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【直撃取材!プロ予想家最速予想】セントウルS2023「夢月」「真田理」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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【直撃取材!プロ予想家最速予想】セントウルS2023「夢月」「真田理」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!


毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第32回はセントウルSについて真田理プロ・夢月プロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。



【真田理】ー"億千万男"の異名を持つカリスマ予想家


パチスロを通して数的思考を身に着け、競馬界へ参戦。億超えWIN5を2度的中させ、一躍時の人となった真田理プロにセントウルSの予想についてお聞きしました。

―いきなり脱線してしまいますが、函館2歳Sではゼルトザームの推奨お見事でした。

見ていただいたんですね。


―で、私も別の記事でゼルトザームについて書く機会があり、新馬戦の走りを「あまり器用には見えない」みたいな書き方をしたわけです。その後、真田さんの「コーナリングも上手いと見ている」という見解を聞いて冷や汗をかきました。

そうでしたか。ただ、あの映像をフラットに見ると、不器用に見えるのは仕方ないと思います。出遅れからリカバーして、4角でムチを入れながら言うこと聞かせてという。言うこと全然聞いてないですからね。

―真田さんはコーナリングの上手さに加え、芝替わりも問題ないと評価されていましたが、どのあたりを見て判断されたんですか。

馬の重心の沈み方を見ると言いますか。芝とダートの境界線を考えると、重心が低く柔らかい走りをする馬は芝向きで、サスペンションが硬く一定の腰の高さで走る馬はダート向きだと思うんですよ。つまり、脚とか腰とか首とか、各部位の柔軟性ですよね。可動域の大小を見ると、予測できると考えているんです。

―言葉で聞くとおおよそイメージはつくんですよ。ただ、実際見極めるとなると難しいです。馬の個性を判断するためにどのような過程を踏まれましたか。

初めにやったのは、ターゲットを10頭くらいに絞って、良馬場と重馬場の走法の違いを徹底的に見ることでした。そこがスタートで、その違いが分かるまでにはおそらく2カ月もかかっていないはずです。

―それをほかの馬や適性にも応用していった感じですか。

そうです。少しずつ広げていった形ですよね。はじめは重馬場が向くか、向かないかしか分からないところから、広いコースがいいとか、コーナリングが上手いとか、ひとつをマスターして次へという感じで、トータル1、2年くらいですかね。


―1、2年ですか。どの馬でもパッと見たら分かっちゃうわけですか。

いや、JRAに登録している全馬を見ているんですが、半分くらいは分からないわけです。だからめちゃめちゃ特徴がある5%くらいの馬をピックアップして投資するというスタイルなんですね。

―なるほど。これは面白いです。

それを炙り出すことでメシを食えてますから。めちゃめちゃコーナリングが上手いとか、反対にめちゃめちゃコーナリングが下手とか。めちゃめちゃ芝向きなのにダートを使っているとか。

―勉強あるのみですね。こじつけるわけではないですけども、今年のセントウルSは阪神内回りコースでの開催です。いただいた資料ではアグリに本命を打たれていますが、この馬のスプリント適性と小回り適性をお願いします。

スプリントの適性はまずまずあると思います。先行力があるというのはスプリントを走るうえでひとつ非常に重要な部分ですよね。小回り適性に関しては物足りないかなという。

―うーん、小回り適性は物足りないですか。このあたりなんですよね。私みたいな素人だと、阪急杯を勝っているから小回りは得意だろうとか思ってしまうわけです。ただ、先ほどの話のように馬の個性に向き合うと違うという。

少し物足りないかなという感じですよ。あくまで小回りが得意な馬に比べるとという話になるんですけど。


―相対的な話ですよね。小回りが得意とされているAという馬がいたとして、Aより遥かに小回りが得意なBやCやDやEが出てくると、Aは小回りが下手になるわけですもんね。

そうです、そのとおりです。ただ、それを一生分からない方がいらっしゃるんですよ。AとBの相対関係が分かると競馬は勝てるんですけど、それを分からなければ絶対勝てないです。

―実はずっとこの話をしているわけですよね、冒頭から。ええと、アグリでしたね。

アグリに関してはコーナーでの加速が上手い馬に比べると物足りないわけです。なので、本番はスプリンターズSでしょうけど、阪神の緩いコーナーのほうが向いているだろうと。

―ありがとうございます。高松宮記念は不良馬場で度外視していいでしょうか。

基本的にはあまり参考にならないです。ただ、アグリはちょっと特殊で、この馬は他の馬より歩幅がちょっと狭いんです。反対に、勝ったファストフォースは歩幅が大きい馬なんですね。外差し馬場だったと思うのですが、ああいう馬場だと外枠で大跳びの馬が有利です。そのなかでアグリは早めに進出し、かつ歩幅が狭いと。コース形態、馬場状態、展開が向いていなかったと判断できます。これは強い競馬をしていますよ。

―3番人気7着に終わった高松宮記念が強い競馬だったと。

一番強かったと思います。


―おお、一番レベルですか。

これは断言します。このレースはナムラクレアよりも強かったです。

―それほど強い馬とは思っていませんでした。次に、対抗はビッグシーザーですね。

この馬も相当強いと思いますよ。

―前走の葵Sは1番人気3着。前を捉えられなかったのはまだしも、後ろから差されたのはどうなのかと感じました。

あれは仕方ない気がしますけどねえ。クラスを考えるとスローで前残りの競馬ですから。前回508キロで、フットワークが重めの馬なんですね。速い馬場の上がり勝負は不向きなタイプです。あの時の上がりが33秒0で、この馬の限界だと思います。アグリよりコーナリングが上手く、この馬は阪神より中山向きですね。

