コウエイトライが競走馬登録抹消2011年9月23日(金) 05:00
J・GIII阪神ジャンプSを4勝(06~08年、10勝)するなど、障害重賞8勝の新記録をマークした九州産馬コウエイトライ(栗・山内、牝10)が、22日付で競走馬登録を抹消された。通算成績58戦12勝(障害34戦11勝、平地23戦1勝、地方1戦0勝)。獲得賞金4億7780万円。重賞はJ・GIIIを8勝。先週19日のJ・GIII阪神ジャンプS5着がラストランとなった。今後は生まれ故郷の鹿児島県鹿屋市の伊東牧場で乗馬になる。
また、2歳時に交流重賞2勝のリアライズノユメ(栗・森、牝3)も22日付で競走馬登録を抹消された。通算成績13戦3勝(中央6戦1勝、地方7戦2勝)。獲得賞金は6424万円。重賞は10年交流GIIIエーデルワイス賞、交流GII兵庫ジュニアグランプリの2勝。19日のエニフS9着がラストラン。今後は船橋競馬に移籍する予定。 |
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【阪神JS】コウエイトライ重賞8勝目2010年9月20日(月) 15:01
【新潟JS】コウエイトライ逃げ切りV2010年8月22日(日) 05:00
第12回新潟ジャンプS(21日、新潟9R、J・GIII、障害3歳上オープン、別定、芝3250メートル、1着本賞金3000万円=出走14頭)1番人気に推されたコウエイトライが逃げ切り、牝馬では史上初の障害重賞7勝目を挙げた。テン乗りの高田潤騎手(29)=栗・フリー=は障害重賞が行われる全6場で重賞勝ちを達成。3分32秒0(良)。九州産の9歳牝馬による記録ずくめの快挙となった。
グランドマーチス、バローネターフという殿堂級の大物と肩を並べる障害重賞V7。主戦・小坂騎手の負傷による“代打”の高田潤騎手も「すごいとしか言いようがない。こんなに根性のあるタフな牝馬は初めて」と舌を巻いた。マイペースの逃げとはいえ、直線で迫ってきた年下の牡馬を再び突き放した内容は圧巻だ。
初騎乗で記録をエスコートした高田は小倉、阪神、東京、京都、中山に次いで障害重賞が開催される全場での重賞V。新潟&小倉で障害重賞が行われるようになった99年以降、初の記録だ。「人気のプレッシャーはあったけど、乗せていただいて感謝したい」と感慨深げ。その一方、最後の直線で外側に斜行し、28日から2日間の騎乗停止を受けたことに、「迷惑をかけてしまった」と神妙な面持ちだった。
山内調教師は、「いつまで(競走生活を)続けるかはオーナーとの話し合いですが、本当に偉い馬です」と脱帽。9歳の“薩摩おごじょ”が記録更新に挑む。 |
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