2022年8月24日(水) 15:05
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~サマーチャンピオン2022~
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サマーチャンピオンは創設以降8月に実施され、2021年は9月に行われたが、2022年はまた8月に戻った。ただし、2020年まではクラスターCと同週のお盆に行われていたが、2022年の今年はクラスターCから1週後に行われる。日程上はクラスターCから連闘で挑めるようになっているが、クラスターCの好走馬が盛岡から佐賀まで移動することは滅多になく、これまでの傾向とそう変わらないだろう。
またサマーチャンピオンはハンデ戦で行われるため、クラスターCと比べるとメンバーが手薄になりがち。重賞ウイナーがトップハンデを背負うことを嫌って、出走してくることが少ないこともあり、2012-2020年の勝ち馬全てが重賞初勝利という共通項があり、新興勢力の活躍が目立っている。
その中でも近2走以内に中央のダ1400mのオープン特別かリステッド競走を勝利している馬が最有力で、過去10年のこのレースでの成績は【4・1・1・0】だ。1着の該当馬は、2014年のエーシンビートロン、2016年のグレイスフルリープ、2020年のサヴィ、2021年のラプタス。2着の該当馬は、2011年のトーホウドルチェ。3着の該当馬は、2015年のレーザーバレットだ。
また、2010年の勝ち馬セレスハントも前走小倉ダ1700mのオープン特別、KBC杯の勝ち馬だったことから、距離に関係なく、ダートのオープン勝ち馬は注意したほうが良さそう。短距離よりも中距離のほうがレベルが高いことが多いからだ。
次いで有力なのは、近2走以内に1400mのダートグレードで連対している馬だ。それらの過去10年の成績は【1・1・3・0】。1着の該当馬は、2021年のラプタス(斤量58.5kg)。2着の該当馬は、2017年のタムロミラクル(ハンデ55kg)。3着の配当馬は、2015年のレーザーバレット(ハンデ55kg)、2020年のコパノキッキング(ハンデ58.5㎏)。ただし、2010年にハンデ59㎏のスーニが4着に敗れていることから、ハンデ58.5kg以下であることを条件に狙ってみたい。
さらにサマーチャンピオンより格上の前年の東京盃や同年のさきたま杯のどちらかで3着以内だった馬も善戦している。それらの過去10年の成績は【0・1・3・0】。2着の該当馬は、2012年のラブミーチャン。3着の該当馬は、2012年のスーニ、2020-2021年のコパノキッキングだが、2011年にはスーニが勝利している。
このようの格上のレースで好走している馬は、ハンデを背負うことになるが、2012年のスー二はハンデ59.5㎏と、過去10年でもっとも重斤量を背負わされながらも3着と好走している。このように実績馬は斤量が重くても、善戦はしてくるので警戒したい。
一方、前走でプロキオンSで3着以内だった馬は、このレースで全滅している。該当馬は2012年のトシキャンディ、2014年のガンジス、2020年のヤマニンアンプリメの3頭だが、前走が休養明けだったという共通項があり、二走ボケによるものが大きい。そのうえハンデも背負わされるために、馬群に沈むという図式になるのだろう。そこは疑ってかかりたいものである。
そして穴パターンは、やっぱり地方馬。このレースの過去10年で連対した地方馬は、2012年のラブミーチャン(2着)、2014年のピッチシフター(2着)、2015年のタガノジンガロ(2着)、2018年のエイシンバランサー(2着)で全て4番人気以下。このうちエイシンバランサーを除く3頭には、過去1年以内にダートグレードで4着以内の実績があった。
さらにこのレースは過去10年で地方馬が2度3着に好走しているが、その2頭にも過去1年以内にダートグレードで4着以内の実績があった。該当馬は2014年のコスモワッチミー(6番人気)、2014年のタガノジンガロ(4番人気)である。このことから実績のある地方馬は一考したい。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近2走以内に中央のダ1400mのオープン特別かリステッド競走を勝利している馬。
(中央のダ1400m以外の距離の馬も勝っていれば要注意)
・近2走以内に1400mのダートグレードで連対実績のあるハンデ58.5kg以下の馬。
・前年の東京盃か、同年のさきたま杯で3着以内だった馬。
●穴馬候補
・過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬。