―この2頭がちょっと上という感じですか。

そのとおりですね。


―あとは3番手にスマートクラージュで。ピクシーナイトは評価低めですか。

この馬はスプリント向きの走りじゃないんですよね。もう少し距離があったほうがいい。スプリントなら高松宮記念の外差し馬場の外枠とか、中距離志向が問われるレースならいいかなと。人気なら、買っても3連系の3列目とかですね。


取材後記:最後駆け足になりましたが、前崩れの展開ならエイシンスポッターロンドンプランの名前も。著書『馬券億り人の勝負手!』発売中です。記載されている勝負馬は即馬券に使えるのでぜひ。


夢月ー高精度の数値化が生み出す至高のデジタル予想


競馬を含むあらゆるギャンブルでプラス収支を達成。圧倒的博才の裏にある非の打ち所のないロジック。出走各馬の的確な能力比較と希少なデータで回収率を向上させる夢月プロにセントウルSについてお聞きしました。

―久々の阪神開催という点も踏まえ、予想のポイントからお願いします。

ほとんどの馬が阪神を走ったことがあるので、予想をするうえではありがたいかなと。開幕週でどれほど前が残るか分かりませんから、前に行ける馬は常に警戒したいですね。コース形態を考えると、中京1200mより阪神1200mのほうが前が残ります。その点からも馬場傾向には注意したいです。

―発走後すぐにコーナーを迎える形態なんですよね。どの馬が逃げるかにも注目したいです。セントウルSは中京開催時も含め、わりと堅く決まる印象なんですが、今年は堅いとみますか、荒れるとみますか。


人気が読めないので荒れるかどうかというのは難しいですが、抜けて強い馬がいるようには見えませんね。穴馬から攻めても全然ありなメンバーだと思います。

―穴馬も楽しみですが、まず人気になりそうな馬からお聞きします。ビッグシーザーについてです。前走の葵Sは1番人気3着でした。レース内容を振り返り、負けて強しとみるべきか、それとも着順の額面どおり受け取るべきでしょうか。

前が有利な流れでルガルに差されましたから強い内容ではないですよね。これだけ見ると不安ではありますが、前々走は4コーナーから直線にかけて窮屈な競馬を強いられながらも完勝と強い内容でした。同じ阪神1200mに替わるなら勝ち負けになっても不思議ない馬だと思います。馬券的には前走の3着でどこまで人気が落ちるかですね。

―ありがとうございます。次に今年の阪急杯を勝ったアグリですが、芝1400mにG1がないからスプリントを走っているのではないかと思ったりします。芝1200mがベストの馬とお考えでしょうか。

1400m~1600mあたりの馬なのではないかと思いますね。1200mだと脚が溜まりにくいようですしスピード特化という感じもしないので。香港競馬でのことではありますが、前走鞍上も距離がもう少し長いほうが良いかもと仰っていたので、少なくとも1200mがベストではないと思います。

―ベストではないと。国内の良馬場でどれだけ走れるかを見たいですね。ビッグシーザーアグリもやや危険という印象ですか。

いや、危険というほどではないですが、アグリは距離によるポカ、ビッグシーザーは前走の負け方が不安なので、飛んでもおかしくはないです。オッズと相談したいところですが、あまりに外枠を引いたら軽視するかもしれません。

―開幕週ですし枠は重要ですよね。もう一頭、G1馬ピクシーナイトについてです。中間は坂路で速い時計も出していますが、ここ2戦の内容も含め、この馬の現状がどう映っているかをお聞きしたいです。


前走は緩い流れで直線を迎え、各馬末脚勝負というところで前が壁になってしまったので見た目以上に大きい不利でしたね。それでも離されずじわじわ追い込んできた様子からも復調はしていると言っていいと思います。元々強い馬ですからスムーズな競馬が出来れば前走以上は十分可能とみています。

―もうひと花咲かせてほしいですね。それでは、現状軸としてお考えの馬をお願いします。

スマートクラージュです。前走は直線なかなか上手に捌けず仕掛けが大分遅れていましたが、しっかり脚を使って3着と見せ場十分の競馬でした。開幕週を味方に出来る脚質的な魅力もありますし、力を出し切りやすいのではないでしょうか。

―前走は痛いロスでしたよね。当日は5、6番人気あたりですか。この馬が軸なら配当もそこそこ狙えそうです。最後に穴っぽいところで注目している馬はいるでしょうか。

ブトンドールです。血統的には短距離向きなので、人気がないようなら3歳馬の成長力に期待するのはありかもしれません。


取材後記: スマートクラージュが内枠に入り、アグリビッグシーザーが外枠に入る形が理想でしょうかね。そうなると、スマートクラージュが余計に売れそうな気もしますが。ブトンドールなんか絡むと配当は跳ねるでしょうねぇ。


以上、プロ予想家2名のセントウルSへの見解と注目馬を紹介しました。非常に勉強になる回でしたね。上位馬の見解や評価はやや分かれたという形でしょうか。


(文・垣本大樹)


⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
真田理プロの最新予想ページはこちら
夢月プロの最新予想ページはこちら

※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。

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