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オークスの追い切りが20日、東西のトレセンで行われた。栗東では、クラヴァシュドールがCWコースでラスト1ハロン11秒8(6ハロン86秒9)の鋭い伸びを披露。阪神JF3着、桜花賞4着の実力馬が、GI初制覇へ好気配だ。ウインマイティーが栗東坂路4ハロン53秒7を馬なりでマークし、最高の調教評価『S』となった。枠順はきょう決定する。
強いゴーサインが飛ばなくても、最後の直線でスーッと加速。クラヴァシュドールが、CWコースで素軽いフットワークを見せつけた。仕上がりは万全。牝馬クラシック第2戦に向けて、納得の態勢だ。
「桜花賞後の回復も早く、在厩で休まずに乗り込んできました。変わりなく、いい雰囲気にありますよ」
猿橋助手が、自信の口調で切り出した。しまい重点の調整。硬さがないしなやかなフォームで、ゴールを目指して力まずに進む。軽快に最終コーナーを回り、ラスト1ハロン11秒8(6ハロン86秒9)の鋭いフィニッシュ。「楽に走れて、いい感じでした」とうなずいた。
前走の桜花賞は4着。3コーナー過ぎでポジションを下げる誤算が生じながらも、ラストは猛然と追い上げた。スムーズなら際どい勝負に持ち込んだ可能性が高く、阪神JF3着の実績からも、ポテンシャルは世代上位だ。
今回は初の2400メートル戦となるが、M・デムーロ騎手は「桜花賞は(道中の)馬混みで狭くなってひるんだけど、その後、あの(重)馬場でもすごく頑張った。1600メートルは少し忙しい感じだったからね」と距離延長での前進を見込む。レースセンスが良く、折り合いもつくタイプ。800メートルの延長を追い風に、逆転を狙う。
「いつも崩れずに力は発揮してくれています。多少、パドックで気持ちが入っているように見えても、レースに対して真面目。距離延長にも対応してくれると思います」と猿橋助手は力を込めた。サウジアラビアRC2着で東京コース、長距離輸送は経験済み。堅実に駆けてきた才媛が、樫の舞台で持てる能力の全てを披露する。 (宇恵英志)
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