あの『モーリス』も、このレースから始まった。多様な路線か...
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今週の土曜メイン重賞は「ダービー卿CT」。そのグレードはG3・・・その位置づけから、どんな狙いを持って参戦(チャレンジ)してくるのかを推測し、予想の鍵を探りたいと思います!
上半期の古馬G3への出走は、馬齢によって目指すところが違いますが、ある意味、G1やG2以上に時としてハッキリしている場合があると思われます。
3歳クラシックで勝ち負けを争った世代のトップクラスの馬たちは、休養を挟んで4歳となって戦線に復帰するのがG2やG1からになります。
ですから、このレース(ダービー卿CT)に出走してくる4歳馬は『古馬重賞初制覇』が大命題になっているはずです。特に、この時期(3月下旬)は今年上半期の最終目標となるべきレースとの間隔も近いし、もちろんこのレースが勝利可能な目標としている陣営もいるでしょうから、一定のレベル以上に仕上げてくる馬がほとんどだと思いますので、どの馬の本気度が高くて、どの馬が本気モードではないかにあれこれ悩む必要がないのでは、と捉えています。
5歳以上の古馬たちにとっても同様のことがあるとみられるので、それぞれの馬の能力・実力がハッキリする『ガチンコ勝負』が展開されてきたとみられます。
ですから、各馬齢に応じた『ダービー卿CT』出走の狙いを踏まえつつ、前走の成績から1着馬となる可能性を見つけていきたいと思います。
まずは、『ダービー卿CT』における馬齢毎の狙い(あくまでも予想をするための前提として)に当てはめて出走馬を分類してみます。
(1)4歳馬 重賞初制覇
グラティアス 京成杯1着、皐月賞6着、ダービー8着、セントライト記念9着、
白富士S3着→東風S(L)5着→
タイムトゥへヴン 京成杯2着、弥生賞6着、NZT2着、NHKマイルC6着、ダービー13着、セントライト記念14着、
富士S3着、キャピタルS8着、ニューイヤーS7着→東風S(L)11着→
リフレイム 京王杯2歳S5着、クイーンC13着、フラワーC10着、2勝クラス1着→3勝クラス1着→
(2)5歳馬 重賞初制覇またはGⅡ・GⅠに通用の可能性の確認
インターミッション アネモネS(L)1着、桜花賞14着、オークス18着、信越S(L)1着→オーロC15着→
ギルデッドミラー アーリントンC2着、NHKマイルC3着、京都牝馬S2着、ターコイズS3着→京都牝馬S6着→
ダーリントンホール 札幌2歳S3着、共同通信杯1着、皐月賞6着、ダービー13着、富士S5着、
マイルCS着7着→洛陽S(L)2着→
ノルカソルカ 3勝クラス1着→小倉大賞典6着→
ワーケア ホープフルS3着、弥生賞2着、ダービー8着、七夕賞15着→東風S(L)8着→
(3)6歳馬 重賞通用の能力が維持できているかの確認、または、引退前の重賞制覇
インテンスライト 3勝クラス2着→3勝クラス1着→
カイザーミノル マイラーズC3着、京王杯SC3着、天皇賞秋14着→京都金杯3着→
カテドラル アーリントンC2着、NHKマイルC3着、キャピタルS9着→東京新聞杯2着→ダービー卿CT2着
安田記念12着、中京記念2着、京成杯AH1着、マイルCS9着→東京新聞杯8着→
ザダル セントライト記念3着、エプソムC1着、富士S 7着→京都金杯1着→
トーラスジェミニ 3勝クラス4着→3勝クラス1着→ダービー卿CT11着→エプソムC3着、
小倉大賞典14着→東風S(L) 1着→ダービー卿CT6着→安田記念5着
七夕賞1着、中山記念16着→黒船賞8着→
フォルクメン ニューイヤーS13着→洛陽S(L) 4着→
ミッキーブリランテ シンザン記念3着、ニューイヤーS(L) 1着→阪急杯2着→
(4)7歳以上馬 下半期以降も競走馬生活の継続が可能かの確認、または、引退前の重賞制覇
サトノフェイバー きさらぎ賞G1着、京都金杯14着→大阪城S(L)6着→
ボンセルヴィーソ デイリー杯2歳S2着、ファルコンS2着、NZT3着、NHKマイルC3着、
淀短距離S(L)5着→東風S(L) 12着→ダービー卿CT2着→安土城S(L)3着、京成杯AH3着、
京都金杯7着 →東風S(L) 2着→ダービー卿CT3着→マイラーズC12着
ニューイヤー(L) 3着→東風S(L) 1着→
