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【オークス】レースの注目点

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【オークス】レースの注目点

★無敗で桜花賞オークスVなら63年ぶり 史上2頭目の偉業に挑むデアリングタクト



 無敗の桜花賞デアリングタクト(栗東・杉山晴紀厩舎)が、史上2頭目の偉業に挑む。同馬は昨年の11月16日・京都の新馬戦を勝ち上がると、続くエルフィンSも連勝、桜花賞ではJRA賞最優秀2歳牝馬のレシステンシアをゴール前で差し切り、2歳戦が実施されるようになった1946年以降では最少キャリアタイとなるデビュー3戦目での桜花賞制覇となった。桜花賞オークス制覇となれば2018年のアーモンドアイ以来、2年ぶり15頭目、無敗での“二冠制覇”は1957年のミスオンワード以来、63年ぶり2頭目となるが、デアリングタクト桜花賞に続いてオークスも制すことができるかどうか。



★重賞戦線で活躍を続ける新種牡馬産駒 エピファネイアキズナゴールドシップ産駒が登録



 今年の3歳重賞戦線では新種牡馬の産駒が活躍を見せており、桜花賞ではエピファネイア産駒のデアリングタクトNHKマイルCではリアルインパクト産駒のラウダシオンが優勝している。オークスにはエピファネイア産駒がデアリングタクト(栗東・杉山晴紀厩舎)ほか1頭、キズナ産駒がアブレイズ(栗東・池江泰寿厩舎)ほか4頭、ゴールドシップ産駒が忘れな草賞勝馬のウインマイティー(栗東・五十嵐忠男厩舎)と計8頭の新種牡馬産駒が登録しているが、オークスでも新種牡馬産駒が勝利を挙げることができるかどうか。



オークス史上最少キャリアでのVなるか 2戦2勝のアブレイズデゼルに注目!



 オークスが春に実施されるようになった1953年以降、最少キャリアでの優勝は力ワカミプリンセス(2006年)、ラヴズオンリーユー(2019年)の「3戦」。今年の登録馬では3戦3勝のデアリングタクト(栗東・杉山晴紀厩舎)に最少キャリア優勝タイ記録、2戦2勝のアブレイズ(栗東・池江泰寿厩舎)、デゼル(栗東・友道康夫厩舎)には最少キャリア優勝記録の更新がかかる。アブレイズは新馬戦→フラワ-Cを連勝、デゼルは未勝利戦→スイートピーSを連勝してオークスに駒を進めてきたが、デビュー3戦目で戴冠を果たすことができるかどうか。



 アブレイズに騎乗予定の藤井勘一郎騎手は海外、地方競馬で活躍し、昨年からJRA所属騎手となった。アブレイズとのコンビで制したフラワ-Cが同騎手のJRA重賞初制覇で、今回が通算4回目のJRA・GI騎乗となる。



デゼルの母は無敗で仏オークスV デビュー71日目でのオークス制覇なるか



 2戦2勝のデゼル(栗東・友道康夫厩舎)は、今年3月15日の未勝利戦でデビューしており、オークス当日がデビュー71日目となる。また、同じく2戦2勝のアブレイズ(栗東・池江泰寿廐舎)は、今年2月2日の新馬戦でデビューしており、オークス当日がデビュー113日目となる。



 オークスが春に実施されるようになった1953年以降、年明けデビューのオークス馬は13頭を数えるが、デビューから最速で才ークスを制したのは1982年のシャダイアイバー(オークスがデビュー78日目)で、デゼルが勝てばこの記録を更新する。デゼルの母アヴニールセルタンはデビューから5連勝で2014年の仏オークスを制しているが、デゼルはデビューから2カ月あまりで”“樫の女王”の座に就くことができるかどうか。Vなら、同馬を管理する友道康夫調教師は牝馬クラシック初制覇となり、クラシック完全制覇へ残すは桜花賞のみとなる。なお、友道調教師は今年JRA・GIを勝てば、グレード制が導入された1984年以降で最長タイの8年連続JRA・GI制覇となる。



オークス連覇狙うM.デムーロ騎手、Vなら、史上4人目のクラシック通算10勝



 M.デムーロ騎手には、史上7人目のオークス連覇がかかる。同騎手は昨年のオークス優勝でクラシック完全制覇となり、クラシックでの通算勝利数を「9」としている。デムーロ騎手は桜花賞4着のクラヴァシュドール(栗東・中内田充正厩舎)に騎乗する予定だが、今年もオークスを制すことができるかどうか。Vなら、史上4人目のクラシック通算10勝となる。

 なお、クラヴァシュドールは通算5戦1勝という成績で、1勝馬がオークスを勝てば、1995年のダンスパートナー以来、25年ぶり3頭目となる。また、現役トップタイのオークス3勝を挙げている武豊騎手はミヤマザクラ福永祐一騎手はリリーピュアハートとのコンビで参戦を予定している。2頭はともに藤原英昭調教師(栗東)の管理馬で、同調教師には牝馬クラシック初制覇がかかるが、勝利を挙げることができるかどうか(※リリーピュアハートは5月19日現在、抽選対象となっている)。



