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【山崎エリカのダートグレード攻略】~マイルチャンピオンシップ南部杯2022~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~マイルチャンピオンシップ南部杯2022~ | コラム | ウマニティ

 マイルチャンピオンシップ南部杯は、JBCスプリントJBCクラシックの前哨戦。さすがGⅠだけあって、昨年のこのレースやフェブラリーS、かしわ記念の上位馬が出走してくる。主な対戦図式は休養明けの実績馬vs上がり馬で、実績馬の活躍が目立つ一方で、2017年にノボバカラ、2021年にヒロシゲゴールドがともに7番人気で2着と好走し、高配当を演出している。人気の実績馬が勝って、人気薄馬が2着に来るというのが、このレースの総体的なイメージである。

 まず、最有力は同年のかしわ記念の連対馬かつ、前走でも連対と順調さを欠かなかった馬で、過去10年のこのレースでの成績は【4・2・1・0】と複勝率100%。1着の該当馬は、2012年のエスポワールシチー、2015年のベストウォーリア 、2016年、2017年のコパノリッキー。2着の該当馬は、2013年のホッコータルマエ、2018年のゴールドドリーム。3着の該当馬は、2019年のゴールドドリームだ。近2年はこのタイプが出走していなかったために、波乱の結果となっている。

 また、同年のフェブラリーSとかしわ記念で連対していた馬も有力で、過去10年のこのレースでの成績は【1・1・1・0】。1着の該当馬は2013年のエスポワールシチー(同馬は2010年も前記に該当で1着)、2着の該当馬は2018年のゴールドドリーム、3着の該当馬は2019年のゴールドドリームだ。このレースはかしわ記念からの直行で取りこぼす実績馬が多いが、GⅠを連続連対できるような実力かつ安定感がある馬は、休養明けでも信頼できる。

 さらに前走でダ1400m組の活躍が目立ち、同年のプロキオンS(昨年と今年は1700m)で連対か、さきたま杯を優勝した馬が活躍している。それらの過去10年のこのレースでの成績は【3・1・3・3】。1着の該当馬は、2014年、2015年のベストウォーリア、2020年のアルクトス。2着の該当馬は、2019年のアルクトス、3着の該当馬は、2012年のアドマイヤロイヤル、2013年のセイクリムズン、2017年のキングズガード。4着以下は、2013年のアドマイヤロイヤル(5着)と2017年のカフジテイク(4着)、2020年のサンライズノヴァ(4着)。

 2013年のアドマイヤロイヤル、2017年のカフジテイク、2021年サンライズノヴァプロキオンSで3角12番手以下と、差して好走した馬。3角11番手以内というのを条件に加えると、その成績は【3・1・3・0】とデーダ上は完璧なものとなる。つまり、前走で展開に恵まれて好走した馬が、逃げ、先行馬が有利なレースになりやすい盛岡ダ1600mの変わって苦戦していることの証明である。今年はプロキオンSがダ1700mで行われていることから、その他の1400m路線馬が出走してくることが予想される。その場合はなるべく前の位置でレースをしている馬を狙いたい。

 最後に穴馬候補を紹介しよう。前走1200mのグレードレースを使われていたスピードタイプが、ここで1~2番手に行くことで穴を開けている。そう、冒頭で紹介した2017年のノボバカラと2021年のヒロシゲゴールドがこれに該当する。ノボバカラは前走で芝のキーンランドCにヒロシゲゴールドクラスターCに出走し、敗退していたために人気薄。ともに7番人気での2着だった。

 このレースは2010年に日本テレビ盃に出走して8着だったグランシュヴァリエが11番人気で3着と好走し、3連単131万越えの大波乱になったことがあったが、近年は前走で短い距離を使われている馬が穴メーカーとなっている。

 しかし、2012年に前走の日本テレビ盃で9着だったダイショウジェットが6番人気で2着、2021年は前走のエルムSで10着だったソリストサンダーが2着に好走していることから、前走でダ1700m以上のGⅡ、GⅢを使われて敗退している馬の一発にも注意したい。中距離で結果を出せていないことが、短距離馬である要素を残しているからだ。ただし、2頭とも1600m以下のダートグレードで連対実績があったことから、それを条件で狙いたい。



 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・同年のかしわ記念で連対かつ、前走でも連対している馬。
 ・同年のフェブラリーSとかしわ記念で連対していた馬。
 ・前走で同年のダ1400mのプロキオンS(昨年と今年は1700m)で連対か、さきたま杯で優勝していた馬。
  (プロキオンS組は3角11番手以内が条件)

 ●穴馬候補
 ・前走で1200mのグレードレースに出走していた馬。
 ・前走で距離1700m以上のダートグレードに出走していた馬。
  (連対圏内を狙うのであれば、同年のダ1600m以下で連対実績があることが条件)

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