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★GI馬7頭含む多彩なメンバーが集結 年末の大一番に19頭が登録
12月23日、中山では第63回有馬記念が実施される。今年は、11万293票を獲得してファン投票1位となったレイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)を筆頭に、3位オジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田正一郎厩舎)、5位サトノダイヤモンド(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、6位キセキ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)、8位ミッキーロケット(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)、9位シュヴァルグラン(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)とファン投票トップ10のうち6頭が出走を予定している。
また、今年の有馬記念には19頭が登録しているが、そのうちGI馬は7頭を数える。さらに、今年はJ・GI5勝を挙げている障害重賞9勝馬オジュウチョウサンも出走を予定しており、多彩なメンバーによるハイレベルなレースが期待される。果たして、年末の大一番を制すのはどの馬だろうか。
★オジュウチョウサン平地&障害GI制覇の偉業に挑戦! 35年ぶり2頭目の平地2勝馬Vなるか
J・GI5勝馬オジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田正一郎厩舎)が、ファン投票3位の支持を集め、有馬記念に挑戦する。同馬は2016年の中山グランドJから今年の中山グランドJまで障害重賞9連勝を記録したが、その後は平地競走に矛先を向け、開成山特別(500万下)→南武特別(1000万下)を連勝し、目下11連勝中。オジュウチョウサンには、歴代トップタイの有馬記念3勝を挙げる武豊騎手が騎乗予定だが、障害に続き平地でもGIタイトルを手にすることができるだろうか。
なお、中山大障害優勝馬の平地GI挑戦は1997年天皇賞・春に出走したポレール(12着)以来、21年ぶり。また、オジュウチョウサンは障害通算20戦12勝、平地競走は通算4戦2勝という成績だが、平地競走2勝馬が有馬記念を勝てば、1983年リードホーユー以来、35年ぶり2頭目、7歳馬による有馬記念制覇は1970年スピードシンボリ以来、48年ぶり2頭目となる。
★レイデオロがファン投票1位に応えるか 戌年はファン投票1位の馬が連勝中
ファン投票1位レイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は、今年の春は京都記念3着→ドバイシーマクラシック4着と未勝利に終わったが、秋初戦のオールカマーで、1年ぶりの勝利を挙げると、続く天皇賞・秋では、同世代のサングレーザー、キセキ、アルアインなどを破り、昨年のダービー以来のGI2勝目を挙げた。
レイデオロには、JRAGI年間最多勝記録を更新中のC.ルメール騎手が騎乗する予定だが、ファン投票1位の支持に応えて3つ目のGIタイトルを手にすることができるだろうか。なお、戌年に実施された有馬記念は、1994年ナリタブライアン、2006年ディープインパクトとファン投票1位の馬が連勝中となっている。
★藤沢和師14年ぶり制覇なるか!勝てば池江寿師に並ぶ歴代トップ4勝目
レイデオロ(牡4歳)を管理する藤沢和雄調教師(美浦)は、歴代2位タイの有馬記念3勝を挙げている。同調教師は2002~04年に有馬記念3連覇を達成しており、今回、勝利を挙げれば歴代トップの池江泰寿調教師に並ぶ有馬記念4勝目となる。藤沢調教師が有馬記念に管理馬を出走させるのは2013年のルルーシュ(16着)以来だが、14年ぶりの有馬記念制覇を遂げることができるだろうか。
また、レイデオロの生産牧場であるノーザンファームは、有馬記念に8頭の生産馬が登録している。同牧場は今年、勝利数、獲得賞金、GI勝利数で歴代最高記録を更新しているが、有馬記念も制すことができるだろうか。
★現役のJRA獲得賞金トップ3が勢揃い 10億円ホース誕生なるか
