【U指数的分析の結論!】高松宮記念 指数上位が安定!低指数馬はほぼ用なし!2019年3月24日(日) 09:37
G1開催週に公開されるコラム「U指数的分析」の内容をもとに、ピックアップした条件に合致する馬や買い目を提示しました。予想の際にお役立てください。
※2012年以降の結果をもとに検証
<ポイント①>
波乱がほとんど起こらず配当妙味はないが、絞って勝負しやすい本命党向きのレース。指数1位の単勝回収率は130.0%。指数103.0以上の1位は断然の存在で、単勝回収率390.0%。
1位→⑨ナックビーナス
※ただし指数値は102.2で「103.0以上」の条件は満たせず
<ポイント②>
指数2~4位も安定しており、1~4位のワイドボックスを購入した際の回収率は138.1%。
指数1~4位のワイドボックス買い目
⑧⑨⑬⑮
<ポイント③>
低指数馬はほぼ用なし。10位以下は【0.0.1.60】。
①スノードラゴン
②ラインスピリット
⑤ティーハーフ
⑥アレスバローズ
⑦ショウナンアンセム
⑩ラブカンプー
⑪ヒルノデイバロー
⑰ダイメイフジ
⑱ダイメイプリンセス
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【斬って捨てる!】高松宮記念 ふたケタ人気馬は3着まで!前走1秒0以上の敗戦は致命的!2019年3月24日(日) 09:30
【高松宮記念】最新ナマ情報2019年3月24日(日) 05:05
◆大野の腕に託す〔9〕ナックビーナス
キーンランドCを勝った実力馬は、午前11時前に決戦の地へ入った。「輸送は無事に終えられた。昨年は3着だったし、舞台も合うと思う」と永井厩務員。2戦連続でモズスーパーフレアの2着だが、「ジョッキーの話では力を出せば逆転できると感じているようだから」と大野騎手の手腕に期待する。
◆雪辱へ意気込む〔8〕レッツゴードンキ
4ハロン63秒1-14秒0で登坂。2年連続2着の雪辱を果たすべく、寺田助手は「調整はきっちり。欲をいえば、(4)番枠が欲しかったけど、去年と同じなら悪くないですね。あとは当日を迎えるだけです」と意気込んだ。
◆成長力で戴冠だ〔15〕モズスーパーフレア
運動のみのメニューにとどめ、決戦に備えた。音無調教師は「中山に行くときと同じように、運動だけ。中2週でどうかという不安はあるけど、今は若いときと比べても筋肉量が違うよ」と成長力に期待した。
◆「丈夫な」8歳馬〔2〕ラインスピリット
角馬場で体をほぐして決戦前日の朝を過ごした。昨年のスプリンターズS3着の実績馬。瀬戸口厩務員は「去年(15着)が大外枠だったし、いい枠を引けたね。8歳馬でも、元気いっぱいで本当に丈夫な馬だね」と笑顔をみせた。
◆初舞台にも自信〔3〕ミスターメロディ
角馬場でじっくりと体を動かし、汗を流した。荻野助手は「落ち着きがあるね。前走はぶつけられたのもあって心配したけど、すぐ治った。この距離もいい方に向くイメージ」と、初の6ハロン戦にも自信をのぞかせた。
◆「雨降ってくれ」〔4〕セイウンコウセイ
一昨年の覇者は午前10時50分に中京競馬場に到着。矢野厩務員は「競馬がうまくいっていないだけで、冬場からこの時期はいつも状態がいい馬。勝ったときよりも馬は良くなっているし、鞍上も当時と同じ幸騎手。あとは雨が降ってくれないかなぁ」と好気配を伝えつつ、曇り空を見上げた。
◆「枠もよかった」〔5〕ティーハーフ
坂路でしっかりと負荷。ラスト1ハロンは12秒5(4ハロン62秒8)をマークした。深川助手は「もともと、ある程度時計を出す予定。太め感なくレースに挑めます。外枠はいやだなと思っていたので枠もよかった」と万全を期した。
◆「体使えている」〔6〕アレスバローズ
角馬場での運動後、ゆったりとした走りで登坂し、4ハロン65秒9-15秒1。柴原助手は「この1週間でだいぶ良くなったと思います。馬が柔らかくなって、体が使えています」と好調ぶりを伝えていた。
◆「左回りも得意」〔7〕ショウナンアンセム