年齢ごとに4つのグループにまとめてみましたが、過去10年のデータから馬齢別の狙いが適切かどうかを次に検証してみたいと思います。
『ダービー卿CT』の歴代の1着馬の成績を示すことによって出走時の狙いが明らかになると考え、データを分析してみます。
【1着馬の前走までの成績・次走の成績】
2021年1着 テルツェット 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿TC1着(初制覇)→ヴィクトリアM14着
2020年1着 クルーガー 8歳 東京新聞杯5着 マイラーズC1着、富士S3着、京都金杯2着、
QE2世C2着、ダービー卿CT1着→安田記念14着 引退
2019年1着 フィアーノロマーノ5歳3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念14着
2018年1着 ヒーズインラブ 5歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念13着
2017年1着 ロジチャリス 5歳 東風S 3着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念14着
2016年1着 マジックタイム 5歳 京都牝馬S2着 ダービー卿CT1着(初制覇)→ヴィクトリアM6着
クイーンC2着
2015年1着 モーリス 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念1着
2014年1着 カレンブラックヒル5歳 阪急杯 11着 ダービー卿CT1着→安田記念9着
NZT1着、NHKマイルC1着、毎日王冠1着、
2013年1着 トウケイヘイロー 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→京王杯SC8着
2012年1着 ガルボ 5歳 阪急杯 5着 ダービー卿CT1着→安田記念5着
シンザン記念1着、富士S3着、京都金杯2着、阪急杯2着
東京新聞杯1着
『ダービー卿CT』で1着になった10頭中7頭が重賞初制覇という予想以上に出走馬の狙いが鮮明になったように思います。
しかも、4歳馬は『古馬重賞初制覇』が大命題ではないか、と書きましたが、7頭すべてが2・3歳の重賞では勝ち切れていません。最高着順は2着までです。ですから、生涯初重賞制覇が『ダービー卿CT』だったということになります。
7頭の重賞初勝利組を更に細かく見てみると、
4歳馬
テルツェット 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿TC1着(初制覇)→ヴィクトリアM14着
1勝クラスから4連勝で重賞初勝利 前走:節分S1600m
モーリス 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念1着
2勝クラスから3連勝で重賞初勝利 (G14連勝→2着2回→G14連勝)
スプリングS4着
トウケイヘイロー 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→京王杯SC8着
朝日杯FS4着、シンザン記念4着
5歳馬
フィアーノロマーノ5歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念14着
ファイナルS
ヒーズインラブ 5歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念13着
武庫川S1600m
ロジチャリス 5歳 東風S(OP)3着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念14着
ラジオNIKK4着
マジックタイム 5歳 京都牝馬S2着 ダービー卿CT1着(初制覇)→ヴィクトリアM6着
クイーンC2着
4歳馬3頭については、前走が全て3勝クラス1着です。2・3歳重賞では4着となり、重賞でも通用する能力を示していた実力馬か、前走の3勝クラスまで連勝していて調子・実力共に上向きの『上がり馬』だったことが分かります。
