
・前年のスパーキングレディーカップの優勝馬。
●穴馬候補
・逃げ馬。
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【TAROの競馬研究室】穴連発の酒井学・「お買い得」の菱田/宝塚記念展望
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函館スプリントSは人気のダイアトニックが堂々の抜け出しで勝利したが、2着に大外枠から逃げたダイメイフジが入り、3連複は万馬券の波乱。
菱田騎手は今年、”買い時”のジョッキーだ。重賞での騎乗機会は多くないが、今年4度目の騎乗でファルコンSのヴェスターヴァルト(8番人気3着)に次いで2度目の穴。オープン特別でもジョーカナチャンで複数回馬券に絡むなど、上級条件でも地味ながら活躍を見せている。
もともとあの安藤勝己元騎手をして、「乗れる若手」と言わしめた腕達者。以前ほど存在感はなくなっているが、その分、馬券的な妙味は増している。これから夏のローカルが本格化すれば、まだまだ穴をあけてくれそうだ。”お買い得”な今のうちに先物買いしておきたい。
ユニコーンSでも人気のカフェファラオが勝利したが、こちらもヒモ穴で波乱。その立役者がケンシンコウの酒井学騎手。同騎手は、鳴尾記念のレッドジェニアル、マーメイドSのサマーセントに次いで、重賞で3週連続の馬券圏内となった。いずれのレースを見ても、位置取りやコース取りなど、騎手の判断が光っている。
もともとハンデ戦や中長距離戦で強みを発揮するベテラン騎手。こちらも夏のローカルシリーズで引き続き注目したいジョッキーだ。
夏競馬は小回りが中心の上に、力差の少ない混戦になりやすい。騎手の判断や腕一つでどうにかなるレースも多いので、通常の中央場所以上に騎手の特徴や買いどころについてはチェックしておきたい。
買いどころを探る上では、拙著『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』が参考になるはずだ。
〜宝塚記念展望
さて、今週末はいよいよ上半期の総決算、宝塚記念が開催される。今年は海外遠征ができない分、頭数も揃い楽しみなメンバーが揃った。
その中でも注目はサートゥルナーリア。金鯱賞以来の実戦となるが、ルメール騎手が乗れる上にパワーを問われる急坂コースもプラスで、死角は少ないのではないか。今回は信頼の軸で良いだろう。
問題は相手。大阪杯を制したラッキーライラックは、最内を完璧に立ち回ったメリットも大きかった。今回はその大阪杯で外枠からキッチリ2着に好走したクロノジェネシスが逆転する可能性が高いとみる。
またその大阪杯ではまったく力を出せずに終わったブラストワンピースが、開催後半の阪神2200mなら怖い存在。タフな馬場でスタミナを問われれば、よりこの馬向きのレースになりそうだ。
近走は不発続きながら昨年2着好走のキセキも、スタートさえ決めることができれば一連の内容からもまだ見限れない。タフな阪神コースは間違いなく合うし、今回は展開面の恩恵もありそうだ。
あとは週末の馬場に注目。今季の阪神芝は非常に内の状態が良く、今週はBコース替わり。通常の宝塚記念は外枠の方が良いレースなのだが、今年はどうなるか。週末は雨予報も出ているので、馬場のチェックはキッチリしておきたい。
※宝塚記念の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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川崎競馬場のナイター競走の名称「スパーキングナイター」より由来して名付けられたスパーキングレディーカップ。昨年こそ3歳馬牝馬は不出走でしたが、例年は、関東オークスやユニコーンSで上位の結果を出した3歳馬牝馬が、初めて古馬牝馬と激突する舞台です。
実はこのレース、一昨年、前年のJBCレディスクラシックの優勝馬ホワイトフーガが単勝オッズ1.4倍の断然1番人気に支持されながらも4着に敗れたように、実績馬よりも新興勢力が優勢の傾向。JBCレディスクラシックが新設された2011年度以降、JBCレディスクラシック優勝馬のこのレースでの成績は【1・0・2・1】と、案外と活躍していません。
唯一の1着馬は、2016年のホワイトフーガ。その他は、一昨年のホワイトフーガを始め、2015年のサンビスタ、2012年のミラクルレジェンドなど、単勝オッズ1.0倍台の断然1番人気に支持されながら、ともに3着に敗れています。
また、前年のJBCレディスクラシックの2着馬に関しては、これまでに3頭が参戦して、このレースでの連対はゼロ。昨年のラビットランこそ3着とまずまずがんばれているものの、2013年のクラーベセクレタは13着に、2014年のアクティビューティは5着に終わっています。つまり、前年のJBCレディスクラシックの上位馬を過信し過ぎるのは、危険であるということ。
では、どのような新興勢力を狙えばいいのかというと、近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬です。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【2・3・0・0】。1着の該当馬は、2010年・ラヴェリータ、2014年・サウンドガガ。2着の該当馬は、2009年・クィーンオブキネマ、2011年・トーホウドルチェ、2015年・サウンドガガです。ラヴェリータを除いては、全て3番人気以下でしたが、人気以上の走りが見せられています。
これはJRAのオープン特別がレベルが高いのもありますが、前年のJBCクラシックの上位馬が、ここを本気で勝ちに来ないのも理由でしょう。かしわ記念や帝王賞など、前走で牡馬相手のG1を目標にした後だったり、休養明けでぶつけて来たりで凡退するケースが目立っています。
次いで有力なのは、前走さきたま杯に出走し、5着以内だった馬。さきたま杯がG2となった2011年以降のこのレースでの成績は、【2・1・0・1】。1着の該当馬は、2011年・ラヴェリータ、2015年・トロワボヌール、2016年・ホワイトフーガ。2017年のホワイトフーガこそ4着に敗れていますが、基本的に信頼してもいいでしょう。このレースは、前走中距離組よりも短距離組のほうが信頼できます。
また、このレースは逃げ馬の活躍が目立っており、過去10年でなんと逃げ馬が6連対。該当馬は、2009年のクィーンオブキネマ(4番人気・2着)、2011年のラヴェリータ(4番人気・1着)、2013年のサマリーズ(3番人気・1着)、2014年のサウンドガガ(3番人気・1着)、2015年のサウンドガガ(3番人気・2着)、2016年のブルーチッパー(4番人気・2着)。
小回りで前が残りやすい舞台の上に、前走・関東オークスなどの長距離組が多く出走することが多く、逃げ、先行馬が手薄な状況も、逃げ切りを許す結果になっているのでしょう。逆に3コーナー6番手以下でレースを進めた馬は、1頭も連対していないので、基本的には逃げ馬は「買い」、差し馬は「消し」と考えてもいいでしょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬。
・前走さきたま杯で5着以内だった馬。
●穴馬候補
・逃げ馬。
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