【斬って捨てる!】七夕賞 サンデーサイレンス非内包馬は劣勢!前走の4角通過順も要チェック!2019年7月7日(日) 09:40
【血統アナリシス】七夕賞 見限れないトーセンホマレボシ産駒!我慢比べならフランケル産駒にもチャンスあり!2019年7月6日(土) 17:00
日曜日に行われる七夕賞の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。
①エンジニア
父は2009年に欧州の中・長距離G1で6連勝を成し遂げたシーザスターズ。母はどちらかといえばマイラーだが、ダンチヒ4×4のクロスが影響が強く、いい脚を長く使える芝の中距離タイプに仕上がっている。ただ、アイルランドからの持ち込み馬という純欧州血統だけに、速い上がりを求められると後れをとりやすい。上位争いに絡むには、時計を要する馬場、あるいは展開が欲しいところだ。
②アウトライアーズ
ヴィクトワールピサ×フレンチデピュティ、という組み合わせ。父産駒らしからぬ小器用な脚があり、母は北米ダート色が濃いスピード&パワータイプ。スピードの持続力に優れ、小回り適性は高い。マクリを武器にしているため、安定感に欠ける一方、ハマッたときの威力は十分。新潟→福島のコース替わりで、変わり身があっても驚けない。
③ロシュフォール
G1級の活躍馬を多数輩出している、バレークイーン一族の出身。出世こそ遅れたが、成長力のあるキングカメハメハ産駒らしく、徐々に完成に近づきつつある。一方で、母の産駒から重賞ホースが出現していない点は心配材料。キングカメハメハ産駒の七夕賞におけるパフォーマンスもすこぶる悪い。そのあたりを踏まえると、軸に取るには心許ない印象。一連の成績を評価したうえで、連下扱いに留めておくのが正解ではないか。
④ソールインパクト
ディープインパクト×ダンチヒ系の配合。中距離以下に適性を示してもおかしくない組み合わせではあるが、母母父のダマスカスや、奥深くに点在しているハイペリオンの血脈が、長距離でも対応可能の役割を果たしている。とはいえ、本質は持続力とパワーを兼備した中距離型。2017年の当レースで3着を確保しているように、舞台適性は高い。久々の芝2000mに戸惑うことがなければ、面白い存在だ。
⑤ストロングタイタン
父はフォーティナイナー系のリーガルランサム、母父はダート色の濃いティズナウというガチガチの米国血統。スピードの持続力とパワーに優れている反面、芝の持久力勝負で好走できるほどのスタミナは持ち合わせていない。つまり、時計を要する馬場の決め脚勝負は不向き。良さを引き出すには、馬群がバラける展開、あるいは高速馬場など、何らかの助けがほしい。
⑥マルターズアポジー
父は中山開催の朝日杯FS勝ち馬で、母は1200m施行のフェアリーS勝ち馬。近親には米ダート短距離のG1馬がズラリと並び、スピードとパワーに特化した構成とみてとれる。ただし、加齢とともにウリの加速力が鈍ってきている点は不安材料。父ストームバード系の当該コース成績(古馬)も下降線を辿っている。2016年の福島記念など当地3勝の実績は認めても、盛りを過ぎた7歳馬。変わり身を望めるかどうかについては、疑問符がつく。
⑦カフェブリッツ
きょうだいをみると、短距離志向が強いようにも思えるが、本馬は父の影響力が濃いせいか、距離の融通が利くタイプに出た様子。とはいえ、ややスピード寄りの母系の血筋をみるに、長距離よりも中距離のほうがベター。今回の距離短縮はプラスに作用する可能性もある。サンデーサイレンス系×ヌレイエフ系配合馬の七夕賞における相性も良く、軽くは扱えない1頭だ。
⑧タニノフランケル
父は歴史的名馬フランケル、母はウオッカという超良血馬。父が重厚なタイプのぶん、瞬発力には欠けるが、追ってバテない持久力は水準以上。サンデーサイレンス非内包馬の七夕賞におけるパフォーマンスが低い点は心配材料だが、対照的に母父のロベルト系は好相性。最も得意とする我慢比べのかたちになれば、チャンスは十分にある。
