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【血統アナリシス】阪神JF2019 思わぬ伏兵と化す可能性もある外国産馬!アルテミスSを制したディープインパクト産駒も主役候補の1頭!

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【血統アナリシス】阪神JF2019 思わぬ伏兵と化す可能性もある外国産馬!アルテミスSを制したディープインパクト産駒も主役候補の1頭!

日曜日に行われる阪神JFの出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。


ヤマカツマーメイド
半兄のヤマカツエースは重賞5勝の実績馬。本馬は父がロードカナロアに替わり、兄よりも短い距離に適性が出た様子。とはいえ、パワーとスピードの持続力が前面に出ているところは変わりない。持ち前のしぶとさを活かせるという意味では、直線急坂の阪神コース自体はプラスに働きそうだ。その一方、G1ではひと押し足りないファミリー。前走は3番人気4着と上り目に乏しく、展開や馬場の恩恵があったとしても複勝圏まで届くかどうか。善戦の域を超えるイメージは浮かんでこない。

カワキタアジン
ヘニーヒューズ×ディープインパクトの組み合わせ。父から速力、母父からは切れ味を受け継いだ短距離志向の強いタイプと推察される。それゆえ、距離延長のマイルなら序盤緩めで徐々に加速する流れになってほしいところ。前半のペースが締まると、脚がたまらず持ち前の決め脚が削がれる可能性は高い。加えて、父産駒の阪神芝マイル成績が芳しくない点も懸念材料。いずれにせよ、道中はじっと我慢して流れに身を委ねるほかない。

ウーマンズハート
アイルランドの短距離G1馬を3代母に擁し、叔父にはサドンストームティーハーフ、ラッキーナインの名が連なるスピードに優れた一族。本馬はハーツクライを重ねることで、速力と持久力を兼ね備えたマイラータイプに出た。休み明け、初の右回りと課題はあるものの、父産駒特有の成長力を思えば、さらにパワーアップしている可能性もある。そのうえ母父のシャマーダルは今シーズン、父として英仏愛の3カ国で2歳G1勝ち馬を送り出すなど大ブレイク中。軽く扱うことはできない。


レシステンシア
父のダイワメジャーは産駒として、メジャーエンブレムレーヌミノルアドマイヤマーズと3頭の阪神マイルG1ウイナーを輩出。母はアルゼンチンの中距離G1勝ち馬、3代母はアルゼンチンの2歳女王かつG1で3勝を挙げており、各要素をバランス良く兼ね備えた優良牝系と判断できる。父方の特徴から瞬発力勝負では分が悪そうだが、ハイラップを自ら動いて押し切った前走が示すとおり、しぶとさと勝負根性はハイレベルの域。持ち味を最大限に発揮できる我慢比べになれば、面白い存在だ。

ボンボヤージ
父は最強スプリンターロードカナロア。その父にディープインパクト×デインヒルの肌馬を掛け合わせており、上質のスピード持続力を備えているものと思われる。一方で、全兄ファンタジストのG1成績はイマイチ。その兄以外の近い親族にコレといった活躍馬は見られず、根幹距離のG1では活力的に物足りない印象。京都芝1200mで直線一気を決めた点は評価できるものの、今回の舞台では期待よりも不安のほうが大きい。

クリスティ
ディープインパクト系×ヴァイスリージェント系という、当レースの活躍系統同士の組み合わせ。持久力とパワーに優れた牝系に加え、近親にダイヤモンドSの勝ち馬がいることから、一定のスタミナを要求される阪神外回りのマイル戦は悪くなさそう。ただ、近い親族の活躍馬を振り返ると、マッキーマックスが最たる存在。根幹距離のG1では活力の面でパンチが足りない。過去3戦オール連対の成績を、そのまま評価しての△扱いが妥当とみる。

ロータスランド
父のポイントオブエントリーは現役時に米芝の中長距離G1を5勝。母の父スキャットダディは、父として米三冠馬ジャスティファイを筆頭に多くの活躍馬を送り出した。父と母父の字面だけだと、単なるパワー&持続力型にも思えるが、ロベルトの3×4を手始めに、ミスプロ、ヒズマジェスティ、ニジンスキーと名血のインブリードがズラリ。一族にはゴジップガールやブロッコの名があり、爆発力を十分に秘めた構成といえよう。持ち味を最も活かせる馬力勝負になれば、思わぬ伏兵と化す可能性もある。

オータムレッド
祖母は米G1を2勝、近親には英仏の2歳G1勝ち馬がいる。早期から活躍できる血筋のうえ、ディープインパクト系×ストームキャット系のニックス配合、なおかつ底力に秀でたロベルトのインブリード持ちと構成的にはケチのつけようがない。ただ、欧州色が濃い牝系の血脈が影響しているせいか、速い上がりを求められると分が悪そう。持ち味を活かすには、上がりを要する馬場の出現、あるいは消耗戦といった多くの馬が苦にするシチュエーションがほしい。