5歳馬については、1600mの距離適正があった(4戦3勝で掲示板を外していない。マイル戦4-2-3-4)か、3歳重賞で2着・4着と能力の高さを見せていた馬たちでした。
では、重賞初制覇でなかった3頭は、どんな馬たちだったのでしょうか。まず、2頭の5歳馬について
2014年1着 カレンブラックヒル5歳 阪急杯 11着 ダービー卿CT1着→安田記念9着
NZT1着、NHKマイルC1着、毎日王冠1着
2012年1着 ガルボ 5歳 阪急杯 5着 ダービー卿CT1着→安田記念5着
シンザン記念1着、富士S3着、京都金杯2着、阪急杯2着
東京新聞杯1着
5歳馬の2頭については、3歳重賞でも古馬重賞でも勝利を挙げると共に、重賞2・3着などコンスタントに勝ち負けを争える力を持っている2勝以上の勝馬という共通点があります。前走も『阪急杯』からとまったく同じで、最終目標となる『安田記念』でも有力(両馬とも5番人気)とみられる実力を持っていました。
おそらく、『安田記念』出走に向けて体調を上げていく過程で『ダービー卿CT』に出走したところ、能力の一端を示しただけで勝つことができたのではないかと思います。2着馬との着差が『0.0秒』で辛勝だったことも共通しており、2頭の能力からみて、仕上がり途上で出走し、実力差によって勝利したと考えて間違いないと思います。
ちなみに、この2頭に着差『0.0秒』でそれぞれ惜敗したカオスモスは4歳で、オセアニアボスは7歳で重賞初制覇を逃したことになります。
最後の1頭は、8歳での勝利でした。
2020年1着 クルーガー 8歳 東京新聞杯5着 マイラーズC1着、富士S3着、京都金杯2着、
QE2世C2着、ダービー卿CT1着→安田記念14着 引退
クルーガーは、4歳時にG2マイラーズCで重賞初勝利を挙げて1年間の長期休養。その後、G3で2・3着はあったものの目を見張るような戦績を挙げられなかったのですが、1着馬との着差は全レース1.0秒以内で、底力の片鱗を見せていました。
7歳で海外G1に初挑戦して2戦目に2着になり、依然として実力に大きな衰えのないことを示していました。8歳になり、2戦目で『ダービー卿CT』に初出走し、4年ぶりに重賞2勝目を挙げて安田記念14着を最後に引退しました。
勝ち味に遅い馬が、4年後の引退間近になっての勝利は、ほとんど重賞初制覇と同じではないでしょうか。
そして、カレンブラックヒルやガルボの時と同じように、クルーガーに敗れた2着馬のボンセルヴィーソも勝てば重賞初制覇になったかもしれないのです。これは奇跡的偶然の一致と言うしかありません。
結論として、『ダービー卿CT』における馬齢別の狙いが適切であったとの思いを強く感じつつ、本命候補を取捨するためのキーワードを『重賞初制覇』で予想したいと考えます。
予想をする上で、もう一つ確かめておきたいことがあります。それは『リピーター』の成績です。
実は、先程話題に出したボンセルヴィーソが今年も出走することになっており、合わせて3頭がリピーターとして名を連ねます。
ボンセルヴィーソ8歳 ニューイヤー(L) 3着→東風S(L) 1着→ダービー卿CT?着→
ボンセルヴィーソ7歳 京都金杯7着 →東風S(L) 2着→ダービー卿CT3着→マイラーズC12着
ボンセルヴィーソ6歳 淀短距離S(L)5着 →東風S(L) 12着→ダービー卿CT2着→安土城S(L)3着
カテドラル 6歳 マイルCS 9着 →東京新聞杯8着→ダービー卿CT?着→
カテドラル 5歳 キャピタルS(L)9着→東京新聞杯2着→ダービー卿CT2着→安田記念12着
トーラスジェミニ6歳 中山記念 16着 →黒船賞 8着 →ダービー卿CT?着→
トーラスジェミニ5歳 小倉大賞典14着 →東風S(L) 1着→ダービー卿CT6着→安田記念5着
トーラスジェミニ4歳 3勝クラス4着 →3勝クラス1着→ダービー卿CT11着→エプソムC3着
昨年の2着馬、3着馬が今年も揃って参戦してきます。さらに、6着馬も参戦しますので、『ダービー卿CT』におけるリピーターの成績を確かめておく必要があります。
【過去10年間のリピーターの成績 今年の出走馬以外】
キャンベルジュニア6歳 スワンS 10着 →阪神C 11着 →ダービー卿CT2着→京王杯SC2着
キャンベルジュニア5歳 3勝クラス2着 →3勝クラス1着→ダービー卿CT2着→京王杯SC11着
キャンベルジュニア4歳 3勝クラス2着 →3勝クラス1着→ダービー卿CT8着→3勝クラス3着