●危険な人気馬
・前走のプロキオンSが休養明けで3着以内だった馬。 |
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2021年8月31日(火) 13:12
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~サマーチャンピオン2021~
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この時期はクラスターカップにサマーチャンピオン、さらに中央でNST賞(新潟ダ1200m)と、短距離のオープン馬が出走できるレースが多数。このためハンデ戦のこのレースはメンバーが手薄になりがち。重賞ウイナーがトップハンデを背負うことを嫌って、出走してくることが少ないこともあり、2021年以降の勝ち馬全てが重賞初勝利という共通項がある。
その中でも近2走以内に中央のダ1400mのオープン特別かリステッド競走を勝利している馬が最有力で、過去10年のこのレースでの成績は【3・1・1・0】だ。1着の該当馬は、2014年のエーシンビートロン、2016年のグレイスフルリープ、2020年のサヴィ。2着の該当馬は、2011年のトーホウドルチェ。3着の該当馬は、2015年のレーザーバレットだ。
また、2010年の勝ち馬セレスハントも前走小倉ダ1700mのオープン特別、KBC杯の勝ち馬だったことから、距離に関係なく、ダートのオープン勝ち馬は注意したほうが良さそう。短距離よりも中距離のほうがレベルが高いことが多いからだ。
次いで信頼できるのは、前年のG2・さきたま杯、東京盃の3着以内馬で、過去10年のこのレースでの成績は【1・0・2・0)だ。1着の該当馬は、2011年のスー二。3着の該当馬は、2012年のスーニ、2020年のコパノキッキング。このようの格上のレースで好走している馬は、今回でハンデを背負うことになるが、20212年のスー二はハンデ59.5㎏と、過去10年でもっとも重斤量を背負わされながらも3着と好走している。このパターンは斤量が重くても、善戦してくるので警戒したほうがいいだろう。
さらに近2走以内に1400mのダートグレードで連対している馬も活躍しており、過去10年のこのレースでの成績は、【0・1・3・0】だ。2着の該当馬は、2017年のタムロミラクル(ハンデ55kg)。3着の配当馬は、2015年のレーザーバレット(ハンデ55kg)、2020年のコパノキッキング(ハンデ58.5㎏)。ただし、2010年にハンデ59㎏のスーニが4着に敗れていることから、ハンデ59kg以下であることを条件に狙ってみたい。
一方、前走でプロキオンSで3着以内だった馬は、このレースで全滅している。該当馬は2012年のトシキャンディ、2014年のガンジス、2020年のヤマニンアンプリメの3頭だが、前走が休養明けだったという共通項があり、二走ボケによるものが大きい。そのうえ、ハンデも背負わされるために、馬群に沈むという図式になるのだろう。そこは疑ってかかりたいものである。
また、穴パターンは、やっぱり地方馬の一発。このレースの過去10年で5番人気で連対したのは、全て地方馬。また、連対した4頭中3頭は、過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績があった。さらに3着の地方馬も3頭全てが前記に該当。唯一、該当しなかった連対馬は2018年のエイシンバランサーだが、同馬は兵庫へ移籍して2戦目の馬だった。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近2走以内に中央のダ1400mのオープン特別、もしくはリステッド競走を勝利している馬。
(中央のダ1400m以外の距離の馬も勝っていれば要注意)
・前年のさきたま杯か東京盃で3着以内だった馬。
・近2走以内に1400mのダートグレードで連対実績のある馬。
●穴馬候補
・過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬。
●危険な人気馬
・前走のプロキオンSが休養明けで3着以内だった馬。 |
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2020年8月11日(火) 16:14
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~サマーチャンピオン2020~
