2023年8月16日(水) 10:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~ブリーダーズゴールドカップ2023~
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ブリーダーズゴールドカップはかつては牡牝混合のJpnIIとして行われていたが、2014年から牝馬限定のJpnIIIとして生まれ変わり、今年で10年目となる。このレースは南関東以外で実施される唯一の牝馬限定のダートグレード競走(JBCレディスクラシックを除く)で、北海道という土地柄から、南関東馬の出走はほとんどない。このためJRAvs道営馬の対戦図式となるが、過去9年の歴史の中で道営馬の3着以内は一度もなく、JRA勢の独壇場となっている。
JRA勢の中でも最有力は、同年のエンプレス杯で3着以内の馬。それらの過去9年のこのレースでの成績は【4・3・0・0】。1着の該当馬は、2014年のサンビスタ、2015年-2016年のアムールブリエ、2021年のマルシュロレーヌ。2着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー、2018-2019年のプリンシアコメータだ。
さらにエンプレス杯と同距離の同年の関東オークス馬も有力。ただし、2018年の関東オークス馬ハービンマオは中央時に1勝クラス勝ちの実績がなく、このレースでは5着に敗れていることから、中央の1勝クラス以上で勝利した実績のある同年の関東オークス3着以内馬を条件としたい。すると過去9年のこのレースの成績は【1・2・3・0】となる。
1着の該当馬は、2022年のグランブリッジ。2着の該当馬は、2016年のタイニーダンサー、2017年のクイーンマンボ。3着の該当馬は、2015年のホワイトフーガ、2019年のラインカリーナ、2020年のレーヌブランシュ。またタイニーダンサー、クイーンマンボには、それまでに牡牝混合のダ1800m以上のダートグレードで3着以内の実績があったことから、連対圏内までを狙うのであれば、それくらいの実績は欲しい。
またエンプレス杯と同格である前年のレディースプレリュードで2着以内だった馬も有力。それらの過去9年のこのレースでの成績は【0・2・1・0】。レディースプレリュードの連対馬は、マイル路線に向かうことが多く、出走頭数が少なく、優勝したこともないが、2~3着と善戦はしている。2着の該当馬は、2015年のサンビスタ、2019年のプリンシアコメータ、3着の該当馬はクイーンマンボである。
その他、夏場のこの時期は、実績馬は秋のJBCレディスクラシックに備えて放牧に出されていることも多く、前年のJBCレディスクラシックで活躍した実績馬が出走してくることは少ないが、出走してくれば有力。前年のJBCレディスクラシックで連対した馬のこのレースでの成績は、過去9年で【1・2・0・0】となっている。
1着の該当馬は、2021年のマルシュロレーヌ。2着の該当馬は、2015年のサンビスタと2018年のプリンシアコメータだ。実績馬にとっては、あくまでもこの先のJBCレディスクラシックが目標だが、地力の違いでここも通用しているようだ。また前記の3頭は、JBCレディスクラシックが1800mで行われた年の3着以内馬であることも共通項である。
また過去1年以内に牡牝混合のダートグレードで3着以内の実績馬も、前走でダートグレードに出走していることが条件で、過去9年のこのレースでは【1・1・2・0】と活躍している。1着の該当馬は、前年の名古屋グランプリを優勝した2016年で、同馬はこのレースで問答無用の圧勝を飾っている。2着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー。3着の該当馬は、2019年のクイーンマンボと2022年のテリオスベルである。
このように実績馬が優勢のレースだが、近2走でダ1700m以上のオープン&リステッドで3着以内だった新興勢力も、過去9年のこのレースでの成績は【2・2・3・0】と活躍している。1着の該当馬は、2014年のサンビスタ、アンデスクイーン。2着の該当馬は、2019年のプリンシアコメータ。3着の該当馬は、2016年のビービーバーレル、2021年のアッシェンプッテル、2022年のテリオスベルだ。
最後に穴パターンを紹介しよう。2017年に優勝したマイティティー(6番人気)、2018年の2着馬プリンシアコメータ(4番人気)、
