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【天皇賞・春】レースの注目点

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【天皇賞・春】レースの注目点

★最少キャリアで菊花賞制したフィエールマン、最少キャリアV記録更新なるか!

 今年の天皇賞・春登録馬中、唯一のGI馬フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、菊花賞以来のGI2勝目を目指す。同馬は、キャリア4戦目で菊花賞を制し、同レースにおける最少キャリア優勝記録を更新した。

 フィエールマンは今年初戦のアメリカJCCでは2着となり、通算成績は5戦3勝だが、キャリア6戦目で天皇賞・春を制すことができるだろうか。なお、天皇賞・春の最少キャリア優勝記録は、1947年の優勝馬オーライトで、同馬は天皇賞・春がキャリア9戦目であった。



桜花賞皐月賞連勝のC.ルメール騎手、史上3人目の8大競走完全制覇なるか

 フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗予定のC.ルメール騎手には、保田隆芳元騎手、武豊騎手に次ぐ史上3人目の8大競走完全制覇がかかっている。同騎手は桜花賞グランアレグリア皐月賞サートゥルナーリアで制しており、天皇賞・春を勝てば、JRA・GI実施機会3連勝となるが、5度目の挑戦で同レース初勝利を挙げることができるだろうか。

 なお、ルメール騎手は芝3000メートル以上の長距離戦で、通算17戦5勝、2着1回、3着3回(勝率294、3着以内率529)という成績を残している。

 また、エタリオウ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定のM.デムーロ騎手は、天皇賞・春を勝てば、8大競走完全制覇に王手がかかる(※天皇賞・春のほかオークスが未勝利)。



ディープインパクト産駒8大競走完全制覇なるか!フィエールマングローリーヴェイズが登録

 天皇賞・春初勝利がかかるディープインパクト産駒は、菊花賞フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)、日経新春杯勝ち馬グローリーヴェイズ(牡4歳、美浦・尾関知人厩舎)の2頭が登録している。ディープ産駒は、天皇賞・春を勝てば8大競走完全制覇となるが、4歳馬2頭を送り出す今回、同レース初勝利を挙げることができるだろうか。なお、8大競走完全制覇を達成すれば、ヒンドスタン、パーソロン、サンデーサイレンスに次ぐ史上4頭目の快挙となる。

エタリオウ悲願のGI初制覇なるか!1勝馬ながら重賞で2着4回

 昨年の菊花賞で接戦の末、優勝馬フィエールマンからハナ差の2着に入ったエタリオウ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が、GI初制覇を目指す。同馬は10戦1勝という成績だが、これまでに7度の2着があり、3歳時は重賞で青葉賞2着、ダービー4着、神戸新聞杯2着、菊花賞2着という成績を残した。

 エタリオウは、今年初戦の日経賞でも2着に入っているが、2017年10月の未勝利戦以来となる2勝目を天皇賞・春で挙げることができるだろうか。Vなら、前年の菊花賞2着馬の天皇賞・春制覇は2000年のテイエムオペラオー以来19年ぶりとなる。なお、エタリオウステイゴールドの産駒で、同産駒は天皇賞・春で歴代トップタイの4勝を挙げている。



日経賞制したメイショウテッコン、馬・調教師・騎手の親子制覇なるか!

 日経賞を制したメイショウテッコン(牡4歳、栗東・高橋義忠厩舎)は、先行して好成績を挙げており、日経賞では逃げ切り勝ちで菊花賞2着馬エタリオウなどを破った。同馬の父は、2002年の優勝馬マンハッタンカフェであるが、父に続いて天皇賞のタイトルを獲得することができるだろうか。

 メイショウテッコンを管理する高橋義忠調教師の父・高橋成忠元調教師は、2007年の天皇賞・春をメイショウサムソンで制している。また、メイショウテッコンに騎乗予定の福永祐一騎手の父・福永洋一元騎手はエリモジョージで1976年の天皇賞・春を制しており、メイショウテッコンが勝てば、馬、調教師、騎手いずれも天皇賞・春の親子制覇となる。

クリンチャー昨年3着の雪辱なるか!三浦皇成騎手は悲願のGI初制覇狙う

 クリンチャー(牡5歳、栗東・宮本博厩舎)は、2年連続の天皇賞・春挑戦となる。同馬は、3歳時は三冠レースすべてに出走し、皐月賞4着、ダービー13着、菊花賞2着という成績を残した。昨年の春は京都記念1着、阪神大賞典3着と重賞で好走し、迎えた天皇賞・春では、勝ったレインボーラインから0秒1差の3着に入った。クリンチャーは今年初戦の日経賞では7着に敗れたが、昨年好走した天皇賞・春で巻き返すことができるだろうか。

 また、クリンチャーには昨年に続き三浦皇成騎手が手綱をとる予定となっている。同騎手は、4月23日現在、JRA騎手リーディング7位(関東2位)で、13日の中山競馬では自身5年ぶりの「1日5勝」をマークした。三浦騎手はJRA・GI79回目の挑戦で初勝利がかかっているが、人馬ともに悲願のGI初制覇を遂げることができるだろうか。



★5年連続2着のハーツクライ産駒、今年こそ初勝利なるか!カフジプリンスなど3頭が出走予定

 天皇賞・春では、2014年から5年連続でハーツクライ産駒が2着に入っている。今年の天皇賞・春には、阪神大賞典で2着に入ったカフジプリンス(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)、昨年5着のチェスナットコート(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)、今回が重賞初挑戦となるプリンスオプペスカ(牡5歳、栗東・松永昌博厩舎)と3頭のハーツクライ産駒が登録しているが、今年こそ天皇賞・春初勝利を挙げることができるだろうか。

 カフジプリンスには、デビュー22年目の中谷雄太騎手、チェスナットコートにはデビュー4年目の坂井瑠星騎手が騎乗する予定となっている。また、プリンスオブペスカには、3月にJRA騎手となった藤井勘一郎騎手が騎乗する予定で、同騎手はJRA・GI初挑戦となる。
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