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【血統アナリシス】高松宮記念2020 前年1番人気4着敗退の雪辱を期すロードカナロア産駒に注目!昨秋のスワンSウイナーにもチャンスあり!

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【血統アナリシス】高松宮記念2020 前年1番人気4着敗退の雪辱を期すロードカナロア産駒に注目!昨秋のスワンSウイナーにもチャンスあり!

日曜日に行われる高松宮記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。


ステルヴィオ
父は名スプリンターロードカナロア。母ときょうだいを含む近親馬の多くがスピード指向の強いタイプ。加えて、太い首と分厚い胸板が目を引く馬体の造り。マイルCSを制しているが、個体的には芝1600mすら若干長い印象を受ける。その視点でみると、今回の距離短縮自体は悪くなさそう。どちらかといえば大箱向きの差し仕様なので、阪神内回り→直線の長い中京へのコース替わりも好都合。流れに乗りきるようなら、一撃あっても不思議はない。

アウィルアウェイ
昨年のマイル王者インディチャンプを半兄に持ち、叔父にはリアルインパクトネオリアリズムなどを擁する、ポテンシャルの高い牝系の出自。本馬の場合は短距離指向の濃い祖母トキオリアリティーの影響が強く、ベストは1400m近辺と推測される。その点を踏まえると、直線に急坂がある中京芝1200m、なおかつ前傾ラップになりがちな高松宮記念の舞台自体は悪くないはず。持ち味の決め脚を問われる展開になれば、浮上の目もありそうだ。

ダイアトニック
父のロードカナロアは2013年の高松宮記念勝ち馬。父キングカメハメハ系でみても、当レースとの相性は悪くない。祖母はアレミロード×ストームバード配合の米国血統。加えて、ストームバード4×4のクロスを潜在させることで、よりスピード色が鮮明になっている印象だ。そのあたりを鑑みると、今回の舞台替わり&距離短縮はプラスに作用する可能性もある。阪急杯では好位から競馬を進め、タイム差なしの2着入線(3着降着)と脚質に幅が出てきた点も好感度が高い。前回の降着を引きずることがなければ、チャンスはおおいにある。


ティーハーフ
香港スプリントなどを制したラッキーナインを半兄に持ち、母の父と祖母も短距離G1勝ち馬という、スピードに優れた一族。全兄のサドンストームが2015年の当レースで4着、本馬自身も2017年に4着、昨年は5着入線しているように、相応の舞台適性を備えている。一方で、加齢に伴う耐久力の衰えによるものなのか、2017年以降の3着以内が直線平坦の京都に集中している点は気がかり。それゆえ、今回の舞台替わりで急激にパフォーマンスを上げてくることは想像しづらい。得意のかたちになったとしても、掲示板争いまでが精一杯ではないか。

ラブカンプー
父系祖父のサクラバクシンオーの産駒は高松宮記念を2勝。父のショウナンカンプは2002年の勝ち馬で、母の父マイネルラヴスプリンターズSを制している。構成上の速力に関しては、ここでも屈指の存在と思われる。そもそも本馬自身、一昨年のスプリンターズSで2着好走しているのだから、優れたスプリント適性を有しているのは間違いない。とはいえ、昨年のシルクロードS以降は大敗続き。牝馬がこうなると立て直しが非常に難しい。馬場や展開に恵まれたとしても、馬券圏内まではどうか。ここは静観が賢明だろう。

ダノンスマッシュ
祖母はエクリプス賞最優秀3歳牝馬に選出された名牝で、叔父にはBCマイルの優勝馬がいる良血。その母系にロードカナロアを配しているのだから、スプリンターとしての資質は申し分がない。パワー型マイラーのダンチヒ系ハードスパンと、持久力に優れたロベルト系のクリスエスを組み合わせた母の構成をみるに、馬力を要求される直線急坂コースも問題ない。昨年の春、秋とG1では一歩及ばなかったが、いつ手に届いてもおかしくないポテンシャルを秘めている。展開に左右されない自在性は大きな強み。好レースを期待したい。

グルーヴィット
自身ならびに母のきょうだいに派手な活躍馬はいないものの、3代母にエアグルーヴを擁する名門の出自。父のロードカナロアエアグルーヴ牝系と相性が良いキングカメハメハの系統で、なおかつ2013年の高松宮記念優勝馬。祖母の父フレンチデピュティが属するヴァイスリージェント系は、当レースにおける活躍系統のひとつ。相応の適性を備えているものと判断できる。本馬自身、中京記念勝ちにファルコンS2着と当地で良績を残している点も好感度が高い。近走の戦績から勝ち切るまではどうかも、ヒモ穴としてなら一考の余地はある。

グランアレグリア
母はBCジュヴェナイルフィリーズターフを制し、5歳時にもマイルG1を2勝。早い時期から活躍し、年齢を重ねてもパフォーマンスが衰えない傾向にある。本馬も伸びシロを残しているとみて差し支えない。高松宮記念においてディープインパクト産駒の優勝例がない点は気になるものの、米国牝系自体の相性は上々。同父でマイルG1勝ち馬のミッキーアイルが2年続けて好走しており、深刻に捉える必要はないだろう。いずれにせよ、スムーズに追えるポジションを無理なく確保できるどうかが肝の馬。それは頭に入れておいたほうがいい。