オーシャンSで5着と見せ場を作った芦毛の6歳馬もスムーズに輸送をクリア。稲葉助手は「もう元気いっぱい。前走でこの距離の適性を示したけど、そのときより具合がいいくらい。左回りも得意な馬で、脚をためていければ面白いと思う」と色気ありの口ぶりだ。
◆「休みボケかな」〔10〕ラブカンプー
僚馬2頭とともにプールで疲れを残さない調整。「ここ最近は、自分で走るのをやめちゃってる。ブリンカーをつけても変化がない。走るのがいやなのか、休みが長かったからボケているのか…」と森田調教師は最後までトーンが上がらなかった。
◆「チャンスある」〔11〕ヒルノデイバロー
坂路を4ハロン68秒5-17秒1でゆったりとしたペースで駆け上がった。上籠助手は「いい状態にはあると思う。ピリッとしてきています。腹回りもシャープ。ゲート次第でチャンスはあると思う」と期待をこめた。
◆初千二も大丈夫〔12〕ロジクライ
坂路で4ハロン65秒0-14秒6をマーク。軽めの調整で済ませた。初の1200メートルにも「マイルでも掛かり気味に行くぐらいですからね」と遠藤助手は意に介さない。「一番よかったマイルCSと遜色ない状態です」と胸を張った。
◆「冬は覇気違う」〔14〕ペイシャフェリシタ
2分の1の抽選を突破したラッキーガールは6度目の中京とあって、長旅は慣れたもの。中垣助手は「最後までやきもきしたけど、出られてよかった。中京で2度強い勝ち方をしたように、冬場は覇気が違う。有力馬の後ろあたりで脚をためられれば」と一発を狙っている。
◆気合「中京なら」〔16〕デアレガーロ
京都牝馬Sで重賞初Vを飾って勢いに乗る5歳は、土曜輸送組で最も早い午前10時31分に到着した。花本助手は「大幅増だった前走よりマイナス体重でいけそうだし、実際に体も締まった感じがある。左回り(2戦2敗)というより、地下馬道が長くてテンションが上がってしまう東京が合わないのだと思う。中京なら」と期待を込める。
◆プールでほぐし〔17〕ダイメイフジ
栗東のプールで体をほぐし、軽めの調整。「一番張りがいいときと比べるとそこまでないけど、9割ぐらいにはある。やっぱり寒いときがいいみたい。けいこの動きがよくなって活気がある」と森田調教師はうなずいた。
◆「去年よりいい」〔18〕ダイメイプリンセス
馬体重減を考慮してプール調整に留められた。森田調教師は「体が減っていたからね。去年の夏頃の方が、(体の)張りはよかったけど、去年の今頃よりはいい状態。最近は発馬が悪いので、ゲートでチャカチャカしなければ」と力をこめた。 |
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【血統アナリシス】高松宮記念 欠点が見当たらないロードカナロア産駒!大仕事をやってのけても不思議はないハーツクライ産駒!2019年3月23日(土) 16:00
日曜日に行われる高松宮記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。
①スノードラゴン
さかのぼれば、サッカーボーイやステイゴールドにたどりつく筋の通った牝系の出自。ただ、ナスルーラ系のアドマイヤコジーンを父に持ち、カロ、プリンスリーギフトといったナスルーラ系の2本のクロスも併せ持つ、かなり偏った血統構成。ゆえに、上がりの速い競馬では後れをとりやすい。ましてや11歳馬。得意とする上がりを要する展開、あるいは体力を活かせる消耗戦になったとしても、馬券圏内まで届くイメージは湧いてこない。
②ラインスピリット
父のスウェプトオーヴァーボードは、当レースと相性の良いフォーティナイナー系。ただし、母父のトニービンや母母父のマルゼンスキーの重厚な血脈が影響しているせいか、速い上がりを求められる競馬ではパンチが足りない。かといって、最大の武器である我慢強さも影を落としつつある。4代母にスターロッチを擁する牝系の底力で、スプリンターズSでは激走劇を演じたものの、その後は低空飛行。加齢による能力減退を考慮すると、強調材料は見出せない。
③ミスターメロディ
