浜中騎乗の1番人気
ナムラクレアが、50キロの軽量を生かして2馬身半差で完勝。サマースプリントシリーズ第1戦を制した。今後は未定だが、秋は
スプリンターズS(10月2日、中山、GⅠ、芝1200メートル)が大目標になる。2着7番人気
ジュビリーヘッド、3着には13番人気の
タイセイアベニールが入り、3連単は8万8700円の高配当になった。
この馬に50キロの軽量なら圧勝も当然だ。
桜花賞3着からスプリントに路線をシフトした3歳牝馬
ナムラクレアが、初の年長馬相手に完勝。3番手から正攻法のレース運びで先頭に立つと、軽量を生かして2着に2馬身半差をつけ、
小倉2歳Sに次ぐ2度目の重賞制覇を飾った。
「本当に強かった。うれしいです。レースは最初のポジションを取ることに集中しました。斤量も軽く、力で押し切ってくれるだろうと思っていました。ゴーサインにも反応してしっかり伸びてくれました」
責任を果たしてほっとした様子の浜中騎手。
桜花賞の直後にここへの参戦を打診され、50キロで騎乗するために減量を開始した。それも〝
クレアでGⅠに向かいたい〟という思いが強かったのは言うまでもない。2008年
小倉記念(ウイントリガー49キロ、10着)以来、14年ぶりの50キロ以下での騎乗だったが、その苦労が報われた。これには長谷川調教師も「減量は大変ですけど、計画的にやってくれました。人馬ともによく頑張ってくれました」と感謝した。
秋の大目標は
スプリンターズSで、その前に
産経賞セントウルS(9月11日、中京、GⅡ、芝1200メートル)をはさむかは馬の体調と相談することになる。「さらに強い相手にも十分に戦っていけると思う」と力強く話す浜中騎手は、今夏は函館に腰を据える予定で、開幕週から存在感を存分にアピール。
潜在能力の高さとスプリント適性の高さを改めて証明した
ナムラクレアと浜中騎手のコンビが、今年の秋は短距離路線で主役を務める。
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ナムラクレア 父
ミッキーアイル、母サンクイーンⅡ、母の父ストームキャット。青鹿毛の牝3歳。栗東・
長谷川浩大厩舎所属。北海道浦河町・谷川牧場の生産馬。馬主は奈村睦弘氏。戦績8戦3勝。獲得賞金1億6780万5000円。重賞は2021年
小倉2歳Sに次いで2勝目。
函館スプリントSは
長谷川浩大調教師、
浜中俊騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+女性名より」。