2021年5月26日(水) 13:40
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~北海道スプリントカップ2021~
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旭川競馬場の廃止により、2009年から門別に舞台を移し、2010年より門別のダ1200mで行われている北海道スプリントカップ。このレースは放牧地という土地柄で行われることもあり、このあとにリフレッシュ放牧予定の秋の大一番を目指す実績馬が、多く出走するのが特徴。このためJpnⅢながら、実力差が大きく、人気の実績馬同士で決着することが大半。
実際に2010年以降は、6度も1~3番人気で決着している。1~3番人気でありながら、このレースで4着以下だったのは、2014年のセイクリムズン(2番人気・5着)、2015年のアドマイヤサガス(3番人気・4着)、2018年のニシケンモノノフ(2番人気・4着)、2019年のシュウジ(2番人気・5着)、タテヤマ(3番人気・11着)、2020年のショーム(3番人気・8着)の7頭。
セイクリムズンとニシケンモノノフは、斤量58~59㎏を背負わされていた馬。また、アドマイヤサガス、ニシケンモノノフ、シュウジ、タテヤマ、ショームは過去1年以内にダートグレードで連対実績がなかった。つまり、前年のこのレース以降のダートグレードで連対実績のある斤量57㎏以下の1~3番人気馬ならば、かなり信頼ができることになる。
このレースで過去1年以内にダートグレードで連対実績がある、斤量57㎏以下の1~3番人気馬の成績は、2010年度以降で【7・4・5・0】。1着の該当馬は、2010年のミリオンディスク、2013年のセレスハント、2015年のシゲルカガ、2016年のダノンレジェンド、2017年のニシケンモノノフ、2019年のヤマニンアンプリメ、2020年のマテラスカイ。2着の該当馬は、2011年のヤサカファイン、2014年のスノードラゴン、2016年のノボバカラ、2018年のラブバレット。3着の該当馬は、2010年のラブミーチャン、2011年のミリオンディスク、2012年のトウショウカズン、2013年,のティアップワイルド、2015年のダノンレジェンド。
さらにこのレースの傾向として、同年の黒船賞で3コーナー先頭だった馬が有力。黒船賞は例年ハイペースになりますが、逃げ、3コーナー先頭のレースをしていた馬というのは、【2・1・0・0】と、着順に関係なく巻き返している。該当馬は2014年のセイクリムズン(2着)、2016年のダノンレジェンド(1着)、2017年ニシケンモノノフも、逃げバテ5着からの巻き返しだった。黒船賞は例年前が厳しい流れになるが、そこで早め先頭に立った馬は、警戒したほうがいい。
また、2010年以降、4番人気以下で連対したのは2015年のポアゾンブラックと2019年、2020年のメイショウアイアンのみ。ポアゾンブラックは前走でダ1800m戦に出走していた馬。同馬はJRAのダ1400mのオープン特別勝ちやマイルCS南部杯2着の実績があったが、その後のレースでは出遅れたり、オーバーペースで逃げたり、斤量58㎏を背負わされたり、さらには不適距離を使われて能力を出し切れていなかった馬。短距離馬が前走で長距離戦を使って、再び短距離で巻き返すパターンは他の短距離戦でもしばしばある。人気がないようであれば注意したい。
メイショウアイアンは、門別所属馬。2019年度は2着、昨年は1着とともに8番人気、6番人気と人気薄で連対している。同馬はもともとJRA所属馬だったが、地方に移籍し、素質が開眼した馬。これはJRAの降級制度が廃止になったことで、地方全体が底上げしていることによる現象と見ている。他、ダートグレードでも地方馬がしばしば穴を開けているだけに、このレースでも注意した方がいいだろう。しかし、近走の成績不振からは巻き返せないので、門別のA1クラスかオープンで3着以内だった馬を対象としたい。これはメイショウアイアンの前走成績である。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前年の北海道スプリントカップ以降のダートグレードで連対実績のある1~3番人気馬。(斤量57㎏以下が条件)
・同年の黒船賞で3コーナー先頭だった馬。
●穴馬候補
・前走で中距離戦(ダ1700m~2000m)に出走していた馬)
・門別のA1クラスかオープンで3着以内だった馬。 |
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~かきつばた記念2021~
