世紀末覇者 券王
くりーく
第67回チャレンジカップ(10日、阪神11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝・外1800メートル、1着本賞金4100万円 =出走18頭)柴田大知騎乗の3歳馬マイネルハニーが3番手から直線で抜け出し、ベルーフの追撃をクビ差しのいで重賞初勝利。タイム1分46秒5(稍重)。1番人気のフルーキーは4着だった。 9番人気の伏兵マイネルハニーが、ゴール前の大混戦をしのぎ、5度目の挑戦で重賞タイトルを獲得。会心の手綱さばきで勝利に導いた柴田大騎手が声を弾ませた。 「ヨーイドンの瞬発力勝負では苦しい。長くいい脚を使うのが持ち味。それを最後まで使い切って耐えてくれた。このメンバーで勝ってえらい馬です」 好スタートを切ったが、他馬を行かせて3番手を追走。4角手前で2番手に上がり直線の中ほどで先頭へ。後続が蹄音を響かせた。「何とか、しのいでくれ」。鞍上の叱咤激励に応え、5着まで0秒1差の激戦に耐え、ステークスウイナーの仲間入りを果たした。 スプリングSでもクビ差2着と春から素質を示していた。「そのときより折り合いはつくようになった。距離は1800メートルぐらいがいい。2000メートルだと少し甘くなる」と柴田大騎手。次走は未定だが、明けてまだ4歳。さらに成長曲線を描けば上のステージも見えてくる。 (森本昭夫)★10日阪神11R「チャレンジカップ」の着順&払戻金はこちら