⑨ロードヴァンドール
ストームキャット×リボー系という、馬力と持続力が強調された母に、ダイワメジャーを重ねることで、上質の機動力を実現。その一方で、パワー色の強い牝系の血脈が影響しているせいか、ラストの決め脚勝負になると分が悪い。今回の舞台で持ち味を活かすには、先手をとって持続力勝負に持ち込むか、あるいはロングスパートを仕掛けることが肝要となる。
⑩ベルキャニオン
サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の組み合わせは七夕賞と好相性。弥生賞の勝ち馬カミノタサハラなど、全きょうだいがセカンドクラスの重賞で良績を残している点も好感が持てる。ただ、本馬ならびに兄妹の重賞好走はいずれも3歳時。そのあたりを鑑みると、8歳の本馬はピークを過ぎている感が強い。当レースにおけるディープインパクト産駒の相性の良さを加味しても、積極的には手が出ない。
⑪ゴールドサーベラス
父のスクリーンヒーローが属するロベルト系の七夕賞における成績は上々の部類。一方で、母父にミスプロを経由しない、ネイティヴダンサー系種牡馬を持つ馬のパフォーマンスはイマイチ。そのうえ勝ちみに遅いタイプが多く、本馬も同様の傾向にある。そのあたりを踏まえると、小器用な脚を求められる福島芝へのコース替わりは心配材料。相応の相手が揃う根幹重賞となればなおさらだ。今回は苦しい戦いを強いられるのではないか。
⑫ミッキースワロー
父は持続力を武器に京都新聞杯を制したトーセンホマレボシ。その父に、ジャングルポケット×リファール系という持続力特化型の肌馬を掛け合わせているのだから、本馬が秘めているスピードの持続力はかなりのもの。ハマッたときの破壊力は生半可ではない。小回り適性も高く、キャラクター的には七夕賞の好走傾向と合致する。当レースと相性が良いディープインパクトの血を引いている点も好印象。見限れない1頭だ。
⑬ウインテンダネス
母父に米国型ミスプロ系を持つ馬の七夕賞におけるパフォーマンスが悪くない一方で、父グレイソヴリン系の当レース成績は今ひとつ。また、持久力とパワーが強調された配合ゆえに、速い上がりの決め脚勝負ではどうしても詰めが甘くなる。持ち味を活かすには、上がりを要する消耗戦、あるいは自身から早めに動いて我慢比べに持ち込むことが必須といえよう。
⑭ブラックスピネル
曽祖母のキャサリーンパーから広がる活躍馬をみると、アロンダイトやクリソライト、リアファル、マリアライトなど、タフなレースにマッチしたパワー&スタミナ型が大勢を占める。加えて、父が属するロベルト系は七夕賞で上々の成績。母父に米国型ミスプロ系を持つ馬の相性も悪くない。決め脚勝負が不得手な本馬にとって、瞬発力よりも持続力が問われる今回の舞台はピッタリの条件。魅力度の高い1頭だ。
⑮クレッシェンドラヴ
父は機動力とスピードの持続力に長けたステイゴールド。近親には英1000ギニー馬や英ダービー馬などがいる。スタミナと持続力に優れ、中距離以上の持久力勝負で真価を発揮するタイプだろう。その点、上がりを要する今の福島芝は悪くないはず。サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合は、当レースにおける活躍配合のひとつ。持ち味のしぶとさを活かせる競馬になれば、上位争いを演じてもおかしくない。
⑯クリノヤマトノオー
アストンマーチャンやトゥラヴェスーラらが、近親に名を連ねるスピードに優れた牝系の出自。ただ、父方の血脈が強く反映されているせいか、本馬は中距離仕様に出たようだ。持続力に優れ、パワーと機動力も兼ね備えた好配合ではあるのだが、七夕賞における父グレイソヴリン系の成績が振るわない点は気がかり。持ち味を発揮するには、上がりを要する展開、あるいは自身から早めに動くなどの積極策が不可欠となろう。