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かきつばた記念は第1回の1999年から2016年までは別定戦で施行されていたが、2017年よりハンデキャップ戦に生まれ変わった。ハンデキャップ戦になるまでは、2009年のスマートファルコン、2011年のミリオンディスク、2010年のスーニ、2012年のセイクリムズンなど、前年のJBCスプリントの連対馬が出走してくることが多く、それらがここでも連対を積み重ねたが、近年はハンデを背負わされることを嫌って、トップスプリンターたちが出走しなくなっている。
一方、2017年度からJRAの出走枠がひと枠増えて5頭出走できることになったこともあり、新興勢力が出走しやすくなった。そしてそれらが活躍している。近2走以内にJRAのオープン勝ち馬の実績があった馬の活躍は、一応、過去10年で見ると【3・2・1・0】。1着の該当馬は、2015年のコーリンベリー、2016年のノボバカラ、2019年のゴールドクイーン。他に2016年のブルドッグボスが2着、2019年のヤマニンアンプリメが2着、2017年にショコラブランが3着と活躍している。
他に同距離の同年の黒船賞の優勝馬も有力で、その成績は過去10年で【2・0・0・1】。1着の該当馬は、2012年のセイクリムズンと2020年のラプタス。唯一の4着以下馬は兵庫のエイシンヴァラーだが、それでも7番人気で4着と人気以上の走りを見せている。出走のハードルが高い中央馬なら、勝ち負けまで期待できるだろう。今後はより黒船賞の優勝馬が出走してくると推測されるだけに注意したい。
さらにトライアルレースである東海桜花賞の優勝馬も活躍。前走の東海桜花賞を0.9秒差以上で勝利した馬に限れば、過去10年で【1・0・2・0】である。1着の該当馬はトウケイタイガー、3着の該当馬は2013年のサイモンロードと2020年のドリームドルチェである。地方馬は軽ハンデで出走できることが多いため、今後はより活躍が目立って来るだろう。
しかし、負担重量が替わっても大きく変わらない傾向は、逃げ馬が圧倒的に有利であること。名古屋は地方競馬でも随一の小回りコースであり、実際に過去10年の逃げ馬(3コーナー先頭)の成績は、【5・0・2・3】ととても優秀。1着の該当馬は、2015年のコーリンベリー、2017年のトウケイタイガー、2018年のサクセスエナジー、2019年のゴールドクイーン、2020年のラプタス。3着の該当馬は、2011年のラブミーチャン、2013年のサイモンロード。
逃げて4着以下に敗れた3頭は、2012年のジーエスライカー(6着)、2014年のサイモンロード(7着)、2016年のタガノトネール(4着)。大敗したジーエスライカー、サイモンロードは、名古屋の東海菊花賞で2着、3着に敗れていた馬。今回も逃げると推測される馬は基本的に有力ですが、前走、地方馬限定戦で敗れた馬は、狙い下げたほうがいいだろう。
最後に穴パターン馬を紹介しよう。2014年に6番人気で優勝したタガノジンガロのように、前走で中距離戦に出走していた馬だ。同馬はデビューから1700m以上の中距離戦を使われていたが、初めての1400m戦(準オープン)で3着に好走したことがきっかけで、ここに矛先を向けた馬だった。また、2017年に4番人気で2着と好走したタムロミラクルも、前走のアンタレスS(1800m)で8着からの巻き返しだった。
ただし、前記2頭は中距離のダートグレードで4着以内の実績があった馬。短距離路線は中距離路線よりもレベルが低いために浮上したようなものだ。ダートグレードでも上位レベルの実績がないと、過大評価は禁物だろう。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近2走以内にJRAのオープン勝ちの実績がある馬。
・同年の黒船賞の優勝したJRA所属馬。
・前走の東海桜花賞に出走し、0.9秒差以上で勝利した馬。
・今回で逃げると思われる馬。
(前走、地方馬限定戦で敗れた馬を除く)
●穴馬候補
・前走で中距離戦に出走していた馬。
(中距離のダートグレードで4着以内の実績があることが条件)
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2020年10月11日(日) 10:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~マイルチャンピオンシップ南部杯2020~