2014年に3着だったマーチャンテイマー(4番人気)のように、前走が休養明け(前々走が4月以前のレースに出走)でオープン&リステッドかダートグレードに出走して0.9秒以上敗れた馬たちだ。
マイティティーは前走大沼Sで14着(5.5秒)大敗、マーチャンテイマーは前走プロキオンSで15着(1.8秒) 大敗、プリンシアコメータは前走平安Sで11着(0.9秒)大敗。しかし、休養前に3勝クラス以上を優勝した実績があった。
つまり、もともと勢いがあった馬、実力があった馬がひと叩きされて一変したパターンになる。3勝クラス以上を優勝したことがある馬が、前走で同年の4月よりも前のレースに出走していた場合は変わり身に要注意だ。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のエンプレス杯で3着以内の馬。
・中央の1勝クラス以上で勝利した実績のある同年の関東オークス馬(牡牝混合の1800m以上のダートグレードで3着以内の実績があると連対圏内まで狙える)。
・前年のレディースプレリュードの連対馬。
・前年のJBCレディスクラシック連対馬。
・前走でダートグレードに出走している、過去1年以内に牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績がある馬。
・近2走以内に中央のダ1700m以上のオープン&リステッドで3着以内のある馬。
●穴馬候補
・前走でオープン&リステッドかダートグレードに出走し、0.9秒以上敗れた休養明け(前走が4月以前のレースに出走)の馬。 |
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~スパーキングレディーカップ2023~
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川崎競馬場のナイター競走の名称「スパーキングナイター」より由来して名付けられたスパーキングレディーカップ。同レースはグランダム・ジャパン古馬シーズンの第2戦にあたり、JRA所属馬と地方馬が夏の川崎を舞台に激突する。また年によっては、関東オークスやユニコーンSで上位の3歳牝馬が初めて古馬牝馬と激突することもある。
このレースには滅多に出走してこないが、牡馬トップクラスが相手の同年のかしわ記念に出走していた馬は着順に関係なく有力。過去1年以内にダートグレード勝ちのある、同年のかしわ記念出走馬の過去10年の成績は、【2・0・1・0】である。1着の該当馬は、2021年のサルサディオーネ、2022年のショウナンナデシコ。3着の該当馬は、2015年のサンビスタ。遡れば2011年にラヴェリータが優勝している。
次点で有力なのは、近3走以内にJRAのダートのオープン&リステッドに出走し、連対実績があった馬。それらの過去10年のこのレースでの成績は【2・2・0・1】。1着の該当馬は、2014年のサウンドガガ、2019年のファッショニスタ。2着の該当馬は、2015年のサウンドガガ、2022年のレディバグ。遡れば2010年の優勝馬ラヴェリータ、2010年-2011年2着のトーホウドルチェも前記に該当する。
唯一の4着以下は、2013年のゴールドクイーン(8着)だが、同馬は前走のかきつばた記念が同年の始動戦、約5ヵ月の休養明けでダートグレード初制覇を達成していた。休養明けで激走した疲れが出たのだろう。連対した4頭+2頭はそれに該当していなかったことから、「休養明けでダートグレード初制覇」ではないことを条件として加えたい。
さらに前走が初グレード勝ちだった馬を除く、同年のダートグレードを優勝していた馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は、【3・0・2・1】。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2016年のホワイトフーガ、2022年のショウナンナデシコ。3着の該当馬は、2015年のサンビスタだ。唯一、4着に敗れたのは2017年のホワイトフーガで、同馬は世界的に類のない喉鳴りが発症した年。本来ならば現役続行が難しいとも言われていたので、度外視したい。
さらに前走でさきたま杯に出走し、5着以内だった馬も有力。それらの過去10年の成績は【2・0・1・1】。1着の該当馬は2015年のトロワボヌール、2016年のホワイトフーガ。3着の該当馬は、2022年のサルサディオーネ。唯一、4着に敗れたのは前記の2017年のホワイトフーガである。
