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【セントウルS】クリノガウディー春の雪辱だ


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【セントウルS】クリノガウディー春の雪辱だ

 今週から、いよいよ秋競馬が開幕。日曜中京メインは、サマースプリントシリーズ最終戦の産経賞セントウルSが行われる。注目は、同舞台のGI・高松宮記念で1位入線を果たしながら、4着降着となったクリノガウディーだ。近2走は12、18着だが敗因は明確。幻のGI馬が復活を果たし、スプリンターズS(10月4日、中山、GI、芝1200メートル)へ弾みをつける。

 ◇

 秋の中京開幕を前に、雪辱に燃えている。今春の高松宮記念で1位入線も4着降着…。幻のGI馬クリノガウディーが苦汁をなめた舞台で再起をかける。

 「ここまで、順調ですよ。もちろん先はありますが、今回もある程度、仕上げていかないと。水曜(9日)の追い切りもビシっとやるつもりです」

 藤沢則調教師が力を込めた。全休日明けの8日は、CWコースで軽めの調整。活気十分で好気配を漂わせる。

 中京芝1200メートルは、忘れられない舞台だ。3走前の高松宮記念。初めての6ハロン戦をものともせず、果敢に先行し1位で入線。だが、直線は左にモタれて進路妨害となり、4着降着で待望のビッグタイトルがするりと逃げた。

 その後の2走は12、18着。ショックを引きずるような惨敗だが、敗因ははっきりとしている。前々走のCBC賞は、出負けして直線も進路が狭まる不利。「今思えば、いつもより歩幅が狭かったような気もします」とトレーナーは振り返る。前走の関屋記念も、レース中に鞍上が息遣いに異変を感じて無理をさせなかった。「ゼーゼーいったみたいで、最後は追っていなかったですしね。検査をして喘鳴症(のど鳴り)ではなかったのでよかったです」と師は説明。決して力負けではない。

 このレースの勝ち馬は、2018年ファインニードル、19年タワーオブロンドンと2年連続で本番のスプリンターズSもV。重要な前哨戦に向けて、指揮官の言葉にも熱がこもる。

 「ここでだめなら、スプリンターズSなんて夢になっちゃいますからね。なんとか走ってもらいたい」

 京都競馬場の大規模な整備工事に伴い、従来の7月から秋に振り替えられた中京開催。中京コースは中京記念2着の実績もある。デビュー戦以来の白星を重賞で飾り、再びスプリント界の頂点を視界にとらえる。(山口大輝)

★サマースプリントシリーズ優勝のゆくえ…現在トップは14ポイントのレッドアンシェルで、「1勝以上」かつ「13ポイント以上」の優勝条件を満たしているが、最終戦の産経賞セントウルSは出走しない。同レース出走予定馬で優勝の可能性があるのは、12ポイントのラブカンプー、4ポイントのタイセイアベニール、3ポイントのクライムメジャー、2ポイントのシヴァージノーワンの5頭。

産経賞セントウルSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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