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マイルチャンピオンシップ南部杯は、あのメイセイオペラを送り出した岩手最大のレース。JBCスプリント、JBCクラシックの前哨戦ですが、さすがマイルのG1レースだけあって、同年のフェブラリーS上位馬やかしわ記念の上位馬が集います。対戦図式は、休養明けの実績馬vs上がり馬。しかし、上がり馬はほとんど通用していないというのが実情です。
上がり馬よりも実績馬のこのレースは、マイルチャンピオンシップ南部杯と同じマイルG1であるかしわ記念の連対馬がもっとも活躍しています。その成績は過去10年で【5・3・2・1】。1着の該当馬は、2010年、2012年のエスポワールシチー(同馬は2009年のこのレースでも1着)、2015年のベストウォーリア 、2016-2017年にコパノリッキー。
2着の該当馬は、2010年のエスポワールシチー、2013年のホッコータルマエ、2018年のゴールドドリーム。3着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2019年のゴールドドリームです。唯一の4着以下が昨年のオールブラッシュ(5着)ですが、同馬はハナへ行くなど、揉まれない競馬をしないと能力を発揮できないタイプのうえに、前走の帝王賞で2.0秒も敗れていました。
さらに同年のプロキオンSの連対馬も有力で、その成績は過去10年で【2・2・4・2】と立派なもの。1着の該当馬は、2014-2015年のベストウォーリア 。2着の該当馬は、2011年のダノンカモン、2019年のアルクトス。3着の該当馬は、2011年のシルクフォーチュン、2012年のアドマイヤロイヤル、2013年のセイクリムズン、2017年のキングズガード。4着以下は、2013年のアドマイヤロイヤル(5着)と2017年のカフジテイク(4着)でした。
2013年のアドマイヤロイヤルと2017年のカフジテイクは、プロキオンSで3コーナー12番手と差した馬。つまり、展開に恵まれての連対だっただけに、3コーナー11番手以内というのを条件に付けると、その成績は【2・2・2・0】と、デーダ上は完璧。またこのデータに漏れた2011年のシルクフォーチュンは、プロキオンS後にもう一戦しており、そこでは3コーナー11番手でした。他に2011年のダノンカモンもプロキオンSからもう一戦しており、プロキオンSから直行でなかった馬も別途で信用できるでしょう。
このようにこのレースは近走1400m-1600m戦を使われている馬の活躍が目立ちますが、穴馬は前走で中距離のダートグレードに出走していた馬です。2010年に4番人気で優勝したオーロマイスターは、前走エルムSの2着馬。この年は大本命馬のエスポワールシチーが2着入線しましたが、馬複2020円も配当がつきました。さらにこの年は、11番人気のグランシュヴァリエが3着入線したこともあり、3連単131万円超えの超高配当が出現しています。ちなみにこのグランシュヴァリエも、前走で日本テレビ盃に出走し、9着に敗れた馬です。
中距離路線は、マイル路線よりもレベルが高いことが多いため、前記した現象が度々起こります。2012年に2着と好走したダイショウジェットも前走・日本テレビ盃に出走して4着だった馬。同年のかきつばた記念で2着の実績がありましたが、前走と前々走が不振で、ここでは6番人気と人気がありませんでした。
さらに穴パターンを挙げると、何と言っても過去10年で唯一の馬複で万馬券決着の立役者となったノボバカラでしょう。ノボバカラはダートグレードで3勝の実績があったものの、古馬になってからはスプリント路線を主体に使われ、さらに近走の芝のレースで大敗していたために7番人気と人気薄でした。しかし、芝のスピード競馬に慣れていることで、このレースでは単騎で逃げて2着粘りました。
他にもエルポワールシチーが過去に2度の逃げ切り勝ちを決め、2014年のポアゾンブラックや2015年タガノトネールも逃げて2着に粘っています。エルポワールシチーはそもそも実績馬でしたが、ポアゾンブラック、タガノトネールはそれほど人気のない伏兵馬。ノボバカラを含めて、それらの伏兵馬には前走で1400m戦以下を使われている共通項がありました。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・同年のかしわ記念の連対馬。
(前走で2.0秒以上、大敗していた馬を除く)
・同年のプロキオンSの連対馬。
(プロキオンSからもう一戦しているか、3コーナー11番手以内が条件)
●穴馬候補
・前走で中距離のダートグレードに出走していた馬。
(連対圏内を狙うのであれば、同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
・今回で逃げる可能性が高い馬。