父は欧米で多数の活躍馬を送り出しているスキャットダディ。本馬と同世代の産駒には米三冠馬のジャスティファイや、UAEダービーを制したメンデルスゾーンなどがいる。他世代でも芝、ダートを問わず、マルチにG1勝ち馬を輩出しており、勢いも質も申し分がない。近い親族にはダートタイプが多いものの、父のストームバード系、母父のヴァイスリージェント系はともに、当レースの好走血脈のひとつ。この舞台で変わり身を見せても、何らおかしくはない。
④セイウンコウセイ
一昨年の勝ち馬で舞台適性の高さについては異論のないところ。ただし、ダート指向の強い母父と、内包しているミスプロのクロスが強く反映されているためなのか、本馬はタメの利かないワンペース型。決め手勝負は不向きなうえに、時計の速い馬場で目標にされると案外な結果になりやすい。また、近い親族の活躍馬に早熟タイプが多い点も気になるところ。得意とする道悪になった場合の押さえ評価までが、妥当な線ではないか。
⑤ティーハーフ
香港スプリントなどを制したラッキーナインを半兄に持ち、母父と祖母も短距離G1勝ち馬という、スピードに優れた一族。全兄のサドンストームが2015年の当レースで4着、本馬自身も2017年に4着入りしているように、相応の舞台適性を備えている。ただ、加齢に伴う耐久力の衰えによるものなのか、直近の良績が京都に集中している点は気がかり。ゆえに、今回の舞台替わりがプラスに作用するとは思えない。得意のかたちになったとしても、複勝圏内までには至らないだろう。
⑥アレスバローズ
ディープインパクト×トニービンという、中距離指向が強い配合だが、母の現役時の良績は短距離に集中。近親にはソルジャーズソングやソルヴェイグなど短距離路線で活躍した馬が多く、1200mのG1で通用してもおかしくない。ただ、年齢的にピークアウトの感は否めず、消耗戦になると最後まで脚がもたない可能性もある。得意とする高速決着を望めそうなコンディションになれば押さえには、といったところか。
⑦ショウナンアンセム
ジャングルポケット×クロフネという、持久力とパワーが強調された組み合わせ。ゆえに、スピード勝負になった時の不安は大きい。クロフネとトニービンを掛け合わせた馬としては、2012年にカレンチャンが当レースを制しているが、当時は中京リニューアル直後の時計を極度に要する馬場だった。近い親族の活躍馬をみても、函館2歳S勝ちのマジカルポケットが目立つ程度。スタンダードな馬場や展開では苦しく、上がりを要する流れ、もしくは道悪など何らかの恩恵が欲しい。
⑧レッツゴードンキ
父のキングカメハメハはロードカナロアという傑物を輩出。本馬自身も2年連続で2着しているように、舞台適性は極めて高い。一方で、牡馬混合のG1を制するには母のスケールが物足りない印象。これといった特長に欠ける母父の弱さも勝ち切れない要因のひとつかもしれない。2歳からこの年齢まで一線を張り続けていることは賞賛に値するものの、これまで以上のパフォーマンスを示せるかどうかについては疑問。ヒモ評価に留めておいたほうがベターではないか。
⑨ナックビーナス
父のダイワメジャーは産駒として、2014年の勝ち馬コパノリチャードを輩出。本馬自身も昨年3着入線を果たしているように、舞台適性は高い。ただ、母父は主流からズレたヘイロー系のモアザンレディ。決して弱い馬ではなく、むしろ名馬の部類ではあるが、瞬発力に欠けるところが難点。このあたりが本馬の勝ち味の遅さにつながっているのかもしれない。勝ち切るには、血の良さを最大限に活かせる持久力を必要とする競馬になるか、あるいは自身から動いて持続質勝負に持ち込むことが必須と言えよう。
⑩ラブカンプー
父の父サクラバクシンオーの産駒は高松宮記念を2勝。父ショウナンカンプは2002年の勝ち馬で、母の父マイネルラヴもスプリンターズSを制している。スピード能力については、ここでも指折りの存在と言えよう。近2走の内容をみるに狙いづらい印象を受ける半面、昨年がそうだったように使いつつ調子を上げてくるタイプであるのも事実。メンタルさえ崩れていなければ、状態ひとつで激変あっても驚けない。
⑪ヒルノデイバロー