またこのレースは逃げ馬の活躍が目立っており、過去10年で何と逃げ馬が6連対、3着2回。該当馬は、2013年のサマリーズ(3番人気・1着)、2014年のサウンドガガ(3番人気・1着)、2015年のサウンドガガ(3番人気・2着)、2016年のブルーチッパー(4番人気・2着)、2019年のサルサディオーネ(6番人気・2着)、2020年のサルサディオーネ(3番人気・3着)、2021年のサルサディオーネ(2番人気・1着)、2022年のサルサディオーネ(2番人気・1着。遡れば2011年のラヴェリータ(4番人気・1着)も前記に該当している。
小回りで前が残りやすい舞台の上に、前走・関東オークスなどの長距離組が多く出走することが多いため、逃げ、先行馬が手薄な状況になりやすい傾向が、逃げ切りを許す結果になっているようだ。逆に3角7番手以下でレースを進めた馬は、1頭も連対していないので、基本的には逃げ馬は「買い」、差し馬は「消し」と考えて良さそうだ。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・過去1年以内にダートグレード勝ちの実績がある、同年のかしわ記念に出走した馬。
・近3走以内にJRAのダートのオープン&リステッドに出走し、連対している馬(前走が休養明けでダートグレード初制覇だった馬を除く)。
・前走が初グレード勝ちだった馬を除く、同年のダートグレード優勝馬。
・前走のさきたま杯で5着以内の馬。
●穴馬候補
・逃げ馬。 |
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2023年4月11日(火) 10:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~マリーンカップ2023~
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マリーンカップは一昨年のように7頭立てと頭数が少ない年もあるが、古馬牝馬限定のダートグレードは7月のスパーキングレディーカップまで行われないため、GⅢながら前年のJBCレディスクラシックの上位馬など、トップクラスの牝馬が出走してくることも少なくない。また、それらが出走してくると、しっかりと人気に応えて好走している傾向がある。
実際に前年のJBCレディスクラシックの連対馬の過去10年のこのレースでの成績は、【1・3・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は2015年のサンビスタ、2017年のホワイトフーガ。2着の該当馬は2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール、2021年のマドラスチェックである。
一方、近4走以内にJRAのダ1700m以上の3勝クラスかオープン、リステッド競走で連対実績のある、いわゆる新興勢力も活躍。過去10年のこのレースでの成績は【4・1・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のワイルドフラッパー、2021年のテオレーマ、2022年のショウナンナデシコ。2着の該当馬は2019年のメモリーコウ。ただし、前記に該当していた2012年のプレシャスジェムズは3着だったことから、3着以内まで視野に入れたい。
さらにマリーンカップよりも格上の前年のレディスプレリュードの連対馬も活躍。過去10年のこのレースでの成績は【2・3・1・0】。1着の該当馬は、2015年のサンビスタ、2017年のホワイトフーガ。2着の該当馬は、2014年のアクティビューティ、2018年のクイーンマンボ、2021年のマドラスチェク。3着の該当馬は、レーヌブランシュ。クイーンマンボこそレディスプレリュードからの直行だったが、その他の馬は前走フェブラリーSかエンプレス杯に出走し、離された2着以下に敗れている共通項があった。
また、前年のGⅠ(JpnⅠ)、GⅡ(JpnⅡ)で連対実績のある前走のエンプレス杯の連対馬も有力。過去10年の成績は、【1・1・0・0】。1着の該当馬は2018年のアンジュデジール、2着の該当馬は2014年のアクティビューティ、2022年のサルサディオーネである。翌年にTCK女王盃、エンプレス杯を連覇しているような2017年のワンミリオンスのようなタイプは意外と人気に応えられていないので、ご注意を!!
