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【キーンランドカップ】取捨即断!血統アナリシス

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日曜日に行われるキーンランドカップの出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。





クリーンファンキー
ヘイロー系×ノーザンダンサー系の組み合わせは、当レースにおける好走配合のひとつ。もとより本馬自身、北海道で良績を残しているのだから、コース適性の高さは疑いようがない。ただし、サンデーサイレンスの血を持っていないため、瞬発力勝負になるとモロい一面がある。持ち味を発揮するには、上がりを要する展開、あるいは体力を活かせる消耗戦が望ましい。

スターオブペルシャ
現役時に1600~2000mのG1で5勝を挙げたダイワメジャーに、伊G1勝ち馬の母を掛け合わせた良血馬。父の産駒は当該コースで好成績。昨年の当レースでは、2、3着馬を送り出しているように、血統面における舞台適性については文句なし。持ち味である持続力を活かせる競馬になれば、浮上の余地は十分にある。

ヒルノデイバロー
父は持久力型のマンハッタンカフェ。そのうえ、重厚なリボー系の血脈が濃すぎる(母父と父母父)せいか、どうしてもスピード決着では後塵を拝すケースが多くなる。血の良さを引き出すためには、水準以上の持久力を求められる競馬になるか、あるいは自身から動いて我慢比べに持ち込むことが必須となる。

ペイシャフェリシタ
持続力に優れたハーツクライに、パワー型であるケープクロスの肌馬を掛け合わせることで、バランスのとれた総合力を実現している本馬。半面、中距離指向が強い配合ゆえに、小回り芝1200mの重賞では、スピード不足の印象を受ける。今回は苦しい戦いを強いられるのではないだろうか。

ムーンクエイク
父は北海道の芝コースと好相性のアドマイヤムーン。シャーペンアップ系(本馬の場合はダイイシスとクリス)種牡馬のクロス、かつノーザンダンサーのクロスをともに内包しているアドマイヤムーン産駒という点は、さきの高松宮記念を制したファインニードルを想起させる。血統的魅力度の高い1頭だ。

レッツゴードンキ
キングカメハメハロードカナロアという傑出馬を輩出しているだけに、スプリント重賞の舞台が悪かろうはずがない。母のマルトクがダートのスピードタイプであることを鑑みると、力を要する芝1200mは悪くない条件と言えよう。いずれにせよ、パワー重点の配合であることは間違いなく、瞬発力比べになると後手を踏みやすい。勝ち負け争いに加わるには、持続質勝負の展開が不可欠となる。

ダノンスマッシュ
祖母ハリウッドワイルドキャットは、エクリプス最優秀3歳牝馬に選出された名牝で、伯父にはBCマイルを制したウォーチャントがいる良血。その牝系に最強スプリンターロードカナロアを組み合わせているのだから、相応の適性を備えているものと判断できる。舞台に不足はなく、状態ひとつで上位に食い込むチャンスはある。

デアレガーロ
父はパワーと持久力に長けたマンハッタンカフェ。そのうえ、アレッジド(リボー系)の4×3のクロスを併せ持っているのだから、本馬が備えている持続力はかなりのもの。一族にはG1馬がズラリと並び、底力についても不足はない。半面、マンハッタンカフェ産駒の当該コースにおける成績が芳しくない点は気がかり。血の良さを活かすためには、全体時計あるいは上がりを要する競馬になってほしいところ。

ティーハーフ
半兄のラッキーナインをはじめ、母父や祖母など、母系に短距離G1勝ち馬がズラリと並ぶスプリント一族。本馬も2015年の当レースで3着入線しているようにレース適性は高い。ただし、父ストーミングホームはミスプロ系のなかでも中距離指向が高く、水準以上の時計を求められるとイマイチ。加齢に伴うスピードの衰えも勘案すると、重賞では強気になれない。

キングハート
サンデーサイレンス系×ミスプロ系の配合で、スピードの持続力が持ち味。スピード型サンデーサイレンス系種牡馬の産駒が幅を利かせるケースが多い当レースの特徴を鑑みると、国内短距離G1勝ち馬であるオレハマッテルゼを父に持つ点はプラス。また、馬力型であるセクレタリアト(ナスルーラ系)のクロスを内包しているので、力を要する馬場も問題ない。舞台適性の高い血統構成だ。

ナックビーナス
ダイワメジャーは当該コースで好成績。そもそも本馬自身、昨年の当レースで3着入線しているのだから、舞台適性については申し分がない。一方、母父は主流からズレたヘイロー系で瞬発力に欠けるところが難点。勝ちきるためには、血の持ち味を最も活かせる持久力を必要とする競馬になるか、あるいは自身から早めに動いて持続質勝負に持ち込むことが肝要になる。

トゥラヴェスーラ
ドリームジャーニー×アドマイヤコジーンという、機動力とパワーに偏りがちな組み合わせ。ゆえに、極端なスピード勝負になった時の不安は残る。一方で、キーンランドカップは前半のラップが緩むケースが多く、一定以上の機動力を求められるのも事実。その点を踏まえると、キャラクター的に傾向と合致する。侮れない1頭になるかもしれない。

キャンベルジュニア
父は豪州のチャンピオンサイアー。そのうえ、母は豪州G1で2勝、母父は豪州のトップサイアーと、母系も一本筋が通っている豪州の本格化血統。父はスプリンターズSを制したウルトラファンタジーを輩出しているように、スプリント適性については十分すぎるほど。血の特性上、キレを要求される競馬ではワンパンチ足りない半面、型にハマッたときの破壊力は生半可なものではない。軽視は禁物の存在だ。

タマモブリリアン
サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合馬は当該コースと好相性。近年の当レースで上位入線を果たした馬の多くが該当する、ノーザンダンサーのクロスを内包している点も好材料だ。ただし、スタミナ指向が強いダンスインザダークを父に持つため、速い時計を求められると、どうしても詰めが甘くなる。よって、時計を要する馬場、あるいは展開がベストだろう。

ユキノアイオロス
当レースの好走血脈のひとつであるノーザンダンサーのクロスを持っている点については好感が持てる。ただし、サクラプレジデント×サンダーガルチという、中距離指向の濃い配合だけに、上がりの速い競馬では後れをとりやすい。ましてや10歳馬。上がりを要する展開、かつ消耗戦になった際の掲示板争いまでが精一杯ではないだろうか。

オールインワン
父の産駒は北海道の芝コースで及第点の成績を残しており、潜在しているコース適性の高さについては異論のないところ。ただし、米国色の濃い母方の血が強く反映されているせいか、本馬はタメの利かないワンペース型に仕上がっている。ゆえに、目標にされると案外なケースが多い。血の良さを引き出すためには、馬群がバラける展開、あるいは馬場の恩恵がほしい。



ウマニティ重賞攻略チーム

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