父は持久力型サンデーサイレンス系のマンハッタンカフェ。加えて、重厚なリボー系の血脈(母父と父母父)が濃いせいか、どうしてもスピード決着では後塵を拝すケースが多くなる。血の良さを引き出すためには、水準以上のタフさを求められる競馬になるか、あるいは自身から動いて我慢比べに持ち込むしかない。強調材料に乏しいうえに、盛りを過ぎた8歳馬。相手強化のG1では荷が重い。
⑫ロジクライ
高松宮記念は瞬発力よりも持続力を求められる舞台。そのあたりを考慮すると、持続力ならびに機動力に優れた母父マキャベリアンの血脈はマッチするはず。近年の当レースで上位をしばしば賑わせているトニービンとダンチヒを3代内に内包しているところも好感が持てる。さかのぼると、ディープインパクトやレイデオロらが名を連ねる牝系についても文句なし。ハーツクライ産駒である点を懸念する声もあるが、半信半疑の前評判時に良い意味で期待を裏切るのも同産駒の特徴。大仕事をやってのけても不思議はない。
⑬ダノンスマッシュ
祖母はエクリプス最優秀3歳牝馬に選出された名牝で、伯父にはBCマイルの優勝馬がいる良血。その母系に最強スプリンターのロードカナロアを配しているのだから、今回の舞台が悪かろうはずがない。しいて気になる点をあげれば、生産牧場と所属厩舎、京阪杯→シルクロードS→高松宮記念の臨戦過程は、父が現役時に唯一連対を逃した背景と同じであること。とはいえ、大きなマイナス材料とは言い難いものがある。オカルト的な要素を除けば、コレといった欠点は見当たらず、有力候補の1頭であることは間違いない。
⑭ペイシャフェリシタ
パワー型であるケープクロスの肌馬に、持続力に長けたサンデーサイレンス系のハーツクライを掛け合わせることで、バランスのとれた総合力を実現している本馬。半面、中距離指向が強めの配合ゆえに、芝1200mで速い上がりを求められると今ひとつ。また、突出したファクターに欠けるため、重賞では最後のひと押しが利かない。G1となればなおさらだ。今回は苦しい戦いを強いられるのではないか。
⑮モズスーパーフレア
父のスペイツタウンはBCスプリントの勝ち馬で、母父はダンチヒ系のスピードタイプ。そのうえ、レイズアネイティヴのクロス、ボールドルーラーの多重クロスを内包しており、コテコテの米国型快速仕様とみて間違いない。ゆえに、速力で押し切れるコースがベスト。その点を鑑みると、一定のキレを求められる中京芝1200mで、能力を全開できるかどうかについては疑問符がつく。近走の内容をそのまま評価しての連下扱いが正解ではないか。
⑯デアレガーロ
父はパワーと持久力に長けたマンハッタンカフェ。そのうえ、アレッジド(リボー系)の4×3のクロスを内包しているのだから、本馬が備えている持続力はかなりのもの。一族には、ドクターデヴィアス、シンコウキング、スズカフェニックス、ダンシングレインなどの名があり、ここに入っても底力の面で不足はない。欧州型の血脈が強く反映されているため、高速決着や速い上がりを求められる競馬はイマイチだが、消耗戦となれば話は別。長所を最大限に活かせる持久力勝負になれば、面白い存在だ。
⑰ダイメイフジ
母母父のストームバード系、父母父のダンチヒ系は、当舞台と比較的相性の良いスピードとパワーを兼備したノーザンダンサー系。愛オークス馬やベルモントSの勝ち馬などを擁するファミリーについても好感が持てる。半面、父のアグネスデジタルは新中京開催以降、不振傾向にあるキングマンボまたはフォーティナイナーを経由しない父ミスプロ系。そのあたりがどうか。ムラ駆け指向が強く、怖い面はあるものの、積極的には手を出しづらい。
⑱ダイメイプリンセス
父であるキングヘイローは現役時に高松宮記念を制し、産駒としても2009年の優勝馬ローレルゲレイロを輩出。牝系についても、さかのぼればエルグランセニョールなどを送り出した名門と、血統背景だけなら文句のつけようがない。新中京開催以降、欧州型ノーザンダンサー系を父に持つ馬の成績が芳しくない点は気になるが、同じようなシチュエーションだったスプリンターズSでは、低評価を覆して4着入線を果たしている。軽くは扱えない1頭だ。
