第12回東京ジャンプS(12日、東京8R、J・GIII、障害3歳上オープン、別定、直線芝3300メートル、1着本賞金3000万円=出走14頭)山本康志騎乗のギルティストライクが、逃げ粘るコウエイトライを並ぶ間もなくかわし、3分37秒6(良)で1番人気に応えた。レコードで6馬身差の圧勝だったオープン特別に続く連勝で障害通算3勝目(5戦目)を挙げた。和田正道調教師は「危なげのない勝ち方だった」と納得のレースぶり。今後は夏休みに入り、暮れの中山大障害(12月25日、中山、J・GI、芝4100メートル)が大目標となる。 5年ぶりの重賞タイトルは戦前から確信していた。「たぶんいい競馬をするだろうと、自信を持って乗りました」と山本騎手が振り返るように、逃げるコウエイトライら先行集団を見る形でレースを進めた。最終障害をクリアし、馬群のど真ん中を豪快に伸びた。終わってみれば2馬身差の完勝だった。 「(2月の)未勝利戦を勝った時から、暮れのJ・GI(中山大障害)を獲れると勝手に描いています。前走の競馬も強かったですし、きょうは安心して乗っていました」 父アドマイヤベガは、トーワベガ(阪神SJ)、メルシーモンサン(中山GJ)、そしてギルティストライクと今年の障害重賞馬を3頭出し、障害の種牡馬リーディングのトップを守っている。関東から誕生した障害の新星の活躍が楽しみだ。(高尾幸司)