【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年03月21日号】特選重賞データ分析編(246)~2021年高松宮記念
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
<次週の特選重賞>
G1 高松宮記念 2021年03月28日(日) 中京芝1200m
<ピックアップデータ>
【“前年以降、かつ中山・阪神のレース”において入線順位が2位以内となった経験の有無別成績(2016年以降)】
○あり [5-4-5-39](3着内率26.4%)
×なし [0-1-0-36](3着内率2.7%)
2016年以降に3着以内となった馬の大半は、中山や阪神のレースに十分な実績があった馬。ゴール前の直線に急坂があるコースへの適性を重視すべきでしょう。今回と同じ中京のレースはともかく、東京や京都、中京を除くローカル場のレースを主戦場としてきた馬は、あまり強調できません。
主な「○」該当馬→サウンドキアラ・マルターズディオサ・レシステンシア
主な「×」該当馬→シヴァージ・ライトオンキュー・ラウダシオン
<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>
【追い風データ】
○「“前年以降、かつJRA、かつG1・G2のレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験がある」馬は2016年以降[3-1-1-6](3着内率45.5%)
主な該当馬→サウンドキアラ・マルターズディオサ・ラウダシオン・レシステンシア
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【TAROの競馬研究室】キーランドカップは外枠が上位独占/荒れる新潟記念展望
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キーンランドカップは、先週の当コラムで、
「16頭と頭数が揃った一戦だが、やや外有利の追い比べを想定したい」
と書いた通り、雨の影響を大いに受ける競馬になった。朝から降り続けた雨の影響でコースのインは相当悪く、「やや外有利」どころか、結果的には完全な外差し競馬。
掲示板に載った5頭の馬番は、「14→12→15→13→16」。
短距離の差し競馬は枠なりの動きしかできず、進路変更をしているとレースが終わってしまう。その良い例が人気のダイアトニックで、最終結論では最内枠を懸念し6番手評価。レースでも直線外に出したが、道中の損耗が激しく伸びなかった。どんなに能力があっても1200mの差し競馬の最内枠はそれだけ厳しい。
そんなわけで、予想は◎ライトオンキューから。外枠に入ったエイティーンガールを3番手、同じく外枠でスタートが上手く短距離で流れに乗れる松田騎手のディメンシオンを4番手に評価し、本線で仕留めることができた。天気が読めれば馬場が読める、馬場が読めればレースが読める、レースが読めれば馬券が獲れる。”天気の予測も予想のうち”を証明する先週のキーランドカップだった。
今後に向けては外を回って恵まれた組、内を通って厳しかった組をきちんと記憶しておきたい。
〜波乱含みの新潟記念展望
さて、今週末は早くも夏競馬ラスト。今年はコロナ禍で変則開催となった小倉など、私生活だけでなく競馬も”特別な夏”となったが、最後もビシッと仕留めて締め括りとしたい。
ゴールドシップ産駒が大挙出走する札幌2歳ステークスも興味深いが、ココではやはり波乱含みの新潟記念を取り上げる。このレースは過去10年で9回までは3連複から万馬券という波乱含みのレース。
「3連複で100点買ってもプラスになる」
くらいのおおらかな気持ちで思い切って狙って行きたい。先週時点でかなり馬場が荒れて外が伸びていた新潟芝コースだが、新潟記念は最終週で内を大きく空けるケースが多く、あまり外差しにはこだわらない方が良い。むしろ今年は先行馬が少なく、前に流れが向く可能性もある。
そこら辺も踏まえて、今週は穴候補を2頭挙げてみたい。
ウインガナドル
前走の関越Sは2着だったが、展開を考えればよく粘ったといえる内容でラストまで脚は上がっていなかった。前半ゆったり入れればしぶとく伸びる馬で、先行馬が少ない組み合わせの今年は展開的にも恵まれそう。スンナリ先手を取って自分のリズムで運べれば、3年前の4着以上が期待できそうだ。
リープフラウミルヒ
未勝利を脱出して以降7回の馬券絡みはすべて5番人気以下という生粋の穴馬。今年は福島牝馬Sでも2着と重賞でも通用する能力を見せており、追っての良さは2000mでも侮れない。牡馬の活躍が多いステイゴールド産駒だが、牝馬もしぶとく成長する傾向があり、6歳でエリザベス女王杯3年連続2着を達成したクロコスミアや、同じく6歳で牡馬相手に初重賞制覇を成し遂げたウインプリメーラなど、早期にデビューしてもその後、高齢まで成長し活躍するケースが多い。本馬も5歳になってジワジワ地力をつけて来ており、今回は津村騎手にスイッチするので、上手く前で流れに乗れればチャンスがあるはずだ。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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【TAROの競馬研究室】騎手、天気も予想のうち/今週末も雨の可能性大・キーンランドC展望