最後に穴馬を紹介すると、過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬だ。過去10年でもっとも人気薄の6番人気で連対した2017年の2着馬ララベルを始め、同年の3着馬リンダリンダ(4番人気)、2016年の2着馬馬ブルーチッパー(4番人気)、2019年の優勝馬サルサディオーネ(5番人気)もそれに該当。
昨年、一昨年とこのレースでサルサディオーネが1番人気に支持されたように、ダートグレード勝ちの実績があるとさすがに人気になるが、2~4着くらいまでだとそれほど人気にならないので、ヒモ穴として一考することをオススメしたい。なお前記のララベルや2019年のサルサディオーネは、前走で2桁着順からの巻き返しだった。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
・近4走以内にJRAのダ1700m以上の3勝クラスかオープン、リステッド競走で連対実績のある馬
・前年のレディスプレリュードの連対馬。
・前年のGⅠ(JpnⅠ)、GⅡ(JpnⅡ)で連対実績のある、前走エンプレス杯連対馬。
●穴馬候補
・過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬。 |
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2023年1月24日(火) 14:15
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~TCK女王盃2023~
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年明け最初のダートグレードはTCK女王盃。このレースは年によってレベル差が大きいのが特徴。この時期は牝馬トップクラスの引退や休養により、不在になることも多いからだ。牝馬トップクラスの馬が出走していれば、それらが勝ち負けすることが多いが、不在の場合は新興勢力や地方馬にもチャンスが広がる。また、それらの多くは4歳馬だ。
最有力は前年のJBCレディスクラシックの優勝馬で、過去10年のこのレースでの成績は【4・0・1・1】。1着の該当馬は2014年のメーデイア、2015年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ、2020年のテオレーマ。3着の該当馬は、2017年のホワイトフーガである。唯一、4着以下に敗れたのが2018年のララベル(5着)だが、本馬はJBCレディスクラシックが初グレード制覇だった。前走が初重賞制覇だった馬は、このレースに限らず分が悪いものだが、それを除けば【4・0・1・0】と期待が高まる。
さらに前年のJBCクラシックで5着以内だった、前年の関東オークス連対馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は【2・1・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は、2016年のホワイトフーガ、2020年のマドラスチェック。2着の該当馬は、2021年のレーヌブランシュ。遡れば2012年の2着馬カラフルデイズも、前年の関東オークス馬である。この時期は4歳馬の成長が著しく有力だ。
その他、前年のレディスプレリュードの優勝馬で、JBCレディスクラシックで3着以内だった馬も有力。過去10年の成績は【2・0・0・0】で、該当馬は2013年のメーデイアと2020年のマルシュロレーヌだ。また前年のブリーダーズゴールドカップの優勝馬で、JBCレディスクラシックで3着以内だった馬も、【1・0・1・0】とまま有力。1着の該当馬は2015年のサンビスタ、3着の該当馬は2019年のラビットラン。合わせて注目したい。
一方、新興勢力では前々走で2勝クラスを制し、前走で3勝クラスを連対していた馬が有力。過去10年のこのレースでの成績は【2・0・3・0】である。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2017年のワンミリオンス。3着の該当馬は、2015年のソーミラキュラス、2019年のメモリーコウだ。実績馬が不在になることが多いレースだけに、勢いのある馬は侮れない。優勝したメーデイアとワンミリオンスともに4歳馬だったこともポイントだろう。
また滅多に出走してこないが、近2走ともJRAのオープン及びリステッドで連対していた馬も有力。過去10年で該当馬は昨年の2着馬ショウナンナデシコ1頭のみだが、このレベルの馬ならば無条件で有力だろう。牝馬限定のJpnⅢとJRAのオープンでは同等かそれ以上のレベルだ。昨年4番人気と人気薄で驚いたが、このタイプは積極的に狙いたい。
今度は穴パターンを紹介しよう。有力な穴馬候補は前走で前年のクイーン賞に出走し、2着~5着以内馬(着差0.7秒以内)だった中央馬だ。過去10年の成績は【0・3・1・1】と勝ち馬こそ不在だが、人気以上の走りを見せている。2着の該当馬は、2015年のアクティビューティ(5番人気)、2016年のパワースポット(4番人気)、2021年のアンデスクイーン(2番人気)。3着の該当馬は、2014年のカラフルデイズ(5番人気)だ。2017年のタイニーダンサーこそ8着に敗れているが、5頭中4頭が巻き返しているのだから素晴らしい。
