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【血統アナリシス】中山金杯2020 評価を下げる理由が見当たらない広尾のステイゴールド産駒!メジロ牝系の流れを汲むタートルボウル産駒も侮りがたし!

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【血統アナリシス】中山金杯2020 評価を下げる理由が見当たらない広尾のステイゴールド産駒!メジロ牝系の流れを汲むタートルボウル産駒も侮りがたし!

1月5日に行われる日刊スポーツ賞中山金杯の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。


テリトーリアル
祖母は国内において一大勢力を築きつつあるハルーワソングの半妹。さかのぼれば、世界的名牝バラードに行き着く繁栄一族の出自である。やや重厚な配合のぶん、速い脚には欠けるが、追ってバテない持久力はかなりのもの。サンデーサイレンス非内包馬の中山金杯における成績が芳しくない点は気がかりな反面、父のサドラーズウェルズ系は好相性。勝ち切るまでには至らずとも、圏内に食い込む可能性はある。

ブラックスピネル
曽祖母から広がる活躍馬をみると、アロンダイトやクリソライト、リアファルマリアライトクリソベリルなど、タフなレースにマッチしたパワー&スタミナ型が大勢を占める。瞬発力よりも持続力が問われる、今回の舞台は悪くない条件といえよう。ただ、パワー優位の構成ゆえに、速い脚に欠けるのが悩みのタネ。好結果を残すには、早めに仕掛けて後続に脚を使わせる展開利、あるいは馬場悪化など上がりを要する状況がほしい。

クレッシェンドラヴ
父は中山の中・長距離で抜群の適性を誇るステイゴールド。一族には英1000ギニー馬や英ダービー馬などがいる。スタミナと持続力に優れ、中距離以上の持続力勝負で真価を発揮するタイプだろう。その点、適度に上がりを要する冬の中山芝は悪くないはず。過去2戦2勝の戦績を誇るコース実績を含め、評価を下げる明確な理由が見当たらない。極端に後方へ置かれることがなければ、上位争い必至とみる。


ノーブルマーズ
父はトニービン直仔のジャングルポケットで、母父はスタミナに長けたロベルト直仔のシルヴァーホーク。一定以上の持久力を求められる中山金杯に適した能力を持ち合わせているものと考えられる。ただ、スタミナとパワーが強調されているぶん、ラストの決め脚比べになると分が悪そう。良さを引き出すには、タフなコンディションの出現、もしくは自ら積極的に仕掛けて我慢比べに持ち込みたい。

レッドローゼス
さかのぼると、一族にG1級がズラリと並ぶ優良牝系の出自。ミスプロ、ソヴィエトスター、ナシュワン、ガリレオ、ステイゴールドと代を重ねて産まれたのが本馬である。構成どおり、タフなコースのクラシックディスタンスがベター。今回の舞台は悪くないはずだ。父ならびに母父のサドラーズウェルズ系は当レースの活躍血統。加えて、意外性と成長力に富んだ父産駒の特徴を鑑みると、侮りがたい面がある。見限りは早計かもしれない。

マイネルハニー
サンデーサイレンス系×ロベルト系の組み合わせは、近年の当レースにおける活躍配合のひとつ。ただ、米国色の濃い父母父と母母父の血脈が強く反映されているせいか、本馬はタメの利かないワンペース型に仕上がっており、自分のリズムで運べないと案外のケースも少なくない。加えて、加齢に伴う能力低下も気になるところ。それなりの走りは見せるかもしれないが、圏内に届くイメージは湧いてこない。

トリオンフ
父のタートルボウルはパワー型のノーザンダンサー系。牝系はメジロブランドの一流馬を数多く送り出しており、少なくとも持久力の面でヒケをとることはない。やや持続力&スタミナ優位の構成のため、瞬発力に欠ける面は否めないが、止まりそうでなかなか止まらないスピードの持続力はなかなかのもの。ノーザンダンサー系×サンデーサイレンス系配合馬の中山金杯におけるパフォーマンスも悪くなく、ノーマークにはできない存在だ。

ウインイクシード
父のマンハッタンカフェは当レースと比較的相性がいい、持続力&パワー型のサンデーサイレンス系。母のイクスキューズは、スピードと機動力を武器にクイーンCを制するなど重賞戦線で活躍した。本馬は父と母の良さがミックスされたバランスタイプといった印象。適度に上がりを要する冬季の中山芝2000mはプラスに働く可能性もある。ケアしておきたい1頭だ。

