2019年6月12日(水) 04:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~関東オークス2019~
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3歳牝馬限定の唯一のダートグレードとなる関東オークス。関東オークスは、2012年に川崎のアスカリーブルが中央の強豪を抑えて勝利するなど、地方勢の活躍が目立ちます。2016年は船橋のミスミランダー(7番人気)が2着に食い込んで波乱。昨年も川崎のゴールドパテック(5番人気)、大井のクレイジーアクセル(3番人気)が2着、3着に食い込み、また、1着馬が中央勢ではもっとも人気のないハービンマオ(6番人気)だったこともあり、3連単10万越えの高配当決着となりました。
地方馬のこのレースでの成績は、過去10年で1着1回、2着5回、3着7回。中央馬の活躍ばかりが目につくダートグレードで、この成績は驚くほど優秀です。これは地方競馬が牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を目的として、2010年よりグランダムジャパン(対象レースの競走成績に応じてポイントを付与し、上位3頭の地方馬はボーナスがもらえる)を開催するなど、牝馬の番組が充実していることが一番の理由でしょう。
現在のグランダムジャパンの3歳シーズン対象レースは、最終戦の関東オークスを除くと、若草賞(名古屋)、桜花賞(浦和)、ル・プランタン賞(佐賀)、東海クイーンカップ(名古屋)、留守杯日高賞(水戸)、東京プリンセス賞(大井)、のじぎく賞(園田)の計7レース。地区にもよりますが、成長合戦の3歳戦らしく、後半戦になるにつれてレベルが高くなります。実際に過去10年で連対した地方馬5頭中3頭は、東京プリンセス賞で2着以内の馬か、のじぎく賞の勝ち馬です。
特に東京プリンセス賞組は有力で、2012年のこのレースの優勝馬アスカリーブルは同レースを圧勝した馬。また、2009年のこのレース2着馬ツクシヒメも東京プリンセス賞の2着馬、昨年のこのレースの2着馬ゴールドパテックも東京プリンセス賞の3着馬です。他、このレース3着のマニエリスム(2011年)、シラヤマヒメ(2012年)、ステップオブダンス(2016年)も、東京プリンセス賞で3着以内だった馬です。東京プリンセス賞組は4着以下からも巻き返して来る場合もありますが、それらは3着までが精一杯。あくまでも連対馬を狙うのであれば、東京プリンセス賞3着以内までと絞ったほうがいいでしょう。
また、地方馬でありながら連対した5頭中2頭は、2016年のミスミランダ―と2010年のハーミア。この2頭はともにグランダムジャパンの3歳シーズンの対象レースには出走していなかった馬。デビューから短い距離を主体に使われ、ダ1700m戦までの距離経験しかなかったことが共通項です。つまり、地方馬の連対を狙うのであれば、東京プリンセス賞やのじぎく賞で凡退した馬を狙うよりも、隠れステイヤータイプを狙うほうが好ましいということ。現時点では、このパターンが関東オークスの最強穴パターンとなっています。
対して、関東オークスで連対の中央馬14頭は、前走の兵庫CSで3着以内だった馬が3頭、前走のオープン特別で5着以内だった馬が4頭、前走クラッシック路線馬が2頭(ともに初ダート)、未勝利→500万下連勝馬が2頭、他では、2016年のタイニーダンサーが近2走のオープン6着以下から巻き返していますが、同馬は前年のエーデルワイス賞と北海道2歳優駿を連勝した実績馬。スランプ状態から復活する形での優勝でした。また、昨年のハービンマオは、前走500万下では9着に敗れていますが、初ダートの前々走の未勝利戦では勝利していました。
つまり、ダートグレードを優勝したことのない、前走オープン特別6着以下の馬や、500万下を何戦かして前走500万下を辛勝勝ちした馬は、狙いづらいことになります。実際に2017年に前走の青竜Sの7着馬サクレエクスプレスがこのレースでは2番人気に支持されましたが結果は6着でした。また、2016年には500万下を2戦して前走500万下を0.2秒差で勝利したブライトリビングが3番人気に支持されましたが、結果は5着でした。このように前走オープン特別で6着以下の馬や500万下をやっと勝った馬は人気に応えることができていないので、むしろ消してこそ馬券妙味でしょう。
