2021年8月11日(水) 14:25
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~ブリーダーズゴールドカップ2021~
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伝統の帝王賞に次ぐ、長い歴史を持つブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦に生まれ変わって今年で8年目。このレースは2013年まで牡馬混合GⅡで行われていたが、南関東を始めとする本州地区からの参戦がほとんどなく、晩年は出走馬が6頭、8頭……という状況。メンバーが集まらないという問題を抱えていた。
そこで牝馬限定のダートグレードが7月のスパーキングレディーカップから10月のレディスプレリュードまで行われないことに目をつけ、牝馬限定のGⅢとして、装いを新たにした。佐賀ヴィーナスカップから始まるグランダムジャパンの古馬シーズン・第5戦に組み込むことで、盛り上げる目的もあったようだ。
しかし、それでも本州地区からの参戦がほとんどなく、中央勢の独壇場。過去7年で地方馬が馬券に絡んだことは1度もない。夏場のこの時期は、実績馬は秋のJBCレディスクラシックに向けて放牧に出されていることも多く、前年のJBCレディスクラシックで活躍した実績馬が出走してくることは多くもないが、出走してくれば当然有力だ。
前年のJBCレディスクラシックで連対した馬のこのレースでの成績は、過去7年で【0・2・0・0】。2着の該当馬は、2015年のサンビスタと2018年のプリンシアコメータ。実績馬にとっては、あくまでもこの先のJBCレディスクラシックが目標だが、地力の違いでここも通用しているようだ。
次いで有力なのは、同年のエンプレス杯で連対した馬。それらの成績は過去7年で【2・3 ・0・0】。1着の該当馬は、2015年-2016年のアムールブリエ。2着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー、2018-2019年のプリンシアコメータ。エンプレス杯がペースが速くなることが多いせいか、連対馬5頭全て3角2番手以内でエンプレス杯を連対しているという共通項があった。
他に有力なのはそもそも実力が違う、過去1年以内に牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績があった馬も有力。前年の名古屋グランプリを優勝した2016年のアムールブリエは、このレースで問答無用の圧勝を飾っている。また、2014年の2着馬ワイルドフラッパーは前走の平安Sで3着、2019年の3着馬クイーンマンボも、前走の平安Sで2着だった。
また、近2走のオープン特別やリステッド競走で3着以内だった馬も有力で、過去7年のこのレースでの成績は【2・2・1・0】。1着の該当馬は、2014年のサンビスタ、アンデスクイーン。2着の該当馬は、2018年のプリンシアコメータ、2020年のメモリーコウ。3着の該当馬は、ビービーバーレル。中央のオープン特別、リステッド競走のレベルが高いので、案外とダートグレードのここでも通用している。
最後に穴パターンを推奨すると、2017年の優勝馬マイティティー(6番人気)や2014年の3着馬マーチャンテイマー(4番人気)のように、休養明けの前走で中央の牡馬相手のオープン以上で戦って大敗した馬たち。マイティティーは前走の大沼Sで14着大敗、マーチャンテイマーは前走のプロキオンSで15着大敗したが、休養前には1600万下を優勝した実績があった。もともと強かった馬が、休養明けをひと叩きされて変わり身を見せたパターンだ。そういう馬たちは一発の魅力がある。
●本命候補
・前年のJBCレディスクラシック連対馬。
・同年のエンプレス杯で連対馬(3コーナー2番手以内が条件)。
・過去1年以内に、牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績がある馬。
・近2走以内に中央のオープン特別、もしくはリステッド競走で3着以内のある馬。
●穴馬候補
・休養明けの前走で牡馬オープン以上で戦って、2桁着順に敗れた馬(休養前に3勝クラス勝ちの実績があることが条件)。 |
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【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年06月09日号】週末メイン「1点」分析EXTRA編(257)
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週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するウマニティ会員専用コラム。「さらにプラス1!」として挙げている種牡馬別成績も含め、ぜひ予想にご活用下さい。今週のターゲットは、函館スプリントステークス・三宮ステークス・エプソムカップの3レースです。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
▼2021年06月13日(日) 札幌11R 函館スプリントステークス
【“JRA、かつG1・G2のレース”において3着以内となった経験の有無別成績(2016年以降)】
●あり [4-2-3-10](3着内率47.4%)
●なし [1-3-2-43](3着内率12.2%)
→格の高いレースで善戦したことのある馬は堅実。一方“JRA、かつG1・G2のレース”において3着以内となった経験がない、かつ馬齢が5歳以上の馬は2016年以降[0-1-1-37](3着内率5.1%)と苦戦していました。
▼2021年06月13日(日) 中京11R 三宮ステークス
【“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において4着以内となった経験の有無別成績(2020年)】
●あり [1-1-1-0](3着内率100.0%)
●なし [0-0-0-13](3着内率0.0%)
→オープン特別として施行された2020年は、年明け以降の重賞で善戦していた3頭がそのまま1~3着を占める結果に。特別登録を行った馬のうち“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において4着以内となった経験があるのは、メモリーコウだけです。
<<さらにプラス1!>>
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先週の回顧~(3/27~3/28) マカロニスタンダーズプロが土日完勝、トータル回収率148%でトップに!