ロジチャリス 6歳 キャピタルS15着 →東風S 8着 →ダービー卿CT12着→函館記念12着
ロジチャリス 5歳 札幌記念15着 →東風S 3着 →ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念14着
インパルスヒーロー6歳 リゲルS 12着 →東風S(L) 1着 →ダービー卿CT10着→谷川岳SOP12着
インパルスヒーロー5歳 ポルックスS14着→東風S(L) 3着 →ダービー卿CT 3着→谷川岳SOP4着
インパルスヒーロー4歳 富士S 9着 →キャピタルS16着→ダービー卿CT 6着→京王杯SC12着
ファルコンS1着、NHKマイルC2着
カオスモス 5歳 ファイナルS13着→シルクロードS13着→ダービー卿CT 9着→谷川岳SOP11着
カオスモス 4歳 洛陽SOP3着 →東風S(L) 4着 →ダービー卿CT2着→マイラーズC6着
ダイワマッジョーレ6歳 京都金杯16着 →阪急杯 14着 →ダービー卿CT11着 引退
ダイワマッジョーレ4歳 中山金杯5着 →東京新聞杯2着 →ダービー卿CT2着→京王杯SC1着
ダイワファルコン 7歳 福島記念1着 →中山記念 12着 →ダービー卿CT12着→七夕賞9着
ダイワファルコン66歳 有馬記念10着 →中山記念 2着 →ダービー卿CT3着→鳴尾記念10着
ダイワファルコン 5歳 中山金杯2着 →中山記念 9着 →ダービー卿CT5着→エプソムC9着
ガルボ 6歳 東京新聞杯8着 →フェブラリーS11着→ダービー卿CT5着→京王杯SC3着
ガルボ 5歳 東京新聞杯1着 →阪急杯 5着 →ダービー卿CT1着→安田記念5着
以上のように、リピーターの成績の評価は難しいところがありますが、前年より明らかに出走レースのレベルや着順が上がっていれば『ダービー卿CT』における着順も上がっているように感じられます。
着順を落としている頭数や頻度数の方が若干多い印象ですが、『リピーター』だからといって切り捨てず、公平な目で能力が発揮できるかどうかを判断する必要がありそうです。
では、今年出走するリピーターの3頭を本命候補の中に入れるかどうかその順位付けをしてみます。
【リピーター組の本命候補】
第1位 ボンセルヴィーソ
8歳でも勝てば正真正銘の重賞初制覇。2・3歳時には重賞で5戦連続馬券に絡んだこともある素質馬で善戦マン。4歳・5歳では条件クラスで低迷し、雌伏の時を過ごす。
5歳の年末に渡月橋Sを勝って条件クラスを卒業し、6歳春からG3に照準を定めたのか、6歳・7歳ではG3で3着・2着・3着・3着と全て馬券に絡むなど、立て直しを図って結果が出るようになると、7歳上半期はG2マイラーズCに挑戦して12着と大敗を喫する。7歳下半期にもG2富士Sに再挑戦したが15着と再び惨敗に終わる。
今年は8歳となり、昨年の3着と同じ臨戦過程で出走するが、前走は昨年を上回る東風S(L) 1着なら、一昨年の2着をも超える重賞ウイナーになって引退の花道を飾れるかもしれない。仕上がり具合によって重賞もG3なら・・・
芝1600m成績 1-3-7-11 複勝率50.0%
2021年 8歳 ニューイヤー(L) 3着→東風S(L) 1着→ダービー卿CT?着
2020年 7歳 京都金杯7着 →東風S(L) 2着→ダービー卿CT3着→マイラーズC12着
2019年 6歳 淀短距離S(L)5着 →東風S(L) 12着→ダービー卿CT2着→安土城S(L)3着
第2位 カテドラル
昨年の『ダービー卿CT』2着馬であり、その後、G3中京記念2着、G3京成杯OHで1着となり既に重賞初制覇を飾っている。
3歳時にG3で2着、G1で3着と能力は高いが、G3でも大敗を喫するなど浮き沈みも激しい。4歳時には5戦してOP勝ちはあるものの、重賞ではG2とG1への出走だったこともあって掲示板に載ることもなかった。
5歳になってG3を2戦連続で2着となり、その2戦目が昨年の『ダービー卿CT』2着だった。もし、1着になっていれば重賞初制覇であったが、待望の重賞制覇は下半期のG3京成杯OHだった。
6歳でリピーターとして出走することになったが、前走の東京新聞杯の成績が落ちたことが懸念され1枚評価を下げざるを得ない。
芝1600m成績 1-3-1-9 複勝率35.7%
