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【高松宮記念の注目点】過去10年で1番人気馬は1勝 波乱傾向の強い一戦を制するのは?

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【高松宮記念の注目点】過去10年で1番人気馬は1勝 波乱傾向の強い一戦を制するのは?

★初のスプリント戦でビッグタイトル獲得なるか 芝1200メートル戦初挑戦となる馬は4頭

今年の高松宮記念には、JRA所属馬22頭が第1回特別登録を行い、香港からはビクターザウィナー(騸6歳、C・シャム厩舎)が出走する予定だが、3月18日現在出走可能となっている18頭のうち、今回が芝1200メートル戦初挑戦となるのはウインカーネリアン(牡7歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)、シャンパンカラー(牡4歳、美浦・田中剛厩舎)、ソーダズリング(牝4歳、栗東・音無秀孝厩舎)、ディヴィーナ(牝6歳、栗東・友道康夫厩舎)の4頭だ。4頭にはいずれも重賞での勝利実績があり、ウインカーネリアンは芝1600メートルの重賞を2勝、シャンパンカラーは芝1600メートルのNHKマイルC、ソーダズリングは芝1400メートルの京都牝馬Sディヴィーナは芝1800メートルの府中牝馬Sを制している。GⅠに昇格した1996年以降の高松宮記念で、芝1200メートル戦初挑戦だった馬の勝利は4回あるが、今年の4頭は好走することができるだろうか。

なお、ソーダズリングに騎乗予定の武豊騎手は2007年スズカフェニックスで、ディヴィーナに騎乗予定のミルコ・デムーロ騎手は14年コパノリチャードで芝1200メートル初挑戦だった騎乗馬をそれぞれ勝利に導いている。

★波乱の幕開けとなった2024年のJRA・GⅠ 高松宮記念は過去10年で1番人気馬が1勝


2月18日に実施された今年最初のJRA・GⅠフェブラリーSは、11番人気のペプチドナイルが勝って3連単の払戻金は153万500円となり、2024年のJRA・GⅠは波乱の決着でスタートした。3月24日に実施される高松宮記念は、GⅠに昇格した1996年以降1番人気の勝率が.179にとどまっており、グレード制を導入した84年以降、最も1番人気馬の勝率が低いJRA・GⅠとなっている。過去10年の高松宮記念では1番人気馬が1勝にとどまっている一方、二けた人気馬が3着以内に入るケースがたびたび見られ、3連単の払戻金が100万円を超えた年も2回ある。今年の高松宮記念には、シャンパンカラー(牡4歳、美浦・田中剛厩舎)、ママコチャ(牝5歳、栗東・池江泰寿厩舎)のJRA・GⅠ勝ち馬2頭を含むJRA所属馬22頭が登録しており、香港からはGⅠ馬のビクターザウィナー(騸6歳、C・シャム厩舎)が出走する予定だが、どのような結果になるだろうか。

★高松宮記念父子制覇&父子4代JRA・GⅠ制覇なるか トウシンマカオ&ビッグシーザー

夕刊フジ賞オーシャンSを制したトウシンマカオ(牡5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)、同2着のビッグシーザー(牡4歳、栗東・西園正都厩舎)は、2016年の高松宮記念を制したビッグアーサーの産駒で、同レースの父子制覇がかかる。また、2頭の曽祖父サクラユタカオー(1986年天皇賞・秋)、祖父サクラバクシンオー(93、94年スプリンターズS)、父ビッグアーサーはいずれもJRA・GⅠ勝ち馬で、父子4代JRA・GⅠ制覇もかかる。

高松宮記念がGⅠに昇格した96年以降、同レースの父子制覇は父キングヘイロー(00年)=子ローレルゲレイロ(09年)、父ロードカナロア(13年)=子ダノンスマッシュ(21年)、ファストフォース(23年)の3組が、父子4代JRA・GⅠ制覇はモーリス産駒のピクシーナイト(21年スプリンターズS)、ジェラルディーナ(22年エリザベス女王杯)、ジャックドール(23年大阪杯)が成し遂げているが、トウシンマカオビッグシーザービッグアーサー産駒初のJRA・GⅠ勝利を挙げることができるだろうか。