(前走で1400m以下に出走していた馬が人気の盲点になりがち)
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~かきつばた記念2020~
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ゴールデンウィークに3日間連続で行われる、ダートグレード第1弾は、3年前より装いを新たに、ハンデ戦に生まれ変わり、JRAの出走枠も1枠増えて5頭が出走可能となった、かきつばた記念。しかし、ハンデ戦となったことで、トップスプリンターが参戦しなくなったのも事実。今後もそのような傾向が予想されます。
しかし、大きく変わらないのは、名古屋は地方競馬でも随一の小回りコースであり、逃げ馬が圧倒的に有利であること。実際に過去10年の逃げ馬(3コーナー先頭)の成績は、【5・0・2・3】ととても優秀。1着の該当馬は、2010年のスマートファルコン、2015年のコーリンベリー、2017年のトウケイタイガー、2018年のサクセスエナジー、2019年のゴールドクイーン。3着の該当馬は、2011年のラブミーチャン、2013年のサイモンロード。
逃げて4着以下に敗れた3頭は、2012年のジーエスライカー(6着)、2014年のサイモンロード(7着)、2016年のタガノトネール(4着)。大敗したジーエスライカー、サイモンロードは、名古屋の東海菊花賞で2着、3着に敗れていた馬。今回も逃げると推測される馬は基本的に有力ですが、前走、地方馬限定戦で敗れた馬は、狙い下げたほうがいいでしょう。
また、前年のJBCスプリントの連対馬の活躍も顕著で、このレースでの過去10年の成績は【1・2・0・0】。1着の該当馬は、2012年のセイクリムズン。2着の該当馬は、2010年のスーニ、2011年のミリオンディスク。遡れば2009年の優勝馬スマートファルコンも前年のJBCスプリントの2着馬でした。
しかし、このレースがハンデ戦になってからは、JBCスプリントの連対馬の参戦はありません。仮に出走してくれば、トップハンデを背負わされることが予想されますが、あまりに重いのは…? 一昨年にトップハンデ58kgのキングズガードが2着入線しましたから、それくらいのハンデならば、許容範囲でしょう。
一方、近年、特にハンデ戦になってからは、新興勢力組の出走が目立ち、それらが活躍しています。近2走以内にJRAのオープン勝ち馬の実績があった馬の活躍は、【3・2・1・0】。1着の該当馬は、2015年のコーリンベリー、2016年のノボバカラ、2019年のゴールドクイーン。他に2016年のブルドッグボスが2着、2019年のヤマニンアンプリメが2着、2017年にショコラブランが3着と活躍しています。重賞で頭打ちの馬よりも、新興勢力のほうが優勢でしょう。
逆に穴パターンは、2014年に6番人気で優勝したタガノジンガロのように前走で中距離戦に出走していた馬。同馬はデビューから1700m以上の中距離戦を使われていた馬で、初めての1400m戦(準オープン)で3着に好走したことがきっかけで、ここに矛先を向けた馬でした。また、2017年に4番人気で2着入線したタムロミラクルも、前走アンタレスS(1800m)・8着からの巻き返しでした。
ただし、前記2頭は中距離のダートグレードで4着以内の実績があった馬。レベルの高い中距離路線からメンバー弱化による必然の浮上パターンではありますが、ダートグレードでも上位レベルの実績がないと過大評価は禁物でしょう。
他では、前走の東海桜花賞の勝ち馬の一発も要注意。2013年に5番人気で3着のサイモンロードも、2017年の覇者トウケイタイガーも、前走の東海桜花賞で2着馬に1.3秒以上差をつけて圧勝した馬でした。
また、内枠が断然有利で、過去10年の優勝馬10頭中7頭が馬番5番以内。内訳は馬番1番1勝、2番1勝、3番2勝、4番2勝、5番1勝。前記した逃げ馬有利の話に戻りますが、このレースを逃げ切った5頭中3頭が馬番4番以内でした。遡ればこのレースを逃げ切った2009年のスマートファルコンも馬番2番、2008年にこのレースを逃げ切ったコンゴウリキシオーも馬番3番です。今回で逃げると予想される内枠の馬には注意しましょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・今回で逃げると思われる馬。
(特に馬番5番以内が有力で、前走、地方馬限定戦で負けた馬を除く)
・前年のJBCスプリントの連対馬。
(ハンデ58kg以内が対象)
・近2走以内にJRAのオープン勝ちの実績がある馬。
●穴馬候補
・前走で中距離戦に出走していた馬。
(中距離のダートグレードで4着以内の実績があることが条件)
