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牝馬限定重賞の第29回マーメイドS(GⅢ、芝2000メートル)が16日、京都競馬場で行われる。初夏の淀で、白熱のレースが繰り広げられる。
コスタボニータ(栗東・杉山佳明厩舎、5歳)は福島牝馬Sで1着。好位追走から計ったように差し切って、待望の重賞初制覇となった。2000メートルで走るのは2度目だが、3走前の愛知杯でしぶとく伸びて3着になっており、特に問題はない。ハンデ56キロは今回のメンバーなら仕方ない。
ミッキーゴージャス(栗東・安田翔伍厩舎、4歳)は、2走前の愛知杯を早め進出から押し切った。オークス&秋華賞馬ミッキークイーンを母にもつ良血が花開いてきた印象だ。前走のGI大阪杯は14着とはね返されたが、牝馬同士なら巻き返して当然。トップハンデ56・5キロでも。
ラヴェル(栗東・矢作芳人厩舎、4歳)は昨年のオークス4着馬。一昨年のアルテミスSでは、リバティアイランドに勝ったように、潜在能力は高い。ここ2走の着順はひと息ながら大敗しているわけでなく、かみ合えば一変の走りも。
ホールネス(栗東・藤原英昭厩舎、4歳)はデビュー戦2着のあと、破竹の3連勝。力強い末脚でVを重ねてきた。まだ3勝クラスの身ながら、OP級の素質を感じさせる。速い時計の裏付けがなく、スピード勝負になったときがどうかだが、ハンデ52キロなら。
ファユエン(美浦・勢司和浩厩舎、6歳)は新潟大賞典で6着ながら、最内を通ってしぶとく脚を伸ばし、内容は悪くなかった。これまで4勝のうち3勝を5月下旬から7月中旬に挙げているように、初夏は得意なシーズン。前進があっても。
エーデルブルーメ(栗東・福永祐一厩舎、5歳)は、前走をメンバー最速の上がりで差し切った。デビュー戦6着後は14戦、掲示板を外していない安定株。重賞初挑戦となるが、全4勝の2000メートルなら侮れない。
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