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【ズバリ!調教診断】高松宮記念 昨年の3着馬が好感触!阪急杯で苦杯をなめた外国産馬に見せ場以上のシーンも!2019年3月23日(土) 13:30
日曜日に行われる高松宮記念の出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①スノードラゴン
この中間は坂路で調整。15日は4F52秒3のタイムを刻んだ一方で、ラスト1Fは13秒2と失速気味。今週の本追い切りでは、ラスト1Fのラップを締めてきたものの、全体的にみると平凡そのもの。重心の低いフォームを保っている点はいいのだが、とにかくスピードの乗りが悪い。年齢的に致し方ないのかもしれないが……。無事に回ってきてほしい、そのひと言に尽きる。
②ラインスピリット
1週前追い切りは栗東CWで実施。序盤から速いラップを刻む意欲的な内容だったが、ラストは伸びを欠いた。栗東坂路に場所を移して行われた今週の本追い切りの気配も今ひとつ。手足の動きが重く映り、進路も左右にブレる有り様。兎にも角にも見映えが悪い。変わり身に乏しく、今回は見送りが賢明だろう。
③ミスターメロディ
栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、少しバランスを崩すシーンがあったものの、4F51秒1のタイムを余力残しで計測。17日には栗東CWで4F50秒台前半、ラスト1F12秒ソコソコの時計を馬なりでマークした。栗東芝で実施した今週の本追い切りでは、緩い馬場状態のなか、4F49秒近辺、ラスト1F11秒台前半の好ラップを悠々と記録。気配、乗り込み量ともに文句なし。見せ場以上のシーンがあっても驚けない。
④セイウンコウセイ
南Wで実施した1週前追い切りでは前半から攻め、6F78秒台を叩いたが、終いはバタバタ。同じく南Wで行われた今週の追い切りでは、ラストのタイムはまとめてきたものの、掛かる気配が全面に出ていて、気負い過ぎの印象を受ける。ハイペースや道悪など、何らかの助けがないと、折り合い面で苦労するかも。そのあたりを踏まえると、大きな変わり身を望むのは厳しいかもしれない。
⑤ティーハーフ
栗東坂路で行われた1週前追い切りは、4Fタイムこそ51秒4を記録したものの、終いの伸びは凡庸。ただ、同じく坂路で実施した今週の併せ馬では、時計を要する時間帯にもかかわらず、ラスト2F24秒2-12秒0の好ラップをマーク。鞍上の合図にもキッチリと応えており、ひと追いごとに良くなっていることは間違いない。これで気合が乗ってくるようなら、面白い存在になりそうだ。
⑥アレスバローズ
栗東坂路で行われた1週前追い切りはビシッと追われ、ラスト1F12秒0の好ラップを計測。同じく坂路で行われた今週の本追い切りでも、パワフルな脚捌きを見せた。頭の位置が安定しないなど、気難しい面を出すのは相変わらずだが、スピードに乗ってからの推進力あるフォームはなかなかのもの。上位の一角に食い込んできても不思議はない。
⑦ショウナンアンセム
コンスタントに使っているうえに、間隔が詰まることもあってか、1週前追い切りはなし。最終追い切りは南Wで長めから行ったものの、緩めの内容の割に馬自体の動きは急いているような感じで、見映えはイマイチ。乗り込み量や速い時計を必要としないタイプとはいえ、もう少しメリハリを利かせて欲しいところ。劣勢は否めないだろう。
⑧レッツゴードンキ
栗東坂路で実施した1週前追い切りでは、4F49秒4の好タイムを記録。同じく坂路で行われた今週の本追い切りでは、4F50秒フラットを計測。ラスト2Fも24秒2-12秒3でまとめてきた。序盤少し顔が正対していない場面もあったが、立て直したあとの集中力に満ちた走りは見応え十分。攻め巧者だけに額面以上の評価はできないものの、良好な状態であることは疑いようがない。
⑨ナックビーナス
