【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2022年09月25日号】特選重賞データ分析編(325)~2022年スプリンターズステークス
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【TAROの競馬研究室】ルメール騎手はステイヤー/ローズS展望
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先週から秋競馬が開幕。西のセントウルSはメイケイエールが好位から堂々の抜け出しで完勝。重賞6勝目を飾り、いよいよG1へ王手というところまで来た。
一方、人気を分け合う形になったソングライン=ルメール騎手はラストで伸びて来たものの5着止まり。ただ、明らかに距離不足の内容で、叩き台としては悪くない内容だったのかもしれない。
今や、押しも押されぬ日本競馬の主役となったルメール騎手だが、ジョッキーとしては長距離志向の側面が強く、短距離路線ではそこまで信頼度が高くない。
2020年以降のすべてのレースを対象にルメール騎手の距離別成績を調べてみても明らかで、芝ダート問わず1200m戦では単複の回収率が60%台とかなり低く、基本的には過剰人気傾向だ。
これが1000mに限るとさらに顕著で、騎乗回数は少ないが18戦してたったの2勝、回収率も悲惨だ。
・ルメール騎手の1000m戦成績(2020年~先週終了時点)
(2-3-0-13)単勝回収率 18% 複勝回収率 42%
そして、基本的に距離が延びれば伸びるほど成績が向上していく。特に2400m以上に限ると、ルメール人気を加味しても妙味大で、単複の回収率は90%超。ほぼ3回に2回は馬券圏内に好走している。
・ルメール騎手の2400m以上の成績(2020年~先週終了時点)
(40-27-17-44)単勝回収率 93% 複勝回収率 97%
こういったデータは、時に穴馬による一撃で数値が跳ね上がっているケースもあるが、ルメール騎手の場合は2ケタ人気馬の騎乗回数はゼロ。128回のうち125回が5番人気以内なので、極めて信頼できるデータといえるだろう。
馬に例えるならば、ルメール騎手は明らかにステイヤータイプ。シンプルだが、このことを意識するだけで今後の重賞戦線でも取捨が明確になるはずだ。なお、折り合いをつけるのが上手く距離延長に強いのも特徴。直近の重賞勝ちはヴェントヴォーチェで挑んだキーンランドカップだから、実はデータに反してスプリント重賞を制したのだが、思えば直線競馬を経由した距離延長馬だった。
夏のバカンスから復帰し今後は有力馬への騎乗機会も増えるだろうが、その際の参考にしてほしい。
では、今回も先週の競馬から次走狙えそうな馬を一頭挙げておきたい。
【次走狙い馬】エンライトメント(土曜中山2レース・2歳未勝利/3着)
マイル戦の上に開幕週の馬場ではやや忙しく、完全に差し遅れた。それでもラストはしっかり伸びており、次走距離延長、または開催後半馬場、または東京替わり(いずれかに該当する可能性が極めて高い)ならば順当に勝機到来。
~ローズS展望
では、いつも通り最後は週末の注目馬で締めたい。今週末はG1トライアルが続々、日曜の中京競馬場ではローズSが行われる。注目馬はコチラ。
・メモリーレゾン(古川吉洋騎手)
前走は51キロの内枠と恵まれた面はあったが、追ってグイグイ伸びて完勝。デビューが1200m、その後は1600mで勝利し、初の1800mだった前走でもむしろまだ距離延びて良さそうな内容だった。使うごとに力をつけてきている印象で、センスと追っての良さも兼ね備えているのでクラスの壁はないはず。相手は強化されるが、いきなりの重賞でも楽しみはある。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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【TAROの競馬研究室】騎手の外伸び意識が逆にイン有利に作用したキーンランドC/新潟記念展望
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キーンランドカップはルメール騎手騎乗、ヴェントヴォーチェが勝利。
道中は馬群の中でジッと待機すると、4コーナーでは外に膨れた各馬を横目に見ながら、内から真ん中に持ち出して抜け出し。最後は内で粘るヴァトレニと外にヨレ気味に伸びたウインマーベルの間を突き抜けた。重賞でルメール騎手が騎乗する馬としてはかなり人気薄の部類になる6番人気の評価だったが、それを覆す完勝だった。