今年の有馬記念には、JRAでの獲得賞金で現役トップのシュヴァルグラン(牡6歳、栗東・友道康夫廐舎)、2位のサトノダイヤモンド(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、3位のレイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が登録している。
シュヴァルグランの獲得賞金は9億2521万7000円、サトノダイヤモンドの獲得賞金は8億6512万4000円、レイデオロの獲得賞金は7億3559万円で、有馬記念を勝てば、1着賞金3億円+付加賞が加算されて獲得賞金は10億円を突破する。JRAでの獲得賞金が10億円を超えれば、史上16頭目となるが、有馬記念を制して10億円ホースとなることができるだろうか(※シュヴァルグランは3着以内で獲得賞金が10億円を超える)。
サトノダイヤモンドの父ディープインパクトは、現役時代のJRA通算獲得賞金が14億5455万1000円で、「父スペシャルウィーク(10億9262万3000円)=子ブエナビスタ(13億8643万3000円)」、「父ディープインパクト=子ジェンティルドンナ(13億2621万円)」に次ぐ3組目となる父子でのJRA獲得賞金10億円超えがかかっている。
なお、サトノダイヤモンドは今回がラストランとなることが決定しており、昨年のキタサンブラックに続き有終の美を飾ることができるか注目される。
★天皇賞・秋3着→ジャパンC2着のキセキ 7年連続で菊花賞馬が3着以内
キセキ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)が、昨年の菊花賞以来となる勝利を目指す。同馬は、今年の春は日経賞9着、宝塚記念8着という結果に終わったが、秋は川田将雅騎手が騎乗して、毎日王冠3着、天皇賞・秋3着、ジャパンC2着と安定した成績を残している。
キセキは天皇賞・秋、ジャパンCでは果敢にレースの主導権を握って好走しているが、キセキ&川田将雅騎手のコンビは有馬記念ではどのような戦法で挑むだろうか。なお、有馬記念では2011年から7年連続で菊花賞馬が3着以内に入っている。
★厩舎の先輩オルフェーヴルに続くか!隔年Vを狙うサトノダイヤモンド
一昨年の覇者サトノダイヤモンド(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、2年ぶりのGI制覇を狙う。同馬は、昨年春の阪神大賞典以降、勝利から遠ざかっていたが、今年の秋初戦・京都大賞典を制し、約1年半ぶりの勝利を挙げた。続くジャパンCでは6着に敗れたが、一昨年に制した有馬記念で久々のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。サトノダイヤモンドにはテン乗りとなるB.アヴドゥラ騎手が騎乗予定で、同騎手は有馬記念初参戦となる。
また、サトノダイヤモンドを管理する池江泰寿調教師は、歴代トップの有馬記念4勝を挙げている。同調教師は有馬記念の出走回数でも歴代最多(26回)で、管理馬の出走は今年で11年連続となる。2011・13年には管理馬のオルフェーヴルが隔年制覇を遂げているが、サトノダイヤモンドでも隔年制覇を決めることができるだろうか。
★GI初制覇目指す3歳馬ブラストワンピース 池添騎手は武豊に並ぶドリームレースV7に挑戦
ブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)が、GI初制覇を目指す。同馬はダービー5着、菊花賞4着とクラシックでは勝利を逃したが、重賞は毎日杯、新潟記念の2勝をマークしている。今年の3歳世代は、ステルヴィオ(マイルCS)、アーモンドアイ(ジャパンC)、ルヴァンスレーヴ(チャンピオンズC)が古馬混合GIで勝利を挙げているが、プラストワンピースは有馬記念でGI初制覇を果たすことができるだろうか。 Vなら、今年の3歳世代は古馬混合GI4勝目となり、グレード制が導入された1984年以降では最多勝となる。
また、ブラストワンピースに騎乗予定の池添謙一騎手は、出走馬をファン投票で決定するドリームレース(有馬記念、宝塚記念)で計6勝をマークしており、Vなら、歴代トップの武豊騎手に並ぶ7勝目となる。池添騎手は有馬記念で9戦3勝の成績を挙げているが、ブラストワンピースを勝利に導くことができるだろうか。
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