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お盆に行われる交流重賞の第二弾は、佐賀のダ1400mのハンデ戦で行われるサマーチャンピオン。この時期はクラスターカップにサマーチャンピオン、さらに翌週には中央でNST賞(新潟ダ1200m)と、オープン馬が出走できるレースが多数。しかし、秋のJBCスプリントを目指す実績馬は、ハンデを背負わされることを嫌って、クラスターカップに出走することが大半。こちらはメンバーが手薄になりがちです。
重賞ウイナーが出走してくることが少ないこのレースでは、近2走以内に中央のダ1400mのオープン特別かリステッド競走を勝利している馬が有力。中央のオープン特別、リステッド競走は、地方で行われるG3と同等か、もしくはそれ以上にレベルの高い場合もあり、能力面で見劣りません。実際にそれらの過去10年のこのレースでの成績は【3・1・1・0】と優秀。1着の該当馬は、2010年のセレスハント、2014年のエーシンビートロン、2016年のグレイスフルリープ。2着の該当馬は、2011年のトーホウドルチェ。3着の該当馬は、2015年のレーザーバレットです。
次いで信頼できるのは、近2走以内に1400mのダートグレードで連対している馬。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【0・1・1・1】で、唯一の4着以下だったのは、2010年のスーニ(4着)です。しかし、同馬はハンデ59kgを背負っていました。2017年にハンデ55kgのタムロミラクルは2着と好走し、2015年にハンデ56.5kgのレーザーバレットが3着と好走していることから、ハンデ59kg以下なら信頼してもいいでしょう。
さらに前走プロキオンSを逃げ、先行した馬も有力。前走プロキオンSで3コーナー5番手以内だった馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・2・1・3】。1着の該当馬は、2012年のテイクアベット、2015年のタガノトネール。2着の該当馬は、2013年のガンジス、2016年のワンダーコロアール。3着の該当馬は、2016年のタガノトネールです。
プロキオンSが阪神で行われていた頃は、プロキオンSの連対馬が、ここでも活躍する図式でしたが、中京で行われるようになってからは、下位着順からの巻き返しが目立ちます。2016年のタガノトネールもプロキオンS11着大敗から、巻き返しての3着でした。これは中京ダ1400mは、芝スタートで直線が長く、超オーバーペースが発生しやすいからでしょう。
一方、前走のプロキオンSで3コーナー5番手以内でレースを運びながらも4着以下に敗れた2012年のトシキャンディ、2014年のガンジス、2018年のエイシンヴァラーの3頭。しかし、この3頭にはプロキオンSが休養明けという共通項がありました。トシキャンディ、ガンジスは休養明けで1着、3着と好走後、エイシンヴァラーは12着大敗後でした。トシキャンディ、ガンジスはニ走ボケ、エイシンヴァラーは本調子になかったものですが、いずれにせよ、休養明け2戦目で過大評価するのは危険でしょう。
また、穴パターンは、やっぱり地方馬の一発。このレースの過去10年で5番人気で連対したのは、全て地方馬。また、連対した4頭中3頭は、過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がありました。さらに3着の地方馬も4頭中3頭がそれに該当。唯一、該当しなかった連対馬は2018年のエイシンバランサーですが、同馬は兵庫へ移籍して2戦目の馬でした。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・近2走以内に中央のダ1400mのオープン特別、もしくはリステッド競走を勝利している馬。
・近2走以内に1400mのダートグレードで連対実績のある馬。
・前走のプロキオンSで3コーナー5番手以内の馬。
(プロキオンSが休養明けだった馬を除く)
●穴馬候補
・過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬。
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2018年9月22日(土) 09:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~テレ玉杯オーバルスプリント2018年~
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2011年にグレードレースとして生まれ変わり、今年で早8年目のテレ玉杯オーバルスプリント。このレースはかつて12月に南関東限定重賞「S2」として行われていましたが、格上げに伴って9月に移行。最近は、秋の大一番へ向けての始動戦として、すっかり定着しました。