マルターズディオサ
母の産駒をみると、1頭はJRA7勝馬で残りはすべて中央未勝利と両極端。父カネヒキリの半兄アルタイルが成功している点を考えると、同じサンデーサイレンス系のキズナを父に持つ本馬が結果を出しているのもうなずける。近い親族に重賞勝ち馬がおらず、底力と活力の面では強調できないが、ディープインパクト系×米国ミスプロ系×ヌレイエフ系の配合は2014年の勝ち馬ショウナンアデラと同じ。突き抜けまではどうかも、ヒモとして一考の余地はありそうだ。

クラヴァシュドール
近親にBCディスタフなど米G1を2勝したスペイン、ほか愛1000ギニーなどの勝ち馬がいる上質の牝系。その牝系にハーツクライを重ねており、スピードと持久力、馬力を兼ね備えたバランスタイプとみてよさそうだ。奥手の傾向が強い父産駒の特徴から、本格化はもう少し先かもしれない反面、道中で掛かる素振りを見せない操作性の良さは高く評価できる。持ち味であるスピードの持続力が優位に働く展開になれば、上位進出の可能性も十分にあるだろう。

ルーチェデラヴィタ
父のキズナは当舞台で好パフォーマンスを示しているディープインパクトの直仔。母の父トウカイテイオーは父として2003年の優勝馬ヤマニンシュクルを送り出している。ただ、近い親族に重賞級はゼロ。ここに入ると活力、底力ともに見劣りする感は否めない。加えて、持久力とパワーが強調された母方の構成をみるに、速い上がりの決め脚比べになると旗色が悪そう。良さを引き出すには、自ら早めに仕掛けて我慢比べに持ち込む、もしくは道悪などタフなコンディションの出現が望ましい。


ヒメサマ
父のダイワメジャーは当レースにおける重要サイアーのひとつ。シンボリクリスエス×トニービン配合馬である母方の馬力および持久力に、父の機動力をミックスした、まとまり系とみてとれる。視点を変えると突出した要素に欠けるのも事実で、詰めの甘さが目につく現状。阪神の外回りマイル戦に適応できるかどうかについては疑問が残る。大敗直後のG1で一変を予感させる材料は少ない。

ジェラペッシュ
さかのぼればシラオキにたどり着く由緒ある牝系の出身。父サンデーサイレンス系×母父米国ミスプロ系配合馬の当レースにおける相性も悪くない。一見、魅力度の高い血統背景にも思えるが、近い親族の活躍馬をみると、京王杯3歳S3着、全日本三歳優駿2着のシルバーサーベルが目立つ程度で、重賞勝ち馬はゼロ。ここに入ると活力的に物足りなさを感じてしまう。今回は厳しい戦いになるのではないか。

スウィートメリナ
叔母のアフレタータは1200~1700mのレンジでJRA4勝。その仔として函館2歳Sの勝ち馬ファインチョイス、ファンタジーSの勝ち馬キャンディバローズなどがいる。早期から活躍を見込める速力に秀でた一族だ。ただ、活躍馬の良績は1400m以下の直線平坦コースに偏りがち。1ハロンの距離延長かつ直線急坂の阪神マイル戦がプラスになるとは言い難い。複勝圏突入は容易ではないだろう。

リアアメリア
ディープインパクト産駒は阪神マイルG1を11勝。サンデーサイレンス系×米国ミスプロ系配合馬の当レースにおける相性も上々だ。BCジュヴェナイルフィリーズを制した母、近親に米短距離G1勝ち馬がいる背景から、スピードに優れたマイラータイプと判断できる。タフな競馬質になった際のパフォーマンス減退を懸念する声もあるようだが、消耗戦で結果を残している母の実績をみるに、2歳牝馬同士のレースなら、こなしてしまう可能性は十分にあり得る。主役候補の1頭であることは間違いない。

エレナアヴァンティ
母は短距離路線を中心として息長く活躍。母の現役時の実績、父であるアドマイヤムーンの産駒実績を合わせて考えると、前向きなスピードを武器とするスプリンタータイプと推察される。その点から、1ハロンの延長かつ相手強化のG1でパフォーマンスアップを望むのは厳しそう。近い親族に重賞級はおらず、活力面の後押しも期待できない。上位進出するためのハードルは高そうだ。



ウマニティ重賞攻略チーム

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TERAMAGAZINE|2019年12月8日 1:26 ナイス! (0)

近親にBCディスタフなど米G1を2勝したスペイン

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