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【TAROの競馬研究室】ダート重賞は差し競馬になると波乱になる/根岸S展望
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先週は久々に雨の影響を大いに受ける中での開催となった。
東のAJCCはやや危ないかなと感じていた明け4歳勢のワンツーフィニッシュ。アリストテレスはタフな馬場、急坂ともに問題なくこなし、今後中長距離路線での飛躍を期待させる内容だった。
また、個人的に大きな成長と可能性を感じさせられたのは2着のヴェルトライゼンデ。内枠は決して有利とはいえない中でしぶとく伸びて来た。今後まだまだ伸びそうなタイプで、少し気は早いが宝塚記念、あるいは暮れの有馬記念に是非出てきてほしいと思える内容だった。
中京の東海ステークスは人気のインティが沈み、2番人気のオーヴェルニュが勝利。2着にアナザートゥルース、3着には伏兵メモリーコウが突っ込んできて3連単は24万馬券の波乱になった。ある意味波乱の立役者となったのはインティに執拗に絡んで行ったダイシンインディー。武豊騎手の人気馬に対しても遠慮なく逃げ争いを挑んだ岩田望来騎手の積極的な騎乗には見どころがあった。行かなきゃ勝負にならない伏兵馬なのだから、これで良い。
基本的にダート競馬は先行有利が定番だからこそ、厳しい流れになり差しが届くと波乱になりやすい。昨年の武蔵野ステークスやプロキオンSなども差し馬が波乱の主役になった。ダートで差しが決まる流れになると、外枠と差し馬がまとめて来る傾向がある。今回の東海ステークスも、上位4頭の馬番は、11→12→15→13番。競馬は基本的にいくつかあるパターンの繰り返しなので、この傾向は今後のためにも覚えておきたい。
~根岸ステークス展望
今週末のダート重賞、根岸ステークスも差し馬が台頭しやすいレース。過去4年連続で上がり最速馬が馬券に絡んでおり、昨年は10番人気スマートアヴァロンが最速タイの上がりで3着に突っ込んできた。過去10年までさかのぼっても逃げ馬の馬券絡みはゼロで、差し追い込み馬が9勝。ダート重賞としてはかなり末脚が生きるレースだ。
先週に引き続き今週も注目穴馬を2頭挙げてみたい。
・ヤマニンアンプリメ
直近1年の交流重賞3戦は弾け切れないレースが続いたが、昨年唯一好走したのは牡馬相手のJRA重賞・プロキオンSだったように、もともとスピードタイプで中央のダートの方が合う。今回の東京ダート1400mは2年前の同レースで経験済みだが、当時は手が合わない内田騎手のかなりチグハグな騎乗で完全に脚を余していた。今回はJBCレディースクラシックを制するなど相性の良い武豊騎手とのコンビで、馬群を苦にしないのも強み。
・デザートストーム
末脚の鋭さならメンバー中トップクラスなのがこの馬。前走はいつもより早めの競馬を挑み、直線は持ち味の決め手を披露、健在ぶりをアピールした。東京は初となるが長い直線が悪いはずもなく、ココも持ち味を引き出せれば好勝負できる力はある。気掛かりなのは三浦騎手。正攻法で挑むことが多い騎手なので、溜める競馬をできるかがカギ。人気がなければ押さえたい。
※根岸ステークスの本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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