また、初ダートの馬も確かに2010年のシンメイフジのように勝つこともありますが、2015年のアルビアーノのように断然の人気でコケることが多いので、このあたりも嫌って妙味。2014年にこのレースで7馬身差の圧勝Vを決めたエスメラルディーナでさえも、初ダートの兵庫チャンピオンシップでは、断然人気に応えられずに3着に凡退ています。
では、逆に中央勢ではどのタイプを狙えばいいのかというと、一番は、前走の兵庫CSで3着以内の馬です。このタイプは滅多に出走してこないのですが、2014年のエスメラルディーナ、2015年のポムフィリア、2017年のクイーンマンボ、、遡れば2006年のグレイスティアラも連対。第1回兵庫CSまで遡っても、兵庫CSで3着以内の馬は、このレースで連対率100%を誇ります。
次点は、牝馬ながら3歳オープン特別を勝ったことがある馬。このレースでの成績は、過去10年で【2・0・0・1】。該当馬は、2009年のラヴェリータ、2015年のホワイトフーガ。唯一、4着以下だったのは、2016年のディーズプラネットで4着でした。
しかし、ディーズプラネットは1600mまでの距離経験しかなかった馬。ホワイトフーガやラヴェリータのように、1800m以上での距離経験があれば通用するでしょう。3歳オープン特別を勝利した馬は、2011年のアイアムアアクトレスや2013年のサウンドリアーナ、2014年のコーリンベリーのように、その後のユニコーンSでも連対していることが多いです。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走の兵庫CSで3着以内だった馬。
・3歳オープンの優勝馬(1800m以上の距離経験があることが条件)
●穴馬候補
・東京プリンセス賞で3着以内の馬。
・のじぎく賞の勝ち馬。
・距離1800m以上が未経験の地方馬。
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先週の回顧~(11/3~11/4)覆面ドクター・英プロが日曜79万払戻しの大暴れ!いっくんプロはJBCクラシック◎○▲パーフェクト的中!
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【TAROの競馬研究室】JBC展望:荒れそうなスプリント、買い方もポイントになるクラシック
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先週は終わってみればルメール騎手のレイデオロが抜け出し、G1・3タテ。そして、3着には川田騎手のキセキが粘り込み、G1における騎手の重要性を(何度目かわからないが)見せつけられることとなった。
今年の秋G1の上位騎手を以下にまとめてみた。(左から1・2・3着)
スプリンターズS 川田 和田 武豊
秋華賞 ルメール 川田 武豊
菊花賞 ルメール デムーロ 武豊
天皇賞(秋) ルメール モレイラ 川田
ルメール×3、武豊×3、川田×3、デムーロ・モレイラ・和田各1、これが麻雀であれば四暗刻も見えてきそうな偏った傾向である。
しかも、人気馬ばかりではなく穴馬も持ってきているあたりに凄みを感じる。2ケタ人気馬を2度3着に導いた武豊騎手をはじめ、ルメールの3連勝も1番人気馬は一頭だけ。川田騎手にしても、スプリンターズSのファインニードル以外は中穴クラスを逃げの競馬で、つまり騎手の判断力で上位に持ってきている。
~JBCの裏開催は騎手に注目~
この話を続けて行くと、結局JBCの3レースも上記の騎手たちを買えという話になりかねないので、少し角度を変えて考えたい。
今週末はJBC3競走にズラリと名馬・名手が集まるわけだが、そうなると気になるのは裏開催である。名だたる外国人ジョッキーや日本人上位騎手が京都に集まる以上は、東京や福島は言葉は悪いが”空き巣”状態になる。この空き巣開催にはかなり顕著な傾向が出ることが多いのだ。
最たる例は南部杯が行われた先月、10月8日(月)の開催だろう。この日は盛岡で南部杯、さらに京都では京都大賞典が行われたために、東京競馬が空き巣状態となった。結果どうなったかというと、戸崎圭太騎手の独壇場である。
10月8日(月)戸崎騎手 (5-2-2-1)
10鞍騎乗して、準パーフェクト。さすがに馬質も良かったために人気馬が中心ではあったが、戸崎を買い続ければ勝てた一日だったのだ。
今週日曜の東京、福島はそういう観点で見ると面白いかもしれない。
東京は唯一の外国人騎手となるオドノヒュー、日本人騎手の中では馬質が良さそうな田辺騎手に注目だろうか。
一方、第3場となる福島は、やや地味な中堅騎手や若手騎手の争いとなりそうだ。新潟開催でも活躍が目立った中堅の津村騎手、若手からはメキメキと腕を上げている鮫島駿、川又、菊沢各騎手に注目したい。