ウマニティ重賞攻略チーム |
[もっと見る]
【ズバリ!調教診断】七夕賞 新潟大賞典僅差のアノ馬が好ムード!鳴尾記念健闘のタニノギムレット産駒も上々の気配!2019年7月6日(土) 13:30
日曜日に行われる七夕賞の出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①エンジニア
南Wの閉鎖に伴い、この中間は坂路主体の調整。最終追いでは前半から攻め、4F51秒3、ラスト2F24秒2-12秒2のタイムをマークした。やや力を要するコンディションだったことを加味すると、ジョッキー騎乗とはいえ、合格点を与えらえる。やや頭の高い走りではあるが、渋い馬場で伸びを欠く馬が多いなか、最後まで脚勢を落とさなかったところは好感度が高い。好調とみていいだろう。
②アウトライアーズ
この中間はトラックと坂路を交えて調整。1週前に南Pで及第点のタイムをマーク&追走先着。今週の坂路追いでは好反応を示し、楽々と先着を果たした。上がりの時計を要しているが、抜け出したあとは流していたので、気にする必要はない。安定感のあるフォームで、リズム良く登坂するさまは見映えがする。少なくとも前回より雰囲気はいい。
③ロシュフォール
帰厩後は南W、坂路、南芝とそれぞれのコースで好タイムを連発。坂路で実施した今週の併せ馬でも、スムーズな脚さばきを見せ、優勢でフィニッシュした。首の動きが少し硬いように映るが、不安視するほどではない。乗り込み量の不足もなく、ここ目標に態勢は整った印象。いいムードでレースを迎えることができそうだ。
④ソールインパクト
宝塚記念は登録のみで、早々に照準を七夕賞に合わせたこともあってか、併せ馬主体に乗り込み量は十分。南Pで行われた最終追いでは、5Fから僚馬と競いつつ、最後までしっかりと脚を伸ばしていた。派手な時計こそ出ていないが、実戦タイプなので、併せ馬の本数を積んでいれば問題はない。順調とみていいだろう。
⑤ストロングタイタン
栗東坂路で2週前に4F50秒9、ラスト1F11秒7の好タイムをマーク。1週前追いでは4F51秒5、ラスト1F11秒9を記録した。今週は流す程度で、4F54秒2、ラスト2F25秒6-12秒3。タイムを見る限り、中間の調整は順調に映る。一方で、最終追いの動きについては微妙な線。首と四肢の連動性に乏しく、この馬らしいダイナミックな走りは見られなかった。その点を踏まえると、中身が伴っているかどうかについては疑問符がつく。今回は一枚割引が必要かもしれない。
⑥マルターズアポジー
2週前に南W、1週前は北Cで好タイムをマーク&僚馬を圧倒。北Cで行われた最終追いでも、集中力あふれる走りを見せた。悪癖の内にササるところもなく、この馬にしては比較的落ち着いている印象。攻め巧者だけに過剰評価はできないものの、デキ自体は決して悪くない。あとは、実戦でリラックスして走れるかどうか。それが最大のポイントとなる。
⑦カフェブリッツ
輸送を考慮して、最終追いは栗東坂路で終い重点の内容にとどめたものの、ラスト2F25秒2-12秒2という上々の加速を示した。2週前に坂路で4F51秒9、ラスト1F11秒9。1週前にはCWで長めからしっかり追われ、及第点のタイムをマーク&追走先着を果たしているように、中間の調整は至って順調。久々ながら、状態は前回より上の段階にある。
⑧タニノフランケル
前走後も緩めることなく、栗東CWと坂路、プールを織り交ぜて丹念な調整。終い重点オンリーで、全体時計は目立たないが、1週前にCWで実施した3頭併せでは、マズマズの上がりタイムを記録。30日に不良馬場の坂路でラスト1F12秒3、今週の坂路追いでもキッチリと加速ラップをマークしている。動きについても、前回の小ぢんまりとしたフォームと比べて、ノビノビと体を使えている印象。軽くは扱えない1頭だ。