2021年 6歳 マイルCS 9着 →東京新聞杯8着→ダービー卿CT?着→
2020年 5歳 キャピタルS(L)9着→東京新聞杯2着→ダービー卿CT2着→安田記念12着
第3位 トーラスジェミニ
4歳春まで重賞実績もなく、2歳と3歳に1回ずつG3に出走しただけで、4歳の初重賞が『ダービー卿CT』の11着という目立たない存在。
しかし、直後のエプソムCで3着になって能力開花したかに見えた。ところが、その後1年以上も重賞では鳴かず飛ばず。G2・G1にも出走し、少々背伸びし過ぎたところもあったからとはいえ、リピーターとして出走した『ダービー卿CT』でも6着。
その次走はG1安田記念だったので5着でも善戦の部類で、その直後にG3七夕賞で重賞初制覇を達成。どうやら、夏場ならG3で力を発揮できるタイプのようで、『ダービー卿CT』はそのための足がかりに出走させているのかもしれない。
今年で3回目となる『ダービー卿CT』であるが、前走がダートになり着順からも大きな望みを持てないのが実情。
芝1600m成績 3-0-0-10 複勝率23.1%
2021年 6歳 中山記念 16着 →黒船賞 8着 →ダービー卿CT?着→
2020年 5歳 小倉大賞典14着 →東風S(L) 1着→ダービー卿CT6着→安田記念5着
2019年 4歳 3勝クラス4着 →3勝クラス1着→ダービー卿CT11着→エプソムC3着
『ダービー卿CT』の予想をするためのキーワードは、やはり10年間で7勝の『重賞初制覇』と設定して、その可能性がある出走馬について検討してみます。
今年の重賞未勝利馬は10頭です。その内、前走3勝クラス1着は3頭です。
リフレイム 4歳 2勝クラス1着 →3勝クラス1着→ダービー卿CT
インテンスライト 6歳 3勝クラス2着 →3勝クラス1着→ダービー卿CT
ボンセルヴィーソ 8歳 ニューイヤー(L) 3着→東風S(L) 1着→ダービー卿CT
この3頭の中に『重賞初制覇』の本命候補にできる馬がいるかを吟味する必要があります。
次に、前走が重賞で上位に入賞している次の2頭が『重賞初制覇』の可能性があるのではないかと思います。
カイザーミノル 6歳 天皇賞秋14着 →京都金杯3着 →ダービー卿CT
マイラーズC3着、京王杯SC3着、
ミッキーブリランテ6歳 ニューイヤーS(L) 1着→阪急杯2着 →ダービー卿CT
シンザン記念3着、
この他に、重賞勝ちは難しいけれど、連下・複勝圏に入る可能性が残っていると思う、2・3歳重賞で複数回上位入賞経験のある次の2頭を穴候補に加えます。
タイムトゥへヴン 4歳 ニューイヤーS7着→東風S(L)11着→ダービー卿CT
京成杯2着、弥生賞6着、NZT2着、NHKマイルC6着、ダービー13着、
セントライト記念14着、富士S3着、キャピタルS8着、
ギルデッドミラー 5歳 ターコイズS3着 →京都牝馬S6着→ダービー卿CT
アーリントンC2着、NHKマイルC3着、京都牝馬S2着、
最後に、重賞1着の経験がある中で『ダービー卿CT』を契機に古馬重賞戦線で活躍が期待できそうな出走馬をピックアップしてみると次の4頭が残ります。
グラティアス 4歳 白富士S3着 →東風S(L)5着→ダービー卿CT
京成杯1着、皐月賞6着、ダービー8着、セントライト記念9着、
ダーリントンホール5歳 マイルCS着7着 →洛陽S(L)2着→ダービー卿CT
札幌2歳S3着、共同通信杯1着、皐月賞6着、ダービー13着、富士S5着、
ザダル 6歳 富士S 7着 →京都金杯1着→ダービー卿CT
セントライト記念3着、エプソムC1着、
カテドラル 6歳 マイルCS9着 →東京新聞杯8着→ダービー卿CT
キャピタルS9着 →東京新聞杯2着→ダービー卿CT2着
アーリントンC2着、NHKマイルC3着、安田記念12着、中京記念2着、京成杯AH1着、
この4頭では、歴代1着馬のモーリスやカレンブラックヒル、クルーガーには実績で及びませんが、連下候補として吟味しておくことが必要と考えています。
以上、これまで検討してきたデータを踏まえて予想し、印を打ってみたいと思います。
1.フォルクメン 6歳 ニューイヤーS13着→洛陽S(L) 4着→
×2.インテンスライト 6歳 3勝クラス 2着 →3勝クラス1着→
×3.タイムトゥへヴン 4歳 ニューイヤーS 7着→東風S(L)11着→