~荒れそうなスプリント、買い方もポイントになるクラシック~
さて、最後にJBCの展望を。
今年は京都での開催となるが、その影響で中央馬が大半を占めるメンバー構成。例年以上に中央馬中心の戦いとなりそうだ。
もっとも荒れそうなのは、JBCスプリントではないか。現在交流の短距離路線は地方勢の台頭も目立ち、直近のオーバルスプリントや東京盃でもノブワイルド、キタサンミカヅキが中央勢を撃破している。ステップも多様で、先行勢も揃ったために非常に比較が難しい。
正直、馬場状態を見ないと何とも言えないが、現時点で…ということならレッツゴードンキには少し期待している。スプリンターズSの内容を見る限りややズブさが出てきている印象で、芝のスピード勝負よりもダートの方が良いかもしれない。今年のフェブラリーSでは見せ場十分の5着に粘っており、外枠からスムーズに運べれば面白そうだ。
JBCレディスクラシックは、交流路線のレベルが低いのがポイントになるか。大将格はルメール騎乗のクイーンマンボだが、前走は大敗を喫しており、全幅の信頼までは至らない。馬券的には牝馬限定の交流転戦組よりも、中央で戦ってきた組の方に妙味がありそうな気がする。
メインとなるJBCクラシックは、ほぼ確実に中央勢の争いだろう。軸という意味での安心感なら充実の5歳秋を迎えているケイティブレイブ。ただ、安定感はあるが中央場所になるとあとひと押しが足りない面もあるだけに、成長著しいサンライズソア、3歳オメガパフュームあたりの逆転にも期待できそうだ。
馬券戦略的にはケイティブレイブの2~3着付けというのもアリではないかと考えている。買い方も重要になりそうな一戦だ。
※最終結論はブログ『TAROの競馬』で無料公開します。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。 |
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2018年8月14日(火) 15:35
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~ブリーダーズゴールドカップ2018~
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伝統の帝王賞に次ぐ、長い歴史を持つブリーダーズゴールドCも今年で牝馬限定戦に生まれ変わって5年目。このレースは2013年まで牡馬混合のG2で行われていましたが、南関東を始めとする本州地区からの参戦がほとんどなく、晩年は出走馬が6頭、8頭……という状況。メンバーが集まらないという問題を抱えていました。
なぜ、メンバーが集まらなくなったのかというと、特に中距離牡馬路線は、中央馬と地方馬の実力差が大きくなってしまったから。北海道までの輸送コスト、時間コストをかけてまで、負け戦をしに来ないのは、競馬をビジネスと考えた場合、当然のことでしょう。しかし、JRAの降級制度がなくなった場合、それが正しい判断だったと言えるのか?
降級制度がなくなれば、準オープンで頭打ちとなった馬が地方に移籍し、地方のAクラスで戦うことになります。そこから力をつけて交流重賞でも戦える馬に成長する場合もあるでしょう。そうなってからもう一度、条件変更してもいいですが、世論に振り回されてばかりのレースは、素敵ではありません。まあ、現代っぽくはありますが……。
そんなこんなで、ブリーダーズゴールドCは、牝馬の交流重賞路線が7月のスパーキングレディーCから10月のレディスプレリュードまで番組がないことに目をつけて、牝馬限定のG3に生まれ変わりました。スパーキングレディーCからグランダムジャパンの古馬シーズン・第5戦に組み込むことで盛り上げる目的もあったのでしょう。
しかし、それでも本州地区からの参戦がほとんどなく、中央勢の独壇場。過去4年で地方馬が馬券に絡んだことは1度もありません。夏場のこの時期は、実績馬は秋のJBCレディスクラシックに向けて放牧していることも多く、前年のJBCレディスクラシックで活躍した実績馬が出走してくることは、それほど多くもありませんが、出走していれば当然、有力でしょう。
前年のJBCレディスクラシックを優勝したサンビスタは、このレースでも2着に入線しています。しかし、実績馬にとっては、あくまでもこの先のJBCレディスクラシックが目標なので、人気以上に走れない場合もあるでしょう。