★24年ぶりのJRA・GI制覇狙う高橋祥泰調教師 桜花賞3着のスマイルカナなど2頭を登録



 桜花賞3着のスマイルカナを管理する高橋祥泰調教師(美浦)には、1996年のNHKマイルC(タイキフォーチュン)以来、24年ぶりのJRA・GI制覇がかかる。スマイルカナは1月のフェアリーSで重賞初制覇を飾ったが、高橋祥泰調教師は同レースが2003年根岸S以来、約17年ぶりのJRA重賞制覇となった。同調教師のオークス挑戦は2006年(12着)以来、14年ぶりとなるが、スマイルカナは同調教師に久々のビッグタイトルを贈ることができるかどうか。なお、5月19日現在、抽選対象となっているが、高橋祥泰調教師はエヴァーガーデンも登録している。



 スマイルカナフェアリーSを逃げ切り、桜花賞でもレースの主導権を握って3着に好走しており、同馬に騎乗予定の柴田大知騎手がどのような戦法で挑むか注目が集まる。なお、グレード制が導入された1984年以降のオークスでは、1991年イソノルーブル、2004年ダイワエルシエーロが逃げ切り勝ちを決めている。



オークス初V目指す手塚貴久調教師 フローラS勝馬ウインマリリンなど3頭を登録



 オークス初制覇を目指す手塚貴久調教師(美浦)は、フローラS勝馬ウインマリリン桜花賞8着のマルターズディオサ、同14着のインターミッションの3頭を登録している。同調教師はオークスでは4着が最高成績だが、“3頭出し”で挑む今回、初制覇を遂げることができるかどうか。ウインマリリンが勝てば、フローラS勝馬のオークス制覇は2010年にアパパネと1着同着となったサンテミリオン以来10年ぶり、マルターズディオサインターミッションが勝てば、桜花賞6着以下から巻き返しての優勝は2013年メイショウマンボ桜花賞10着)以来7年ぶりとなる。なお、手塚厩舎所属の現役3歳馬は多くの馬が活躍しており、5月19日現在、7頭がオープン馬になっている。



★最後の牝馬クラシック挑戦となる西浦勝一調教師 ゴドルフィン所有のウーマンズハートで参戦



 来年2月28日をもって定年のため引退となる西浦勝一調教師(栗東)は、2001年の桜花賞秋華賞を制したテイエムオーシャン、2006年のオークス秋華賞を制した力ワカミプリンセスの管理調教師で、“牝馬三冠”の3競走すべてで優勝経験がある。西浦調教師は今年のオークスウーマンズハートで参戦する予定だが、最後の牝馬クラシック挑戦を勝利で飾ることができるかどうか。同馬には藤岡康太騎手が騎乗する予定。



 また、5月19日現在では抽選対象だが、ソフトフルートを登録している松田国英調教師(栗東)も、今年のオークスが最後の牝馬クラシックとなる。同調教師はダイワエルシエーロで2004年のオークスダイワスカーレットで2007年の桜花賞秋華賞を制しており、西浦調教師同様、“牝馬三冠”の3競走すべてを制しているが、自身最後となる牝馬クラシックの舞台に出走馬を送り込めるかどうか。なお、ウーマンズハートソフトフルートは本邦外居住馬主ゴドルフィンの所有馬で、本邦外居住馬主として初のクラシック制覇がかかる。



★単独トップのオークス5勝目なるか ディープインパクト産駒は9頭が登録



 歴代単独トップのオークス5勝目がかかるディープインパクト産駒は、桜花賞3着のスマイルカナ(美浦・高橋祥泰厩舎)、同5着のミヤマザクラ(栗東・藤原英昭厩舎)、シンザン記念勝馬のサンクテュエール(美浦・藤沢和雄厩舎)、スイートピーS勝馬デゼル(栗東・友道康夫厩舎)など9頭が登録している。昨年のオークスでは1着ラヴズオンリーユ、2着カレンブーケドールと“ディープ”産駒がワンツーフィニッシュを決めたが、今年も好成績を挙げることができるかどうか。



 なお、サンクテュエールを管理する藤沢和雄調教師は、オークスにこれまで10頭を出走させており、現役最多タイの出走頭数を誇る。同調教師の管理馬は、2017年にソウルスターリングオークス馬になったが、3年ぶりのオークス制覇となるかどうか。サンクテュエールには、オークス騎乗機会2連勝中のC.ルメール騎手が騎乗する予定。



★収得賞金900万円の馬は抽選対象 「8分の2」の抽選を突破するのはどの馬?



 今年のオークスには25頭が登録しているが、優先出走権を持つ馬と収得賞金上位の馬を合わせて16頭が出走可能となっており、残る2頭の出走馬は収得賞金900万円の8頭による抽選で決定される。



 抽選対象となっている馬のうち、フィオリキアリ(栗東・清水久詞厩舎)は、第1回、第2回の特別登録がなく、追加登録料200万円を支払ってオークスにエントリーしている。オークスでは、2013年にメイショウマンボが追加登録を行って優勝しているが、フィオリキアリは抽選を突破し、オークスを制することができるかどうか。また、ミスニューヨーク(栗東・杉山晴紀厩舎)に騎乗予定の加藤祥太騎手は、抽選を突破すればクラシック初騎乗となる。過去10年のオークスでは、2016年に抽選を突破して出走したビッシュが3着に入っているが、今年「8分の2」の抽選を突破して、オークスの舞台に立つのはどの馬だろうか。

オークスの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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