○4.ボンセルヴィーソ 8歳 ニューイヤー(L) 3着→東風S(L) 1着→
△5.ギルデッドミラー 5歳 ターコイズS3着 →京都牝馬S6着→
◎6.リフレイム 4歳 2勝クラス1着 →3勝クラス1着→
△7.ザダル 6歳 富士S 7着 →京都金杯 1着→
×8.グラティアス 4着 白富士S3着 →東風S(L)5着→
9.サトノフェイバー 7歳 京都金杯14着 →大阪城S(L)6着→
△10.ダーリントンホール5歳 マイルCS7着 →洛陽S(L)2着→
△11.カイザーミノル 6歳 天皇賞秋14着 →京都金杯 3着→
12.トーラスジェミニ 6歳 中山記念16着 →黒船賞 8着 →
▲13.ミッキーブリランテ6歳 ニューイヤーS(L) 1着→阪急杯 2着 →
14.インターミッション5歳 信越S(L) 1着 →オーロC 15着→
△15.カテドラル 6歳 マイルCS 9着 →東京新聞杯 8着→
16.ノルカソルカ 5歳 3勝クラス1着 →小倉大賞典6着→
データにとらわれ過ぎてはいけませんが、軽視することもできないので、総合的に判断するとこんな感じの予想になってしまいました。
データを信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。
データ編
【ダービー卿CT 過去10年の成績】
年 馬 名 馬齢 前走 重賞経験
2021年1着 テルツェット 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿TC1着(初制覇)→ヴィクトリアM14着
2着 カテドラル 5歳 東京新聞杯2着 ダービー卿TC2着 →安田記念12着
中京記念2着、京成杯OH1着
アーリントンC2着、NHKマイルC3着、東京新聞杯2着
3着 ボンセルヴィーソ7歳 東風S(L) 2着 デイリー杯2歳S2着、朝日杯FS3着、 ファルコンS2着
NZT3着、NHKマイルC3着、京都金杯3着、
ダービー卿CT2着、京成杯AH3着
2020年1着 クルーガー 8歳 東京新聞杯5着 マイラーズC1着、富士S3着、京都金杯2着、
QE2世C2着、ダービー卿CT1着→安田記念14着 引退
2着 ボンセルヴィーソ6歳 東風S(L) 12着 デイリー杯2歳S2着、朝日杯FS3着、 ファルコンS2着
NZT3着、NHKマイルC3着、京都金杯3着、
3着 レイエンダ 5歳 東京新聞杯8着 セントライト2着、エプソムC1着、富士S2着
2019年1着 フィアーノロマーノ5歳3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念14着
2着 プリモシーン 4歳 ターコイズS8着 フェアリーS1着、関屋記念1着、
3着 マイスタイル 5歳 小倉大賞典10着 弥生賞2着、福島記念2着、京都金杯2着
2018年 1着 ヒーズインラブ 5歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念13着
2着 キャンベルジュニア6歳 阪神C 11着 ダービー卿CT2着→京王杯SC 2着
3着 ストーミーシー 5歳 東京新聞杯10着 ダービー卿CT3着→京王杯SC 7着
NZT2着、
2017年1着 ロジチャリス 5歳 東風S 3着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念14着
2着 キャンベルジュニア5歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT2着→京王杯SC 11着
3着 グランシルク 5歳 ニューイヤー(L) 2着 ダービー卿T3着→京王杯SC 3着
NZT2着
2016年1着 マジックタイム 5歳 京都牝馬S2着 ダービー卿CT1着(初制覇)→ヴィクトリアM6着
クイーンC2着
2着 ロゴタイプ 6歳 中山記念2着 ダービー卿CT2着→安田記念1着
3着 サトノアラジン 5歳 香港C 11着 ダービー卿CT3着→京王杯SC1着
2015年1着 モーリス 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→安田記念1着