そこで注目したいのは、同年のエンプレス杯で3着以内だった馬。その成績は、過去4年で【3・1・0・0】。1着の該当馬は、2014年のサンビスタ、2015年-2016年のアムールブリエ。2着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパーです。エンプレス杯の上位馬は、しっかりと人気に応えられています。
その次に有力なのは、そもそも実力が違う、過去1年以内に牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績のある馬。前年の名古屋グランクリを優勝したアムールブリエは、一昨年のこのレースでは、問答無用の圧勝を飾りました。前走の平安Sで3着だったワイルドフラッパーも、2014年のこのレースで2着入線していることから警戒したほうがいいでしょう。
さらに関東オークスの優勝馬も有力。関東オークスの勝ち馬は、2014年のエスメラルディーナこそ不出走でしたが、それ以降は毎年出走しており、その成績は【0・2・1・0】。2015年にホワイトフーガ、2016年にタイニーダンサー、そして昨年はクイーンマンボが参戦し、勝ち切れてはいませんが、どの馬も善戦しています。ひとまず、3連複の軸としては信頼できそう。
しかし、関東オークスで2着馬に0.9秒差以上も差をつけて圧勝した2番人気のホワイトフーガが3着、断然1番人気のクイーンマンボが2着と人気以上の走りができていないのも事実。これは3歳牝馬にとって関東オークスが大目標であり、そこから一走しているか、していないかでしょう。
タイニーダンサーは、前記2頭よりも小さい着差でしたが、次走スパーキングレディーCに出走し、3着大敗で疲れを抜いてから、このレースでは2着に巻き返したのです。関東オークスからの直行馬は、意外と危険かもしれません。
最後に穴パターンを推奨すると、昨年の勝ち馬マイティティー(6番人気)や2014年の3着馬マーチャンテイマー(4番人気)のように、休養明けの前走でJRAの牡馬相手のオープン以上で戦って大敗した馬たち。
マイティティーは前走の大沼Sで14着大敗、マーチャンテイマーは前走のプロキーンSで15着大敗していましたが、休養前には1600万下を優勝した実績がありました。もともと強かった馬が、休養明けをひと叩きされて変わり身を見せたパターンです。そういう馬は、一発を警戒したほうがいいでしょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・同年のエンプレス杯で3着以内だった馬。
・過去1年以内に、牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績がある馬。
・前年のJBCレディスクラシック連対馬。
・同年の関東オークスの優勝馬
(関東オークスからの直行馬は割引)
●穴馬候補
・休養明けの前走で牡馬オープン以上で戦って、2桁着順に敗れた馬。
(休養前に1600万下勝ちの実績があることが条件)
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2018年6月12日(火) 16:55
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~関東オークス2018~
閲覧 2,295ビュー コメント 0 ナイス 12
3歳牝馬限定の唯一のダートグレードとなる関東オークス。関東オークスは、2012年に川崎のアスカリーブルが中央の強豪を抑えて勝利するなど、地方勢の活躍が目立ちます。一昨年も船橋のミスミランダーが7番人気で2着入線して波乱となりました。また、昨年もクイーンマンボ圧勝の陰に隠れて、大井のステップオブダンスが6番人気で3着に粘りました。
地方馬のこのレースでの成績は、過去10年で1着1回、2着4回、3着7回。中央馬の活躍ばかりが目につくダートグレードで、この成績は驚くほど優秀です。これは地方競馬が牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を目的として、2010年よりグランダムジャパン(対象レースの競走成績に応じてポイントを付与し、上位3頭の地方馬はボーナスがもらえる)を開催するなど、牝馬の番組が充実していることが一番の理由でしょう。
現在のグランダムジャパンの3歳シーズン対象レースは、最終戦の関東オークスを除くと、若草賞(名古屋)、桜花賞(浦和)、ル・プランタン賞(佐賀)、東海クイーンカップ(名古屋)、留守杯日高賞(水戸)、東京プリンセス賞(大井)、のじぎく賞(園田)の計7レース。地区にもよりますが、成長合戦の3歳戦らしく、後半戦になるにつれてレベルが高くなります。実際に過去10年で連対した地方馬5頭中3頭は、東京プリンセス賞で2着以内の馬か、のじぎく賞の勝ち馬です。