ギベオン
母父のゴーストザッパーは、BCクラシックをレコードタイムで制した米年度代表馬。母は米ダートG1を2勝している。パワーとスピードの持続力が求められる、中山芝2000mに適した牝系の持ち主といえよう。ただし、中山金杯におけるディープインパクト産駒の好走例は2014年1番人気3着のディサイファ1頭のみ。そのあたりを踏まえると、今回の舞台がピッタリとは言い難く、積極的には手が出ない。

シャイニープリンス
3代母を基点とする一族に、ダイタクヘリオスダイタクバートラムなどがいる成長力に優れた牝系の出自。父リファール系らしいスピードの持続力が持ち味のマイル~中距離タイプだ。2017年の当レースで3着入りしているように、高い舞台適性を備えているのは間違いない。とはいえ、明け10歳を迎えた本馬に底上げを見込めるかは甚だ疑問。近走の成績からもピークアウトの感は否めず、厳しい戦いが予想される。

アンノートル
アイルハヴアナザー×タイキシャトルの組み合わせ。成績が示すとおり、パワーとスピードの持続力に特化したマイラーとみていいだろう。その点、前回から1ハロンの距離延長は懸念材料。祖母を基点とする一族に重賞勝ち馬はおらず、活力面の後押しも期待できない。加えて、父産駒の当該コース成績も芳しくなく、今回の舞台は適性外のように思える。苦戦は免れられないだろう。


タニノフランケル
父はフランケル、母はウオッカという良血馬。瞬発力には欠けるが、パワーと持久力は水準以上。スピードの持続力やパワーに優れた馬の活躍が目立つ、中山金杯に適した構成といえよう。一方で、父産駒ならびに母父の系統は、一度低迷すると再浮上が難しい向きもある。その点を考慮すると、昨年3着の結果を超えるためのハードルは思いのほか高そう。連下の押さえまで、という扱いが妥当ではないか。

イレイション
ディープスカイ×キングズベストの配合馬。持続力特化型の父、ハイペリオン系と欧州キングマンボ系を重ねた母の構成をみるに、タフな馬場に適した体力系と推察される。その点、冬の中山コースは悪くなさそうだが、構成的にキレを求められる競馬では分が悪そう。かといって、相手強化の重賞で注文が叶うかどうかについては疑問符が付く。評価を上げるまでには至らない。

メイショウエイコウ
ストームバードとニジンスキーのインブリード、ノーザンダンサーの多重クロスが潜在しているあたり、しぶとい粘り腰が持ち味と推察される。とはいえ、行き脚がつかないレースぶりをみるに、芝である程度の時計を求められると、前走のごとく追走に窮する可能性が高い。さかのぼれば、モンテプリンスなどを送り出している名門牝系の出自ではあるが、近い親族に重賞勝ち馬はゼロ。好走を予感させる材料は少ない。

カデナ
半兄のスズカコーズウェイ京王杯SCの勝ち馬。スピードとその持続力に特化しており、米国血統の母方からパワーも受け継いでいる。その一方で瞬発力に欠く面があり、速い上がりの決め脚勝負は向いていない。一時の不振から脱したとはいえ、本質が変わったわけではなく、内回りでペースが緩むようだと苦しいはず。争覇圏内に加わるには、早い段階から流れが締まり、なおかつ前崩れといった展開利が不可欠となる。

マイネルサーパス
半兄のマイネルクラリティはオープンクラスで活躍。祖母は芝マイルの重賞ホルダーと、セカンドクラスの重賞であれば足りる構成と判断できる。反面、アイルハヴアナザー産駒の中山芝2000mにおけるパフォーマンスは今ひとつ。父系のフォーティナイナー系全体でみても相性が悪い。それゆえ、今回の舞台替わりがプラスに転じる可能性は低そう。大きく崩れていない近走の堅実さを認めたうえで、ヒモあってもアタマなし、という評価が正解ではないか。

ザダル
姉を含む近い親族に重賞級はいないものの、祖母は北米G1馬の全妹にあたり、母系の系譜自体は悪くない。父のトーセンラーは現役時に距離を問わず活躍したが、前向きな北米血脈で固められた母方の構成をみるに、本質はスピードの持続力が持ち味の中距離タイプと推察される。それゆえ、京都芝3000m→中山芝2000mの臨戦過程はプラスに作用する可能性が高い。軽くは扱えない1頭だ。



ウマニティ重賞攻略チーム

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