2着 クラリティシチー 4歳 東風S(L) 1着 ダービー卿CT2着→京王杯SC16着
東スポ2歳S3着、スプリングS3着、ラジオNIKKEI2着
3着 インパルスヒーロー5歳 東風S(L) 3着 ダービー卿CT3着→谷川岳SOP4着
2014年1着 カレンブラックヒル5歳 阪急杯 11着 ダービー卿CT1着→安田記念9着
NZT1着、NHKマイルC1着、毎日王冠1着、
2着 カオスモス 4歳 東風S(L) 4着 ダービー卿CT2着→マイラーズC6着
京王杯2歳S3着、アーリントンC2着
3着 インプロヴァイズ 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT3着→京王杯SC6着
東スポ2歳S3着
2013年1着 トウケイヘイロー 4歳 3勝クラス1着 ダービー卿CT1着(初制覇)→京王杯SC8着
2着 ダイワマッジョーレ4歳 東京新聞杯2着 ダービー卿CT2着 →京王杯SC1着
金鯱賞 2着、東京新聞杯2着
3着 ダイワファルコン 6歳 中山記念 2着 ダービー卿CT3着→鳴尾記念10着
弥生賞3着、中山金杯2着、金鯱賞 2着、
2012年1着 ガルボ 5歳 阪急杯 5着 ダービー卿CT1着→安田記念5着
シンザン記念1着、富士S3着、京都金杯2着、阪急杯2着
東京新聞杯1着
2着 オセアニアボス 7歳 阪急杯 4着 ダービー卿CT2着→京王杯SC13着
スワンS3着
3着 ネオサクセス 5歳 中山記念5着 ダービー卿CT3着→マイラーズC12着
【ダービー卿CT 出走馬】
(1)4歳馬 重賞初制覇
グラティアス 京成杯1着、皐月賞6着、ダービー8着、セントライト記念9着、白富士S3着→東風S(L)5着→
タイムトゥへヴン 京成杯2着、弥生賞6着、NZT2着、NHKマイルC6着、ダービー13着、セントライト記念14着、
富士S3着、キャピタルS8着、ニューイヤーS7着→東風S(L)11着→
リフレイム 京王杯2歳S5着、クイーンC13着、フラワーC10着、2勝クラス1着→3勝クラス1着→
(2)5歳馬 重賞初制覇またはGⅡ・GⅠに通用の可能性の確認
インターミッション アネモネS(L)1着、桜花賞14着、オークス18着、信越S(L)1着→オーロC15着→
ギルデッドミラー アーリントンC2着、NHKマイルC3着、京都牝馬S2着、ターコイズS3着→京都牝馬S6着→
ダーリントンホール 札幌2歳S3着、共同通信杯1着、皐月賞6着、ダービー13着、富士S5着、
マイルCS着7着→洛陽S(L)2着→
ノルカソルカ 3勝クラス1着→小倉大賞典6着→
ワーケア ホープフルS3着、弥生賞2着、ダービー8着、七夕賞15着→東風S(L)8着→
(3)6歳馬 重賞通用の能力が維持できているかの確認、または、引退前の重賞制覇
インテンスライト 3勝クラス2着→3勝クラス1着→
カイザーミノル マイラーズC3着、京王杯SC3着、天皇賞秋14着→京都金杯3着→
カテドラル アーリントンC2着、NHKマイルC3着、キャピタルS9着→東京新聞杯2着→ダービー卿CT2着
安田記念12着、中京記念2着、京成杯AH1着、マイルCS9着→東京新聞杯8着→
ザダル セントライト記念3着、エプソムC1着、富士S 7着→京都金杯1着→
トーラスジェミニ 3勝クラス4着→3勝クラス1着→ダービー卿CT11着→エプソムC3着、
小倉大賞典14着→東風S(L) 1着→ダービー卿CT6着→安田記念5着
七夕賞1着、中山記念16着→黒船賞8着→
フォルクメン ニューイヤーS13着→洛陽S(L) 4着→
ミッキーブリランテ シンザン記念3着、ニューイヤーS(L) 1着→阪急杯2着→
(4)7歳以上馬 下半期以降も競走馬生活の継続が可能かの確認、または、引退前の重賞制覇
サトノフェイバー きさらぎ賞G1着、京都金杯14着→大阪城S(L)6着→
ボンセルヴィーソ デイリー杯2歳S2着、ファルコンS2着、NZT3着、NHKマイルC3着、
淀短距離S(L)5着→東風S(L) 12着→ダービー卿CT2着→安土城S(L)3着、京成杯AH3着、
京都金杯7着 →東風S(L) 2着→ダービー卿CT3着→マイラーズC12着
ニューイヤー(L) 3着→東風S(L) 1着→ |
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