とぅっけ
伊吹雅也
暴君アッキー
第49回マイラーズカップ(22日、京都11R、GII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金5900万円、1着馬に安田記念の優先出走権 =出走14頭)福永祐一騎乗で4番人気のサングレーザーが中団の後ろから鮮やかに差し切って快勝。重賞2勝目を挙げ、安田記念(6月3日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。タイム1分31秒3(良)は、従来の記録を0秒1塗り替えるコースレコード。1馬身1/4差2着が2番人気モズアスコットで、1番人気エアスピネルは3着に終わった。 自慢の末脚で、淀のターフを切り裂いた。1分31秒3のコースレコードをマークしたサングレーザーが鮮やかな差し切り勝ち。圧巻のパフォーマンスに福永騎手の笑みがはじけた。 「流れが向いたし、すべてがうまくいきましたが、強かったですね。初めて乗せてもらったときから、本格化するのは早くても4歳からと思っていました」 開幕週の絶好馬場のなか、序盤は後方寄りの追走となったが、鞍上は冷静だった。「予想よりペースが流れたし、近くにエアスピネルもいたので、心配していませんでした」。道中は内めでぴったりと折り合い、4コーナーでスムーズに外へ。ただ1頭、他馬より1キロ重い57キロを背負いながらも、メンバー最速となる上がり3ハロン33秒2の豪脚で突き抜けた。 「走るフォームが調教からよかったし、きょうも『よくなってきたな』と思いながら乗っていました」とユーイチ。昨年12月の阪神C3着以来だったが、確かな成長を感じ取っている。 父ディープインパクト譲りの瞬発力が最大の武器。前哨戦を快勝し、安田記念を視界にとらえた。「いい切れ味を持っているので、こういう形でどんどん磨いていくのがいいのかなと思います。もっとよくなりそうな雰囲気を感じていたので楽しみ」と主戦は期待を寄せる。 目指すはもちろんマイル王。充実一途のサングレーザーが、府中の長い直線で豪脚を爆発させる。 (斉藤弘樹)★22日京都11R「マイラーズC」の着順&払戻金はこちらサングレーザー 父ディープインパクト、母マンティスハント、母の父デピュティミニスター。青鹿毛の牡4歳。栗東・浅見秀一厩舎所属。北海道安平町・追分ファームの生産馬。馬主は(株)G1レーシング。戦績13戦6勝。獲得賞金2億3087万9000円。重賞は2017年GIIスワンSに次いで2勝目。マイラーズCは浅見秀一調教師、福永祐一騎手ともに初勝利。馬名は「太陽の近くをかすめるように通る彗星」。