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【高松宮記念の注目点】春GIシリーズ開幕戦、新スプリント王を襲名するのはどの馬か?

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【高松宮記念の注目点】春GIシリーズ開幕戦、新スプリント王を襲名するのはどの馬か?

★芝1200メートル戦では重賞3勝を含む6戦4勝 シルクロードSを制したナムラクレア

昨年のサマースプリントシリーズでチャンピオンとなったナムラクレア(牝4歳、栗東・長谷川浩大厩舎)は、芝1200メートル戦では6戦4勝という成績で、2021年の小倉2歳S、22年の函館スプリントS、今年のシルクロードSと重賞3勝を挙げている。同馬はこれまでにGⅠに3回出走して、昨年の桜花賞での3着が最高成績だが、4度目の挑戦でGⅠ初勝利を挙げることができるだろうか。Vなら、ナムラクレアを管理する長谷川調教師はJRA・GⅠ初制覇となり、同馬に騎乗予定の浜中俊騎手はロジャーバローズとのコンビで制した19年のダービー以来、4年ぶりのJRA・GⅠ制覇となる。

★1勝クラスから4連勝で阪急杯を制覇 快進撃を続けるアグリがGⅠ初挑戦

昨年8月の1勝クラスから4連勝で阪急杯を制したアグリ(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)は、今回がGⅠ初挑戦となる。同馬は通算9戦5勝という成績だが、5勝は芝1400~1600メートル戦で挙げており、芝1200メートル戦出走は昨年7月の1勝クラス(4着)の1度だけ。芝1200メートル戦に出走経験があって未勝利という馬が高松宮記念を勝てば、2009年ローレルゲレイロ以来14年ぶりだが、快進撃を続けるアグリは勢いそのままにGⅠタイトルを奪取することができるだろうか。なお、同馬は今年から日本で繋養されているカラヴァッジオ(Caravaggio)産駒の持ち込み馬で、同産駒は今回がJRA・GⅠ初出走となる。


また、アグリを管理する安田隆行調教師は高松宮記念で3勝を挙げており、GⅠ昇格以前も含めた同レースの最多勝調教師となっている。安田隆師は来年2月に定年を迎えるため、今回が最後の高松宮記念挑戦となるが、自らの最多勝記録を更新する4勝目を挙げることができるか。

★2021年香港スプリント以来の復帰戦 戸崎圭太騎手との新コンビで挑むピクシーナイト

2021年のスプリンターズS勝ち馬ピクシーナイト(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、高松宮記念での復帰を予定している。同馬は21年の香港スプリントで競走中止となり、その後の検査で左橈側手根骨板状骨折が判明して長期の戦線離脱を余儀なくされた。グレード制が導入された1984年以降のJRA・GⅠ優勝馬で前走からの間隔が最も長かったのは、前走から中363日の出走で93年有馬記念を制したトウカイテイオーで、前走から中468日での出走となるピクシーナイトが勝てばこの記録を更新するが、長期休養明け初戦を勝利で飾ることができるか。なお、ピクシーナイトにはデビュー以来、福永祐一騎手が騎乗していたが、福永騎手は今年の2月末で引退したため、戸崎圭太騎手との新コンビで出走を予定している。

★GⅠ完全制覇かかかるサンデーレーシング 巻き返し狙うグレナディアガーズが出走予定

馬主・(有)サンデーレーシングの所有馬は、現在実施されているJRA・GⅠ24レース中23レースを制しており、障害のJ・GⅠ2レースでも勝利を挙げている。サンデーRの所有馬は、グレナディアガーズ(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)が今年の高松宮記念に出走予定だが、同レース初勝利を挙げて、史上初となる障害も含むGⅠ26レースの完全制覇を遂げることができるか。

グレナディアガーズは2020年の朝日杯FS勝ち馬で、昨年(12着)に続く2年連続の高松宮記念参戦となる。同馬は1番人気に支持された前走の阪急杯では7着に敗れているが、前走から巻き返して約2年3カ月ぶりのJRA・GⅠ制覇を遂げることができるだろうか。