Cコース替わり2週目となったこの週末の札幌芝は、前週と比べると差しも届いており、外がよく伸びていた。同じ芝1200mで行われた同日9Rの小樽特別でも、各馬が内を空けるような隊列になっていた。それを意識した各馬が外に持ち出すのは当然だったが、結果的には2番手のオパールシャルム=江田照騎手が4コーナーで外に膨れ気味に持ち出したことで玉突き的に後続勢がさらに外に膨れ、その間隙を突く形で内~中を伸びて来た馬のワンツースリーという決着だった。
前週の北九州記念もそうだが、馬場は生き物。騎手の思惑やちょっとした動き一つで大きく結果が変わるから難しい。北九州記念も結果的には内枠決着になったが、それも2レース前に伏兵スノーテーラーが派手に大外一気を決めたことで、各騎手の意識がより外に向いたことと無関係ではなかっただろう。実際人気だったナムラクレアも当初は外に狙いを定めていたが、慌ててインに切り替えたように見えた。外伸び馬場は出始めを狙う、あるいは傾向を復習される前の土曜日に狙う…とは以前も書いたと思うが、何事も先手先手が大事だと痛感させられた週末だった。
騎手の思惑といえば新潟2歳Sの直線の攻防も面白かった。勝ったキタウイング=戸崎騎手はゲートで出遅れて開き直れたこともあったのかもしれないが、各馬が外に持ち出す中、馬場の真ん中、馬群で言えば内を選択した。それも2レース前、同じ芝1600mで最内枠のアトリビュートに騎乗し馬群の内から伸びて来て好走したことが伏線としてあったように思う。
1レース単体ではなく、土日の騎乗を線で見ていると騎手の思惑がよく見えるようになる。とりわけ馬場を考えて乗っている騎手ほど、その動きの意図がわかる。鮫島駿騎手や丹内騎手などは内伸びの馬場と判断すればとにかくインに持っていく意識が強いし、田辺騎手などはときに傾向と真逆のトライをしてくるのでそれはそれで面白い。また三浦騎手や内田騎手などはあまり馬場にこだわらず、我が道を行く傾向が強い。
今週末は各場最終週。馬場傾向が出やすく、結果にも直結するローカルの最終週なので、特に芝レースは騎手の思惑や意図を考えながら見ていると狙いが見えてくるかもしれない。
~新潟記念展望
では、いつも通り最後は週末の注目馬で締めたい。今週末は新潟競馬場で新潟記念が行われる。注目馬はコチラ。
・サンレイポケット(鮫島克駿騎手)
新潟記念の注目はサンレイポケット=鮫島駿騎手。前走の函館記念はキツイコーナーに苦しみ持ち味を生かせずに終わったが、左回りの長い直線となる舞台はベスト。実際新潟外回り2000mには過去3度挑戦し(1-1-1-0)と一度も崩れておらず、いずれも人気以上の好走を果たしている。恐らく荒れ馬場での開催となるので枠順もカギになるが、極端な内枠さえ避けられれば有力だろう。陣営としては秋の大一番に向けての賞金を稼ぐ必要もある一戦、巻き返しに期待したい。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2022年07月24日号】特選重賞データ分析編(316)~2022年アイビスサマーダッシュ
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
<次週の特選重賞>
G3 アイビスサマーダッシュ 2022年07月31日(日) 新潟芝1000m直
<ピックアップデータ>
【馬番別成績(2018年以降)】
○1~7番 [0-1-1-26](3着内率7.1%)
×8~18番 [4-3-3-31](3着内率24.4%)
新潟芝1000m直のレースということもあり、枠順が明暗を分けそう。2018年以降の3着以内馬12頭中10頭は馬番が8~18番でした。馬番が17~18番の馬も2018年以降[0-0-0-5](3着内率0.0%)なので、“圧倒的に外枠有利”と言って良いかどうかは微妙なところですが、少なくとも内寄りの枠に入ってしまった馬は強調できません。
主な「○」該当馬→未定
主な「×」該当馬→未定
<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>
【追い風データ】
○「出走数が20戦以内」の馬は2018年以降[4-4-1-22](3着内率29.0%)
主な該当馬→アヌラーダプラ・ヴェントヴォーチェ・オールアットワンス
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