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【血統アナリシス】天皇賞(春) 菊花賞2着馬にチャンスあり!”メジロ”などの血脈を後押しに上位進出を狙うディープインパクト産駒!

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日曜日に行われる天皇賞(春)の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。


チェスナットコート
本馬の父ハーツクライは当レースにおける重要サイアーのひとつ。ヘイローのインブリードを有し、ノーザンダンサー系とミスプロ系を組み合わせた母を持つ点は、2016~2018年にかけて3年連続上位争いを演じたシュヴァルグランと共通。母系にリボー系種牡馬を内包しているところは、2015年の2着馬フェイムゲームを想像させる。状態ひとつで、昨年(5着)以上のパフォーマンスを示しても、何ら不思議はない。

エタリオウ
父のステイゴールド天皇賞(春)で3頭(4勝)の勝ち馬を輩出。サンデーサイレンス系×米国型ノーザンダンサー系配合馬の相性も悪くなく、血統構成面で大きな不安材料は見当たらない。父×ダート血統の組み合わせをみるに、本質はスピードの持続力を活かしたいクチ。ゆえに、瞬発力を問われる展開となった菊花賞の敗戦を過度に気にする必要はない。持続力を求められる競馬になれば、チャンスは十分にある。

リッジマン
父はどちらかと言えば短距離色の濃いスウェプトオーヴァーボード。だが、ダート16Fの勝ち鞍があるダマスカス4×3のクロスと、母父父ニジンスキーの血が効いているのか、本馬は長距離でも対応可能のタイプに仕上がっている。一方で、サンデーサイレンス非内包馬の当レースにおける成績は下降線の一途。きょうだいと近い親族の顔ぶれもインパクトを欠き、活力面の後押しも期待できない。ここは様子見が賢明だろう。


ヴォージュ
父の父ステイゴールドは当レースにて複数の勝ち馬を輩出。父のナカヤマフェスタ凱旋門賞で2着に好走、母父のタニノギムレットは底力を伝えることで定評のあるブライアンズタイムの直仔というように、タフな競馬質にマッチする血統構成と言えよう。ただ、持久力に長けているぶん、速い上がりを求められる競馬ではパンチが足りない現状。スタンダードな馬場や展開では苦しく、上がりを要する流れ、もしくは道悪など何らかの恩恵が欲しい。

メイショウテッコン
父であるマンハッタンカフェは、2011年の勝ち馬ヒルノダムールや、2010年に16番人気の低評価を覆して3着入りを果たしたメイショウドンタクを輩出。サンデーサイレンス系×米国型ミスプロ系配合馬の相性も悪くない。よって、相応のレース適性を持ち合わせているとみていい。BCスプリント勝ち馬である祖母の半兄をはじめ、さかのぼるとG1活躍馬が多数出ているファミリーゆえに、母系の底力も不足なし。最も得意とする我慢比べになれば、面白い存在だ。

カフジプリンス
産駒初出走以降、毎年のように上位進出馬を送り出しているハーツクライを父に持つ点は好印象。当レースと相性が良い、パワーとスピードを兼備した米国牝系を有するところも好感が持てる。ただ、本馬は母父が属するロベルト系の影響が強く、上がりを要する競馬で持ち味を発揮するタイプ。ゆえに、軽い芝の瞬発力勝負では後れをとりやすい。持ち味を最大限に活かすためには、自身から動いて持続力勝負に持ち込む、もしくは消耗戦の展開が望ましい。

グローリーヴェイズ
母父がスピード型のスウェプトオーヴァーボードゆえに、本質的には中距離レンジがベターだろう。ただし、3代母は牝馬三冠を成し遂げたメジロラモーヌ。メジロの血脈により、相応のスタミナが補完されていることを忘れてはならない。短距離ベースの母父を擁し、母系にノーザンテーストやクリアアンバー、ネヴァービートなどが潜んでいる点は、2016~2017年に連覇を果たしたキタサンブラックキタサンブラックの父と本馬の父は全兄弟)を想起させる。侮りがたい1頭だ。

パフォーマプロミス
ステイゴールド産駒は天皇賞(春)で過去4勝。母父のタニノギムレットが属するロベルト系の当レースにおけるパフォーマンスも悪くはない。伯母にオークス馬のシルクプリマドンナ、一族に天皇賞(秋)を制したヘヴンリーロマンスを擁する牝系に関しても上質と言えよう。そもそも本馬自身、日経新春杯を制しているのだから、相応のコース適性を持っていることは疑いようがない。持ち味を存分に活かせる持続力勝負になれば、浮上の余地は十分にある。

ユーキャンスマイル
母父のダンスインザダークは、本邦屈指の長距離砲。サンデーサイレンス系×キングマンボ系の配合は、2005年の優勝馬スズカマンボの逆パターンにあたる。一見すると好配合のようにも思えるが、天皇賞(春)におけるキングカメハメハ産駒の好走例はゼロ。父あるいは母父にダンスインザダークを配する馬の相性もすこぶる悪い。そのあたりを踏まえると、中心とするには頼りない印象。近走の内容をそのまま評価しての連下扱いが正解ではないか。

フィエールマン
スーパークリークを輩出した父系に、ファバージ系×リュティエ系を重ねた、欧州要素満載の母。その母にディープインパクトを配することで、各要素のバランスが絶妙の万能タイプに仕上がっている。天皇賞(春)で不振傾向のディープインパクト産駒ではあるものの、菊花賞3着以内の経験がある馬に絞れば、好走確率はグンとアップ。加えて、過去の父産駒の好走馬よりもスタミナ面の裏付けがある点も心強い。この舞台でも上位争い可能とみる。

ケントオー
ダンスインザダーク×トウカイテイオーという組み合わせ。体力にまかせた持久力が最大の武器で、全体時計あるいは上がりを要する競馬が適している。その一方で、瞬発力を求められると今ひとつ。ゆえに、開幕まもない京都の芝コースがプラスに作用するとは思えない。そのうえ、父産駒の天皇賞(春)におけるパフォーマンスも芳しくなく、今回は厳しい戦いになるのではないか。


クリンチャー
父であるディープスカイの産駒は、パワーに長けたタイプが多く、主にダートで活躍。その父に、スタミナ&パワー特化型のブライアンズタイム(ロベルト系)の肌馬を組み合わせているのだから、持久力を問われる競馬では滅法強い。一方で、速い上がりを求められるとモロいタイプなのも事実。持ち味を活かすには、昨年3着時と同様に一定以上の持久力を必要とする競馬になるか、あるいは早めに動いて我慢比べに持ち込むことが必須と言えよう。

ロードヴァンドール
馬力と持続力に長けた、ストームキャット×リボー系配合の母に、ダイワメジャーを重ねることで、上質の機動力を実現。ただし、パワー色の強い牝系の血脈が影響しているせいか、速い上がりを求められると今ひとつ。スピード型サンデーサイレンス系を父に持つ馬の当レースにおける成績も芳しくなく、今回の舞台は適性外の印象を受ける。得意のかたちに持ち込んだとしても、馬券圏内には至らないのではないか。



ウマニティ重賞攻略チーム

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