一方、前走のクイーン賞が初グレード制覇だった馬は、2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール、2016年のディアマイダーリン、2017年のプリンシアコメータは、2019年のアイアンテーラー、2020年のクレイジーアクセル、2022年ダイアナブライトとことごとく敗れているのでご注意を。それもアクティビューティ、トロワボヌールの4着が最高着順であり、近年では2012年のレッドクラウディアの3着が最高だ。クイーン賞のレベルに問題があるというよりも、前走を大目標とし、そこで好走すると余力がないということだ。
最後に穴パターンをもうひとつ。地方の4歳馬の活躍が目立つということ。過去10年で地方馬で連対したのは、2017年のリンダリンダ(2着)、2019年のマルカンセンサー(2着)の2頭だが、どちらも4歳馬だった。遡って2012年の優勝馬ハルサンサンも4歳馬だった。
ハルサンサンもリンダリンダも地方の最強3歳牝馬決定戦の前年のロジータ記念の連対馬だが、マルカンセンサーは格下だった。極端に内2頭分が伸びる馬場を利したにせよ、成長力もあったはず。勢いある4歳馬は、ちょっとしたきっかけでクラスの壁を突破することもあることを、忘れずにいたほうがいいだろう。
その他、前走で東京シンデレラマイルに出走していた馬の一発も目立つ。2017年の2着馬リンダリンダ(7番人気)、2018年の3着馬ラインハート(6番人気)、遡れば2012年の優勝馬ハルサンサン(7番人気)、2010年の3着馬コスモプリズム(6番人気)、2009年の3着馬パノラマビューティ(5番人気)もそうだ。
コスモプリズムやラインハートは、東京シンデレラマイルでは4着以下に敗れているが、もともとの実績から東京シンデレラマイルでは1番人気に支持された馬。パノラマビューティやハルサンサン、リンダリンダは、東京シンデレラマイルで連対していた。東京シンデレラマイルで1番人気に支持された馬か連対馬はヒモ加えてみると、思わぬ高配当がゲットできるかもしれない。
●本命候補
・前年のJBCレディスクラシック優勝馬(前走がJBCレディスクラシックで、初グレード制覇だった馬を除く)。
・前年のJBCレディスクラシックで5着以内の前年の関東オークス連対馬。
・前年のレディスプレリュードの優勝馬でJBCレディスクラシック3着以内の馬。
・前年のブリーダーズゴールドカップの優勝馬でJBCレディスクラシック3着以内の馬。
・前々走で2勝クラスを制し、前走で3勝クラスを連対していた馬。
・近2走ともJRAのオープンかリステッドで連対していた馬。
●穴馬候補
・前走で前年のクイーン賞に出走し、2着~5着以内(着差0.7秒差以内)だった馬。
・南関東の4歳馬(前年のロジータ記念で連対していればより有力)。
・前走の東京シンデレラマイルで1番人気に支持された馬か、連対馬。
●危険な人気馬
・前走のクイーン賞が初グレード制覇だった馬。 |
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2022年10月5日(水) 15:48
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~レディスプレリュード2022年~
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レディスプレリュードは、「プレリュード(前奏曲)」の名のとおり、JBCレディスクラシックの前哨戦。またこのレースは地方馬にとっては、グランダム・ジャパン古馬シーズン(以降、GDJ古馬シーズンと略)の最終戦でもあり、GDJ古馬シーズンの対象レースを勝ち上がってきた地方馬がここで穴を開けることが時々ある。GDJ古馬シーズンを制すれば、JBCレディスクラシック3着賞金以上のボーナス賞金1000万円を手にすることが出来るからだろう。
2016年のこのレースは、2着同着という珍しい結果だったが、その2着馬の1頭が兵庫所属のトーコーヴィーナス(9番人気)だった。そのトーコーヴィーナスはGDJ古馬シーズン対象レースレースの兵庫サマークイーン賞・2着、読売レディス杯・1着、秋桜賞・1着という実績の馬。このレースで他の地方馬に先着し、3着以内に入れば優勝確定という状況だった。
遡って2011年のレディスプレリュードで7番人気のエーシンクールディ(愛知)が3着に好走したこともあったが、この馬も兵庫サマークイーン賞、読売レディス杯、秋桜賞を制した実績馬だった。このことからダートグレード以外のGDJ古馬シーズン対象レースを、2レース以上勝利している地方馬は一考の余地がありそうだ。
ちなみにGDJ古馬シーズン対象レースはレディスプレリュードを除くと、ダートグレードのスパーキングレディーカップとブリーダーズゴールドカップ以外に、5月の佐賀ヴィーナスカップ(2018年に追加)、7月のノースクイーンC、兵庫サマークイーン賞、8月の読売レディス杯、ビューチフルドリーマーC、9月の秋桜賞の計8レースになる。
