【関屋記念】真夏の快挙!プリモ、31年ぶり3歳牝馬V
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8月13日(月) 05:07
第53回関屋記念(12日、新潟11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3900万円 =出走15頭)北村宏司騎乗で1番人気のプリモシーンが、直線鋭く伸びて快勝。重賞2勝目を決めた。3歳馬の勝利は1996年のエイシンガイモン以来。3歳牝馬の勝利となると87年のクールハート以来、31年ぶりとなった。タイム1分31秒6(良)。クビ差2着が5番人気ワントゥワン。3着に3番人気エイシンティンクルが入り、ディープインパクト牝馬が上位を独占した。
新潟まつりに盛り上がる越後路で、才能あふれる若き乙女が躍動した。プリモシーンが1987年クールハート以来、31年ぶりの3歳牝馬制覇を成し遂げた。
「スタートをうまく出てリズム良く運べました。直線ではもう少し(追い出しを)待てばよかったのですが、力を振り絞ってまた踏ん張ってくれました」
この日の9RでメモリアルのJRA通算1300勝を達成した北村宏騎手は、新たな一歩に目を細めた。課題のゲートを無難にこなして中団につけると、直線では外から矢の伸び脚。残り1ハロン過ぎに内にヨレるシーンもあったが、体勢を立て直してワントゥワンの強襲を振り切った。勝ち時計はレコードに0秒1差と迫る好タイムだ。鞍上は菅原泰夫元騎手と並ぶ、関屋記念歴代最多の4勝目。手綱さばきにも円熟味を増している。
春のGIでは桜花賞10着、NHKマイルC5着とひと息だっただけに、「迷惑をかけたぶん、少しは返せたかな」と木村調教師はほっとした表情。3カ月の休養で馬体重10キロ増と成長し、「(馬体の)バランスが良くなったことで歩きやすくなり、過ごしやすくなっている」と心身両面で歯車がかみ合ってきた。
今後は福島・ノーザンファーム天栄へ放牧に出され、サマーマイルシリーズ最終戦の京成杯AHには向かわない公算が大きい。「夏にきつい競馬をしたのでしっかり間隔をあけたい。コツコツとやりますよ」と指揮官は将来を見据える。左回りのマイル戦で並みいる強豪を下したことは、来春のヴィクトリアマイルに向けても好材料。確かな成長を示したプリモシーンが、今度はGIでも堂々と主役を務める。(漆山貴禎)
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プリモシーン 父ディープインパクト、母モシーン、母の父ファストネットロック。青鹿毛の牝3歳。美浦・木村哲也厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績6戦3勝。獲得賞金9339万9000円。重賞は2018年GIIIフェアリーSに次いで2勝目。関屋記念は木村哲也調教師が初勝利。北村宏騎手は00年ダイワテキサス、10年レッツゴーキリシマ、13年レッドスパーダに次いで4勝目。馬名は「最高(イタリア語)+場面」。
【関屋記念】ワントゥワン、豪脚披露も2着
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8月13日(月) 05:05
第53回関屋記念(12日、新潟11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3900万円 =出走15頭)最後方から上がり3ハロン32秒8の豪脚を駆使したが、5番人気のワントゥワンはクビ差届かなかった。M・デムーロ騎手は「もう少し我慢したかったけど、バテた馬が下がってきて早めに行くしかなかった。この馬の瞬発力(が続く距離)も400メートルだったね」と、長すぎる直線に悔しさをにじませていた。
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【関屋記念】レースを終えて…関係者談話
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8月13日(月) 05:04
◆和田騎手(
エイシンティンクル3着) 「速すぎたかなあ。後ろに馬の気配を感じると、また行こうとするね。2走前もこんな競馬で走っているし、千四、千六では崩れない」
◆大野騎手(
ヤングマンパワー4着) 「久々でも頑張ってくれた。相性がいいレースだったし、次につながれば」
◆三浦騎手(
ロードクエスト5着) 「自分のタイミングで追い出せたけど、前をかわせず、後ろからかわされた。乗り方に少し工夫が必要かも」
◆戸崎騎手(
リライアブルエース6着) 「勝ち馬を見て運べたけど、追って反応があまりなかった。夏の疲れもあったかも」
◆杉原騎手(
チェッキーノ7着) 「しまいを生かす競馬でよく伸びたけど、もっと良くなると思う」
◆内田騎手(
スターオブペルシャ8着) 「以前より掛からなくなったし、次はさらに良くなりそう」
◆田辺騎手(
ショウナンアンセム10着) 「平均で流れていたけど、余裕を持って構えられなかった」
◆福永騎手(
フロンティア11着) 「周りを怖がってひるんでいた」
◆津村騎手(
ウインガニオン12着) 「58キロだし、使い込んでいる疲れもあったかも」
◆石川騎手(
チャンピオンルパン13着) 「格上挑戦ですからね。自己条件なら」
◆田中勝騎手(
ジョーストリクトリ15着) 「ピリッとしなかったね」
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【関屋記念】ワントゥワンは2着 ミルコ「この馬の瞬発力使えたのは400メートル」
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8月12日(日) 21:44
8月12日の新潟11Rで行われたサマーマイルシリーズ(全3戦)の第2戦、第53回
関屋記念(3歳以上オープン、GIII、芝・外1600メートル、別定、15頭立て、1着賞金=3900万円)は、
北村宏司騎手騎乗の1番人気
プリモシーン(牝3歳、美浦・
木村哲也厩舎)がV。3歳牝馬の
関屋記念制覇は、1985年
タカラスチール、1987年
クールハートに続く史上3頭目で、31年ぶり。
2走続けてコンビを組んだミルコ・デムーロ騎手騎乗の
ワントゥワンは、最後方から上がり最速の脚で追い込んだが、クビ差届かず2着に敗れた。
M.デムーロ騎手「もう少し我慢したかったけど、バテた馬が下がってきて早めに行くしかなかった。この馬の瞬発力が使えたのは400メートルでしたね。最後は少しフワッとしていました」
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