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【東西現場記者走る】チューリップ賞の頃と変わらぬディオサ

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【東西現場記者走る】チューリップ賞の頃と変わらぬディオサ

 GI勝ち馬を探る連載『現場記者走る』。桜花賞を担当する大阪サンスポの斉藤弘樹記者(40)は5日目、栗東滞在している関東馬マルターズディオサに注目した。事前発表の馬体減に心配したが、陣営に不安の色はなさそうだ。

 ◇

 日に日に新型コロナウイルスの感染者が増加し、感染拡大防止のために外出を自粛するなど我慢のときが続いている。取材の規制もどんどん厳しくなっているが、最大限に注意しながら、できる限りの力を尽くしたい。

 5日目は、栗東トレセンに滞在している関東馬を調査した。大将格は、同舞台の前哨戦のチューリップ賞を制したマルターズディオサだ。当時は、ゆったりと流れる展開予想も当てはまり、本命で的中。阪神JF2着馬の能力を再認識した。

 この日は角馬場で体をほぐし、大村助手は「雰囲気は変わりないですね」と好感触。一番の魅力は、どんな競馬場や展開でも崩れない抜群の安定感。同助手は「気持ち的に強い子で、周りに左右されることなく、自分の力が出せます」と証言。内めが有利な今の阪神コースを考えると、ロスなく運べる〔3〕枠(5)番も有利に働きそうだ。

 気になるのは、調教後の馬体重438キロ。短期間に2度の長距離輸送を避けるため、前走後は栗東に滞在して調整してきたが、前走の444キロから6キロ減だ。それでも大村助手は「カイバ食いも変わらず落ちていませんし、気になりません」と意に介さない。

 美浦で調整していた阪神JFでは438キロの事前発表から、レース当日は444キロに増えていた。今回は当時より輸送距離が短いだけに、大きく馬体を減らす心配はなさそう。「前走は本当にすごく状態がよかったので、維持していこうとやってきました」と大村助手。大きな上積みとはいかないまでも、好調キープで十分。舞台実績も高く、能力さえ出し切れれば崩れるシーンはなさそうだ。

 土曜は阪神競馬場で馬場傾向をチェックして、結論を出したい。(斉藤弘樹)

桜花賞の出馬表はこちら 調教タイムも掲載

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