高松宮記念を勝てば、芝短距離GⅠ完全制覇 横山典弘騎手&クリストフ・ルメール騎手

2歳戦の阪神JF朝日杯FS、クラシック競走の桜花賞を除くと、現在、芝の短距離(1200~1600メートル)を舞台に争われるJRA・GⅠは高松宮記念NHKマイルC、ヴィクトリアマイル安田記念スプリンターズSマイルCSの6つだ。6レースすべてを勝っている騎手は武豊騎手だけだが、横山典弘騎手とクリストフ・ルメール騎手は高松宮記念を除く5レースを制しており、2人目の完全制覇がかかる。今年の高松宮記念には、横山典弘騎手がマテンロウオリオン(牡5歳、栗東・昆貢厩舎)、クリストフ・ルメール騎手がトウシンマカオ(牡5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)とのコンビで参戦する予定だが、同レース初勝利を挙げることができるだろうか。なお、レース当日の年齢が56歳1カ月2日の横山典弘騎手が勝てば、武豊騎手が持つグレード制を導入した1984年以降のJRA・GⅠ最年長優勝記録(54歳9カ月10日)を更新する。

また、横山典弘騎手は3月18日現在、JRA通算2942勝を挙げており、JRA通算勝利数歴代2位の岡部幸雄元騎手の2943勝を抜きJRA通算勝利数単独2位となるまであと2勝となっている。

★GⅠ完全制覇がかかるサンデーレーシング 帰国初戦となるマッドクールが出走予定


(有)サンデーレーシングの所有馬は、現在実施されているJRA・GⅠ24レース中23レースを制しており、障害のJ・GⅠ2レースでも勝利を挙げている。サンデーRの所有馬は、マッドクール(牡5歳、栗東・池添学厩舎)が今年の高松宮記念に出走予定だが、同レース初勝利を挙げて、史上初となる障害も含むGⅠ26レースの完全制覇を遂げることができるだろうか。

マッドクールは昨年のスプリンターズSでは勝ったママコチャと接戦の末、ハナ差の2着に敗れており、今回は香港スプリント8着以来の出走となる。同馬には高松宮記念初騎乗となる坂井瑠星騎手が騎乗する予定だが、帰国初戦を勝利で飾ることができるだろうか。

ドゥラメンテ産駒が初のスプリントGⅠ出走 シャンパンカラールガルの2頭が参戦

種牡馬ドゥラメンテの産駒はJRA・GⅠ通算12勝を挙げているが、芝1200メートルのGⅠには出走したことがない。高松宮記念には、最下位に敗れた前走のフェブラリ-Sからの巻き返しを狙う昨年のNHKマイルC勝ち馬シャンパンカラー(牡4歳、美浦・田中剛厩舎)、シルクロードSで重賞初制覇を遂げたルガル(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)と2頭のドゥラメンテ産駒が出走する予定だが、スプリントGⅠ初出走で勝利を挙げることができるだろうか。なお、シャンパンカラーには吉田豊騎手、ルガルにはJRA・GⅠ初制覇がかかる西村淳也騎手が騎乗する予定となっている。

★2年連続でJRA・GⅠ未勝利の馬、騎手、調教師が勝利 今年はテイエムスパーダに注目?

2022年の高松宮記念は、ナランフレグがGⅠ初制覇を遂げ、管理する宗像義忠調教師、騎乗した丸田恭介騎手もJRA・GⅠ初制覇となった。また、昨年の高松宮記念でも勝ち馬のファストフォース、管理する西村真幸調教師、騎乗した団野大成騎手がJRA・GⅠ初制覇を遂げた。3月18日現在、今年の高松宮記念に出走可能となっている18頭のうち、馬、騎手、調教師いずれもJRA・GⅠ未勝利なのは、香港から参戦するGⅠ馬ビクターザウィナー(騸6歳、C・シャム厩舎)を除くと、昨年の産経賞セントウルS勝ち馬で富田暁騎手が騎乗予定のテイエムスパーダ(牝5歳、栗東・木原一良厩舎)だけだが、今年も人馬揃ってJRA・GⅠ初制覇のシーンが見られるだろうか。

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