実はこのオーバルスプリントには、「1番人気は勝てない」というジンクスがあって、過去7年とも1番人気が優勝していません。昨年も全日本2歳優駿の優勝馬で、NHKマイルC・2着のリエノテソーロが1番人気に支持されましたが、結果は勝ち馬から大きく離されての5着でした。
2014年のエーシンビートロンや2016年のソルテが2着、2015年にタガノトネールが3着に来ているものの、他は全て4着以下に敗れています。ただ、これらの大半は、同年の6月以降不出走の休養明けの馬。このレースはここから始動して、大一番のJBCスプリントを目指す馬が多く、そのことも影響しているのでしょう。少なくとも休養明けの1番人気馬は疑ってかかったほうが良さそうです。
逆に「買い」なのは、前走8月の後半に行われる新潟ダ1200mのオープン(2012年までBSN賞、2013年以降はNST賞)に出走していた馬。このレースでの成績は過去8年で【3・0・1・0】とパーフェクトな成績。1着の該当馬は2012年アースサウンド、2014年のキョウエイアシュラ、2016年のレーザーバレット、3着の該当馬はどデュアルスウォードです。どの馬も4着以下からの巻き返しですから、着順に関係なく本命候補にしてもオーケーでしょう。
あとは、前走ダ1200m~1400mのグレードレースで3コーナー3番手以内だった馬も有力。過去7年のこのレースでの成績は【1・5・1・0】で、昨年はこのパターンに該当した3頭のサイタスリーレッド、レーザーバレット、ブルドッグボスが上位を独占しました。他にも該当馬のトーホウドルチェ(2011年)、タイセイレジェンド(2013年)、エーシンビートロン(2014年)、ソルテ(2016年)がこのレースで2着と好走しています。
このレースは前記したように、前走ダ1200m~1400mに出走していた馬の活躍が目立っています。前走1600m戦に出走していた馬は昨年のリエノテソーロ(前走ユニコーンS)のように、人気を大きく裏切ることもある一方、人気薄で好走しているのも前走ダ1600mです。2013年の優勝馬セイントメモリー、2012年の2着馬トーセンアレス(7番人気)、2016年のレガルスイ(7番人気)などが該当。これらの共通項は…南関東の所属馬であること。南関東限定のマイル重賞はけっこうレベルが高いので、それらの一発には要注意です!
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走、8月の後半に行われる新潟ダ1200mのオープン(現在は、NST賞)に出走していた馬。
・前走ダ1200m~ダ1400mのグレードレースに出走し、3コーナー3番手以内だった馬・
●穴馬候補
・前走ダ1600mの南関東限定重賞に出走していた馬。
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2017年9月19日(火) 15:40
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~テレ玉杯オーバルスプリント2017年~
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2011年にダートグレードとして生まれ変わり、今年で早7年目のオーバルスプリント。オーバルスプリントは、かつて12月に南関東限定の重賞(S2)として行われていましたが、格上げに伴って9月に移行。2010年までさきたま杯(当時は、G3)がこの時期に行われていたために、変更当初は紛らわしいと感じていましたが、最近は、すっかりとお馴染みになりました。
ところで、みなさん、このオーバルスプリントには、「1番人気は勝てない」というジンクスがあるのは、ご存知でしょうか? 昨年もオーバルスプリントと全く同じコース、浦和ダ1400mのさきたま杯(G2)を逃げ切り勝ちしたソルテが1番人気に支持されましたが、結果は2着でした。一昨年も、1番人気のタガノトネールが3着。2014年にはエーシンビートロンが2着入線しているものの、他の1番人気馬は全て4着以下に敗れています。
歴史の浅いダートグレードとは言え、配当が堅めの傾向の交流重賞で、これほど1番人気が勝てないのも珍しいこと。ここまで続くからには、何かしらの理由があるのでしょう。そこでどのようなタイプが1番人気に支持されてきたのかを分析すると、ひとつの共通項がありました。どの馬も前走ダ1400mの交流重賞で連対していることです。