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先週末は夏の大一番・札幌記念と小倉競馬場では北九州記念が行われた。
札幌記念は横山典騎手騎乗のノームコアが内枠を生かし、ロスなく立ち回り、直線鮮やかに抜け出した。まさに同騎手の真骨頂を見せつける好騎乗だった。
真骨頂とは何か…というとそれは内枠を生かした最高の立ち回りはもちろんだが、それ以上に素晴らしいのがスタートから道中の位置取りにあると思う。じっくりレースを見返すとわかるが、今回横山典騎手はスタートから4コーナーまで、ノームコアに対して最低限の進路支持以外、
「ほぼ何もしていない」
のだ。いわゆる出たなりでスムーズに加速させ、道中はほぼニュートラルのまま、馬の邪魔をせずに走らせている。道中で馬の気分のおもむくままに促しているからこそ、スペースをじっくり見極める余裕があるし、またできたスペースにスッと入れて行くことができる。直線伸びて来るのは道中の運びの良さがあるからこそであって、誰もがあの進路を取れるわけではない。
2着のペルシアンナイト=大野騎手も”らしさ”が出た騎乗。大野騎手はあまり積極策を好むタイプではなく、どちらかといえばじっくり溜めることが多い。サウンドトゥルーやスノードラゴンでのG1制覇を思い出せばわかりやすい。ペルシアンナイトは近走マイルを使われていたが、距離延長となる今回は同騎手のスタイルが上手く生きた。4コーナーで一瞬外に出したくなるところでもうワンテンポ追い出しを待ち、ノームコアの後ろを追い掛けるように仕掛けたのもファインプレーだった。あそこでの”溜め”が直線の伸びに繋がった。
ちなみにこのようなケースの大野騎手は基本的にアタマまで届かないことが多い。それを想定して3連単は2〜3着付けの勝負。騎手がわかると買い方も工夫ができる。
また、負けた中でも4着のポンデザールは馬のリズムを生かしながら追走するルメール騎手らしい騎乗で、最後はじわじわ伸びた。5着イェッツトの横山武史騎手も、一発を狙って馬群を突く思い切った騎乗で健闘を見せた。
行くべき馬ではキッチリ行き切る、トーラスジェミニの木幡育也騎手、どちらかといえば無茶をせず馬のリズムを大事にするアドマイヤジャスタの吉田隼人騎手など、それぞれの騎手が個性を発揮したレースだった。もちろん、それがハマるかどうかは当日の展開や馬場による。アドマイヤジャスタは今回、大外を回すロスのある競馬に見えたかもしれないが、そのリズム重視の騎乗が函館記念ではハマったわけで、今回の結果だけで論評するのはアンフェアだろう。
〜高速馬場から一転、雨の影響を受けた北九州記念
北九州記念は当初超高速決着が予想されたが、午前中にスコールのような雨があり一気に馬場が悪化。やや重での開催となった。
予想外の雨に思えたかもしれないが、金曜段階の気象予報でも、雨の可能性が示されていた。日曜の雨は、いわばその予報通りでもあり、多少の悪化は想定内。イン差しを決めたレッドアンシェル、後方から強烈な脚を使ったアウィルアウェイあたりは、多少でも渋った馬場が味方した可能性もある。
いずれにしても、競馬は様々な様相が複雑に絡み合って結果が導き出される。騎手がどう乗るか、天気がどうなるか、それも含めての予想なのだと、改めて感じさせられた東西重賞の結果だった。
〜雨の可能性大? キーンランドカップの注目馬
さて、今週末は新潟2歳ステークスとキーンランドC。新潟は日曜午後まではなんとか持ちそうだが、札幌は雨予報が出ている。早ければ土曜の昼くらいから降り出す可能性があり、日曜の午前中には本降りになる予想もある。現状の札幌芝はまだ馬場状態が良いが、路盤は連続開催で荒れて来ている。ココにひと雨あれば、一気に外が伸びる馬場になる可能性が高いのではないだろうか。
16頭と頭数が揃った一戦だが、やや外有利の追い比べを想定したい。では、注目馬を2頭最後に挙げておきたい。
ライトオンキュー
長期休養明けを一戦叩かれた前走UHB賞は完勝と言える内容で差し切り。相手に恵まれた面もあるが、馬自身もかなり力をつけて来ているで、昨年4着時よりは相手関係も楽になる。タフな馬場も問題なく、週末の雨も追い風になりそうだ。
フィアーノロマーノ
本質的に1200mはやや短い印象もあり、前走は立ち回り勝負の中で差し遅れて4着。それでも最後に差を詰めてきたあたり、流れと馬場ひとつで十分勝負になりそう。550キロ近い超大型馬で跳びが大きく、コーナーが緩い札幌に替わるのはプラス。タフな馬場をこなすパワーもあるので、雨が降ればチャンス到来とみる。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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