・前走の東海桜花賞で圧勝した馬。
(2着馬に1.3秒差くらいが目安)
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2019年10月12日(土) 10:55
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~マイルチャンピオンシップ南部杯2019~
閲覧 1,558ビュー コメント 0 ナイス 6
マイルチャンピオンシップ南部杯は、あのメイセイオペラを送り出した岩手最大のレース。JBCスプリント、JBCクラシックの前哨戦ですが、さすがマイルのG1レースだけあって、同年のフェブラリーS上位馬やかしわ記念の上位馬が集います。対戦図式は、休養明けの実績馬vs上がり馬。しかし、上がり馬はほとんど通用していないというのが実情のようです。
上がり馬よりも実績馬のこのレースは、同年のかしわ記念の連対馬がもっとも活躍。その成績は過去10年で【6・3・1・1】。1着の該当馬は、2009-2010年、2012年のエスポワールシチー、2015年のベストウォーリア 、2016-2017年にコパノリッキー。2着の該当馬は、2010年のエスポワールシチー、2013年のホッコータルマエ、2018年のゴールドドリーム。3着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート。唯一の着外(5着)が昨年のオールブラッシュですが、同馬は前走の帝王賞で2.0秒も敗れていました。前走で大敗さえしていなければ、中心視できるでしょう。
さらに同年のプロキオンSで連対した馬も有力で、その成績は過去10年で【2・1・4・2】。1着の該当馬は、2014-2015年のベストウォーリア 。2着の該当馬は、2011年のダノンカモン。3着の該当馬は、2011年のシルクフォーチュン、2012年のアドマイヤロイヤル、2013年のセイクリムズン、2017年のキングズガード。着外の2着は2013年のアドマイヤロイヤル(5着)、2017年のカフジテイク(4着)ですが、どもに休養明けでした。
ベストウォーリアのように、休養明けでもこのレースを2連覇する馬もいますが、同馬はそれ以前にダートグレード勝ちの実績がありました。プロキオンSが初重賞制制覇で今回が休養明けという馬は狙い下げたほうがいいでしょう。
このように、このレースは近走1400m-1600m戦を使われている馬の活躍が目立ちますが、穴を開ける馬は中距離路線組です。2010年の優勝馬オーロマイスターは、前走エルムSの2着馬でしたが、このレースでは4番人気。2着に大本命馬エスポワールシチーが入線しても、馬複で2020円も配当がつきました。さらにこの年は、3着に11番人気のグランシュヴァリエが入線したこともあり、3連単131万円を超える高配当が出現しました。グランシュヴァリエも前走で日本テレビ盃に出走し、9着に敗れていた馬でした。
中距離路線は、マイル路線よりもレベルが高いことが多いため、巻き返して来ることがけっこうあります。2012年に6番人気で2着と好走したダイショウジェットも前走・日本テレビ盃に出走して4着だった馬です。ただし、どの馬も1400m-1600mで実績があるというのが共通項です。
さらに穴パターンを挙げると、何と言っても過去10年で唯一の馬連万馬券決着の立役者となったノボバカラでしょう。ノボバカラはダートグレードで3勝の実績があったものの、古馬になってからはスプリント路線を主体に使われ、さらに近走の芝のレースで大敗していたために7番人気と人気薄でした。しかし、芝のスピード競馬に慣れていることで、このレースでは単騎で逃げて2着粘りました。
実は、このレースは逃げ馬が活躍しているのです。このレースで逃げた馬の成績は過去10年で【4・3・0・2】(盛岡開催時のみ)。連対できなかったのは、2015年のポアゾンブラックと昨年のベストウォーリアのみです。ただし、連対馬の全てにダートグレード勝ちの実績があるのもポイントです。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・同年のかしわ記念の連対馬。
・同年のプロキオンSの連対馬。
(休養明け、つまりプロキオンSからの直行馬は取りこぼしが目立つ)
●穴馬候補
・前走で中距離路線を使われていた馬。
(1400~1600mのダートグレードで上位の実績があれば、さらに有力)
・今回で逃げる可能性が高い馬。
(ダートグレード勝ちの実績があることが条件)
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