中2週の間隔を考慮して、この中間は南Wと南Pで緩めの調整。負荷が軽いようにも思えるが、前回時に相応の調教を消化しており、状態維持に専念しているとみるのが正解だろう。とはいえ、今週の併せ馬では、5F63秒近辺の好時計をマーク。想定以上の気配を示したのか、中途から鞍上が手綱を絞ろうとしていたのが印象的。ひとつひとつの動きが力強く、身のこなしも軽い。いい状態でレースに臨めるのではないか。
⑩ラブカンプー
栗東坂路で行われた今週の本追い切りは、マズマズの行きっぷりを見せた一方で、ラストは平凡。とはいえ、ここ2走の最終追い切り時の止まり方と比べたら、しぶとく粘れている印象。後れをとったぶん見映えは悪いものの、自身の時計は詰めている。勝ち切るまではともかく、紛れた場合のヒモ穴候補として一考の余地はある。
⑪ヒルノデイバロー
1週前に栗東CWで前半から攻める意欲的な追い切りを敢行。ただ、全体的に集中力を欠く走りで、ラストの伸び脚は案外。栗東坂路に場所を移して行われた今週の併せ馬の気配も今ひとつ。それなりの時計を刻んだものの、馬なりの僚馬に劣勢という心許ない内容だった。この馬らしいキレは見られず、一変まではどうか。
⑫ロジクライ
1週前に栗東坂路で4F自己ベストの49秒4をマーク。今週の本追い切りは、1週前とは打って変わって緩めの調整だったが、キッチリと後傾ラップを記録した。素軽い身のこなしで、無駄なくスイスイと登坂している点が印象的。乗り込み量の不足もなく、上位争いを意識できる仕上がりとみたい。
⑬ダノンスマッシュ
1週前に栗東坂路でビッシリと追われ、4F50秒割れの好時計をマーク。同じく坂路で実施した今週の本追い切りでも、4F51秒3、ラスト2F24秒3-12秒4のタイムを楽々と記録した。手前が替わらない点は若干気になるものの、掛かることなく首をしっかりと使って駆け登るさまをみるに、状態面の憂いはなさそう。好仕上がり。
⑭ペイシャフェリシタ
この中間は、いつも通り坂路主体の調整。今週の本追い切りでは、軽快なピッチを披露した。ただ、1週前は序盤にバランスを崩し、今週も前半は体がまっすぐ向いておらず、モチベーションを欠いている印象。立て直したあとの、全身を使った走りは目を引くものがあるのだが……。良くも悪くも平行線、といったところか。
⑮モズスーパーフレア
中山遠征後の中2週とあってか、17日までは速い時計を出さずに緩めの調整。不安が募る中間だったが、今週の本追い切りは栗東坂路でビッシリと攻め、4F49秒2の好タイムを記録した。今の坂路は速い時計が出やすい状況化だが、この馬の場合は馬場の荒れた時間帯に叩いたものだけに好感度は高い。1週前に速い攻めを行っていない点を差し引いても、及第点の仕上がりにある。
⑯デアレガーロ
前走後はいつものように放牧に出され、12日に帰厩。初時計となる16日には、南Wで6Fから好タイムを記録した。同じく南Wで実施した今週の併せ馬では、手応えの面で僚馬にやや見劣りはしたものの、軽く促されると脚を伸ばしていたように、反応は決して悪くなかった。中間の乗り込み量は少なめだが、この馬にはよくあること。力を出せるデキとみる。
⑰ダイメイフジ
今週の本追い切りは栗東坂路にて、ダイメイプリンセスを相手に併せ馬を実施。先着を果たした一方で、テンションが高く掛かり気味に登坂していた点は気がかり。調教は真面目に走る馬だけに、余計に心配が募る。脚元の動き自体は悪くないので、大きなデキ落ちとまでは言えないが、良い意味での変化が窺えないのも事実。前回以上のパフォーマンスを望むのは難しいかもしれない。
⑱ダイメイプリンセス
今週の本追い切りは栗東坂路で併せ馬を実施。ダイメイフジに後れをとったものの、相手は掛かったうえに最後はガッツリと追われていたので、併走遅れ自体を深刻にとらえる必要はない。ただ、いい時と比べて時計的に物足りなさを感じるのも確か。それなりの走りを見せるかもしれないが、複勝圏内には足りないだろう。
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