2011年のナイキマドリードは、前走さきたま杯で1着、2012年のダイショウジェットは、前走かきつばた記念で2着、2013年のガンジスは、前走サマーチャンピオンで2着、2014年のエーシンビートロンは、前走サマーチャンピオンで1着、2015年のタガノトネールは、前走サマーチャンピオンで1着。そして昨年のソルテも前走さきたま杯を優勝して、このレースでは取りこぼしています。
ウウーンッ! 競走馬は長い距離を使われるとスピードを喪失するものだから、負けるべくして負けているかもぉ~。このレースの舞台、浦和ダ1400mは最初の1コーナーまでの距離が約280mと短いため、最初のコーナリングを利してロスなくレースが運べる1-2番手の馬が有利なコース。また、最後の直線は、約220mと短いため差し、追い込み馬は、早仕掛けして行かないと簡単には届きません。つまり、先行力がある馬のほうが有利なレースだからこそ、前走ダ1400m戦、それも後方でレースを進めて結果を出したタイプは、前に行くことが出来ないために凡退しているのです。
逆に5番人気以下で連対した馬に注目すると、前走でダ1200mを使われてスピードを補充しているという共通項がありました。昨年、5番人気で勝利したレーザーバレットは、前年のこのレースを含めてダ1400mの交流重賞で2勝を挙げたダ1400m巧者ですが、前走でJRAのNST賞を使われて6着凡退からの巻き返しV。
また、一昨年の2着馬ルベーゼドランジェも前走ダ1200mのクラスターC・10着から巻き返しています。ルベーゼドランジェは逃げなければ持ち味が生きない馬でしたが、テンがそこまで速いわけではなく、ダ1200mでは相手次第でハナを主張できないことがありました。しかし、前走で強豪相手のダ1200m戦に出走し、ダ1400mのこのレースで内枠を引き当てたことで、ハナダッシュに成功して結果を出すことが出来ました。
つまり、前走でダ1400m戦に出走していた馬よりも、前走でダ1200m戦を使われている馬のほうが有利であること。実際に、前走8月の後半に行われる新潟ダ1200mのオープン(2012年までBSN賞、2013年以降NST賞)に出走していた馬のこのレースでの成績は、過去7年でなんと驚きの【3・0・0・0】。該当馬は、前記したレーザーバレットと、2012年アースサウンド、2014年のキョウエイアシュラです。前走でJRAのダ1200mのオープンに出走していた馬は、着順に関係なく狙ったほうがいいでしょう。どの馬も4着以下から巻き返しです。
あとは、前走の交流重賞で3コーナー3番手以内だった馬も、過去7年で【0・4・0・0】と有力。該当馬は前記したエーシンビートロン、ソルテ。さらに2011年にトーホウドルチェ、2013年にタイセイレジェンドが連対。前走でダ1400m戦よりもダ1200m戦を使われているほうが良いし、着順よりもテンの3Fや通過順位こだわって予想を組み立てるといいでしょう。
一方で、2013年の勝ち馬セイントメモリー(4番人気)や2012年の2着馬トーセンアレス(7番人気)のように、前走ダ1600m戦を使われている馬が、活躍しているのも確か。昨年7番人気で3着入線したレガルスイも前走ダ1600m戦に出走していた馬たちです。
前走でダ1200m戦でスピードを補充した馬が優勢でありながら、前走ダ1600以上戦を使われている馬がしばしば穴を開けているというのは、一見、矛盾しているように感じるかもしれません。しかし、それは単にスプリント路線を使われている馬たちよりも、マイル以上を使われている馬たちのほうが強いからです。
日本は中距離路線馬が番強く、そこで落ちこぼれた馬がマイル、スプリントと距離を短くしていく国。これはあたりまえの現象です。トーセンアレスは前走・東京ダ2100mのブリリアントSで3着の実績がありながら、このレースでは7番人気まで人気を落としました。東京ダ2100mなど番組も少なく、かなりの激戦区なのに、そこで3着だった馬をノーマークにするのは、G1レースの3着馬をこのレースで無印にするようなもの。それくらいレベルに差が生じているのです。
確かに前走中距離戦から、いきなりスプリント戦に出走してくる馬は滅多にいません。しかし、前走マイル戦から出走してくる馬ならば時々います。その場合は、セイントメモリーのようにマイル戦で逃げて結果を出して来た馬を狙う方が、より好ましいでしょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走、8月の後半に行われる新潟ダ1200mのオープン(現在は、NST賞)に出走していた馬。
・前走、交流重賞で3コーナー3番手以内でレースをしていた馬。
●穴馬候補
前走、ダ1600m以上のレースに出走していた馬。
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