タワーオブロンドン
BCクラシックなどを制したレイヴンズパスを父に持ち、母の父は凱旋門賞馬のダラカニ。一族には英・愛ダービー馬や英オークス馬、皐月賞馬のディーマジェスティらが名を連ねる。欧州色の濃い配合ゆえ、相応の持久力を求められる直線急坂のコース形態は悪くないはず。京王杯SC勝ちの実績から、同じ左回りで直線が長い中京コースを苦にするとは思えない。父がミスプロ系で、母の父にダルシャーン経由のネヴァーベンド系を配している点は2018年の優勝馬ファインニードルと同じ。有力候補の1頭であることに疑う余地はない。

アイラブテーラー
父はトーセンラーで、母の父はダンスインザダーク。スプリント戦とは縁がなさそうな組み合わせだが、スピードタイプの母と祖母が強く反映されているせいか、本馬は短距離指向に出た様子。ただ、高松宮記念と相性が良いとはいえない、父サンデーサイレンス系。加えて、サンデーサイレンス3×3の濃いインブリード持ちと当レースの好走傾向とはズレがある印象。近い親族に重賞勝ち馬がおらず、活力面の後押しも期待できない。底を見せていない戦績は評価できるものの、今回の舞台で勝ち負けまではどうか。

クリノガウディー
スクリーンヒーロー×ディアブロの配合馬。パワーと持続力に長けた牝系に、ロベルト系を重ねた血統構成からして、馬力勝負がベスト。時計を要するコース向きのマイラーとみていいだろう。その一方で、パワーに寄っているぶん、速い上がりの競り合いになるとパンチ不足。加えて、近い親族に重賞級はおらず、ここに入ると活力の面でも見劣りする。上位争いに絡むには、消耗戦や馬場悪化など、多くの馬が苦にする状況がほしいところだ。


セイウンコウセイ
2017年の高松宮記念を制し、昨年は12番人気の低評価を覆して2着と、レース適性の高さについては異論のないところ。ただし、ダート指向の強い母の父と、ミスプロのクロスが強く反映されているせいか、淡泊な一本調子のタイプに仕上がっている。それゆえ、後半の決め脚勝負は不向きなうえに、目標にされると案外のケースが多い。好パフォーマンスを示すには、高速馬場や道悪といった後続勢がキレを削がれるコンディション、あるいは馬群がバラけるなど揉まれないかたちが不可欠となる。

ダイメイプリンセス
父のキングヘイローは現役時に高松宮記念を制し、産駒としても2009年の優勝馬ローレルゲレイロを輩出。牝系についても、さかのぼればエルグランセニョールなどを送り出した名門と、額面上の血統背景は申し分がない。反面、本馬の良績が夏場に集中しているのは気がかり。新中京開催以降、父ノーザンダンサー系かつ内国産馬の成績が芳しくない点も懸念材料だ。同様のローテで臨んだ昨年は16着大敗。複勝圏内突入のシーンは想像しにくい。

モズアスコット
欧州最強マイラーのフランケルを父に持ち、母の父はストームバード系という、ややパワーが強調された配合。サンデーサイレンスの血を内包していないため、スローの瞬発力勝負ではワンパンチ足りない反面、安田記念フェブラリーSの勝ちっぷりが示すように、型にハマったときの破壊力は周知のとおり。芝1200mは未知数だが、父の高い適応能力と北米由来の牝系を思えば、こなしてもおかしくない下地はある。人気が落ちるようなら、買い目に加えてみる手もアリだろう。

ナックビーナス
父のダイワメジャーは産駒として、2014年の勝ち馬コパノリチャードを輩出。本馬自身も2018年に3着好走しているように、舞台適性は高い。ただ、母の父が国内主流からズレたヘイロー系のモアザンレディで瞬発力に欠けるところが難点。このあたりが本馬の勝ち味の遅さにつながっているのかもしれない。年齢的に能力面の底上げも期待しづらく、G3では通用しても年下の駿馬が揃うG1では分が悪そう。善戦の域を超えるイメージは湧いてこない。

モズスーパーフレア
父はBCスプリントの勝ち馬で、母の父はダンチヒ系のスピードタイプ。そのうえ、レイズアネイティヴのクロス、ボールドルーラーの多重クロスを内包しており、馬力とスピードに特化した米国型快速仕様とみて間違いない。ゆえに、速力で押し切れるコースがベスト。その点を鑑みると、一定のキレを求められる中京芝1200mで本領を発揮できるかについては、いさかか疑問。スプリンターズS2着の実績を認めての△評価が妥当な線ではないか。

シヴァージ
父のファーストサムライはジャイアンツコーズウェイの直仔で当レースと相性が良いストームバード系。父ジャイアンツコーズウェイの直仔×母の父インディアンチャーリーの組み合わせは、BCスプリントなどG1を4つ制し、昨年の米牡馬チャンピオンスプリンターに輝いたミトレと共通する。速力および持続力に優れた配合といえよう。ただし、ダート色が濃い構成ゆえに、後半のスピード勝負になると苦しい面も出てくる。上位進出には、上がりを要する展開や馬場、あるいは自身から早めに動くなどの積極策が必須となろう。

ノームコア
半妹のクロノジェネシスは、昨年の秋華賞で優勝。祖母の全姉フサイチエアデール、その仔のフサイチリシャールビーチサンバはマイルG1で好パフォーマンスを示している。優れたスピードを伝える牝系の出自であるとともに、一族の近況が活気づいている点は好印象だ。一方で、OPクラスかつ芝1400m以下におけるハービンジャー牝駒の成績が奮わないのは気がかり。ヴィクトリアマイルのレコード勝ちが示すように、速いペースのほうが向く馬だが、他力本願的な面があるゆえに過去の実績を鵜呑みにできないのも確か。首位争いに加わるには、終いの脚を存分に活かせる展開がほしい。



ウマニティ重賞攻略チーム

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