★父子制覇狙うロードカナロアビッグアーサー産駒 トウシンマカオが勝てば父子4代JRA・GⅠ制覇

今年の高松宮記念には、2013年の高松宮記念優勝馬ロードカナロア産駒のキルロード(セン8歳、美浦・田村康仁厩舎)、ファストフォース(牡7歳、栗東・西村真幸厩舎)、ボンボヤージ(牝6歳、栗東・梅田智之厩舎)、16年の高松宮記念優勝馬ビッグアーサー産駒のトウシンマカオ(牡4歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)が登録している。GⅠに昇格した1996年以降の高松宮記念で「父キングヘイロー(00年優勝)=子ローレルゲレイロ(09年優勝)、父ロードカナロア(13年優勝)=子ダノンスマッシュ(21年優勝)の2組が父子制覇を遂げているが、今年、父子制覇がかかる4頭は勝利を挙げることができるだろうか。


また、トウシンマカオの曽祖父サクラユタカオー(1986年天皇賞・秋)、祖父サクラバクシンオー(1993・94年スプリンターズS)、父ビッグアーサーはいずれもJRA・GⅠ勝ち馬で、トウシンマカオには父子4代JRA・GⅠ制覇がかかる。トウシンマカオは昨年の京阪杯で重賞初勝利を挙げ、前走のシルクロードSでは4着に入っているが、父に初のGⅠタイトルを贈ることができるだろうか。勝てば、トウシンマカオに騎乗予定の鮫島克駿騎手はJRA・GⅠ初制覇となる。なお、父子4代JRA・GⅠ制覇はモーリス産駒のピクシーナイト(21年スプリンターズS)、ジェラルディーナ(22年エリザベス女王杯)が遂げている(※ピクシーナイトは今年の高松宮記念に登録)。

★昨年のスプリンターズS2着馬ウインマーベル シルクロードS7着から巻き返しなるか

昨年のスプリンターズS2着馬ウインマーベル(牡4歳、美浦・深山雅史厩舎)は、芝1200メートル戦で9戦連続3着以内と堅実な走りを見せていたが、今年初戦となったシルクロードSでは7着に敗れた。高松宮記念がGⅠに昇格した1996年以降、前年のスプリンターズS2着馬は3勝、2着4回(勝率.188、連対率.438)という成績だが、ウインマーベルは前走から巻き返すことができるだろうか。ウインマーベルには引き続き松山弘平騎手が騎乗予定で、勝てば、管理する深山雅史調教師はJRA・GⅠ初制覇となる。

ウインマーベルは父アイルハヴアナザー、母コスモマーベラスという血統で、コスモヴューファームの生産馬だ。同牧場とアイルハヴアナザー産駒にはJRA・GⅠ初制覇がかかるが、ウインマーベルは生産牧場と父にGⅠタイトルをもたらすことができるか。なお、アイルハヴアナザーは2018年に輸出されており、同産駒のJRA現役馬はウインマーベルを含め23頭だ(※3月20日現在)。

オーシャンSを制しだヴェントヴォーチェ JRA・GⅠ初V狙う西村淳也騎手とのコンビで参戦

前走のオーシャンSで重賞2勝目を挙げたヴェントヴォーチェ(牡6歳、栗東・牧浦充徳厩舎)は、昨年のスプリンターズS(11着)以来2回目のGⅠ挑戦となる。同年のオーシャンS勝馬が高松宮記念を勝てば、2010年キンシャサノキセキ以来13年ぶり、前年のスプリンターズSでふた桁着順だった馬が勝てば、18年ファインニードル以来5年ぶりとなるが、ヴェントヴォーチェは春のスプリント王の座を射止めることができるだろうか。

ヴェントヴォーチェを管理する牧浦調教師、騎乗予定の西村淳也騎手にはJRA・GⅠ初制覇がかかる。牧浦師は8度目、西村騎手は6度目のJRA・GⅠ挑戦となるが、初勝利を挙げることができるか。なお、昨年はナランフレグがGⅠ初制覇を遂げ、管理する宗像義忠調教師、騎乗した丸田恭介騎手がJRA・GⅠ初勝利を挙げている。




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このニュースへのコメント

あおくんとそらちゃん|2023年3月21日 14:27 ナイス! (1)

あ~ピクシーナイト君鞍上が~
チ━━( ꒪⌓꒪)━━ン・・・先週セブンマジシャン君飛んだし💦福永さん帰ってきて!!

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