⑨ロードヴァンドール
2週前、1週前と2週続けて栗東CWで好時計を記録。30日には不良馬場の坂路でラスト1F12秒2の好ラップをマークした。一方で、今週の坂路追いの気配は今ひとつ。体の軸がブレ気味で、一完歩ごとの進みがバラバラ。終いは持ち直して、ラスト1F12秒4を刻んだものの、好調時のような前膝を駆使した豪快なフォームは見受けられなかった。こうした内容で結果を残したケースもあり、一概に大きな減点材料とはいえないが、勝ち切るイメージまでは湧いてこない。連下の押さえまで、という扱いが妥当ではないか。
⑩ベルキャニオン
南Wと坂路を交えて丹念に乗り込み、毎週のように及第点のタイムを記録。今週の坂路追いでも、この馬らしい回転鋭いフットワークを披露した。ただ、追われて右にササるような気配を示すところは相変わらず。1度叩いて上向いているのは間違いないが、右回りかつ相手強化の重賞ではどうか。今回はマイナス評価としたい。
⑪ゴールドサーベラス
坂路、北B、北Cと、さまざまなコースで調整されているが、気性面を考慮しているのか、緩めの内容ばかりで、調整ピッチがなかなか上がってこない。北Cで実施した今週の併せ馬では、マズマズの動きを見せたものの、力強さという点では今ひとつ。中8週の割に乗り込み量も少なく、相手強化の重賞では厳しいと言わざるを得ない。
⑫ミッキースワロー
北Cで実施した1週前追いでは、折り合いを決め、ほとんど持ったままスムーズに加速。悠々と僚馬を制した。南Pで行われた最終追いは、反応を確かめる程度の内容ながらも、滑らかな走りを披露。頭の位置が高いところは相変わらずだが、首と四肢の連動性という面では、前回より良くなっているように映る。馬なりオンリーの調整ゆえ、大きな上積みまではどうかも、パフォーマンスは悪くない。動ける仕上がりとみる。
⑬ウインテンダネス
2週前と1週前に栗東CWで長めから追われ、上々のタイムを計測。同じくCWで行われた今週の追い切りは、軽めの内容ながら、4Fから活気のある動きを見せた。当該週の半マイル調整は、昨年の目黒記念以来。坂路(目黒記念時・4F55秒3)とCW(今回・4F51秒台半ば)の違いこそあれ、最終追いを調整色の濃い内容でとどめたことは、順調であることの証左と判断したい。力を出せる状態とみる。
⑭ブラックスピネル
21日と26日に栗東坂路で及第点のタイムをマーク。今週の坂路追いでは終いをしっかり攻めて、1勝クラス相手とはいえキッチリと先着を果たした。4F52秒0、ラスト1F12秒7の時計自体は、鳴尾記念の最終追い切りとさして変わりないが、筒一杯だった前回よりも今回のほうが楽に刻んでいる印象を受ける。気配上々。
⑮クレッシェンドラヴ
1週前の坂路追いでは、4F51秒6、ラスト1F12秒1の好時計を記録&僚馬を一蹴。今週の坂路追いでは終いをしっかり攻めて、4F51秒5のタイムをマークした。左手前のままでモタれ気味になったぶん、ラストの時計を要しているものの、全体的に見れば活発に動いている印象。とりわけ、序盤の小気味いいピッチ走法は目を引くものがあった。テンションを維持できれば、侮れない存在になりそうだ。
⑯クリノヤマトノオー
少し間隔はあいたが、2週前に栗東坂路でみっちり攻めてマズマズのラップを計時。1週前のCW追いでは馬場の外めを回り、ラスト1F11秒台半ばの好ラップをマークした。今週のCW追いは軽く流す内容ながら、及第点の上がりタイムを記録。軽快な脚取りをみるに、休み明けの影響は少ないと考えてもよさそう。いい仕上がり具合ではないか。
ウマニティ重賞攻略チーム |
[もっと見る]
【重賞データ分析】七夕賞 中穴~大穴を積極的に狙うべきレース!前めでしぶとく脚を伸ばせるタイプに要注意!2019年7月6日(土) 13:00