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2018年 きさらぎ賞、東京新聞杯
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●きさらぎ賞
きさらぎ賞は、近5年とも9頭立て以下で行われているように、少頭数で行われることがほとんど。きさらぎ賞の前日にはエルフィンS、翌週には共同通信杯、クイーンCと、この2週に3歳の重賞やオープンが集中しているからです。
よって、スローペース化が顕著。昨年のように道悪にならなければ、ハイペースが発生することは、まず、ありません。追い込み馬でも2009年にリクエストソングが、2012年にはヒストリカルが2着入線していますが、リクエストソングは内枠から最短距離を立ち回ったもの。ヒストリカルは実力によるものですが、上がり32秒8の強烈な末脚を使っても2着が精一杯だったことを念頭に入れて予想を組み立てたいもの。
今年の京都はやや馬場がタフの上に、さすがに重賞のメンバーとなると、後方勢も前を意識して動いてくるので、さすがに行った、行ったはないはず。しかし、中団より前を立ち回れる馬を本命にするのが理想的ではあるでしょう。
また、きさらぎ賞の過去10年で、1戦1勝馬の3着以内がゼロという歴史が示すように、キャリアが豊富な馬たちを相手に、新馬戦を勝ったばかりの馬が通用するのは、容易なことではありません。昨日の春菜賞でも1戦1勝馬の1番人気馬レッドイリーゼが人気を裏切りました。今回断然人気のダノンマジェシティは、データを裏切ることができるのか、今回の見所でもあります。
●東京新聞杯
東京新聞杯が行われる東京芝1600mは、緩やかに坂を下っていくUターンコースのため、淡々としたワンペースでレースが流れることが多く、スローペースでも末脚の持続性が問われやすいコースです。末脚の持続性というのはトップスピードを持続させる性能のこと。つまり、前走で上がり3Fが速い馬だけを狙うと、痛い目に遭うこともあります。
では、どのような馬を狙えばいいのかというと、3?4コーナーから動いていっても大きくバテないタイプになります。わかりやすい例を挙げるなら、3年前の東京新聞杯を優勝したヴァンセンヌでしょう。前走の阪神芝1600mの準オープンでは、3コーナーの外13番手から長くいい脚を使って、4コーナーでは先頭まで位置を押し上げての勝利。目下3連勝で準オープンを制したために、東京新聞杯では3番人気でしたが、負けていればもっと人気薄になったはず。
東京芝1600mでは、とにかく脚質に関係なく、いい脚を長く使える馬を狙うこと。近2年の東京新聞杯では、スマートレイヤー、ブラックスプネルが逃げ切りVを決めていますが、これは展開に恵まれたというよりも、単に強いからです。実際にレースがスローペースで流れたぶん、3コーナーから動いてラスト3Fで1F11秒台よりも速い脚を使っているわけですか、そう評価するしかないです。
東京芝1600mで狙う馬のイメージとしては、早仕掛けして直線半ばまでは見せ場を作りつつ、失速した馬。前走で好走していてもいいですが、その場合、ダメージが出る可能性もあります。チョイ負けしているほうが好ましいでしょう。テンの速さが求められない東京マイルは、ほとんど実力どおりに決まることが多いですが、前記したタイプを上手く組み合わせれば、案外と簡単に万馬券が獲れることもあるはず。今回は、もっと詳しい穴馬の見分け方を、東京新聞杯の予想コメントにてご紹介しましょう。 |
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