逆に本命候補は、レディスプレリュードと同じ大井ダ1800mで行われる、同年のTCK女王盃の連対馬である。その成績は過去10年で【5・3・0・0】である。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のワイルドフラッパー、2015年のサンビスタ、2020年のマドラスチェック、2021年のレーヌブランシュ。2着の該当馬は、2013年のアクティビューティ、2016年のホワイトフーガ、2018年のブランシェクール。遡って2011年にこのレースでワン、ツーを決めたミラクルレジェンド、ラヴェリータも同年のTCK女王盃の連対馬である
ブランシェクールはTCK女王盃を連対した後、地方に移籍し、オープンも勝てず、スパーキングレディ―カップ、ブリーダーズゴールドカップともに5着以下に敗れて、このレースでは6番人気の低評価だったが、ここでは2着と好走している。
またTCK女王盃の3着馬も案外を活躍を見せており、2016年のタマノブリュネットの4番人気での優勝を始め、2017年のホワイトフーガが2着、2013年のレッドアクアが3着、2019年のラビットランが3着になるなど、とにかく同年のTCK女王盃の上位馬が活躍しているので、それらはこのレースで中心視できるだろう。
その他、同年7月のスパーキングレディ―カップの連対馬で、過去1年以内にダ1700m~2000mのJRAのオープンかグレードレースの優勝実績がある馬も活躍している。それらの過去10年の成績は、【Ⅰ・2・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は、2013年のメーデイア。2着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2016年のホワイトフーガ。遡って2011年のこのレースの2着馬ラヴェリータも前記のデータに該当していたことから、明らかな短距離馬以外のスパーキングレディ―カップの連対馬は通用していると言っていい。
さらに同年8月のブリーダーズゴールドカップの連対馬も活躍。しかし、同レースの優勝馬には、アムールブリエのようなステイヤーもいるはず。そこで過去1年以内にダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレースの連対実績があることを条件に加えると、ブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦に生まれ変わった2014年以降の成績は、【3・1・1・0】と複勝率100%だった。
1着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー、2015年のサンビスタ、2001年のプシンシアコメータ。2着の該当馬は2014年のサンビスタ、3着の該当馬は2020年のプシンシアコメータだ。これらも中距離適性のあるスパーキングレディ―カップの連対馬同様に信頼できる。
他では、前年のJBCレディスクラシックの連対馬も活躍。JBCレディスクラシックが新設された、翌年2012年以降のこのレースでの成績は【3・3・0・2】。4着以下が2頭…このデータは、そこまで良くないと感じる人もいるかもしれない。しかし、4着以下に敗れたのは、2013年のクラーベセクレタ、2014年のアクティビューティの2頭で、この2頭が連対した年は、前年のJBCレディスクラシックがダ1500m~1600mで行われていた年だ。
前年のJBCレディスクラシックがダ1800mで行われた年は、翌年に繋がることが多く、2012年のミラクルレジェンド、2015年のサンビスタがこのレースを優勝。2014年のトロワボヌールや2016年のホワイトフーガも2着と好走している。前年のレディスクラシックの連対馬は、今回が始動戦になることが多いが、それでも結果を出しているので、警戒したほうがいいだろう。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のTCK女王盃の連対馬。
・同年のスパーキングレディーカップの連対馬。
(過去1年以内にダ1700m~2000mのJRAのオープンかリステッド、グレードレースの優勝実績があることが条件)
・同年のブリーダーズゴールドカップの連対馬。
(過去1年以内にダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレースの優勝実績があることが条件)
・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
(前年のJBCレディスクラシックがダ1800mで行われていることが条件)
●穴馬候補
・同年の佐賀ヴィーナスカップ、ノースクイーンC、兵庫サマークイーン賞、読売レディス杯、ビューチフルドリーマーC、秋桜賞の5レースのうち、2レース以上勝利している地方馬。 |
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