特に東京プリンセス賞組は有力で、2012年のこのレースの優勝馬アスカリーブルは同レースを圧勝した馬。また、2009年のこのレース2着馬ツクシヒメも東京プリンセス賞の2着馬。他、このレース3着のステップオブダンス(2016年)、シラヤマヒメ(2012年)、マニエリスム(2011年)、ブライズメイト(2008年)も、同レースで3着以内だった馬です。東京プリンセス賞組は4着以下からも巻き返して来る場合もありますが、それらは3着までが精一杯。あくまでも連対馬を狙うのであれば、東京プリンセス賞2着以内までと絞ったほうがいいでしょう。
また、地方馬でありながら連対した5頭中2頭は、2016年のミスミランダ―と2010年のハーミア。この2頭はともにグランダムジャパンの3歳シーズンの対象レースには出走していなかった馬。デビューから短い距離を主体に使われ、ダ1700m戦までの距離経験しかなかったことが共通項です。つまり、地方馬の連対を狙うのであれば、東京プリンセス賞やのじぎく賞で凡退した馬を狙うよりも、隠れステイヤータイプを狙うほうが好ましいということ。現時点では、このパターンが関東オークスの最強穴パターンとなっています。
対して、関東オークスで連対の中央馬15頭は、前走の兵庫CSで3着以内だった馬が3頭、前走のオープン特別で5着以内だった馬が4頭、前走クラッシック路線馬が3頭(内初ダートが2頭)、未勝利→500万下連勝馬が2頭、他2頭は前走の500万下で0.6秒差以上の圧勝だった馬です。また、唯一、近2走のオープン6着以下から巻き返したのは、2016年のタイニーダンサーのみですが、同馬は前年のエーデルワイス賞と北海道2歳優駿を連勝した実績馬。スランプ状態から復活する形での優勝でした。
つまり、ダートグレードを優勝したことのない、前走オープン特別6着以下の馬や、500万下を何戦かして前走500万下を辛勝勝ちした馬は、狙いづらいことになります。実際に昨年の青竜Sの7着馬サクレエクスプレスがこのレースでは2番人気に支持されましたが結果は6着でした。また、一昨年は500万下を2戦して前走500万下を0.2秒差で勝利したブライトリビングが3番人気に支持されましたが、結果は5着でした。このように前走オープン特別で6着以下の馬や500万下をやっと勝った馬は人気に応えることができていないので、むしろ消してこそ馬券妙味でしょう。
また、初ダートの馬も確かに2010年のシンメイフジのように勝つこともありますが、2015年のアルビアーノのように断然の人気でコケることが多いので、このあたりも嫌って妙味でしょう。2014年にこのレースで7馬身差の圧勝Vを決めたエスメラルディーナでさえも、初ダートの兵庫チャンピオンシップでは、断然人気に応えられずに3着に凡退ています。
では、逆に中央勢ではどのタイプを狙えばいいのかというと、一番は、前走の兵庫CSで3着以内の馬です。このタイプは滅多に出走してこないのですが、2017年のクイーンマンボ、2015年のポムフィリア、2014年のエスメラルディーナ、遡れば2006年のグレイスティアラも連対。第1回兵庫CSまで遡っても、兵庫CSで3着以内の馬は、このレースで連対率100%を誇ります。
次点は、牝馬ながら3歳オープン特別を勝ったことがある馬。このレースでの成績は、過去10年で【2・0・0・1】。該当馬は、2015年のホワイトフーガ、2009年のラヴェリータ。唯一、4着以下だったのは、2016年のディーズプラネットで4着でした。
しかし、ディーズプラネットは1600mまでの距離経験しかなかった馬。ホワイトフーガやラヴェリータのように、1800m以上での距離経験があれば通用するでしょう。3歳オープン特別を勝利した馬は、2011年のアイアムアアクトレスや2013年のサウンドリアーナ、2014年のコーリンベリーのように、その後のユニコーンSでも連対していることが多いです。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走の兵庫CSで3着以内だった馬。
・3歳オープンの優勝馬(1800m以上の距離経験があることが条件)
●穴馬候補
・東京プリンセス賞で3着以内の馬。
・のじぎく賞の勝ち馬。
・距離1800m以上が未経験の地方馬。
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